黒狼の可愛いおヨメさま

ろいず

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27章

ドラゴンハーレム11 ※

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 武術大会の禁止事項。
 1、観客への殺生禁止
 2、競技場外へ出ての戦闘禁止
 3、降参した相手を攻撃する事を禁止

「わりとサッパリした禁止事項だね」
「逆に言えば、大技を封じられた中で戦えという事だな」
「ルーファスは力加減が苦手だものね」

 注意事項のパンフレットを手に持ったまま、ナイトガウン姿でルーファスの膝の上で寄りかかれば、のっしりと頭の上にルーファスが顎を置いてくる。
 ルーファスもナイトガウン姿だけど、絹で出来た薄いガウン越しに腕の筋肉をさわれば、力加減が難しいのはこの筋肉のせいでは? と、思わなくもない。

「そんなものはなんとかなる。それよりも、問題は……注意事項だな」
「あー、これは凄いよね」

 注意事項に関してはびっしりと記載されていて、武器あり魔法あり召喚獣ありなのだけど、それに関する規定は細かいのだ。
 武器は武術大会に登録を済ませていなければ、それ以外は使ってはいけない。
 しかも、誰がなんの武器を使うかは、大会実行委員会が発表してしまう為に、対策も取られてしまうだろう。
 追加武器や暗器も登録しなくてはいけないので、もし途中で登録されていない武器を使えば失格の上、違約金を支払うことになってしまうのだ。
 私達はその点、武器はあまり重要では無いから、登録は防具の方になる。

「防具まで登録とは思わなかったね」
「ああ。おかげでアカリの防具が無いのは、少し困ったな」
「少しの間だけだよ」

 実は登録中なので、私の防具は全部本部に預けてある。
 私の全身装備は、クロの魔法反射をするネックレスに始まり、迷子防止のイヤリングにブローチ。かんざしもグリムレインがくれた氷で出来ているから、これも一応防具扱い。
 防御効果の高い布で出来た上着も、スリット付きのスカートやポーションホルダーも登録中。
 おかげで、私は今日一日は危ないからホテルに居ろと言われて、ルーファスとホテルの部屋でパンフレットを眺めている……と、いうわけ。
 しかも、私の服はナイトガウン以外、何かしら防具の魔石が仕込んであったようで、下着すら提出なのよ? 下着の刺繍糸にも魔力の籠った糸が使われていたみたいで……どの下着で大会に出てもいいようにって、事なのだけど、下着まで検査される私の身にもなってほしい! 

「この項目を利用すれば、シューが儲けられそうだな」
「んー? どれどれ」

 注意事項。
 23.対戦相手が死亡した場合、蘇生術の行使代金は国が支払う。蘇生術一回に付き、大白金貨2枚。
 つまり二千万円という事になる。
 温泉大陸では、寿命ではない限りはシュトラールの蘇生術は無料で行われているのだけど……

「あら。ルーファス、もしかしてシューちゃんって、凄い?」
「それは凄いだろう。蘇生術は、光魔法の最高峰だからな。シューが悪用しないから、金にはなってないがな」
「シューちゃんに蘇生をさせる時は、お金を少しあげた方が良いかしら」
「そうだなぁ。今回の大会でシューが欲しがるようなら、やればいい。あれはアカリに似て、優しいからな。無償でやってしまいそうだ」
「ふふふ。ルーファスも優しいから、優しさいっぱいの良い子に育って、親としては嬉しい限りよね」
「そうだな」

 少し前まで子供だったのに、と思うのは、親目線だからかしら?
 ルーファスの目を覗き込むと、金色の目が優しく細まる。
 やっぱり私の旦那様は格好いい。
 外見が若くなってしまっても前の大人びた姿の時だって、変わらないイケメン具合に、胸がドキドキしちゃう。
 交わす口づけも、口の中で甘く蕩けてしまいそう。
 こんなに胸がときめくのも、体が火照って彼を求めてしまう事すら、恥ずかしさよりルーファスで私の中を満たして欲しいと思ってしまう。

「っ、はふ……。ルーファス、好きぃ……」
「今日はやけに素直で、早いな」

 私だって甘えたい日もあるし、番の特性で理性はいつだってコロンと転がっていってしまうのだ。
 いつも理性を抑えておけるわけじゃない。
 ルーファスの唇にチュッと吸い付いて、口を開ければルーファスが舌を口腔内に入れてくる。
 舌先が私の舌を絡めて動く度に、舌が蛇になってしまったみたいだ。

「んんっ、んぁ……っ」

 鼻に掛かる甘ったるい声に、ガウンの裾から伸ばされた手が下着を穿いていない付け根に入り込み、指でクイクイと前後に動く。
 体が反応して身じろけば、逃がさないというように上から顔が近付いて口づけは深まる。
 身長の差がこんな所にも出るのだから、私に逃げ場はなく、ルーファスに上も下も水音を立てさせられた。
 指が敏感な花芯を中心に弄り回し、下腹部がキュウキュウと締め付けて……あっけなく私はイッてしまう。

「はぅ……はふ、はぁ、ん」
「トロトロだな。相変わらず、アカリはココが弱い」
「ひぅっ!」

 ぐったりしていた私のお豆さんを指でキュッと摘まみ、私に悲鳴をあげさせると上機嫌な笑みを浮かべている。
 蜜口から入り込んだ指が中で動き、背中を仰け反らせてビクリと動く度に指の動きがゆっくりと内壁をなぞる。

「あっ! くぅ……っ、やぁん」
「ヒクついて、まるで脈を打っているようだな」
「んんっ! やぁ……っ、ゆっくりされると、ひぅ! あぁぁ」
「ゆっくりされると?」

 意地悪く聞き返してきて、指が増やされた。
 ハクハクと口を動かしては、快感を逃そうとする私の耳元に息を吹きかけ、ゾクゾクと背筋が粟立った瞬間、またイッてしまい、透明の潮が漏れた。
 頭が真っ白というより、この瞬間だけは何も考えられない。
 ベッドに横たえられた感覚に気付いたものの、脱力中の私は指一本動かせる状態では無かった。

「……やはり、潮も甘く感じるな」

 ん? 気怠い体に鞭を打ち、頭を少し上げるとルーファスが私の太ももを持ち上げ、舌を這わせていた。
 ぎゃー! この人なんてものを舐めているのぉ!! と、心の中で叫んだけれど、心の声がルーファスの耳に届くわけはない。

「な、なっ!」

 プルプルと羞恥に震えて声を出そうとしたけれど、ルーファスにそのまま体をくの字にさせられ、上から沈みこませるように肉棒を挿入させた。
 私が脱力していたせいか、無駄な抵抗が無かった為に、奥までいきなり先端が届いた。

「――っ!!」

 体勢も苦しいけど、ルーファスのモノは私には大きすぎる。
 無茶しないでー私が壊れるからぁ! と、叫びたいところだけど、その声をあげることも出来ずに、精々出るのは「んっ、んぅ」と必死にルーファスの動きに反応してでる声だけだった。
 蜜籠りの時は、気を付けないといけないのは二十年弱で解ってはいたけど……今年は、去年我慢させてしまった分、激しいのかもしれない。

「っ、はぁ、ん! 深、いの、壊れちゃ……っ」
「オレが大事な番を、壊すわけないだろう?」
「んっ、きゃぁぁ」
 
 もう先端が奥に届いているのに、更に奥へと押し込まれて私は悲鳴を上げ、ルーファスは吐精していた。
 お腹の奥が熱くて、体はピクピクと小刻みに震える。
 でも、ここで終わりじゃない。
 蜜籠りの獣人は、狼族なら日に十回は精液を出すわけで……私の体からルーファスの竿が抜けると、体勢を変えられて再び第二ラウンド突入というわけだ。
 本当に、壊れちゃうからぁぁ!! 私の心の叫びは、やっぱりルーファスには届かない。

 

「折角の蜜籠りをこんな場所で……とは、思ったが、いつもと違っている分、これはこれで」

 そんな事を鼻歌混じりでうんうんと頷いているルーファスを、私はむっすりと唇を尖らせてルーファスの膝の上に座っている。
 ヒドラの回復でもあれだけ激しくされたら、治りは遅い……事は無く、体はいいけど、それを言うとまたされそうなので、怒っていますよ! というていだけを見せる。
 
「アーカーリ。そんなに怒るな。アカリだって、気持ち良かっただろう?」
「なっ! もう! もう! ルーファスなんて知らない!」

 プイッと顔を反らし、頬をふくらませる。
 
「オレの番は怒った態度も、可愛い」

 ルーファスの甘く蕩けるような声を聞きながら、早く防具の返却……というより、下着の返却を待つ私だったりする。
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