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一章 ~6歳(勉強中ですよ)
新たな傍仕えを得ました!って多くない?
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大泣きした後、いつの間にか寝ちゃったみたいです。
「「おはようございます、エル様」」
アレッサとクラリス先生が起こしに来てくれました。
「おはようございます、アレッサ、クラリス先生?
クラリス先生はなぜメイド服を着ているのです?」
「はい、昨日旦那様と奥様に伝えて、エル様付きとなりました。
これからよろしくお願いします。
あと、教師も続けますが、エル様付きのメイドですので
私の事はクラリスと呼んでください」
「あ、え?
わ、わかりました?」
「エル様、昨日のことは覚えていらっしゃいますか?」
「え~と・・・?」
確かお父様とお母様に転生者であることを伝えて・・・
あ、そういえば、その前にクラリス先生が私付になるように交渉すると言ってましたね。
「お父様とお母様に私付になれるように話をすると言ってましたね。
ということは、無事に私付になれたのですね」
「はい、エル様。
これで私も何時でも一緒です」
クラリスが嬉しそうに笑っています。
アレッサと言い、クラリスと言い、私には勿体ないぐらいの人物ですね。
二人に恥じないように私も精進せねば。
「そういえば、やっぱり私付ってまだ増えたりするんです?
辺境伯令嬢とはいえ、そんなにお付き着くものなのですかね。」
「はい、すぐにではありませんが、もう一人着くそうですよ。
3名というのは王家と辺境伯家だけですね。
他ですと公爵家でも1名か2名になります。
辺境伯家が多いのは、何れダンジョンや魔獣退治に行くためですね。
お付きとパーティーを組んで行動することになります」
「は~、なるほど。
ここが特別なんですね・・・
あの後、お父様とお母様何か言われていましたか?」
「では、朝の準備をしながらですが、あの後、旦那様と奥様と話をした内容を軽くお伝えしますね」
「はい、お願いします」
「では、こちらへ」
顔を洗ったり、髪を梳いたりしながらアレッサとクラリスの話を聞きました。
「なるほど・・・
種族も厄介なものだったとは思いませんでした。
とりあえず、種族はエルフで通すということですね」
「はい、エル様の種族は少々厄介なものですので。
下手すると崇められたり、王族に取り込まれたりしますので」
「崇めるか・・・クラリスせ・・・クラリスもそうなのですか?」
「そうですね・・・私はエル様を崇めようとかは思わないですね。
学者気質な所があるためでしょうか。
どちらかと言えば転生者の方が気になっている状態ですね」
「別世界の知識という事ですね。
なるほどなるほど。
とは言っても、研究者ではありましたけど、知識はかなり偏っていますよ?」
「その知識が気にはなりますが、
今はエル様にこの世界の常識と、身を守る方法を学んでもらわないといけませんからね。
そちらの世界について教えていただくのは、時間が出来たときにでもお願いします」
「判りました。
確かに常識を知らないと問題でしょうからね」
「はい、前の世界の常識が通用しない場合もあるでしょうから。
・・・エル様、終わりました。
旦那様、奥様がお待ちでしょうから、食堂に参りましょう」
「ありがとう、クラリス。
アレッサもだけど、クラリスもすごいわね」
「いえ、私は子爵家次女で、
10歳から学園に通うまでの間、侯爵家へメイド見習いとして勤めていましたので。
随分久しぶりにメイドとして働くことになります。
あと子爵、男爵、準男爵家の次男次女以降は皆騎士やメイドとして
上級貴族家に勤めますから、ある程度はできますよ」
「あ、そうなのですね。
という事はアレッサも?」
「はい、私は男爵家なのですが、希少な種族である為、王城に勤めていました。
学園卒業後に此方に移ってきましたが」
「は~やっぱり銀孤って希少だったのですね。
でも王城ですか・・・アレッサすごいんですね」
「まあ、私がすごいというより、種族が希少だからなのでしょう。
さ、着きました」
「ん~・・・そんなこと無いと思いますけどね~。
では、入りましょうか。
おはようございます、お父様、お母様、お待たせしました」
挨拶をして食堂に入って、アレッサが引いてくれた椅子に座る。
「おはよう、エル。
よく眠れたかい?」
「はい、よく眠れました。
昨日は恥ずかしいところをお見せしました」
「おはよう、エル。
いいのよ、前の世界の記憶があるとはいえ、あなたはまだ子供なのだから。
私達を頼りなさい」
「お父様、お母様、ありがとうございます」
「さ、朝食をいただこうか。
それから少しだけ話をしようか」
「わかりました」
・・・
朝食が終わった後、お父様の仕事場へ移動しました。
そして人払いと、お母様が昨日と同じ魔法を使って周りに音が洩れないようにしました。
「さて、ある程度聞いているかもしれないが、
エルの種族について、ハイエルフであることは伏せようと思う。
エルフから崇められるだけならまだいいけど、
王族に目を付けられると困る。
エルは王族になりたいとかないのだろう?」
「はい、出来れば関わりたくはないですね」
「ある意味関わっているのですけどね。
この国ならお姉様が上手く対応してくれるでしょうから問題は無いと思います。
ああ、義兄様は問題ですか・・・」
「え?お姉様?義兄様?国とか王族の話ではなかったです?」
「ええ、私のお姉様はこの国の女王陛下です」
はい?
「「おはようございます、エル様」」
アレッサとクラリス先生が起こしに来てくれました。
「おはようございます、アレッサ、クラリス先生?
クラリス先生はなぜメイド服を着ているのです?」
「はい、昨日旦那様と奥様に伝えて、エル様付きとなりました。
これからよろしくお願いします。
あと、教師も続けますが、エル様付きのメイドですので
私の事はクラリスと呼んでください」
「あ、え?
わ、わかりました?」
「エル様、昨日のことは覚えていらっしゃいますか?」
「え~と・・・?」
確かお父様とお母様に転生者であることを伝えて・・・
あ、そういえば、その前にクラリス先生が私付になるように交渉すると言ってましたね。
「お父様とお母様に私付になれるように話をすると言ってましたね。
ということは、無事に私付になれたのですね」
「はい、エル様。
これで私も何時でも一緒です」
クラリスが嬉しそうに笑っています。
アレッサと言い、クラリスと言い、私には勿体ないぐらいの人物ですね。
二人に恥じないように私も精進せねば。
「そういえば、やっぱり私付ってまだ増えたりするんです?
辺境伯令嬢とはいえ、そんなにお付き着くものなのですかね。」
「はい、すぐにではありませんが、もう一人着くそうですよ。
3名というのは王家と辺境伯家だけですね。
他ですと公爵家でも1名か2名になります。
辺境伯家が多いのは、何れダンジョンや魔獣退治に行くためですね。
お付きとパーティーを組んで行動することになります」
「は~、なるほど。
ここが特別なんですね・・・
あの後、お父様とお母様何か言われていましたか?」
「では、朝の準備をしながらですが、あの後、旦那様と奥様と話をした内容を軽くお伝えしますね」
「はい、お願いします」
「では、こちらへ」
顔を洗ったり、髪を梳いたりしながらアレッサとクラリスの話を聞きました。
「なるほど・・・
種族も厄介なものだったとは思いませんでした。
とりあえず、種族はエルフで通すということですね」
「はい、エル様の種族は少々厄介なものですので。
下手すると崇められたり、王族に取り込まれたりしますので」
「崇めるか・・・クラリスせ・・・クラリスもそうなのですか?」
「そうですね・・・私はエル様を崇めようとかは思わないですね。
学者気質な所があるためでしょうか。
どちらかと言えば転生者の方が気になっている状態ですね」
「別世界の知識という事ですね。
なるほどなるほど。
とは言っても、研究者ではありましたけど、知識はかなり偏っていますよ?」
「その知識が気にはなりますが、
今はエル様にこの世界の常識と、身を守る方法を学んでもらわないといけませんからね。
そちらの世界について教えていただくのは、時間が出来たときにでもお願いします」
「判りました。
確かに常識を知らないと問題でしょうからね」
「はい、前の世界の常識が通用しない場合もあるでしょうから。
・・・エル様、終わりました。
旦那様、奥様がお待ちでしょうから、食堂に参りましょう」
「ありがとう、クラリス。
アレッサもだけど、クラリスもすごいわね」
「いえ、私は子爵家次女で、
10歳から学園に通うまでの間、侯爵家へメイド見習いとして勤めていましたので。
随分久しぶりにメイドとして働くことになります。
あと子爵、男爵、準男爵家の次男次女以降は皆騎士やメイドとして
上級貴族家に勤めますから、ある程度はできますよ」
「あ、そうなのですね。
という事はアレッサも?」
「はい、私は男爵家なのですが、希少な種族である為、王城に勤めていました。
学園卒業後に此方に移ってきましたが」
「は~やっぱり銀孤って希少だったのですね。
でも王城ですか・・・アレッサすごいんですね」
「まあ、私がすごいというより、種族が希少だからなのでしょう。
さ、着きました」
「ん~・・・そんなこと無いと思いますけどね~。
では、入りましょうか。
おはようございます、お父様、お母様、お待たせしました」
挨拶をして食堂に入って、アレッサが引いてくれた椅子に座る。
「おはよう、エル。
よく眠れたかい?」
「はい、よく眠れました。
昨日は恥ずかしいところをお見せしました」
「おはよう、エル。
いいのよ、前の世界の記憶があるとはいえ、あなたはまだ子供なのだから。
私達を頼りなさい」
「お父様、お母様、ありがとうございます」
「さ、朝食をいただこうか。
それから少しだけ話をしようか」
「わかりました」
・・・
朝食が終わった後、お父様の仕事場へ移動しました。
そして人払いと、お母様が昨日と同じ魔法を使って周りに音が洩れないようにしました。
「さて、ある程度聞いているかもしれないが、
エルの種族について、ハイエルフであることは伏せようと思う。
エルフから崇められるだけならまだいいけど、
王族に目を付けられると困る。
エルは王族になりたいとかないのだろう?」
「はい、出来れば関わりたくはないですね」
「ある意味関わっているのですけどね。
この国ならお姉様が上手く対応してくれるでしょうから問題は無いと思います。
ああ、義兄様は問題ですか・・・」
「え?お姉様?義兄様?国とか王族の話ではなかったです?」
「ええ、私のお姉様はこの国の女王陛下です」
はい?
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