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一章
昔の妻
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「麻乃は、他人から見てまだ妖としての要素が薄い。だからこそ『おおかみ宿舎』で他の妖達に、麻乃という妖を覚えてもらう事、それが一番大事だ」
つまりは、私は他の妖達のように、人が恐れて生まれた訳では無い為、忘れ去られたら終わってしまうような、弱小の妖という事だろう。
妖名は麻乃……になるのだろうか?
「青龍の人は何処へ消えたんですか?」
「海の底に戻って行った。椿木が言霊で反省するまで海から上がるなと言っていたからな。青龍が反省する事は無いからな。長いこと出ないだろうさ」
「椿木さんが?」
「前も言った通り、椿木は四聖獣に命令が出来る麒麟だからな。この土地に入り込んだ事に関して、酷く怒っている」
眠そうなやる気のない保険医という感じの椿木さんだというのに、頼れる人だ。
山菜のおこわでも作ってお礼を言っておこう。
「でも、椿木さんが怒るなんて意外です」
「麒麟の仕事の一つに、四聖獣の木を守る事があるからな。地下で苗木を見ただろう? あれは次の白虎が生まれる為の苗木だ」
あの曼荼羅文字の線の中で生えていた苗木が、そんなに重要な物だったとは……では、あの枯れた木が懐かしかったのは、父の木だったのだろうか?
「まぁ、生まれると言っても、白虎に必要な『宝珠』が生る為の木だ。青龍は苗木を枯らす事で、白虎を弱体化させようとしているようだ」
「弱体化するんですか?」
「宝珠が無い四聖獣の能力は弱いからな。それに、あの苗木は、まだ白虎がこの世界に誕生していないという事でもあるから、今現在、白虎は空席だ。あの苗木が成長を始めれば、白虎がこの世界に誕生した事を知らせてくれる。まぁ、麻乃が生まれた時に生えた苗木だから、麻乃が能力を伸ばせば、次の白虎は麻乃かもしれないがな」
うーん。そこまで大層な妖を目指すつもりはないのですけどね。
ただ、透明人間だった私が、妖だったという事は、自分の中にすんなりと入ってきた。
「麻乃、色々聞きたいだろうが、今全てを受け入れると、また泡が出てしまうかもしれないからな。追々思い出していこう。その度に、オレは自分の知っていることを麻乃に話そう」
「はい。私も、ゆっくり思い出そうと思います」
本当は、全部思い出して、遊園地の事故で何があったのかを自分の中に決着をつけたいけれど、私は感情が沈むと泡になってしまいそうだし、ゆっくり思い出すしか無いだろう。
それに、この宿舎に居れば、思い出せそうな気がする。
「あ、御守さん」
「うん? どうかしたか?」
「思い出した事で……一つ確認したいことが」
「どんな事だ?」
胸の前に手を置いて、聞いてしまって良いのか戸惑いつつも、人魚姫も幸せになれると言った母の言葉に後押しされて、御守さんの目を見ながら聞いてみた。
「御守さんは、奥さんが居ましたよね……?」
「ああ。オレがまだ人間だった時に、一年だけ妻だった女性だな」
妻……その言葉は、胸に重くのしかかる。
でも、昔は子供だったから、御守さんに奥さんが居た事で癇癪を起こして、泡になりかけた。 その為に、迷惑を掛けたし、昨日も思い出した断片的な記憶で、その事を思い出して悲しかったけれど、御守さんが人間から妖になって、随分と経つのだから、もう奥さんだった人は存在していないはずだ。
「この指輪の意味は……私を救う為の、救済処置ですか?」
御守さんにとって、私は父の忘れ形見になるのだろうから、下手な事を言えないと分かっている上での卑怯な問いだと、分かっている。
それでも、答えが欲しいと思ってしまったのだ。
不毛な想いを抱え込むより、自由に恋愛が出来る世界で、一つの恋に身を焦がす人魚姫ではいられない。
御守さんは、少し目を伏せてから、自分の髪を束ねていたリボンを解いて私へリボンを手渡す。
私が子供の頃に付けていた水色のリボンだ。
「麻乃達親子が、あの日オレを置いて行った時に、麻乃がオレに『帰ってきたら、髪を結んでくれ』と、約束して渡した物だ。オレは、ずっと待っていた……」
御守さんの目はあの日を思い出しているのか、何処か切なげで物悲しい目をしている。
私はあの日の事をまだ思い出せてはいない。御守さんの目から見たあの日はどんなものだったのだろう?
「あの日から、君は帰ってこなくなった。あの方達が亡くなったと知ったのは、宝珠の木が枯れた事と、青龍が嬉々として報告に来たからだ。それでも、ずっと、君が生きていると信じていた……髪を伸ばして願掛けをするという呪いをしてしまうぐらいに、オレは君を待っていた」
私の記憶の御守さんの髪が短かったのは、願掛け前だからだろう。十五年も、私の帰りを待っていてくれたのだろう。
「失せもの探しの妖にも探させた。しかし、あの方が麻乃を守る為に麻乃の姿形を変えた。それで見付けられなかったが、やっと食堂の泉田が麻乃を見付けた。麻乃を、もう二度と手放さないと決めた」
御守さんが私を抱きしめる。
私は目をパチパチと瞬きし、御守さんの腕の中で脈打つ心臓の音を聞いた。
「妻が居たことは事実だ。その過去は変えられない。オレが妖になったのも、妻が関係しているが、そういった事を抜きにして、麻乃がオレにとっては一番だ」
御守さんの答えは、奥さんよりも私を選んでくれるという事で、いいのだろうか?
幸せな人魚姫になってしまっても、いいのだろうか?
「御守さん。私の髪にリボンを結んでくれますか?」
「ああ。約束をしていたからな」
御守さんの手が私の髪を優しく触り、強く引っ張らないように丁寧にひと房ずつ髪を編み込んでいく。
そして最後に薄汚れてしまっている水色のリボンを結ぶ。
御守さんの前でくるりと回ってみせる。
「似合っていますか?」
「君は、誰よりも可愛いよ。麻乃」
私は御守さんに「ただいま」と言って笑った。
つまりは、私は他の妖達のように、人が恐れて生まれた訳では無い為、忘れ去られたら終わってしまうような、弱小の妖という事だろう。
妖名は麻乃……になるのだろうか?
「青龍の人は何処へ消えたんですか?」
「海の底に戻って行った。椿木が言霊で反省するまで海から上がるなと言っていたからな。青龍が反省する事は無いからな。長いこと出ないだろうさ」
「椿木さんが?」
「前も言った通り、椿木は四聖獣に命令が出来る麒麟だからな。この土地に入り込んだ事に関して、酷く怒っている」
眠そうなやる気のない保険医という感じの椿木さんだというのに、頼れる人だ。
山菜のおこわでも作ってお礼を言っておこう。
「でも、椿木さんが怒るなんて意外です」
「麒麟の仕事の一つに、四聖獣の木を守る事があるからな。地下で苗木を見ただろう? あれは次の白虎が生まれる為の苗木だ」
あの曼荼羅文字の線の中で生えていた苗木が、そんなに重要な物だったとは……では、あの枯れた木が懐かしかったのは、父の木だったのだろうか?
「まぁ、生まれると言っても、白虎に必要な『宝珠』が生る為の木だ。青龍は苗木を枯らす事で、白虎を弱体化させようとしているようだ」
「弱体化するんですか?」
「宝珠が無い四聖獣の能力は弱いからな。それに、あの苗木は、まだ白虎がこの世界に誕生していないという事でもあるから、今現在、白虎は空席だ。あの苗木が成長を始めれば、白虎がこの世界に誕生した事を知らせてくれる。まぁ、麻乃が生まれた時に生えた苗木だから、麻乃が能力を伸ばせば、次の白虎は麻乃かもしれないがな」
うーん。そこまで大層な妖を目指すつもりはないのですけどね。
ただ、透明人間だった私が、妖だったという事は、自分の中にすんなりと入ってきた。
「麻乃、色々聞きたいだろうが、今全てを受け入れると、また泡が出てしまうかもしれないからな。追々思い出していこう。その度に、オレは自分の知っていることを麻乃に話そう」
「はい。私も、ゆっくり思い出そうと思います」
本当は、全部思い出して、遊園地の事故で何があったのかを自分の中に決着をつけたいけれど、私は感情が沈むと泡になってしまいそうだし、ゆっくり思い出すしか無いだろう。
それに、この宿舎に居れば、思い出せそうな気がする。
「あ、御守さん」
「うん? どうかしたか?」
「思い出した事で……一つ確認したいことが」
「どんな事だ?」
胸の前に手を置いて、聞いてしまって良いのか戸惑いつつも、人魚姫も幸せになれると言った母の言葉に後押しされて、御守さんの目を見ながら聞いてみた。
「御守さんは、奥さんが居ましたよね……?」
「ああ。オレがまだ人間だった時に、一年だけ妻だった女性だな」
妻……その言葉は、胸に重くのしかかる。
でも、昔は子供だったから、御守さんに奥さんが居た事で癇癪を起こして、泡になりかけた。 その為に、迷惑を掛けたし、昨日も思い出した断片的な記憶で、その事を思い出して悲しかったけれど、御守さんが人間から妖になって、随分と経つのだから、もう奥さんだった人は存在していないはずだ。
「この指輪の意味は……私を救う為の、救済処置ですか?」
御守さんにとって、私は父の忘れ形見になるのだろうから、下手な事を言えないと分かっている上での卑怯な問いだと、分かっている。
それでも、答えが欲しいと思ってしまったのだ。
不毛な想いを抱え込むより、自由に恋愛が出来る世界で、一つの恋に身を焦がす人魚姫ではいられない。
御守さんは、少し目を伏せてから、自分の髪を束ねていたリボンを解いて私へリボンを手渡す。
私が子供の頃に付けていた水色のリボンだ。
「麻乃達親子が、あの日オレを置いて行った時に、麻乃がオレに『帰ってきたら、髪を結んでくれ』と、約束して渡した物だ。オレは、ずっと待っていた……」
御守さんの目はあの日を思い出しているのか、何処か切なげで物悲しい目をしている。
私はあの日の事をまだ思い出せてはいない。御守さんの目から見たあの日はどんなものだったのだろう?
「あの日から、君は帰ってこなくなった。あの方達が亡くなったと知ったのは、宝珠の木が枯れた事と、青龍が嬉々として報告に来たからだ。それでも、ずっと、君が生きていると信じていた……髪を伸ばして願掛けをするという呪いをしてしまうぐらいに、オレは君を待っていた」
私の記憶の御守さんの髪が短かったのは、願掛け前だからだろう。十五年も、私の帰りを待っていてくれたのだろう。
「失せもの探しの妖にも探させた。しかし、あの方が麻乃を守る為に麻乃の姿形を変えた。それで見付けられなかったが、やっと食堂の泉田が麻乃を見付けた。麻乃を、もう二度と手放さないと決めた」
御守さんが私を抱きしめる。
私は目をパチパチと瞬きし、御守さんの腕の中で脈打つ心臓の音を聞いた。
「妻が居たことは事実だ。その過去は変えられない。オレが妖になったのも、妻が関係しているが、そういった事を抜きにして、麻乃がオレにとっては一番だ」
御守さんの答えは、奥さんよりも私を選んでくれるという事で、いいのだろうか?
幸せな人魚姫になってしまっても、いいのだろうか?
「御守さん。私の髪にリボンを結んでくれますか?」
「ああ。約束をしていたからな」
御守さんの手が私の髪を優しく触り、強く引っ張らないように丁寧にひと房ずつ髪を編み込んでいく。
そして最後に薄汚れてしまっている水色のリボンを結ぶ。
御守さんの前でくるりと回ってみせる。
「似合っていますか?」
「君は、誰よりも可愛いよ。麻乃」
私は御守さんに「ただいま」と言って笑った。
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