腐れ縁ヤクザの飯の代償

新月蕾

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腐れ縁ヤクザの飯の代償

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 仕事帰り。一人暮らしのマンションのドアを開け、玄関に男の靴を見つけ、杏奈はため息をついた。

 廊下を進んでリビングのドアを開ければ、ソファの上に缶ビールをあおっている男がいた。
 男のかっこうは派手なストライプの入ったスーツのジャケットを脱いでいて、シャツは真っ黒に立て襟。
 室内にもかかわらずサングラスをしたままの男に杏奈は舌打ちをしてから声をかけた。

「……久しぶり」
「よお」

 にやりと口元に笑みを作り、男は缶ビールを掲げる。

「お先にやってるぜ」
「もう来るな、って何回言えば通じる?」
「冷てえなあ、お前と俺の仲じゃねえか」
「帰って、慈郎」

 慈しむと書いて慈郎。親が込めた思いとは裏腹に、ヤクザに落ちた男に杏奈はもう一度告げた。

「まあまあ、唐揚げ揚げたぜ。好きだろ唐揚げ」
「好きよ、コンビニで買ってきたくらいには」

 コンビニ袋を示す。
 今日は週末、金曜日。飲んだくれるために買ってきたおつまみ一式を見せる。

「コンビニの唐揚げより俺の唐揚げだろ」

 反論できないのが小憎たらしい。
 慈郎は別に料理はうまくない。揚げ物だけがうまい。

「……ゴボウのかき揚げ」
「もちろんあるぜ」

 もう一度ため息をつくと、杏奈はコンビニの袋を慈郎の横のソファに投げつけ、洗面台へ向かった。



 化粧を落とし、ストッキングを脱ぎ捨て、着ていたスーツをハンガーに掛ける。
 洗面台に置いていたスウェットを着て、リビングに戻れば、慈郎は梅酒に氷を投げ込んでいた。

「ほうら、梅酒ロック」
「……はいはい」

 杏奈の好みは把握されている。腐れ縁の功罪だ。

 杏奈の買ってきた唐揚げはとっくに慈郎の腹の中に収まっている。
 あくまで自分の作った唐揚げを食わせるつもりだ。

「……料理、何時間かけたの」

 何時から居たの。
 リビングのテーブルに並ぶ慈郎手作りの揚げ物フルコースをつまみながら、杏奈は訊く。

「忘れた」

 ごまかしているのではなく、本当にどうでも良いのだろう。

 美味い揚げ物のコツを、慈郎が杏奈に教えることはない。
 何度聞いても答えないし、揚げ物をするのは決まって杏奈が仕事に行っている間だ。

「二ヶ月ぶり? 何してたの?」
「ちょっと舎弟がやらかして身を潜めてた」
「ふうん」

 嘘ではなさそうだ。
 杏奈は慈郎の細かい仕事の話は知らない。
 知らない方が良いのだろう。

 かき揚げは相変わらず美味しくて、梅酒によく合った。

 梅酒一瓶を開けて、ワインも二瓶開けて、あと何個かカクテルを作って、ベロンベロンになって少しソファで寝た。

 起きたときには慈郎が台所で洗い物をしていた。

「おはよー」
「おうー、もう終わるから風呂にしようぜ」
「んー」

 時刻は日付が変わったくらいだった。

 風呂には一緒に入る。
 その方が時間短縮になる。

 杏奈が時間をかけて髪を洗っている間、慈郎は熱すぎる風呂に浸かる。
 入れ替わりで湯船に入ると同時に杏奈は水を入れてぬるま湯にする。

「ほんと熱すぎ」
「俺は江戸っ子なんだよ……寝るなよ? 溺れるぞ?」

 そう言いながら慈郎は風呂から先に上がっていく。

 裸を見ても恥じらわなくなったのはいつ頃からだっただろう。
 杏奈は思い出せなかった。

 杏奈はバスローブ。
 慈郎はタオルを腰に巻いただけ。
 ドライヤーで髪を乾かしている間に慈郎は寝室に先に入っていた。
 勝手に女の寝室に入るなんて、と拒絶しなくなったのがいつ頃からだったかも、杏奈は覚えていなかった。



 ベッドの端で慈郎はペットボトルの水を飲んでいた。腰に巻いていたタオルも外し、全裸だ。
 杏奈はベッドに身を委ねる。
 大きめのベッドは慈郎が買って寄越したものだ。
「お前のベッドじゃ色々ヤるのに狭すぎる」。最低な送り文句もあったものである。
 悔しいが寝心地は良い。
 でも普段は大きすぎて心細い。

 慈郎は杏奈とは上下逆向きに杏奈に跨がる。
 杏奈の目の前に慈郎のモノがぶら下がる。
 まだ臨戦態勢ではないそれを杏奈は慣れた手つきで包み込む。
 それに合わせるように慈郎がバスローブの下をまくり、杏奈の下半身をいじり出す。

 まずはクリトリス。
 ぐいと強めに引っ張られる。
 慣れたもので痛みはない。
 ジワジワとこすられている内に愛液が滴っていく。

 しかし杏奈はそれどころではない。
 自分の下がどうなっていようとそれに恥じらう精神はもはやなく、目の前のモノに必死だ。
 慈郎のモノを手でしごき、時に先を舐めてやる。
 それが大きくなっていくのを感じながら、杏奈は何となく、竿の付け根にある玉をはじいた。

「てめっ!」

 怒気と言うよりは驚きを含んだ声を慈郎が漏らす。

「ハイ、今日は私の勝ち」

 どちらが先に声を上げるか、そんなくだらないことを2人は競っていた。

「反則だろうが……くそっ」

 慈郎はジワジワとクリトリスをなぶっていた手を止め、杏奈の蜜口に口を伸ばした。

 入り口を舌で一周。
 ピクリピクリと蜜口が動く。

 負けじとモノを口に含む。
 じんわりと苦みが広がる。
 この味は嫌いだ。
 慈郎はどうなのだろう。
 杏奈の味は彼の口に合うのだろうか。

 互いが互いの性器を舐め合う。
 杏奈の蜜は滴り、慈郎のモノは立ち上がってきた。

「そろそろいいだろ」

 慈郎はそう言って杏奈の上から一旦どいた。

「……今日もあれ?」
「あれ、俺が一番好きな奴」

 杏奈は渋々、ベッドの上に四つん這いになった。
 その腰を慈郎は素速く押さえつけ、バスローブを腰上までまくりあげた。

「挿れるぞ」

 言うのとほぼ同時に衝撃が来た。
 遠慮のない熱の塊がずんずんと杏奈の中に入っていく。

「ぐっ……うっ……うう……」

 腰が落ちそうになる、腕が崩れそうになる。それを必死にこらえる。
 慈郎が腰をぐいと持ち上げた。

「ほらほら、しっかりしろよ、まだまだ奥行けるぜ?」
「う、うるさい……いつもいつも好き勝手して……」
「今日は玉やられたから、仕返し」

 そういうと慈郎はわざと乱暴に腰を振った。

「ぐ……」

 腕が崩れる。
 上体がベッドに落ちそうになるのを慈郎の腕がバスローブ越しに胸を掴んで止める。
 持ち上げられる。
 四つん這いの姿勢を維持する。

 そうこうしている間に、慈郎のモノが杏奈の奥に収まった。

「あ……」

 奥に到達した快楽に思わず杏奈から声が漏れる。

「もっともっと聞かせろよ」

 言うが早いが、慈郎がピストン運動を始めた。
 ガクガクと腰が揺さぶられる。

「この、顔が、見えねーのが、犯してるって感じ。好きだ」
「そう、です、か!」

 膝が崩れそうになるのを必死にこらえながら、杏奈は応答する。
 慈郎はペースを緩めない。

「一瞬、抱いてるのが誰だったか分かんなくなる」
「最、低」
「でも呼び掛けるとお前だって分かる」
「…………」
「それが好きだな」

 どういう女と普段はいっしょに居るのだろうか。
 裏社会や裏稼業の女なのだろうか。
 自分は週末だけの女なのだろうか。
 ずっと、これからも、これからも?

 そういうわけにはいかない。
 いかなくなる。杏奈はそれについてずっと考えていた。

 思案がずいぶんと長引いたようだ。
 気付けば慈郎のモノは限界まで膨らんでいた。

「出すぞ」
「んんっ」

 ゴムをつけろ、とまた言えなかった。
 あの感覚を杏奈の体が求めてしまっていた。

 慈郎が尻をつかむ手に力がこもる。
 杏奈の膣が強く締まる。
 中で慈郎のモノが暴れた。
 ドクンと奥に精子が注がれる。
 その感覚に頭の中が真っ白になる。

 蓋をするように慈郎はしばらくその体勢を崩さなかった。

「あー、気持ちいい」

 満足したようにしなだれかかってくる。
 尻から腰、背中にかけて慈郎の重みが杏奈に乗るのを感じながら、彼女は意識をなくしていった。



 慈郎と知り合ったのは高校生のとき、同級生だった。
 その頃すでに慈郎は不良の一員で、クラスでは目立たない寄りの杏奈とは接点はなかった。

 接近した理由はたまたま入った空き教室で、慈郎が女教師と絡み合っていた。
 最悪の出会い。
 それの口止めをするという名目でつきまとわれて、気付けばこうして自分はあの女教師と同じ穴の狢になっている。
 あの女教師は杏奈たちが卒業した後、結婚したらしい。
 生徒に手を出した教師がどの面下げて結婚し家庭を築いているのか、杏奈は少しだけ気になった。

 杏奈が大学に行っている間に慈郎は半グレになり、杏奈が就職する頃には正式に杯をもらっていた。

 就職してからは反社会勢力とのつながりが会社にバレることにしばし怯えていたが、そんな怯えも慣れが勝った。
 こうしてアラサーを迎えるまでになり、金土日、週末だけの女になった。
 そして杏奈はもう決断したのだ。

 各々目を覚ます。

 慈郎がペットボトルの水を飲む。
 杏奈はティッシュで体を拭う。

 普段ならもう一回戦、二回戦とヤッていくところだったが、杏奈は淡々と言うべきことを告げた。

「……私、結婚するから」
「は?」

 慈郎はペットボトルを取り落とした。
 床に水が広がる。

「ちょっと!」

 思わず語気が強くなる。
 慈郎は無言でペットボトルを拾い、広がる水に腰に巻いていたタオルを投げて雑巾がわりにした。

「ちょっとじゃねーよ。何言ってるんだ」
「結婚する。相手は会社の先輩。今度プロポーズされる。指輪はもう買った」
「はっ、段取りのきちんとしたことで」
「そう、あんたと違ってしっかりしてる」
「…………」
「だから、おしまい。もう来ないで、合鍵返して」
「……言いたいことはそれだけか?」
「うん」
「そうか」

 しばらく慈郎は黙って、そして杏奈をベッドに押し倒した。
 抵抗はしなかった。
 どうせ彼我の力の差がある。

 いつもなら二回戦、三回戦とヤる相手だ。
 言えばこうなることは分かっていた。

 分かっていて言った自分は何を求めていたのだろう?
 口元に乱暴にキスを落とされるのを虚ろな目で受け止めながら、杏奈は悩んだ。

 言葉もなく慈郎はバスローブを剥ぎ取り、杏奈を犯し始めた。
 やっぱりゴムはつけなかった。

 慈郎は後背位が好きだ。
 昔、女教師とヤっていたのも立ちバックだった。
 しかし今日ばかりは正常位だった。

 慈郎は貪るようなキスを何度も繰り返した。
 杏奈は息も絶え絶えになりながら、慈郎の手を体をモノを受け入れた。
 そこに快楽はなく、ただただ痛みだけを与えられているようだった。

 強く強く背中を抱きしめられながら、自分の中を犯していく白濁に杏奈は思いを馳せた。

 それが奥まで到達したら、実を結んでいたら、自分と慈郎はどうしていただろうか?
 そう思いながら意識を手放した。

 意識を無くし、抜け殻のようにぐったりと横たわった杏奈の体を、慈郎は何度も何度も犯し続けた。



「…………朝」

 体中が重い。あの後、慈郎が自分に何をしていたのか、体の感覚ですべて分かるようであった。
 身動きひとつしたくなかった。気怠かった。

「朝飯」

 短く言いながら慈郎がお盆を持って部屋に入ってきた。
 まだ精液と膣液の匂いが残る部屋で食事をするのが嫌だった。

「窓開けて」
「なんだ、朝っぱらから野外セックスでもするか?」

 寝室の窓はベランダに通じている。
 ごくたまにそこでヤることもあった。

「そんなわけないでしょ」
「はいはい」

 慈郎はおとなしく窓を開けた。爽やかな朝の風が舞い込んできた。

 朝食は味噌汁に漬物、そして白米に昨日の残りのかき揚げを載せてお茶漬けにしたものだった。

「……いただきます」

 慈郎の作る飯は普通だ。揚げ物ばかりが異様に上手い。
 慈郎は惣菜屋の息子だった。
 惣菜屋は慈郎が高校に上がる前に潰れた。
 その話を慈郎はしない。
 惣菜屋の息子だった頃の慈郎を杏奈は知らない。
 それでも慈郎はその味だけは守っている。

「写真撮った。お前とヤってる写真」

 杏奈が朝食を半分ほど食べた頃に慈郎は淡々と言った。

「結婚したらそれを送りつける……さぞかし驚くだろうよ、こんな男と自分の嫁さんが絡み合ってる姿を見れるなんて」
「そう」

 杏奈は落ち着いた声で返した。

「何かねえのか。やめて、とか、なんでもする、とか、消して、とか」
「ないわ。するだろうって思ってたから、だからいいの。したいならすればいい」
「……そんなに懐の大きい男なのかよ」
「ええ、そうでなきゃ選ばないわ」

 慈郎は明らかに苛立ちを隠せずにいた。

「……結婚した後でも、俺とこうしてセックスするなら写真は送らねえ」
「どうぞ、ご自由に」
「…………」

 慈郎は言葉をなくした。
 杏奈の決意がそこまで固いとは思ってもいなかったようだった。

「だいたいおかしいでしょ、あんただけ私以外の女と好き勝手ヤって、私がやってたらそんな風になるの」
「……ねえ」
「何?」
「ヤってねえ」
「……は?」

 箸でつまんでいた漬物が茶碗の中に落ちた。

「いや、だって、あんた……」
「高校で会って、それからは女関係は清算した。お前だけだ」
「……誰抱いてるか分かんなくなるって」
「言うとお前が締め付けてくるから嬉しくなって言ってた」
「……金土日しか会いに来ないくせに……」
「平日前の夜にヤったら足腰立たなくなって仕事に支障が出るだろ」
「…………え? 何それ……私のため?」
「そうだよ……そうだよ!」

 慈郎は叫んだ。

「俺にはお前しかいねえよ!」

 その顔は、苦痛に満ちていた。

「結婚……しようなんざ俺の立場から言えるか。子供が出来たらそれを口実にとも考えてたけど一向に出来やしねえ。それでも……俺は……俺には……」
「…………」
「俺にはお前しかいない。お前がいなくなるなら……俺は……」

 慈郎は俯いた。
 杏奈は呆然とその姿を見ていた。

「……ここに居る間だけが惣菜屋の息子に戻れた」
「…………」
「昔に戻って、失ったモンより大事なモンがあって……それなのに……それなのに、お前が、いなくなるなら、俺は」

 慈郎はフラフラと杏奈に近付いた。
 ベッドに上がる。杏奈に向かい合う。
 手が、首に、伸びてきた。
 首絞め。プレイではしたことがある。
 あるけど、これはそうじゃない。そういうのではなく。
 だけど抵抗ができなかった。慈郎の表情には杏奈が抵抗できなくなるような何かがあった。
 杏奈は慈郎の手を受け入れようとした。
 しかし慈郎の力が途中で抜けた。

 彼はがっくりと肩を落とした。

「できるか……できるかよ……」

 そう言って、慈郎は部屋を出て行った。

 朝食を食べ終え、杏奈は広いベッドに潜り込んだ。
 何も考えたくなかった。



 数ヶ月後、杏奈は結局、会社の先輩と破局した。
 どうしても慈郎の顔が頭から離れず、杏奈から別れを切り出した。
 先輩はなかなか引き下がらなかったが、杏奈が返品しても半値にもならなかった指輪の代金を貯金から返すと、そこまでの思いなのか、と別れを受け入れた。

 それでも慈郎は姿を見せなかった。

 しばらくして、杏奈は食べ歩きを始めた。
 慈郎の味が恋しかった。
 どこにもあの味はなかった。



 それからさらに数ヶ月後、杏奈の家にふらりと慈郎が訪れた。

「……死んだかと思った」
「結婚して引っ越したかと思った」
「別れた」
「そうか」

 何事もなかったかのように、ふたりは再び部屋に入り、揚げ物を食べ、セックスをした。

 いつものように後背位だった。

 激しい営みの後、まどろむ意識の中、慈郎が杏奈に告げた。

「親父にカタギの嫁もらう許可はもらった……結婚してくれ」

 慈郎は杏奈が眠りに落ちる頃を見計らってそう言った。
 しかし杏奈は応えた。

「いいよ」
「……本当に?」
「嘘ついたら、何するか分かんないじゃん、あんた」
「しねえよ」
「嘘つき」

 そういうと杏奈は眠りについた。
 慈郎はしばらくその顔を眺め、物欲しそうに手を伸ばしたが、少し躊躇し、自身も眠りについた。
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