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番外編
番外編2話
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ユリウスの手が、私の太ももを撫で、そしてショーツに向かう。
すっかり火照った身体はとっくにショーツを濡らしていて、ユリウスの手はそれにすぐ気付いた。
ショーツ越しに親指の腹で私の蜜壺をユリウスは撫でる。
クチュクチュと水音が耳をくすぐる。
「ん……」
感触より、状況に恥ずかしさがわきあがり、私は恥じらいの声を漏らした。
「いつまで経っても恥じらう姿はかわいらしいな」
「あ、ありがとうございます……」
「ははは」
嬉しそうに笑うと、ユリウスはショーツを脱がす。
私は下着を失い、ネグリジェ一枚になる。
ユリウスはその状態の私に一旦、抱きついた。
薄いネグリジェ越しに、ユリウスの体温を感じた。
「……あたたかい」
私は自然とそう言っていた。
「君は、少し冷たいな」
「もう冬ですもの」
「……最初に出会ったのは、夏だったのにな」
しみじみとそう言いながら、ユリウスはネグリジェの肩紐を外し、するりと私の体からネグリジェを取り払った。
さらされた私の肌に、ユリウスは口付け始めた。
焦らすように、少しずつ。
「……ん、んん……」
必死に声を我慢する。
別にもう今となってはその必要はどこにもない。
でも、なんだか私は我慢したくなる。
何度体を重ねても、恥じらいが消えない。
ユリウスが私の肌の上で唇を笑みの形に歪める気配がした。
ペロリとおへその横を舐められて、体がビクンと跳ねた。
「ゆ、ゆりうす……」
熱っぽい声が漏れる。
「今日はずいぶんとほしがるな」
「あんまり……いじわるなこと言わないで……」
「ああ、すまない」
おへその横から、下半身へ、舌を私の肌に這わせたまま、ユリウスは動く。
すっかり下半身から滴り落ちている私の蜜を、舌で舐め取り、蕾に塗りつける。
「ああ……」
ユリウスはあふれすぎた蜜をいくらか啜ると、顔を上げて、顔の代わりに指を私のそこに押し入れた。
「ふう……」
もう、安心感すらあるユリウスの指の感覚に、私は息をつく。
その口にユリウスのキスが降ってきた。
「ん……」
目を閉じて、ユリウスが口腔と蜜壺を犯すのを堪能する。
蜜は先程取り払われたというのに、再びあふれ出していた。
私の体が勝手に動く。
ユリウスの指に合わせて、より刺激を求めるみたいに、ユリウスの指を追いかけて、自分の中の壁に擦りつける。
「…………」
そんな、はしたなさを恥じて顔が赤くなっていくけれど、快楽を求める体は止まってくれはしない。
「ちゅっ」
リップ音とともにユリウスの唇が私の唇から離れる。
ギリギリ、近くに顔を寄せているユリウスの表情は見えないけれど、きっと優しくて少しいじわるな顔をしているだろう。
「……気持ちいいか? ミラベル」
「はい……」
ため息交じりに私はうなずいた。
「……よかった」
微笑みとともにそうつぶやいたユリウスの声は私の胸をあたたかく包み込んでいった。
すっかり火照った身体はとっくにショーツを濡らしていて、ユリウスの手はそれにすぐ気付いた。
ショーツ越しに親指の腹で私の蜜壺をユリウスは撫でる。
クチュクチュと水音が耳をくすぐる。
「ん……」
感触より、状況に恥ずかしさがわきあがり、私は恥じらいの声を漏らした。
「いつまで経っても恥じらう姿はかわいらしいな」
「あ、ありがとうございます……」
「ははは」
嬉しそうに笑うと、ユリウスはショーツを脱がす。
私は下着を失い、ネグリジェ一枚になる。
ユリウスはその状態の私に一旦、抱きついた。
薄いネグリジェ越しに、ユリウスの体温を感じた。
「……あたたかい」
私は自然とそう言っていた。
「君は、少し冷たいな」
「もう冬ですもの」
「……最初に出会ったのは、夏だったのにな」
しみじみとそう言いながら、ユリウスはネグリジェの肩紐を外し、するりと私の体からネグリジェを取り払った。
さらされた私の肌に、ユリウスは口付け始めた。
焦らすように、少しずつ。
「……ん、んん……」
必死に声を我慢する。
別にもう今となってはその必要はどこにもない。
でも、なんだか私は我慢したくなる。
何度体を重ねても、恥じらいが消えない。
ユリウスが私の肌の上で唇を笑みの形に歪める気配がした。
ペロリとおへその横を舐められて、体がビクンと跳ねた。
「ゆ、ゆりうす……」
熱っぽい声が漏れる。
「今日はずいぶんとほしがるな」
「あんまり……いじわるなこと言わないで……」
「ああ、すまない」
おへその横から、下半身へ、舌を私の肌に這わせたまま、ユリウスは動く。
すっかり下半身から滴り落ちている私の蜜を、舌で舐め取り、蕾に塗りつける。
「ああ……」
ユリウスはあふれすぎた蜜をいくらか啜ると、顔を上げて、顔の代わりに指を私のそこに押し入れた。
「ふう……」
もう、安心感すらあるユリウスの指の感覚に、私は息をつく。
その口にユリウスのキスが降ってきた。
「ん……」
目を閉じて、ユリウスが口腔と蜜壺を犯すのを堪能する。
蜜は先程取り払われたというのに、再びあふれ出していた。
私の体が勝手に動く。
ユリウスの指に合わせて、より刺激を求めるみたいに、ユリウスの指を追いかけて、自分の中の壁に擦りつける。
「…………」
そんな、はしたなさを恥じて顔が赤くなっていくけれど、快楽を求める体は止まってくれはしない。
「ちゅっ」
リップ音とともにユリウスの唇が私の唇から離れる。
ギリギリ、近くに顔を寄せているユリウスの表情は見えないけれど、きっと優しくて少しいじわるな顔をしているだろう。
「……気持ちいいか? ミラベル」
「はい……」
ため息交じりに私はうなずいた。
「……よかった」
微笑みとともにそうつぶやいたユリウスの声は私の胸をあたたかく包み込んでいった。
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