俺なんかに目をつけられた可哀想な不良

きのこ

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プロローグ

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「好きッ♡好きぃッ♡かずやぁッ!」

もっと乱暴に、酷くしてくれと涎を垂らしながら喘ぐ女の顔を殴ってやると、女は媚肉を痙攣させ、中に挿入されている男根をさらに締め付けた。
女はたいそう喜んで自身の涎でベトベトになった顎を天井に向けて喘ぐ。

村沢の腕に爪を立て、「イグゥッ♡」と汚い嬌声を上げて恥部から汁を飛ばす。すると女の中を突き上げる度になっていた水音はさらに水気をまし、より卑猥なものとなって部屋に響く。
こんなに喜んでもらっては面白みに欠けるが、狂っているのもまあ悪くは無いと思い自身も精を吐き出した。

女は白目を向いて喜び、また絶頂する。

その姿からは、かつては気が強く芯のあった女の面影はもうどこにも見当たらない。

ただの精のはけ口へと成り果て、自分の下で壊れたおもちゃのようにビクビクと痙攣する女を見下ろし満足すると、村沢むらさわ 一弥かずやは乱れた服を着直し、ホテルの一室を出た。





俺はそこそこ優れた容姿で生まれ、そこそこ名の知れた企業の社長を務め、そこそこにいい家に住んでいる。
周りからの評判もよく、あわよくばお近付きになりたいという女も山ほど寄ってくる。

しかし俺には歪んだ性癖があった。

それは気の強い人間を無理やり犯し、陵辱して自らに屈服させることで性の喜びを得る、というものだ。

世の中の“普通”と呼ばれる人間たちからすれば俺のこの性癖とやらは“普通”という枠から外れ、異常者ということになるのだろう。
だが、どうしても辞めることができない。

同調圧力が凄まじく生きづらいこの日本という国で自分という個人を重んじ、自分を持っている人間を見ると男も女も関係なく壊したくなってしまう。

こんな自分のようなイカれた男に壊されていく様を見るのは非常に気持ちがよく、征服感がたまらない。それは堕とすのに時間がかかればかかるほど、堕とせた時の快感は大きくなる。
先程の女は心も体も完全に堕ちてしまったので、もう用はない。


今度はどんな玩具と出会えるだろうかと思うと楽しくなり、村沢はつい鼻歌を口ずさんだ。

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