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5章 祭祀の舞
ミカサとカズエ
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旦と書かれた表札のある豪奢な日本建築。
日本舞踊の古典舞踊、つまりは日本の伝統的な舞踊を専門とした名家の一つが、旦カズエさんの家らしい。
相手の見付かっていない一家と舞うための一族で、舞をずっと継承し続けている一族ともいえる。
おはぎを手にお義母さんとわたしの二人で、御神木の授け物を届けにお邪魔した。
コゲツとお義父さんは別のお宅へ挨拶に行っていて、後で合流するところ。
カズエさんの母親とカズエさんは、品の良い秋物の金木犀柄の帯と縦縞の着物だ。
対するわたしとお義母さんは江戸小紋のベージュ色の着物。
「では、来年からの舞の要請は無いと?」
「はい。御神木様も帰るべき場所へ帰ってしまいましから」
「そうですか。カズエ、貴女も舞の要請が終了次第、嫁入りすると約束したのですからいいですね?」
カズエさんのお母さんは小さく眉間にしわを寄せ、カズエさんは唇を噛みしめながら「はい」と答えた。
コゲツとの舞だけがカズエさんとコゲツの接点だったのかもしれない。
それを思うと、少しだけ不憫な感じもしてしまう。
「私達はこれにて、お暇致しますね」
「ええ。何かありましたら主人の方に連絡してくださいな」
「はい。それでは」
ツンツンした感じのお母さんで、これではカズエさんも大変そうだ。
お義母さんがタクシーを拾いに行っている間に、わたしは玄関ホールにある長椅子に座って待たせてもらっていた。
「いい気味だと、思っていらっしゃるのでしょう……」
いつの間にか横に座っていたカズエさんにそう言われ、わたしは首を横に振る。
いい気味だと思うほど、人は悪くないと自分では思っているところだ。
「コゲツ様に嫌煙されているのも知っておりますのよ」
「コゲツに、ですか?」
嫌煙というほど、コゲツはカズエさんを嫌ってはいない発言だと思うけど……。
「子供の頃、舞を踊る一家の七代目当主をコゲツ様と大人に混じって見たのです。二人で大人になったら一緒に舞おうと約束しました」
「そうですか……」
「でも、私が中学を上がる頃に、彼は水島家と縁談を進めてしまったわ。落ち目の水島家と……」
落ち目って、まぁ散々言われているけど、あんなに立派なお屋敷に外国車を乗り回していても、その上を行くお金持ちの家庭の人達にとっては、それほどのものではないようで、庶民のわたしには耳が痛い。
「挙句、貴女とご結婚なさるなんて……お金で縁談を結んだのですか!」
「いえ……わたしが幼稚園の時に学生だったコゲツに、見初められて……です。水島家は本家ではありますが、わたしは分家も分家のかなり遠縁ですから……」
見初められて、というのも恥ずかしいけど、わたしの中ではそれが一番しっくりくる言葉だ。
だって、コゲツはわたしが小さい時から陰で暗躍して、わたしを迎え入れる準備をしているような人だもの。
うちの両親を説得したり、水島家にわたしにはなんの能力もないが、家同士の縁づきのためとごり押ししたぐらいの人だ。
カズエさんは溜め息を一つ零す。
「本当のことを言えば、私も諦めていました。コゲツ様は、私と一緒に舞っていても昔のように顔を見せてくれませんし、無理やり見た時……目が変な色をしていて、気持ち悪くて、最初に拒絶したのは私で……以降、嫌悪されていたのですわ」
「……そうですか」
まだ色々言っているカズエさんをわたしは同情することを止めた。
この人は自分が過去にコゲツの目を気味悪がってしまったことを、自分は悪くないと肯定して欲しいだけで、コゲツの気持ちなんてどうでもいいだけだ。
コゲツはカズエさんを嫌悪の対象には見ていないし、そうカズエさんが受け取ってしまったのは、それだけのことをしてしまって自分自身が壁を作っただけの話。
可哀想な人だと思う。
自分だけが可愛い、認められたい、否定した過去を誰かに「そんなことないですよ」とただ耳触りの良い言葉で塗りつぶしたいだけの、可哀想な人。
「そろそろお義母さんが来ると思いますので、失礼しますね」
「あっ、待って」
「まだ何かありますか?」
「コゲツ様は、貴女よりも私のような大人が……」
「いいえ。全然」
カズエさんの言葉を遮り、わたしはムッとして声をあげてしまった。
だって、わたしがコゲツのお嫁さんなのだから、他人からとやかく言われることじゃない。
「わたしをコゲツは選んでくれて、わたしだから結婚したんです! カズエさんはコゲツを言い訳に結婚を引き延ばさないでください。迷惑ですから!」
わたしはそれだけ言うと立ち上がって玄関を出た。
玄関を出るとお義母さんが親指を立てていて、わたしは恥ずかしさ半分言いましたよという興奮半分で仲良くタクシーへと乗り込んだ。
「それでね。ミカサさんが強気で言い返すから、私の出る幕がなくてね」
「お、お義母さん~っ」
わたしが両手で自分の頬を押さえて恥ずかしがるのを肴に、コゲツとお義父さんと一緒に東京でフルーツ専門に扱うフルーツパーラー店で、四人でお茶をしている。
「少し見てみたかったですね」
「コゲツまで~っ!」
もうわたしを揶揄うのは止めて欲しい。
でも可愛がられているのは分かっているから、揶揄われているだけではないのだろう。
「嫁殿。はい、あーん」
「あーん。……ん~っ、美味しい」
コゲツの注文したのは夕張メロンのパフェで、ガラスの器からメロンが零れ落ちそうな微妙なバランスで山になっていて、アイスとホイップクリームの上から掛けられたメロンソースがまた濃厚で……って、コゲツに食べさせてもらってばかりで、自分のプリンアラモードが減っていない。
お義父さんはフルーツサンドとモカコーヒーで、お義母さんはイチゴケーキなんだけど、ケーキの断面にもイチゴがギッシリ。
スポンジケーキをドーム型に載せて、その上をイチゴが覆い尽くしているようなイチゴ尽くし。
わたしのプリンアラモードは昭和レトロを思い浮かばせる、銀の燭台に載った物。
プリンに生クリームたっぷりでアイスとイチゴにバナナにメロンとサクランボ。
ついでにチョコとクッキーも刺さっている。
「うちのお嫁さんは可愛いねぇ」
「そうでしょう。コゲツには勿体ないわよねぇ」
「父さんも母さんもうるさいですよ」
わたしと同じようにご両親からコゲツも揶揄われて、和気藹々とした一家団欒という感じだ。
「しかし、ミカサさんの能力は注意しないといけませんね」
「分かっていますか? 嫁殿」
「うぐっ……分かってるよ」
コゲツがわたしが『サクラ』と名で御神木の苗木を縛ってしまったことで、使役してしまったことをご両親に報告し、わたしは肩身が狭い。
「しかし、能力が再び元に戻ったので不思議だとは思っていたのですが、種の方に能力を移し世代交代したのでしょうね」
どうやら、御神木様を帰してしまった後で能力が減少していたらしい。
わたしを気遣って、変わりはないと言ってくれたみたいで、申し訳ないやら心遣いがありがたいやらだ。
「まぁまぁ。いいじゃないの。御神木様はミカサさんが使役してしまったのだから、これからの管理はミカサさんに一任ということで、コゲツがサポートすることでいいでしょう?」
「それはそうですが、果たして来年からどうなるのやらですね」
「御神木様が育つまでは秘密にしておけばいいじゃないですか。それに、親族の顔合わせも無くなってこちらとしても助かりましたし、これからは息子夫婦に会いに行くだけで済むならそれに越したことはありませんからね」
「本当に、申し訳なく……ううっ」
御神木の苗木は使役したと言っても、まだ意思がハッキリある状態ではないらしく、そのうち形を取り始めたらたっぷり文句を聞きなさいと言われている。
文句が言われないように毎日お世話を欠かさないように頑張りたいところだ。
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相手の見付かっていない一家と舞うための一族で、舞をずっと継承し続けている一族ともいえる。
おはぎを手にお義母さんとわたしの二人で、御神木の授け物を届けにお邪魔した。
コゲツとお義父さんは別のお宅へ挨拶に行っていて、後で合流するところ。
カズエさんの母親とカズエさんは、品の良い秋物の金木犀柄の帯と縦縞の着物だ。
対するわたしとお義母さんは江戸小紋のベージュ色の着物。
「では、来年からの舞の要請は無いと?」
「はい。御神木様も帰るべき場所へ帰ってしまいましから」
「そうですか。カズエ、貴女も舞の要請が終了次第、嫁入りすると約束したのですからいいですね?」
カズエさんのお母さんは小さく眉間にしわを寄せ、カズエさんは唇を噛みしめながら「はい」と答えた。
コゲツとの舞だけがカズエさんとコゲツの接点だったのかもしれない。
それを思うと、少しだけ不憫な感じもしてしまう。
「私達はこれにて、お暇致しますね」
「ええ。何かありましたら主人の方に連絡してくださいな」
「はい。それでは」
ツンツンした感じのお母さんで、これではカズエさんも大変そうだ。
お義母さんがタクシーを拾いに行っている間に、わたしは玄関ホールにある長椅子に座って待たせてもらっていた。
「いい気味だと、思っていらっしゃるのでしょう……」
いつの間にか横に座っていたカズエさんにそう言われ、わたしは首を横に振る。
いい気味だと思うほど、人は悪くないと自分では思っているところだ。
「コゲツ様に嫌煙されているのも知っておりますのよ」
「コゲツに、ですか?」
嫌煙というほど、コゲツはカズエさんを嫌ってはいない発言だと思うけど……。
「子供の頃、舞を踊る一家の七代目当主をコゲツ様と大人に混じって見たのです。二人で大人になったら一緒に舞おうと約束しました」
「そうですか……」
「でも、私が中学を上がる頃に、彼は水島家と縁談を進めてしまったわ。落ち目の水島家と……」
落ち目って、まぁ散々言われているけど、あんなに立派なお屋敷に外国車を乗り回していても、その上を行くお金持ちの家庭の人達にとっては、それほどのものではないようで、庶民のわたしには耳が痛い。
「挙句、貴女とご結婚なさるなんて……お金で縁談を結んだのですか!」
「いえ……わたしが幼稚園の時に学生だったコゲツに、見初められて……です。水島家は本家ではありますが、わたしは分家も分家のかなり遠縁ですから……」
見初められて、というのも恥ずかしいけど、わたしの中ではそれが一番しっくりくる言葉だ。
だって、コゲツはわたしが小さい時から陰で暗躍して、わたしを迎え入れる準備をしているような人だもの。
うちの両親を説得したり、水島家にわたしにはなんの能力もないが、家同士の縁づきのためとごり押ししたぐらいの人だ。
カズエさんは溜め息を一つ零す。
「本当のことを言えば、私も諦めていました。コゲツ様は、私と一緒に舞っていても昔のように顔を見せてくれませんし、無理やり見た時……目が変な色をしていて、気持ち悪くて、最初に拒絶したのは私で……以降、嫌悪されていたのですわ」
「……そうですか」
まだ色々言っているカズエさんをわたしは同情することを止めた。
この人は自分が過去にコゲツの目を気味悪がってしまったことを、自分は悪くないと肯定して欲しいだけで、コゲツの気持ちなんてどうでもいいだけだ。
コゲツはカズエさんを嫌悪の対象には見ていないし、そうカズエさんが受け取ってしまったのは、それだけのことをしてしまって自分自身が壁を作っただけの話。
可哀想な人だと思う。
自分だけが可愛い、認められたい、否定した過去を誰かに「そんなことないですよ」とただ耳触りの良い言葉で塗りつぶしたいだけの、可哀想な人。
「そろそろお義母さんが来ると思いますので、失礼しますね」
「あっ、待って」
「まだ何かありますか?」
「コゲツ様は、貴女よりも私のような大人が……」
「いいえ。全然」
カズエさんの言葉を遮り、わたしはムッとして声をあげてしまった。
だって、わたしがコゲツのお嫁さんなのだから、他人からとやかく言われることじゃない。
「わたしをコゲツは選んでくれて、わたしだから結婚したんです! カズエさんはコゲツを言い訳に結婚を引き延ばさないでください。迷惑ですから!」
わたしはそれだけ言うと立ち上がって玄関を出た。
玄関を出るとお義母さんが親指を立てていて、わたしは恥ずかしさ半分言いましたよという興奮半分で仲良くタクシーへと乗り込んだ。
「それでね。ミカサさんが強気で言い返すから、私の出る幕がなくてね」
「お、お義母さん~っ」
わたしが両手で自分の頬を押さえて恥ずかしがるのを肴に、コゲツとお義父さんと一緒に東京でフルーツ専門に扱うフルーツパーラー店で、四人でお茶をしている。
「少し見てみたかったですね」
「コゲツまで~っ!」
もうわたしを揶揄うのは止めて欲しい。
でも可愛がられているのは分かっているから、揶揄われているだけではないのだろう。
「嫁殿。はい、あーん」
「あーん。……ん~っ、美味しい」
コゲツの注文したのは夕張メロンのパフェで、ガラスの器からメロンが零れ落ちそうな微妙なバランスで山になっていて、アイスとホイップクリームの上から掛けられたメロンソースがまた濃厚で……って、コゲツに食べさせてもらってばかりで、自分のプリンアラモードが減っていない。
お義父さんはフルーツサンドとモカコーヒーで、お義母さんはイチゴケーキなんだけど、ケーキの断面にもイチゴがギッシリ。
スポンジケーキをドーム型に載せて、その上をイチゴが覆い尽くしているようなイチゴ尽くし。
わたしのプリンアラモードは昭和レトロを思い浮かばせる、銀の燭台に載った物。
プリンに生クリームたっぷりでアイスとイチゴにバナナにメロンとサクランボ。
ついでにチョコとクッキーも刺さっている。
「うちのお嫁さんは可愛いねぇ」
「そうでしょう。コゲツには勿体ないわよねぇ」
「父さんも母さんもうるさいですよ」
わたしと同じようにご両親からコゲツも揶揄われて、和気藹々とした一家団欒という感じだ。
「しかし、ミカサさんの能力は注意しないといけませんね」
「分かっていますか? 嫁殿」
「うぐっ……分かってるよ」
コゲツがわたしが『サクラ』と名で御神木の苗木を縛ってしまったことで、使役してしまったことをご両親に報告し、わたしは肩身が狭い。
「しかし、能力が再び元に戻ったので不思議だとは思っていたのですが、種の方に能力を移し世代交代したのでしょうね」
どうやら、御神木様を帰してしまった後で能力が減少していたらしい。
わたしを気遣って、変わりはないと言ってくれたみたいで、申し訳ないやら心遣いがありがたいやらだ。
「まぁまぁ。いいじゃないの。御神木様はミカサさんが使役してしまったのだから、これからの管理はミカサさんに一任ということで、コゲツがサポートすることでいいでしょう?」
「それはそうですが、果たして来年からどうなるのやらですね」
「御神木様が育つまでは秘密にしておけばいいじゃないですか。それに、親族の顔合わせも無くなってこちらとしても助かりましたし、これからは息子夫婦に会いに行くだけで済むならそれに越したことはありませんからね」
「本当に、申し訳なく……ううっ」
御神木の苗木は使役したと言っても、まだ意思がハッキリある状態ではないらしく、そのうち形を取り始めたらたっぷり文句を聞きなさいと言われている。
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