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小さな人間の子
2・世界の制作者
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「…っ!」
その光景は、息をのむほどに神々しく輝いていた。
あまりに不自然で、信じがたい事が起きているのに、その少年の容姿がすべての説得力を与えるかのように神秘的に際立っていて、何か不思議な体験が起きていることを深く腑に落ちさせ、逆に現実感を持って迫ってきた。
「…あ、あの、ここはどこ?」
やっとのことで絞り出した声が、情けなく掠れて空間にこだました。
いつの間にか辺りはどこまでも白く、発光したような世界に変わっていた。
「フフフ…
さあ?どこだと思う?」
少年の天使のように麗しい顔が、悪魔のように悪戯に、楽しそうに笑顔を作り、終いには楽しくて仕方ないと言うように、空中で一回転して私の周りを飛び回る。
「ここはね、君のいた世界のどこにもない場所。
天国と言う人もいるし、地獄と言う人もいる。
まあ、君たちが言う、神が住まうところだよ。」
涼やかで美しい声が私の周りを飛び回る。
少年はふわりと目の前に舞い戻ると、優美な仕草で胸に手を置き
「そして僕が、君たちの言う神。」
クスリと魅力的に頭を傾げながら言った。
「か…神…様…?‥‥??」
「うん!そうだね!
まあ、そんなような存在、って言うのが正しいかな?
君たちの概念とは違うから、完全に同じじゃないけど、平たく言うと君たちの住む宇宙を作った存在。ってところ。」
「…う、宇宙…?
創造主?って言うことですか?」
少年は、上を仰ぎ見て、首を振りながら、さも残念なものを見るように言った。
「なんか違うんだよね、創造とか、僕は君たちの考える万能神みたいな感じじゃなくてさ。
僕が自己紹介するなら、世界を制作するメイカーって言うか…。
宇宙製作者?みたいな?
世界を作るのを趣味として楽しんでるだけって言うか??
」
「‥‥‥‥はぁ?」
新しい概念の発言に、ポカンと口をあけるしかない。
「作った世界に干渉して力を加えようとか、あんまり思ってないし。
だって世界はその世界を作り出した時にプログラムしておいた、法則と流れの力に任せた方が、見てる方としては面白いし、なんだか美しかったりもするしね!」
「作った本人でも驚きがあるような、面白い動きをしてくれたりして。
それが制作者冥利に尽きるというか、これが楽しみで世界作ってるな~って感じがあるからね!」
神妙に腕を組んで百面相したり、大げさな身振り手振りで熱く熱弁する。
近視感のあるそれは、世界制作オタクっといった感じだった。
優美で豪奢な容姿もこれでは台無しである。
‥‥一気に親近感は増したけれども。
「あ、あの…、それで、なんでその傍観者な神様が、私に話しかけているんですか?」
オタクの話は早めに折るのが鉄則である。
その光景は、息をのむほどに神々しく輝いていた。
あまりに不自然で、信じがたい事が起きているのに、その少年の容姿がすべての説得力を与えるかのように神秘的に際立っていて、何か不思議な体験が起きていることを深く腑に落ちさせ、逆に現実感を持って迫ってきた。
「…あ、あの、ここはどこ?」
やっとのことで絞り出した声が、情けなく掠れて空間にこだました。
いつの間にか辺りはどこまでも白く、発光したような世界に変わっていた。
「フフフ…
さあ?どこだと思う?」
少年の天使のように麗しい顔が、悪魔のように悪戯に、楽しそうに笑顔を作り、終いには楽しくて仕方ないと言うように、空中で一回転して私の周りを飛び回る。
「ここはね、君のいた世界のどこにもない場所。
天国と言う人もいるし、地獄と言う人もいる。
まあ、君たちが言う、神が住まうところだよ。」
涼やかで美しい声が私の周りを飛び回る。
少年はふわりと目の前に舞い戻ると、優美な仕草で胸に手を置き
「そして僕が、君たちの言う神。」
クスリと魅力的に頭を傾げながら言った。
「か…神…様…?‥‥??」
「うん!そうだね!
まあ、そんなような存在、って言うのが正しいかな?
君たちの概念とは違うから、完全に同じじゃないけど、平たく言うと君たちの住む宇宙を作った存在。ってところ。」
「…う、宇宙…?
創造主?って言うことですか?」
少年は、上を仰ぎ見て、首を振りながら、さも残念なものを見るように言った。
「なんか違うんだよね、創造とか、僕は君たちの考える万能神みたいな感じじゃなくてさ。
僕が自己紹介するなら、世界を制作するメイカーって言うか…。
宇宙製作者?みたいな?
世界を作るのを趣味として楽しんでるだけって言うか??
」
「‥‥‥‥はぁ?」
新しい概念の発言に、ポカンと口をあけるしかない。
「作った世界に干渉して力を加えようとか、あんまり思ってないし。
だって世界はその世界を作り出した時にプログラムしておいた、法則と流れの力に任せた方が、見てる方としては面白いし、なんだか美しかったりもするしね!」
「作った本人でも驚きがあるような、面白い動きをしてくれたりして。
それが制作者冥利に尽きるというか、これが楽しみで世界作ってるな~って感じがあるからね!」
神妙に腕を組んで百面相したり、大げさな身振り手振りで熱く熱弁する。
近視感のあるそれは、世界制作オタクっといった感じだった。
優美で豪奢な容姿もこれでは台無しである。
‥‥一気に親近感は増したけれども。
「あ、あの…、それで、なんでその傍観者な神様が、私に話しかけているんですか?」
オタクの話は早めに折るのが鉄則である。
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