世界でいちばん邪悪な神聖力の使い方



十四歳で突然、神託により聖女に任命されたシシーリア・バーディカル令嬢は、翌年アカデミーに入学した。


十六の歳にして侯爵家の令嬢としても、聖女としても問題なく務めていた……筈だった




「あのね、聖女サマ……強制力って知ってる?」

「何?魔法学か何かの話かしら?」



突然現れた編入生により、一気に状況は変化して……?




「シシー、悪いが君とは婚約破棄させてもらう」



良好だった婚約者の突然の婚約破棄にまで……




「姉さんがそんな人だったなんてがっかりしたよ」



愛してやまない弟からの突然の軽蔑の視線




「聖女として資質に問題があると認める!」




聖女までクビに……?







「じゃ、好きなことをして生きてもいいのね!」




よく分からない事を言う編入生に振り回される周囲の人達……


味方は母と侍女達だけ!?


そんな、シシーの世界一邪悪な神聖力の使い方。




「せ、聖女がこんな事してもいいのっ!?」


「生憎、クビになったの」






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