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27章
ドラゴンハーレム5 ※
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武術大会は、魔法、体術、武器、使い魔、種族に関しても、使えるものは使って良いというトンデモな大会のようで……防御魔法に長けた魔術師や建築士が、イルブールのギルド本部から依頼を受けて集められている最中である。
おかげで、色々と功績のある人の所にはイルブールのギルドから書簡が届いていて、温泉大陸にも何通貨書簡が届いていた。
そして、私にも二通届いていた。
ルーファスに聞かれて答えるより、読んでもらった方が早いと思って開封はまだしていない。
「オレの所にも召喚状が届いているな」
「ルーファスに? ルーファスは、防御系の魔法は使わないでしょう?」
「オレにというよりは、ニクストローブに話を持ってきたと言うべきだな」
「ああー、なるほど」
土竜のニクストローブにかかれば、建設作業もお手の物だし、なんせ、土さえあればなんでも作れてしまう為にお値段もお安く済みそうだからね。
「それで、ルーファスはニクストローブと一緒に、建設作業に行くの?」
「んー。どうするかは、まだ考えていない」
「そうなの? あ、私の方の手紙も読んで」
ルーファスの膝に乗せられて、書簡の封を開いてもらい二人で書簡に目を通す。
内容としては、ドラゴンマスターの称号を所有している為、世界の脅威となるか判定する為、ドラゴニア国代表として参加するように……という事だ。
ドラゴニア国? はて、そんなものは聞いた覚えがとんと無い。
「ドラゴニア国って、何処かしら?」
「おそらく、字ずらから考えて、ドラゴンの谷がドラゴニア国なのだろうな」
「ううーん。私、温泉大陸の住民なんだけど良いのかしら?」
「アカリが、ドラゴンを命令一つで従えられる分、温泉大陸に力が集まりすぎると言われるのを避ける為だろう。ギルドの采配というところか」
そういえば前に『竜印』というものを、ドラゴンを統べる者とかいう怪しげな人(?)から貰ったんだった。
おかげで、私はドラゴンが主従契約している主を無視して命令が出来る。
ある意味、チートともいえる。
全然役に立ったことは無いし、命令なんかなくてもお願いすれば、大抵は聞いてもらえるからね。
「じゃあ、私は参加しなきゃ駄目だねぇ」
「アカリには、大人しくしていて欲しいのだがな」
「ふふ。なるべく怪我しないように頑張るよ」
ヒドラのクリスタルもあるから、自動回復もバッチリ。
ルーファスに心配は要らないと、頬にキスをおくる。
「オレの番は、お転婆だな」
「いつまで私を子供扱いしているの。もぅ」
「可愛いからな。仕方が無いだろう?」
「おだてても、何も出ないんだから、ね」
唇にキスをすれば、番同士の甘い味が口に広がって、お互いに舌を伸ばして舐め合う。
甘くて優しい味にルーファスの匂いが鼻腔をくすぐると、一番安心できる私だけの『番』だと感じる。
何十年も一緒に居て、キスは毎日挨拶のようにしているのに、求め合う心が惹かれて離れたくない。
この世界の人達が番を大事にしている意味、それは私にもこうして感じ取れる。
「はふ……っ、あ、ん……っ」
着物の中に手が伸ばされて、直に胸を触るルーファスの手に胸がきゅんと高鳴る。
手に持っていた書簡が床に落ちて、カサッと小さな音を立てた。
キスをしながら胸を弄られ、僅かに開いた唇にまた舌が入り込む。
少しずつキスが深まり、胸が苦しいくらいドキドキと動悸がして落ち着かない。
ルーファスの手が胸の突起を摘まみ上げると、体が小さくビクつき、手はルーファスの腕に爪を立てる。
「や……んっ」
下唇が舌になぞられ、腰にゾクリと痺れのようなものが走る。
お互いの吐息が交じり合うほどの至近距離で、何度も食まれる唇がぽってりと熱を持ち始めて、ようやく解放してもらえた。
「アカリの反応は、初々しいな」
「ん……っ、もぉ……、はぁ、番の効果が媚薬みたいな感じなんだもの、仕方ないじゃない」
「別に悪いとは、言ってないんだが? クククッ」
金色の目を細めて、ルーファスは私を抱き上げると寝室のドアを開けて中に入り、ベッドの上に私を横たえる。
まるでプレゼントのリボンを解くかのように、楽し気に私の着物を脱がせていく。
尻尾がね、とても揺れているから楽しいのだろうけど……こうしたところは、昔から変わらない。
「アカリのどこもかしこも、甘いな」
「んぅ、それ、人の肌を舐めながら、言うことじゃ、ないからぁ……あっんんっ」
まるで犬……いや、狼が毛づくろいをするように、ルーファスは私の体に舌を這わせる。
そしてたまに唇で吸い付き、キスマークを付けていく。
ヒドラのクリスタルのおかげで、直ぐにキスマークは消えてしまう。
ルーファスとしては気に入らないようで、念入りに吸い付かれて、赤を通り越して紫色になる。
「斑模様に、なっちゃうからぁ~」
「ふむ……」
「きゃいっ!」
ガブリと肌に噛みつかれて、驚いて悲鳴をあげる。
悪戯っ子のようなやんちゃな笑みが返ってくる。口を尖らせると、啄むようにキスが幾度となく交わされていく。
キスの気持ち良さに身をよじれば、長い指が足の付け根から体の中へと入り、愛撫を深くしていく。
指が体の中で動く度に、くちゅりと水音を立て下腹部に甘い疼きが広がっていく。
「あんっ、ぁあ……っ、指、あっ、あ」
「ん、ここがいいか?」
「んんっ! あっ、そこダメ……っ! 弄ったら、ふあっ」
私の弱い場所ばかりを指でなぞり責めてくる。
責められるたびに頭の中は真っ白になりかけそうで、快感を逃そうとシーツを握り締めると、内腿に手を掛けられて両足が開かれ、お尻が浮いた瞬間、熱い肉棒が私の中へ挿入された。
「……っ! ああっ!」
体の中に深く沈み込む雄々しい猛りで、お腹の中は圧迫感と快感の戦慄きで体がふるりと震える。
「ああ、可愛いな……オレの番は」
「あ……っ、んっ」
優しく心地よい声に、耳までも性感帯になってしまったよう。
ルーファスが腰を動かすたびに、気持ち良さに甘く上ずった声をあげる。
強弱をつけた抽挿が繰り返されて、体の芯が弾けそうな感覚にビクンと腰が上がりそうになった。
「あっ、あ、ああんっ! 気持ち、いい……っ、ルーファス、中に、あんっ、出して」
「おねだりが、上手くなったな。アカリ」
「んんっ、あぅ、も、いっちゃう」
「じゃあ、一緒にいこうな」
ルーファスに奥処まで突き上げられ、ビクビクと足の爪先を痙攣させて達していた。
そしてルーファスが身を震わせると中へと体液が流し込まれた。
抱きしめられたまま息が整う前に、またゆっくりと繋がったまま揺さぶられ始める。
嬌声をあげるたびに、理性は零れていくようで、その日はそのまま幾度となく抱き合った。
「ぁぁ……、やってしまった……」
朝から体の気怠さに、横で寝ているルーファスの胸に顔を埋める。
頭を撫でられて、ルーファスも起きたのかと目線を合わせた。
「何が、やってしまったんだ?」
「ん……、蜜籠りの時期が始まったのを、忘れてたの」
「そういえば、そうだな。今年こそは十人目が欲しいな」
相変わらず、子供を欲しがるのは変わっていないらしい。
まぁ、私も子供はあと一人は欲しいけど、問題はそこじゃないのよ。
ムクッと体を起こして、私は口をへの字に曲げる。
「もう。武術大会があるんだから、少し気を付けなきゃ、でしょう?」
「気を付けたところで、オレとアカリが愛し合うのは、変わらない」
「んー……ルーファス、それでも妊婦として参加するのは、気が引けるから気を付けましょう」
「アカリが妊娠していたら、参加は認めない。むしろ参加しなくていい」
「そうはいかないでしょう」
だってねぇ、召喚状が来ている以上は、参加しないと温泉大陸にドラゴンが集まる事を良しとしない人達が、色々ケチをつけてきそうで面倒くさそうなんだもの。
ルーファスの手が私の腰に回り、折角起き上がったのに再び引き寄せられてベッドに戻ってしまった。
「そこら辺は、オレがなんとかしよう。アカリは大人しくしていろ」
「なんとかって?」
「大会の規約に則るまでだ」
「大会規約……まだ読んでないなぁ」
何が書いてあっただろう? 気になったら直ぐに確かめたいところだけど、ルーファスにまたベッドに組敷かれて、私が大会規約を読めたのは、次の日だった。
『大会では、選手の安全に考慮し、他国との選手と合同で参加も認める』
この一文で、温泉大陸とドラゴニア国は合同参加が出来るのだと、説明を受けた。
ただし、合同の場合はお互いの国から三人ずつの参加で合計六名までとなる……との事だ。
おかげで、色々と功績のある人の所にはイルブールのギルドから書簡が届いていて、温泉大陸にも何通貨書簡が届いていた。
そして、私にも二通届いていた。
ルーファスに聞かれて答えるより、読んでもらった方が早いと思って開封はまだしていない。
「オレの所にも召喚状が届いているな」
「ルーファスに? ルーファスは、防御系の魔法は使わないでしょう?」
「オレにというよりは、ニクストローブに話を持ってきたと言うべきだな」
「ああー、なるほど」
土竜のニクストローブにかかれば、建設作業もお手の物だし、なんせ、土さえあればなんでも作れてしまう為にお値段もお安く済みそうだからね。
「それで、ルーファスはニクストローブと一緒に、建設作業に行くの?」
「んー。どうするかは、まだ考えていない」
「そうなの? あ、私の方の手紙も読んで」
ルーファスの膝に乗せられて、書簡の封を開いてもらい二人で書簡に目を通す。
内容としては、ドラゴンマスターの称号を所有している為、世界の脅威となるか判定する為、ドラゴニア国代表として参加するように……という事だ。
ドラゴニア国? はて、そんなものは聞いた覚えがとんと無い。
「ドラゴニア国って、何処かしら?」
「おそらく、字ずらから考えて、ドラゴンの谷がドラゴニア国なのだろうな」
「ううーん。私、温泉大陸の住民なんだけど良いのかしら?」
「アカリが、ドラゴンを命令一つで従えられる分、温泉大陸に力が集まりすぎると言われるのを避ける為だろう。ギルドの采配というところか」
そういえば前に『竜印』というものを、ドラゴンを統べる者とかいう怪しげな人(?)から貰ったんだった。
おかげで、私はドラゴンが主従契約している主を無視して命令が出来る。
ある意味、チートともいえる。
全然役に立ったことは無いし、命令なんかなくてもお願いすれば、大抵は聞いてもらえるからね。
「じゃあ、私は参加しなきゃ駄目だねぇ」
「アカリには、大人しくしていて欲しいのだがな」
「ふふ。なるべく怪我しないように頑張るよ」
ヒドラのクリスタルもあるから、自動回復もバッチリ。
ルーファスに心配は要らないと、頬にキスをおくる。
「オレの番は、お転婆だな」
「いつまで私を子供扱いしているの。もぅ」
「可愛いからな。仕方が無いだろう?」
「おだてても、何も出ないんだから、ね」
唇にキスをすれば、番同士の甘い味が口に広がって、お互いに舌を伸ばして舐め合う。
甘くて優しい味にルーファスの匂いが鼻腔をくすぐると、一番安心できる私だけの『番』だと感じる。
何十年も一緒に居て、キスは毎日挨拶のようにしているのに、求め合う心が惹かれて離れたくない。
この世界の人達が番を大事にしている意味、それは私にもこうして感じ取れる。
「はふ……っ、あ、ん……っ」
着物の中に手が伸ばされて、直に胸を触るルーファスの手に胸がきゅんと高鳴る。
手に持っていた書簡が床に落ちて、カサッと小さな音を立てた。
キスをしながら胸を弄られ、僅かに開いた唇にまた舌が入り込む。
少しずつキスが深まり、胸が苦しいくらいドキドキと動悸がして落ち着かない。
ルーファスの手が胸の突起を摘まみ上げると、体が小さくビクつき、手はルーファスの腕に爪を立てる。
「や……んっ」
下唇が舌になぞられ、腰にゾクリと痺れのようなものが走る。
お互いの吐息が交じり合うほどの至近距離で、何度も食まれる唇がぽってりと熱を持ち始めて、ようやく解放してもらえた。
「アカリの反応は、初々しいな」
「ん……っ、もぉ……、はぁ、番の効果が媚薬みたいな感じなんだもの、仕方ないじゃない」
「別に悪いとは、言ってないんだが? クククッ」
金色の目を細めて、ルーファスは私を抱き上げると寝室のドアを開けて中に入り、ベッドの上に私を横たえる。
まるでプレゼントのリボンを解くかのように、楽し気に私の着物を脱がせていく。
尻尾がね、とても揺れているから楽しいのだろうけど……こうしたところは、昔から変わらない。
「アカリのどこもかしこも、甘いな」
「んぅ、それ、人の肌を舐めながら、言うことじゃ、ないからぁ……あっんんっ」
まるで犬……いや、狼が毛づくろいをするように、ルーファスは私の体に舌を這わせる。
そしてたまに唇で吸い付き、キスマークを付けていく。
ヒドラのクリスタルのおかげで、直ぐにキスマークは消えてしまう。
ルーファスとしては気に入らないようで、念入りに吸い付かれて、赤を通り越して紫色になる。
「斑模様に、なっちゃうからぁ~」
「ふむ……」
「きゃいっ!」
ガブリと肌に噛みつかれて、驚いて悲鳴をあげる。
悪戯っ子のようなやんちゃな笑みが返ってくる。口を尖らせると、啄むようにキスが幾度となく交わされていく。
キスの気持ち良さに身をよじれば、長い指が足の付け根から体の中へと入り、愛撫を深くしていく。
指が体の中で動く度に、くちゅりと水音を立て下腹部に甘い疼きが広がっていく。
「あんっ、ぁあ……っ、指、あっ、あ」
「ん、ここがいいか?」
「んんっ! あっ、そこダメ……っ! 弄ったら、ふあっ」
私の弱い場所ばかりを指でなぞり責めてくる。
責められるたびに頭の中は真っ白になりかけそうで、快感を逃そうとシーツを握り締めると、内腿に手を掛けられて両足が開かれ、お尻が浮いた瞬間、熱い肉棒が私の中へ挿入された。
「……っ! ああっ!」
体の中に深く沈み込む雄々しい猛りで、お腹の中は圧迫感と快感の戦慄きで体がふるりと震える。
「ああ、可愛いな……オレの番は」
「あ……っ、んっ」
優しく心地よい声に、耳までも性感帯になってしまったよう。
ルーファスが腰を動かすたびに、気持ち良さに甘く上ずった声をあげる。
強弱をつけた抽挿が繰り返されて、体の芯が弾けそうな感覚にビクンと腰が上がりそうになった。
「あっ、あ、ああんっ! 気持ち、いい……っ、ルーファス、中に、あんっ、出して」
「おねだりが、上手くなったな。アカリ」
「んんっ、あぅ、も、いっちゃう」
「じゃあ、一緒にいこうな」
ルーファスに奥処まで突き上げられ、ビクビクと足の爪先を痙攣させて達していた。
そしてルーファスが身を震わせると中へと体液が流し込まれた。
抱きしめられたまま息が整う前に、またゆっくりと繋がったまま揺さぶられ始める。
嬌声をあげるたびに、理性は零れていくようで、その日はそのまま幾度となく抱き合った。
「ぁぁ……、やってしまった……」
朝から体の気怠さに、横で寝ているルーファスの胸に顔を埋める。
頭を撫でられて、ルーファスも起きたのかと目線を合わせた。
「何が、やってしまったんだ?」
「ん……、蜜籠りの時期が始まったのを、忘れてたの」
「そういえば、そうだな。今年こそは十人目が欲しいな」
相変わらず、子供を欲しがるのは変わっていないらしい。
まぁ、私も子供はあと一人は欲しいけど、問題はそこじゃないのよ。
ムクッと体を起こして、私は口をへの字に曲げる。
「もう。武術大会があるんだから、少し気を付けなきゃ、でしょう?」
「気を付けたところで、オレとアカリが愛し合うのは、変わらない」
「んー……ルーファス、それでも妊婦として参加するのは、気が引けるから気を付けましょう」
「アカリが妊娠していたら、参加は認めない。むしろ参加しなくていい」
「そうはいかないでしょう」
だってねぇ、召喚状が来ている以上は、参加しないと温泉大陸にドラゴンが集まる事を良しとしない人達が、色々ケチをつけてきそうで面倒くさそうなんだもの。
ルーファスの手が私の腰に回り、折角起き上がったのに再び引き寄せられてベッドに戻ってしまった。
「そこら辺は、オレがなんとかしよう。アカリは大人しくしていろ」
「なんとかって?」
「大会の規約に則るまでだ」
「大会規約……まだ読んでないなぁ」
何が書いてあっただろう? 気になったら直ぐに確かめたいところだけど、ルーファスにまたベッドに組敷かれて、私が大会規約を読めたのは、次の日だった。
『大会では、選手の安全に考慮し、他国との選手と合同で参加も認める』
この一文で、温泉大陸とドラゴニア国は合同参加が出来るのだと、説明を受けた。
ただし、合同の場合はお互いの国から三人ずつの参加で合計六名までとなる……との事だ。
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