今世からはサブキャラの腐男子です!

スイレン

文字の大きさ
上 下
8 / 14

はい、僕はバカです…がドMではないです。

しおりを挟む

 どうしよう…ドウシヨウ…DO☆SI☆YO☆U

 …どぉしよぅぅぅぅぅ!!!!

 あともう少しで退場だという時にやっとヤンキーイケメンが起き…るわけない。熟睡だわ。

 あのー?もう生徒会長の話も終わったんだけど…?まだ起きないの?


 待ってこれ僕が起こさないといけないの?
いやでも隣の子が…。あ、男の子だけど困ってる。そうだよね。こんなヤンキーイケメン声かけにくいよね。

 僕が起こすしかないかと思い、僕は勇気を振り絞って声をかけてみた。


 「あ、あのー」

 「ん?…。」

 ちょっと声をかけて反応が返ってくるがまだ寝てる。

 ほんとにそろそろ退場しなくてはならなくなってきた。

 やばいよー!!母さぁん
 起こすのって大変なんだね今度からはちゃんと起きるよ!!でも僕休日は大体十二時間寝ないとダメなんです!!てか、十二時間寝ても足りないです!!

 ああ、そういえば前世でベットから出たくなさすぎて二十四時間ベッドの中で飲まず食わずなんて夏休みにやってたら栄養失調で倒れかけたなぁ。

 でもなんか平日だと三時間しか寝なくても大丈夫なんだよね。僕の中でも前世七不思議の五番目くらいに入るね。あ、一番目は当然腐女子になった理由だけど。

 ってこんなこと考えてる暇じゃぁなぁい!!

 僕はとりあえずもう一度勇気を振り絞って
 
 「あの!!もう少しで退場ですよ!!」
 
 と思いっきりヤンキーイケメンの肩を揺らす。

 もうほんと起きてっ!!マジこれ以上の勇気振り絞れないっていうかもう振り絞る勇気がかけらもないから!!お願い!!


 という願いが効いたのかヤンキーイケメンが僕の肩を解放して起きた…のだが…

 「あぁん?」

 ひぃぃぃ!!??ガンつけられたぁぁぁ!!!

 でもちゃんと伝えなくちゃ!!

 「あ、あの、もも、もう少しで、たたたたいじょ…」 

 「はぁ?」

 「たいじょぅ…」
 もうダメ。僕死んだわ。
 と半端諦めかけていたらやっと僕の言葉を理解したのか

 「あ?ああ。」

 と言って理解してくれたようだった。

 よかったーーーーーーーーーー!!!
 もう無理かと思った!!もうこれはパーティーだよ!パーティー!!ヤンキーのガンつけに勝った!!winnerだ!!

 と頭の中でパーティー開いてシャンパンタワーを作りながらずっこけるというなんかよくわからない妄想しているとやっと退場になった。

 ふっ、これで ヤンキーイケメンに会うことはないさ。
 ていうかあとはとんしか喋ってなくね?まあ、もうどうでもいいけど。

 なんてことを僕はこの時考えていた。

 …そんな僕をバカだと言ってください。

 入学式が無事終わったことで体育館から退場して新入生は自分たちの教室に入る。

 そこで僕は気がついた。学校の4月初め頃は、大体席順が名簿番号だということを。


  ヤンキーイケメン後ろやんけーーー!!!!!

 もう、こんなバカな僕を罵ってください。

 あ、別に僕全然そっち系(ドM)なわけではありません。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい

翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。 それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん? 「え、俺何か、犬になってない?」 豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。 ※どんどん年齢は上がっていきます。 ※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。

乙女ゲームのサポートメガネキャラに転生しました

西楓
BL
乙女ゲームのサポートキャラとして転生した俺は、ヒロインと攻略対象を無事くっつけることが出来るだろうか。どうやらヒロインの様子が違うような。距離の近いヒロインに徐々に不信感を抱く攻略対象。何故か攻略対象が接近してきて… ほのほのです。 ※有難いことに別サイトでその後の話をご希望されました(嬉しい😆)ので追加いたしました。

異世界転生したのに弱いってどういうことだよ

めがてん
BL
俺――須藤美陽はその日、大きな悲しみの中に居た。 ある日突然、一番大切な親友兼恋人であった男を事故で亡くしたからだ。 恋人の葬式に参列した後、誰も居ない公園で悲しみに暮れていたその時――俺は突然眩い光に包まれた。 あまりに眩しいその光に思わず目を瞑り――次に目を開けたら。 「あうううーーー!!?(俺、赤ちゃんになってるーーー!!?)」 ――何故か赤ちゃんになっていた。 突然赤ちゃんになってしまった俺は、どうやら魔法とかあるファンタジー世界に転生したらしいが…… この新しい体、滅茶苦茶病弱だし正直ファンタジー世界を楽しむどころじゃなかった。 突然異世界に転生してしまった俺(病弱)、これから一体どうなっちゃうんだよーーー! *** 作者の性癖を詰め込んだ作品です 病気表現とかあるので注意してください BL要素は薄めです 書き溜めが尽きたので更新休止中です。

メインキャラ達の様子がおかしい件について

白鳩 唯斗
BL
 前世で遊んでいた乙女ゲームの世界に転生した。  サポートキャラとして、攻略対象キャラたちと過ごしていたフィンレーだが・・・・・・。  どうも攻略対象キャラ達の様子がおかしい。  ヒロインが登場しても、興味を示されないのだ。  世界を救うためにも、僕としては皆さん仲良くされて欲しいのですが・・・。  どうして僕の周りにメインキャラ達が集まるんですかっ!!  主人公が老若男女問わず好かれる話です。  登場キャラは全員闇を抱えています。  精神的に重めの描写、残酷な描写などがあります。  BL作品ですが、舞台が乙女ゲームなので、女性キャラも登場します。  恋愛というよりも、執着や依存といった重めの感情を主人公が向けられる作品となっております。

R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)

黒崎由希
BL
   目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。  しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ? ✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻  …ええっと…  もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m .

【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。

桜月夜
BL
 前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。  思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。

悪役令息に転生したけど…俺…嫌われすぎ?

「ARIA」
BL
階段から落ちた衝撃であっけなく死んでしまった主人公はとある乙女ゲームの悪役令息に転生したが...主人公は乙女ゲームの家族から甘やかされて育ったというのを無視して存在を抹消されていた。 王道じゃないですけど王道です(何言ってんだ?)どちらかと言うとファンタジー寄り 更新頻度=適当

BLゲームの脇役に転生した筈なのに

れい
BL
腐男子である牧野ひろはある日、コンビニに寄った際に不慮の事故で命を落としてしまう。 その朝、目を覚ますとなんと彼が生前ハマっていた学園物BLゲームの脇役に転生!? 脇役なのになんで攻略者達に口説かれてんの!? なんで主人公攻略対象者じゃなくて俺を攻略してこうとすんの!? 彼の運命や如何に。 脇役くんの総受け作品になっております。 地雷の方は回れ右、お願い致します(* . .)’’ 随時更新中。

処理中です...