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4章 言霊のカタチ
萎びたフライドポテト
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朝からキョウさんとダイさんの「ヒッ!」という悲鳴が台所からしている。
それもそのはずで、コゲツは昨日からわたしが作った飾り紐で髪を結っているために、目を隠していない。
コゲツの素顔を見たかったわたしとしては、少し複雑なところだ。
いつもの紫陽花色の色彩の目が好きなのに、黒い。
そりゃあ、コゲツが目の色が人と違っていることを気に病んでいたのは分かっている。
「主……心臓に悪い」
「主がミカサの魔の手に染まってしまった」
「わたしの魔の手って何!?」
わたしがキョウさんとダイさんの首を両腕で確保すると、コゲツが小さく口を緩ませ目が優し気に笑ってこちらを見ていた。
いつもは白い布越しだったからそんな風に優しい目でいつも見ていたのかと思うと、自分が子供みたいにじゃれているのが恥ずかしくなってしまう。
しかしそんなわたしのことはお構いなしに、二人はわたしの頭を交互に甘噛みしてくる。
「ミカサの念を込めた物を主に渡すでない」
「そうだぞ。ミカサ。我らの主に物騒な物を渡すでない」
「むぅ。酷い」
「ほらほら、嫁殿も貴方がたも朝食の準備が出来ましたから、居間に食事を運んでください」
「はーい」
コゲツにお茶碗を載せたお盆を渡され、キョウさんとダイさんも人の形をとるとお味噌汁と両手に持って歩き出す。
本日の朝ご飯は、油揚げと豆腐のお味噌汁に牛とタケノコのしぐれ煮を玉子で絡めた物。
ワカメとキュウリの酢の物という感じだ。
「しかし、主……そこまで霊力を隠されてしまうと我らは驚くのだが」
「そんなに違うの?」
「まったく感じ取れない。ミカサの霊力は……アレだ。時間が経って萎びたフライドポテトのようなものなんだが、主のは炭酸飲料を注文したのに、黒くて洋風な苦い茶が出てきたような感じだ」
「萎びたフライドポテトって……あとコーヒーね」
わたしは萎びたポテトでコゲツは炭酸ジュース。
どんな感じなのかサッパリ分からないけど、二人の好きな食べ物ではあるので基本的にわたし達二人の霊力は好きなものの分類にされているのだろう。
「嫁殿の飾り紐は能力を引き上げてくれますから、霊力を見えなくしてしまうことも可能になっただけですよ」
「でも、術者は人ならざる者に素顔を見せてはいけないんでしょう?」
「この二人の態度を見ても分かる通り、霊力を隠してしまうと人ならざる者達は認識がズレてしまう訳です」
「そうなんだ……つまり素のままでいられるということだね」
「ええ。そうなります。ただ、能力を使い続ければいつもの目の色に戻ってしまいますので、仕事中はいつも通りですね」
「そっかぁ」
わたしの飾り紐にもっと霊力を注ぎ込めれば……と、そこまで考えて服のポケットの中に入れたままにした残りの飾り紐を取り出す。
「これを腕や足に付けたら、補充にならないかな?」
「嫁殿。何個作ったんです? 危険なので回収しますよ。他にはもう作っていませんか?」
「あと一個、無玄さんにあげちゃったけど……」
コゲツがジト目で見てくるので、何か駄目だったかな? と目を逸らす。
「嫁殿は浮気者ですね」
「なんで!?」
「私以外の異性にこんな念のこもった物を贈るなんて、浮気ではないですか」
「千佳に作ったやつだったの! ただ、千佳が付けちゃうと力が暴走しちゃって……」
「ほう。その報告は受けていませんが、まさか街中で三灯天神の力を使ったなんてことはないですよね」
「そんな、ことはー……」
「嫁殿」
迫力のある笑顔で睨まれて、街中でやらかしたことを白状するしかなかった。
これは千佳への裏切りになるかもしれないけど、千佳もこの迫力のある美形の睨みを前にしたら洗いざらい話してしまうだろう。
あと、わたしが無玄さんの数珠を壊してしまったことも芋づる式にバレてしまって、コゲツは「嫁殿……」と沈痛な面持ちで見つめられてしまった。
そんな悲し気な顔をされても、わたしだって好きで壊したわけでは無いし、あれは無玄さんがわたしを拘束したことも悪いと思うの。
朝ご飯が食べ終わってお茶を飲んでいた時に、千佳がやってきた。
「ミカサ~。体は大丈夫?」
「うん。少し霊力を使い過ぎただけだから大丈夫だよ」
居間に入ってくるなり抱き着いてきた千佳に心配しなくても大丈夫だと説明して、千佳にもお茶を出す。
今日はアイスを帰りに食べようと約束をして、千佳が「楽しみ」とはしゃいだ声を出したところで、コゲツが台所からお弁当を持って戻ってきた。
「今日は早く終わるか分かりませんから、一応持って行ってください」
「うん。ありがとう」
コゲツの方でも学校にもう何もないかを見てくれるようだから、通常授業時間に戻りそうではある。
お弁当をカバンに入れて千佳に学校に行こうと促す。
「あれ……師匠?」
「なんですか?」
驚いた表情で千佳がコゲツを上目遣いで見上げる。
「えええ! 本当に師匠!?」
「なんですか、薮から棒に大声を出して……」
「だって、師匠の顔! ええ!? ミカサ、師匠の顔違うよね!?」
話を振られて、わたしは首を傾げる。
目の色は違うけど、顔は変わっていない。騒ぐものだろうか?
「コゲツはコゲツだよ? 目の色が違うだけで」
「はぁ!? 何言ってんの! 師匠は元々この目の色じゃん! 明らかに顔が違うってば!」
ますますわたしは首を横に傾げ、千佳に肩を揺さぶられてしまう。
コゲツが千佳からわたしを引きはがし、「うるさい弟子ですね」と千佳のおでこを小突く。
「布で顔の認識をズラしていましたから、その影響です」
「他の人にはコゲツの素顔は見えてなかったの?」
「ええ。私に近しい者か嫁殿ぐらいですよ。素顔を知っていたのは」
「何それー! 師匠にあたしだって弟子なんだから近しい者じゃないですかー!」
「千佳。貴女にはまだ術者としての能力が足りないから、師匠である私の素顔が見破れないだけです」
「ううっ! ミカサの昨日の紐頂戴! ドーピングだ!」
「駄目です」
バッサリとコゲツに切られた千佳は悲痛な顔でわたしに手を出してくるけど、残念ながら飾り紐はコゲツに没収された後だ。
けど、コゲツの素顔が見れていたのはわたしだけかもしれないと思うと、顔がにやけてしまって止まらない。
それもそのはずで、コゲツは昨日からわたしが作った飾り紐で髪を結っているために、目を隠していない。
コゲツの素顔を見たかったわたしとしては、少し複雑なところだ。
いつもの紫陽花色の色彩の目が好きなのに、黒い。
そりゃあ、コゲツが目の色が人と違っていることを気に病んでいたのは分かっている。
「主……心臓に悪い」
「主がミカサの魔の手に染まってしまった」
「わたしの魔の手って何!?」
わたしがキョウさんとダイさんの首を両腕で確保すると、コゲツが小さく口を緩ませ目が優し気に笑ってこちらを見ていた。
いつもは白い布越しだったからそんな風に優しい目でいつも見ていたのかと思うと、自分が子供みたいにじゃれているのが恥ずかしくなってしまう。
しかしそんなわたしのことはお構いなしに、二人はわたしの頭を交互に甘噛みしてくる。
「ミカサの念を込めた物を主に渡すでない」
「そうだぞ。ミカサ。我らの主に物騒な物を渡すでない」
「むぅ。酷い」
「ほらほら、嫁殿も貴方がたも朝食の準備が出来ましたから、居間に食事を運んでください」
「はーい」
コゲツにお茶碗を載せたお盆を渡され、キョウさんとダイさんも人の形をとるとお味噌汁と両手に持って歩き出す。
本日の朝ご飯は、油揚げと豆腐のお味噌汁に牛とタケノコのしぐれ煮を玉子で絡めた物。
ワカメとキュウリの酢の物という感じだ。
「しかし、主……そこまで霊力を隠されてしまうと我らは驚くのだが」
「そんなに違うの?」
「まったく感じ取れない。ミカサの霊力は……アレだ。時間が経って萎びたフライドポテトのようなものなんだが、主のは炭酸飲料を注文したのに、黒くて洋風な苦い茶が出てきたような感じだ」
「萎びたフライドポテトって……あとコーヒーね」
わたしは萎びたポテトでコゲツは炭酸ジュース。
どんな感じなのかサッパリ分からないけど、二人の好きな食べ物ではあるので基本的にわたし達二人の霊力は好きなものの分類にされているのだろう。
「嫁殿の飾り紐は能力を引き上げてくれますから、霊力を見えなくしてしまうことも可能になっただけですよ」
「でも、術者は人ならざる者に素顔を見せてはいけないんでしょう?」
「この二人の態度を見ても分かる通り、霊力を隠してしまうと人ならざる者達は認識がズレてしまう訳です」
「そうなんだ……つまり素のままでいられるということだね」
「ええ。そうなります。ただ、能力を使い続ければいつもの目の色に戻ってしまいますので、仕事中はいつも通りですね」
「そっかぁ」
わたしの飾り紐にもっと霊力を注ぎ込めれば……と、そこまで考えて服のポケットの中に入れたままにした残りの飾り紐を取り出す。
「これを腕や足に付けたら、補充にならないかな?」
「嫁殿。何個作ったんです? 危険なので回収しますよ。他にはもう作っていませんか?」
「あと一個、無玄さんにあげちゃったけど……」
コゲツがジト目で見てくるので、何か駄目だったかな? と目を逸らす。
「嫁殿は浮気者ですね」
「なんで!?」
「私以外の異性にこんな念のこもった物を贈るなんて、浮気ではないですか」
「千佳に作ったやつだったの! ただ、千佳が付けちゃうと力が暴走しちゃって……」
「ほう。その報告は受けていませんが、まさか街中で三灯天神の力を使ったなんてことはないですよね」
「そんな、ことはー……」
「嫁殿」
迫力のある笑顔で睨まれて、街中でやらかしたことを白状するしかなかった。
これは千佳への裏切りになるかもしれないけど、千佳もこの迫力のある美形の睨みを前にしたら洗いざらい話してしまうだろう。
あと、わたしが無玄さんの数珠を壊してしまったことも芋づる式にバレてしまって、コゲツは「嫁殿……」と沈痛な面持ちで見つめられてしまった。
そんな悲し気な顔をされても、わたしだって好きで壊したわけでは無いし、あれは無玄さんがわたしを拘束したことも悪いと思うの。
朝ご飯が食べ終わってお茶を飲んでいた時に、千佳がやってきた。
「ミカサ~。体は大丈夫?」
「うん。少し霊力を使い過ぎただけだから大丈夫だよ」
居間に入ってくるなり抱き着いてきた千佳に心配しなくても大丈夫だと説明して、千佳にもお茶を出す。
今日はアイスを帰りに食べようと約束をして、千佳が「楽しみ」とはしゃいだ声を出したところで、コゲツが台所からお弁当を持って戻ってきた。
「今日は早く終わるか分かりませんから、一応持って行ってください」
「うん。ありがとう」
コゲツの方でも学校にもう何もないかを見てくれるようだから、通常授業時間に戻りそうではある。
お弁当をカバンに入れて千佳に学校に行こうと促す。
「あれ……師匠?」
「なんですか?」
驚いた表情で千佳がコゲツを上目遣いで見上げる。
「えええ! 本当に師匠!?」
「なんですか、薮から棒に大声を出して……」
「だって、師匠の顔! ええ!? ミカサ、師匠の顔違うよね!?」
話を振られて、わたしは首を傾げる。
目の色は違うけど、顔は変わっていない。騒ぐものだろうか?
「コゲツはコゲツだよ? 目の色が違うだけで」
「はぁ!? 何言ってんの! 師匠は元々この目の色じゃん! 明らかに顔が違うってば!」
ますますわたしは首を横に傾げ、千佳に肩を揺さぶられてしまう。
コゲツが千佳からわたしを引きはがし、「うるさい弟子ですね」と千佳のおでこを小突く。
「布で顔の認識をズラしていましたから、その影響です」
「他の人にはコゲツの素顔は見えてなかったの?」
「ええ。私に近しい者か嫁殿ぐらいですよ。素顔を知っていたのは」
「何それー! 師匠にあたしだって弟子なんだから近しい者じゃないですかー!」
「千佳。貴女にはまだ術者としての能力が足りないから、師匠である私の素顔が見破れないだけです」
「ううっ! ミカサの昨日の紐頂戴! ドーピングだ!」
「駄目です」
バッサリとコゲツに切られた千佳は悲痛な顔でわたしに手を出してくるけど、残念ながら飾り紐はコゲツに没収された後だ。
けど、コゲツの素顔が見れていたのはわたしだけかもしれないと思うと、顔がにやけてしまって止まらない。
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