俺なんかに目をつけられた可哀想な不良

きのこ

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亮を風呂場で下ろすと、シャワーの蛇口を捻って湯を出す。ぷるぷるした腕と足で逃げようと藻掻く亮を押さえながら湯をかけると、亮は嫌がって俺の腕に噛み付いてきた。
顎にも力が入らないようで甘噛みにしかなっていない。
170後半くらいの身長に、それなりに鍛えられていそうな体つきからは似ても似つかないが、その様は子猫を連想させた。

「服が濡れるから暴れるな」
亮を腕から引っがすと、片膝を立てて、その上に亮の腹を乗せた。綺麗に引き締まった尻がよく見える。

「濡れるのが嫌なら離せよ!」

「その状態じゃ一人で後始末も出来ないだろ」

「出来るわ!」

「はいはい」
うるさいのは相変わらずだが、抵抗しない…というよりは抵抗できていないのでいつもより幾分か扱いが楽だ。
水圧を弱めてシャワーヘッドを外すと、接続金具の部分を後孔に押し当てて直接湯を流し込む。

「んぐっ、え…?なにして…ッ、やめっ」
亮は俺の服をぎゅうっと掴んで身体を震わせ、突然のことに困惑している。後孔からシャワーを離して湯を流し込むのを止めると、白濁の混じったお湯が中から溢れ出てきた。

「あっ…んんっ」
精液が中に残っていると腹を下す可能性があるから、念の為もう一度湯を注ぎ込む。亮が苦しそうな声を出すのでまた犯したくなってくるが、三橋の冷めた表情を思い出すことで堪えた。

粗方体を洗ってやると洗面所の床にタオルを敷いて亮を持ち上げ、風呂場から出してその上に下ろした。
体から湯気を出してくたっとしている亮の頭にタオルを乗せ、ずぶ濡れの服を脱いだ。

「後は自分でやれ」

「誰もお前に頼んでねぇよ」
眠いのか、亮はうとうとしながら頭に乗せられたタオルで頭を拭いている。動きもゆっくりであまり力が入っていないようだった。

「服貸してやるから拭き終わったらそれ着て出てこい」
村沢は濡れた服を着替え終わり、亮の隣に自分の部屋着を置いた。

あんなにのろのろと体を拭いていたら風邪でもひくんじゃないかと思いつつも、浴室を出ようとすると「クシュッ」と妙に可愛らしいくしゃみが俺を引き止めた。

先程まで亮の体から出ていた湯気はなくなっており、体が微かに震えている。

「……お前は世話が焼けるな…」
溜息をついてしゃがみ込むと、タオルを奪い取ってガシガシと雑に頭を拭いてやる。

「だから自分でやるって…!」

「うるせぇな黙ってろ。また犯すぞ」

「………」
亮はきゅっと口を閉じて俯いた。
不服そうに顔を顰めてはいるが、黙って体を拭かれているのが面白くて、ふっと小さく笑みがこぼれた。
亮は「何笑ってんだこいつ」とでも言いたげなしかめっ面で俺の顔を見上げてくる。

「服は自分で着ろよ」

「言われなくてもそうするっての」
亮は「なんでおっさんの服なんか…」と文句をぼやきながら、俺の部屋着に頭と腕を通した。
買い置きしてあった新品の下着にも足を通したが、足腰が立たないせいで履くのに手こずっているようだ。

気の短い村沢は待っていられなくなり、下着を履くのも少し手伝ってやる。

「服くらい自分で…!」

「黙らないとどうするって言った?」

「くそっ……なんだよ…」
亮は苦虫を噛み潰したような顔になって押し黙った。
ズボンも下着と同様にすっと履かせてやると、亮を担いでベッドまで運んだ。
すると亮は不安げな表情を浮かべた。

「俺…ちゃんと言うこと聞いたのに…」
ベッドに下ろされたことで、またヤられるとでも思っているのだろう。

「流石にもう勃たない。いいからそこで寝てろ。どうせその体じゃ帰れないだろ」

村沢はきょとんとした亮を残して寝室を出た。
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