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「いわだ!!いわだ!!」
地面に横たわる傷だらけの青年の体を、泣きながら揺する子供の肩にそっと手を置く。すると、先程までのことがあったからなのだろう、その男子高校生は俺の腕をバシッと払い除けてこちらを睨みつけた。
が、俺の顔を見ると間の抜けた表情になった。
「すまない…うちの子なんだが、これは一体……何があったんだ…」
口を押さえ、恐る恐る岩田と呼ばれていた青年に近づいていく。
何が起こっていたのかは終始見ていたし、自分は全くの他人であるが、まるで本当の父親かのように振る舞う。我ながら名演技ではないだろうか。
「え…あの、岩田…じゃなくて亮のお父さん…ですか?」
なるほど。こいつの名前は岩田 亮と言うのか。
「ああ…どうしてこんなことになってるんだ……」
「すいません…!全部俺のせいなんです…!!」
その青年は土下座する勢いで頭を下げた。
「それは…どういうことだ」
別に誰のせいだとかは心底どうでもいいのだが、少し怒りを滲ませた声色を出した。
「すいません…!!」
「……いや、いいよ。ところで君、名前は?」
「矢田優弥です…」
「ああ、矢田くんか。時々話は聞いているよ。とりあえずこの子は少し様子を見てから病院に連れて行く。君も怪我をしているんだから早く家に帰りなさい」
震えた声で何度も謝る青年の頭にぽんっと優しく手を置くと、横たわる高校生を背負って立ち上がった。
帰り際に一度後ろを振り返って青年を見てみると、その子供はまだ頭を下げたままだった。
人情に厚い不良だなと思ったが、これから大事な友人をリンチされるより何倍も酷い目に合わせる変態に頭を下げているのだと思うと面白かった。
しかし本人はそんなことは知る由もないのだ。あの子にはいつ教えてやろうかと考えると、自然と頬が緩んだ。
⥤ ⥤ ⥤
「おもっ…」
リビングでとりあえず亮を下ろすと、体がふっと軽くなった。そして同時に肩が痛んだ。それなりに鍛えてはいるが、男一人を背負って家まで運ぶのは体にこたえる。
村沢は首を回しながら左肩をほぐした。
冷蔵庫からペットボトルに入った冷水を取り出して喉を潤わした後、亮の体を拘束していく。
怪我をしているとはいえ不良に暴れられるとそれなりに手こずりそうなので、この間壁際に取り付けた横幅15cm程の木の柱に腕を縛りつけ、頭上で固定する。
その次に足を開いたままで固定しようと拘束具をつけようとした時、薄らと目を開けた亮と目が合った。
少し早い目覚めを面倒に思いながらも、これからの行為にどんな表情をするのだろうと考えると胸が高鳴った。
「起きたか。調子はどうだ?」
とりあえず適当な言葉で話しかけてみる。
すると亮は部屋に視線を巡らせたあと、俺を睨み、唸るような低い声で「誰だ?」と問うてきた。
意外と落ち着いた反応に少し驚く。
もっと喚くと思っていたが、案外冷静な性格なのかもしれない。
次の玩具を見つけるまでの暇つぶし程度にしか考えていなかったが、ただ尖っているだけの不良ではないことを肌で感じ取り、ぞくぞくとした期待が体をはしる。
これからこいつをどうやって壊してやろうかと考えていると、「何のつもりだ」と質問を重ねてきた。
「すぐに分かる」
妙に嬉しそうな俺の笑顔に亮は顔を顰める。
ローションを手に取り、足に手を伸ばすと、亮の足が横から俺の顔めがけて飛んできた。それを受け止め、しなやかなその蹴りに感心する。
すると今度は逆の足が飛んできたのでそれも受け止めると、両足を持ったまま亮に顔を近づける。
「お前みたいな子供が俺に力で敵うわけないだろ。大人しくしとけ」
力の差を分からせるために、足を持つ手に力を入れると端正な顔が歪んだ。それだけでもう自分の股間が硬度を増したのが分かった。
「はっ、気失ってる間に縛っといて説得力ねーんだよ。抵抗されたら敵いませんって言ってるようなもんだろ」
亮は尚、俺を挑戦的に睨んでくる。
俺は唾を飲んだ。
これは…なかなかにきついな。
いつまで我慢できるだろうか。
本当は時間をかけてぐずぐずにしたいのだが、今すぐにでも泣かせて、自尊心をずたずたに壊して俺のものにしたくなってしまう。
この強気な表情を早く羞恥と快楽で歪めてしまいたい。
「じゃあ試してみるか?」
亮の挑発に乗ってやることにした俺は、腕を縛っている拘束具を取り外した。すると亮は思い切り俺の腹に膝を入れてきた。
隙あらばすぐに蹴りを入れてくるのだから手がかかる。
亮は少しよろけながらもドアに向かって駆け出した。
まるで暴れん坊の野良猫を捕まえてきたような気分だ。
腕を横に出し、亮の腹を手のひらで押し戻して出口から遠ざける。
しかし怯むことなく殴りかかってくるので、飛んできた拳を後ろに受け流し、足を引っ掛けて床に転ばせた。
そのまま背中の上に乗り、ズボンをずらしてやるとすぐ近くに落ちていたローションを手に取った。
「ちょ、は!?なにしてんだよ!」
さすがに突然ズボンと下着を下ろされたことで動揺したのか、亮は声を荒らげて暴れた。
ボトルの先端を直接孔の中に突っ込むと、遠慮なく中身を注ぎ込む。
「ひっ!?」
亮はびくっと体を跳ね上がらせ、小さく悲鳴をあげた。
「なに…して、」
「もうそろそろ分かってきただろ?自分が今から何されんのか」
耳元で囁くと、間髪入れずに肘が飛んできて、顔に直撃する。
亮は俺の体がよろけた隙を見て立ち上がり、ズラされたズボンを雑に上げてまたドアに向かって走り出す。
俺はすぐに体制を取りなおし、後ろから亮の首を掴んでまた地面に押し倒した。
「聞き分けが悪いな」
顔を殴られたことに苛立って舌打ちをすると、先程入れてやったローションでヌメった孔に指を差し入れた。
「いっ!?なに、すんだよ!」
また肘が顔めがけて飛んでくるので、片手で両腕を一つにまとめ、床に押さえつけた。
「きついな。初めてか」
狭い腸内でバラバラと指を動かしてやると、亮は体を捩ってなんとか逃げようとする。
「抜け…!抜けって!!」
苦しそうに声を洩らし、俺の下で必死に逃げようと藻掻く。早く突っ込んでやりたいのを堪え、徐々に中を拡げて行く。
ある程度指が自由に動くようになると、もう一本指を増やした。
「うっ……く、そ…きもいんだよ!!」
慣れてきたところで前立腺を探し始めると、分かりにくいが少ししこりのある場所を見つけ、そこを指の腹で擦った。
「あっ!?は…、なに…?」
亮は艶のある声を出した。素質があるのか、もうこの段階で前立腺で感じれるらしい。
そこを執拗に責めると、亮は体をぴくぴくと震えさせ、困惑したような喘ぎ声を出した。
「あ…うぅ、やめ、そこ……やめろ…!擦んな…っ」
「もう良くなってきたのか?」
「なってねぇよ…!」
「ならもう少し弄るか」
「えっ、ちょ…まっ…!あぁっ」
亮は足をじたばたさせ、何度も俺の指から逃れようと試みる。しかし、リンチにあった後で弱っているからか、あまり力は出ていない。
肌が白いせいか、痣が目立って痛々しい。
「どうだ?そろそろよくなってきたか?」
「なって…ねぇ…!!」
「おかしいな。善がってるようにしか見えないんだが」
「ひっ!…うっ、も…ほんとに、やめ……ッあぁっ!あッ!!」
突然中がきつくしまったかと思えば、亮は一際大きく体を痙攣させた。後ろからなのでよく分からないが、この反応は恐らく達したのだろう。
「はは…まじか。初めてでイくか?普通」
「あ…ちが、」
後ろからでも分かるほど、亮の顔は赤くなっていた。うなじから耳まで真っ赤に染まっている。
その反応が俺の加虐心を煽り、体がぞくぞくと疼いた。
「嫌がってた割に実は喜んでたんだろ?……変態」
吐息がかかるくらいの距離まで耳元に口を近づけると、嘲笑混じりの言葉で羞恥心に追い討ちをかける。すると中がきゅっと締まり、体がピクっと反応した。
もしかしたらこいつは見かけによらずマゾ気質なのかもしれない。本人は全く自覚がなさそうなのがまた面白い。
村沢の口角は無意識につり上がった。
地面に横たわる傷だらけの青年の体を、泣きながら揺する子供の肩にそっと手を置く。すると、先程までのことがあったからなのだろう、その男子高校生は俺の腕をバシッと払い除けてこちらを睨みつけた。
が、俺の顔を見ると間の抜けた表情になった。
「すまない…うちの子なんだが、これは一体……何があったんだ…」
口を押さえ、恐る恐る岩田と呼ばれていた青年に近づいていく。
何が起こっていたのかは終始見ていたし、自分は全くの他人であるが、まるで本当の父親かのように振る舞う。我ながら名演技ではないだろうか。
「え…あの、岩田…じゃなくて亮のお父さん…ですか?」
なるほど。こいつの名前は岩田 亮と言うのか。
「ああ…どうしてこんなことになってるんだ……」
「すいません…!全部俺のせいなんです…!!」
その青年は土下座する勢いで頭を下げた。
「それは…どういうことだ」
別に誰のせいだとかは心底どうでもいいのだが、少し怒りを滲ませた声色を出した。
「すいません…!!」
「……いや、いいよ。ところで君、名前は?」
「矢田優弥です…」
「ああ、矢田くんか。時々話は聞いているよ。とりあえずこの子は少し様子を見てから病院に連れて行く。君も怪我をしているんだから早く家に帰りなさい」
震えた声で何度も謝る青年の頭にぽんっと優しく手を置くと、横たわる高校生を背負って立ち上がった。
帰り際に一度後ろを振り返って青年を見てみると、その子供はまだ頭を下げたままだった。
人情に厚い不良だなと思ったが、これから大事な友人をリンチされるより何倍も酷い目に合わせる変態に頭を下げているのだと思うと面白かった。
しかし本人はそんなことは知る由もないのだ。あの子にはいつ教えてやろうかと考えると、自然と頬が緩んだ。
⥤ ⥤ ⥤
「おもっ…」
リビングでとりあえず亮を下ろすと、体がふっと軽くなった。そして同時に肩が痛んだ。それなりに鍛えてはいるが、男一人を背負って家まで運ぶのは体にこたえる。
村沢は首を回しながら左肩をほぐした。
冷蔵庫からペットボトルに入った冷水を取り出して喉を潤わした後、亮の体を拘束していく。
怪我をしているとはいえ不良に暴れられるとそれなりに手こずりそうなので、この間壁際に取り付けた横幅15cm程の木の柱に腕を縛りつけ、頭上で固定する。
その次に足を開いたままで固定しようと拘束具をつけようとした時、薄らと目を開けた亮と目が合った。
少し早い目覚めを面倒に思いながらも、これからの行為にどんな表情をするのだろうと考えると胸が高鳴った。
「起きたか。調子はどうだ?」
とりあえず適当な言葉で話しかけてみる。
すると亮は部屋に視線を巡らせたあと、俺を睨み、唸るような低い声で「誰だ?」と問うてきた。
意外と落ち着いた反応に少し驚く。
もっと喚くと思っていたが、案外冷静な性格なのかもしれない。
次の玩具を見つけるまでの暇つぶし程度にしか考えていなかったが、ただ尖っているだけの不良ではないことを肌で感じ取り、ぞくぞくとした期待が体をはしる。
これからこいつをどうやって壊してやろうかと考えていると、「何のつもりだ」と質問を重ねてきた。
「すぐに分かる」
妙に嬉しそうな俺の笑顔に亮は顔を顰める。
ローションを手に取り、足に手を伸ばすと、亮の足が横から俺の顔めがけて飛んできた。それを受け止め、しなやかなその蹴りに感心する。
すると今度は逆の足が飛んできたのでそれも受け止めると、両足を持ったまま亮に顔を近づける。
「お前みたいな子供が俺に力で敵うわけないだろ。大人しくしとけ」
力の差を分からせるために、足を持つ手に力を入れると端正な顔が歪んだ。それだけでもう自分の股間が硬度を増したのが分かった。
「はっ、気失ってる間に縛っといて説得力ねーんだよ。抵抗されたら敵いませんって言ってるようなもんだろ」
亮は尚、俺を挑戦的に睨んでくる。
俺は唾を飲んだ。
これは…なかなかにきついな。
いつまで我慢できるだろうか。
本当は時間をかけてぐずぐずにしたいのだが、今すぐにでも泣かせて、自尊心をずたずたに壊して俺のものにしたくなってしまう。
この強気な表情を早く羞恥と快楽で歪めてしまいたい。
「じゃあ試してみるか?」
亮の挑発に乗ってやることにした俺は、腕を縛っている拘束具を取り外した。すると亮は思い切り俺の腹に膝を入れてきた。
隙あらばすぐに蹴りを入れてくるのだから手がかかる。
亮は少しよろけながらもドアに向かって駆け出した。
まるで暴れん坊の野良猫を捕まえてきたような気分だ。
腕を横に出し、亮の腹を手のひらで押し戻して出口から遠ざける。
しかし怯むことなく殴りかかってくるので、飛んできた拳を後ろに受け流し、足を引っ掛けて床に転ばせた。
そのまま背中の上に乗り、ズボンをずらしてやるとすぐ近くに落ちていたローションを手に取った。
「ちょ、は!?なにしてんだよ!」
さすがに突然ズボンと下着を下ろされたことで動揺したのか、亮は声を荒らげて暴れた。
ボトルの先端を直接孔の中に突っ込むと、遠慮なく中身を注ぎ込む。
「ひっ!?」
亮はびくっと体を跳ね上がらせ、小さく悲鳴をあげた。
「なに…して、」
「もうそろそろ分かってきただろ?自分が今から何されんのか」
耳元で囁くと、間髪入れずに肘が飛んできて、顔に直撃する。
亮は俺の体がよろけた隙を見て立ち上がり、ズラされたズボンを雑に上げてまたドアに向かって走り出す。
俺はすぐに体制を取りなおし、後ろから亮の首を掴んでまた地面に押し倒した。
「聞き分けが悪いな」
顔を殴られたことに苛立って舌打ちをすると、先程入れてやったローションでヌメった孔に指を差し入れた。
「いっ!?なに、すんだよ!」
また肘が顔めがけて飛んでくるので、片手で両腕を一つにまとめ、床に押さえつけた。
「きついな。初めてか」
狭い腸内でバラバラと指を動かしてやると、亮は体を捩ってなんとか逃げようとする。
「抜け…!抜けって!!」
苦しそうに声を洩らし、俺の下で必死に逃げようと藻掻く。早く突っ込んでやりたいのを堪え、徐々に中を拡げて行く。
ある程度指が自由に動くようになると、もう一本指を増やした。
「うっ……く、そ…きもいんだよ!!」
慣れてきたところで前立腺を探し始めると、分かりにくいが少ししこりのある場所を見つけ、そこを指の腹で擦った。
「あっ!?は…、なに…?」
亮は艶のある声を出した。素質があるのか、もうこの段階で前立腺で感じれるらしい。
そこを執拗に責めると、亮は体をぴくぴくと震えさせ、困惑したような喘ぎ声を出した。
「あ…うぅ、やめ、そこ……やめろ…!擦んな…っ」
「もう良くなってきたのか?」
「なってねぇよ…!」
「ならもう少し弄るか」
「えっ、ちょ…まっ…!あぁっ」
亮は足をじたばたさせ、何度も俺の指から逃れようと試みる。しかし、リンチにあった後で弱っているからか、あまり力は出ていない。
肌が白いせいか、痣が目立って痛々しい。
「どうだ?そろそろよくなってきたか?」
「なって…ねぇ…!!」
「おかしいな。善がってるようにしか見えないんだが」
「ひっ!…うっ、も…ほんとに、やめ……ッあぁっ!あッ!!」
突然中がきつくしまったかと思えば、亮は一際大きく体を痙攣させた。後ろからなのでよく分からないが、この反応は恐らく達したのだろう。
「はは…まじか。初めてでイくか?普通」
「あ…ちが、」
後ろからでも分かるほど、亮の顔は赤くなっていた。うなじから耳まで真っ赤に染まっている。
その反応が俺の加虐心を煽り、体がぞくぞくと疼いた。
「嫌がってた割に実は喜んでたんだろ?……変態」
吐息がかかるくらいの距離まで耳元に口を近づけると、嘲笑混じりの言葉で羞恥心に追い討ちをかける。すると中がきゅっと締まり、体がピクっと反応した。
もしかしたらこいつは見かけによらずマゾ気質なのかもしれない。本人は全く自覚がなさそうなのがまた面白い。
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