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27章
小さな妹と娘 リュエール視点
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【刻狼亭】の料亭にある 代々の当主が使っている執務室に、今日は朝から小さなお客さんが母上の手によって放り込まれていた。
一人は妹のコハル。もう一人は娘のシャル。
二人は数ヶ月違いの叔母と姪になるものの、姉妹同然でシャルの方が数ヶ月お姉さんだけど、コハルの方がお喋りで活発。うちの娘のシャルはどうもおっとりした気性の持ち主だから、コハルほど主張はしない。
「りゅーにいしゃ、おやつー」
「……おやつ」
「オヤツねぇ……確か母上がバスケットにお弁当と一緒に、オヤツも入れてたと思うけど……」
母上が『コハルとシャルちゃんを今日はよろしくね!』と、温泉大陸で最近流行っている風邪に似た症状で、気管支に酷く炎症を起こしてしまう病気の治療薬を作る為、久々に製薬部隊とポーションを作ると言いコハルとシャルを僕に押し付けていった。
母上に渡された二人のお世話道具のバスケットを開けて、中からバナナの練り込まれたマフィンとベリーとホワイトチョコの入った大人の拳大のクッキーを取り出す。
「マフィンとクッキーどっちがいい?」
二人にマフィンとクッキーを見せて尋ねると、二人は指をクロスさせてお互いに指を差す方が違う。
コハルがクッキーでシャルがマフィン。趣味趣向に味覚も分かれているのだから仕方が無いけど、娘のシャルもコハルが相手だと同調せずに自分の意思で物を選ぶから、そこら辺はコハルと一緒に遊ばせておいて助かっているかな?
うちのシャルは「どっちがいい?」と聞いても首を振るか、大人が「こっちで良い?」と決めないと頷かない。
控えめな性格と言えば良いのか、主義主張が乏しいのか、少し心配していたけど、この分なら大丈夫かな?
二人におやつを与えて、給湯室の氷室から牛乳をコップに注いで持って行くと、オヤツを与えたはずなのに、二人はバスケットの中のパンケーキを取り出して食べていた。
バスケットの留め金を付け忘れた僕が悪いけど、コハルもシャルも自由に生きているなぁと、少しばかり羨ましくもある。
「二人共、オヤツはどうしたのさ?」
聞くと二人は急いで自分の口にパンケーキを詰め込んでいく。この二歳児達、食べるのを止めるという事はしないらしい。
「たべたー!」
「……もうない」
「そう。でも、そのパンケーキ、二人のお昼ご飯じゃないの?」
二人はバスケットの中を見て、本来パンケーキにつけるであろうジャムとクリームを見て、首を傾げる。可愛い仕草だけど、少し目を離した隙にガッツリ食べきるとは……我が妹と娘ながら、食いしん坊なお嬢さん達だ。
二人の前に牛乳のコップを置くと、二人は顔を見合わせて笑うと牛乳を飲み始める。
「ぷはー、かぁーうめなー」
「……うめなぁー」
「……二人共、その真似はハガネ? 女の子が飲んだ後に言う台詞じゃないからね?」
子供は大人の真似をしやすいけど、ハガネの口調を女の子が覚えるのはどうかと思う。ハガネには一度二人の前では口調をどうにかするように言っておくべきだろうか?
コハルがバスケットの中にあった紙ナプキンでシャルの口元の牛乳を拭いて、ニッコリ笑っているけどコハルの口元も牛乳が付いている。
コハルの口元を拭いてあげて、二人をソファに座らせると二人は大人しく人形遊びを始める。
母上が趣味で作った巨大な人形で、コハルがパンダとかいう見たことも無い白黒の熊の様な人形に、シャルはチベットスナギツネという変な顔の人形で遊んでいる。母上は『異世界にはこれ居るんだから! 似てるのよ!』と、言うけど、どうも半目で何を考えているのか分からない人形は母上の記憶違いじゃないかな? と、疑いたくなる。
こうして人形遊びをしていてくれると、女の子らしいと思うんだけどね。
二人が人形遊びに夢中になっている間に、僕の方も仕事をしておかなければいけない。
母上も忙しい僕じゃなくてシューにでも頼んでくれたらいいんだけど、シューはシューで最近は【刻狼亭】の仕事より、医療関係の仕事の方で引っ張りだこになっていて、下手に【蘇生】なんて使えるからいつの間にか魔術師関係の組織に目を付けられて、「ボコボコにしてくる」と出掛けている。ただでさえ二人目の子供が生まれて気が立っているシューを怒らせているみたいだし、馬鹿だよねぇ……と、シューにちょっかいを出してきた魔術師関係者には同情しておく。
最近は母上も【蘇生】が使えるし、父上がそこら辺は上手く隠しているけど、母上は何かしらトラブルを引き起こすから、気が気じゃないんだよね。
「さてと、夏前の案件はこれだけかな……」
書類の中から夏前に企画された物と、改善しなければいけない案件に目を通して、どうしようかな? と、思案していると、ピィーピィーと小さな鼻の詰まったような音がして、ソファの上を見れば人形を枕にコハルとシャルが眠ってしまっている。
大きな人形だとは思ったけど、枕代わりでもあったらしい。
羽織を脱いで二人の上に掛けて、再び仕事に戻ると執務室のドアを軽くコンコンと音を立てて返事を待たずに入って来るのは、妻のキリンだった。
「リュエール、お疲れ様。シャルとコハルちゃんはお利口さんにしている?」
「今、眠っちゃったところだよ」
「そう。なら、リュエールお昼ご飯にする?」
そう言ってキリンが風呂敷に包んだお弁当を掲げてみせる。
僕は頷いて、執務机の上の書類を片付けるとキリンがその上にお弁当を置く。
「お茶を淹れてくるね」
「キリンの分も淹れておいでよ?」
「うん。分かってるよ」
笑顔で給湯室に向かったキリンを目で追って、僕の番はやっぱり可愛いなぁと口元が緩んでしまう。
再びお茶を淹れて戻ってきたキリンを膝に乗せて、久々に番同士らしいひと時を過ごしていたはずが、お弁当の匂いにつられて起きたのか、コハルとシャルがトコトコと歩いてきて、僕等を見上げていた。
コハルはともかく、シャルは狼族特有の耳も尻尾も無いのだけど、鼻が凄くいいんだよね。
「おにくー」
「……あーん」
「君達、さっきパンケーキとオヤツ食べたよね?」
「ふふっ、二人共可愛いんだから。ほら、リュエール降ろして?」
渋々キリンを膝の上から降ろすと、キリンはお弁当のトマトソースで煮込んだミートボールを二人の口に入れて「美味しい?」と聞いてニコニコしている。
「きりんしゃ、もっとー」
「……もっとー」
「あらら、二人共そんなに食べたらお昼も眠くなっちゃうよ? お昼寝すると夜寝れないんだから、これ以上はリュエールと私の分です」
「「やーん」」
二人がキリンの足に左右からしがみついて、イヤイヤと首を横に振ってキリンがクスクス笑って二人の相手をしている。
二人共可愛いけど、そろそろキリンは僕に返して欲しいんだけどね?
結局、お弁当を四人で分けて食べて、満足した二人は再びお昼寝タイムに入り、ヤレヤレと思っているとキリンが二人の寝顔を見て、「女の子もう一人欲しいね」と言ってきて「今年の蜜籠りは我が家も頑張ろうか?」と言うと、いつもなら恥ずかしがるキリンが耳まで赤くして頷き、午後からは少し仕事にならなかった。
まだ夏も来ていないけれど、今年は早めに秋と冬になって欲しいものだね。
一人は妹のコハル。もう一人は娘のシャル。
二人は数ヶ月違いの叔母と姪になるものの、姉妹同然でシャルの方が数ヶ月お姉さんだけど、コハルの方がお喋りで活発。うちの娘のシャルはどうもおっとりした気性の持ち主だから、コハルほど主張はしない。
「りゅーにいしゃ、おやつー」
「……おやつ」
「オヤツねぇ……確か母上がバスケットにお弁当と一緒に、オヤツも入れてたと思うけど……」
母上が『コハルとシャルちゃんを今日はよろしくね!』と、温泉大陸で最近流行っている風邪に似た症状で、気管支に酷く炎症を起こしてしまう病気の治療薬を作る為、久々に製薬部隊とポーションを作ると言いコハルとシャルを僕に押し付けていった。
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「マフィンとクッキーどっちがいい?」
二人にマフィンとクッキーを見せて尋ねると、二人は指をクロスさせてお互いに指を差す方が違う。
コハルがクッキーでシャルがマフィン。趣味趣向に味覚も分かれているのだから仕方が無いけど、娘のシャルもコハルが相手だと同調せずに自分の意思で物を選ぶから、そこら辺はコハルと一緒に遊ばせておいて助かっているかな?
うちのシャルは「どっちがいい?」と聞いても首を振るか、大人が「こっちで良い?」と決めないと頷かない。
控えめな性格と言えば良いのか、主義主張が乏しいのか、少し心配していたけど、この分なら大丈夫かな?
二人におやつを与えて、給湯室の氷室から牛乳をコップに注いで持って行くと、オヤツを与えたはずなのに、二人はバスケットの中のパンケーキを取り出して食べていた。
バスケットの留め金を付け忘れた僕が悪いけど、コハルもシャルも自由に生きているなぁと、少しばかり羨ましくもある。
「二人共、オヤツはどうしたのさ?」
聞くと二人は急いで自分の口にパンケーキを詰め込んでいく。この二歳児達、食べるのを止めるという事はしないらしい。
「たべたー!」
「……もうない」
「そう。でも、そのパンケーキ、二人のお昼ご飯じゃないの?」
二人はバスケットの中を見て、本来パンケーキにつけるであろうジャムとクリームを見て、首を傾げる。可愛い仕草だけど、少し目を離した隙にガッツリ食べきるとは……我が妹と娘ながら、食いしん坊なお嬢さん達だ。
二人の前に牛乳のコップを置くと、二人は顔を見合わせて笑うと牛乳を飲み始める。
「ぷはー、かぁーうめなー」
「……うめなぁー」
「……二人共、その真似はハガネ? 女の子が飲んだ後に言う台詞じゃないからね?」
子供は大人の真似をしやすいけど、ハガネの口調を女の子が覚えるのはどうかと思う。ハガネには一度二人の前では口調をどうにかするように言っておくべきだろうか?
コハルがバスケットの中にあった紙ナプキンでシャルの口元の牛乳を拭いて、ニッコリ笑っているけどコハルの口元も牛乳が付いている。
コハルの口元を拭いてあげて、二人をソファに座らせると二人は大人しく人形遊びを始める。
母上が趣味で作った巨大な人形で、コハルがパンダとかいう見たことも無い白黒の熊の様な人形に、シャルはチベットスナギツネという変な顔の人形で遊んでいる。母上は『異世界にはこれ居るんだから! 似てるのよ!』と、言うけど、どうも半目で何を考えているのか分からない人形は母上の記憶違いじゃないかな? と、疑いたくなる。
こうして人形遊びをしていてくれると、女の子らしいと思うんだけどね。
二人が人形遊びに夢中になっている間に、僕の方も仕事をしておかなければいけない。
母上も忙しい僕じゃなくてシューにでも頼んでくれたらいいんだけど、シューはシューで最近は【刻狼亭】の仕事より、医療関係の仕事の方で引っ張りだこになっていて、下手に【蘇生】なんて使えるからいつの間にか魔術師関係の組織に目を付けられて、「ボコボコにしてくる」と出掛けている。ただでさえ二人目の子供が生まれて気が立っているシューを怒らせているみたいだし、馬鹿だよねぇ……と、シューにちょっかいを出してきた魔術師関係者には同情しておく。
最近は母上も【蘇生】が使えるし、父上がそこら辺は上手く隠しているけど、母上は何かしらトラブルを引き起こすから、気が気じゃないんだよね。
「さてと、夏前の案件はこれだけかな……」
書類の中から夏前に企画された物と、改善しなければいけない案件に目を通して、どうしようかな? と、思案していると、ピィーピィーと小さな鼻の詰まったような音がして、ソファの上を見れば人形を枕にコハルとシャルが眠ってしまっている。
大きな人形だとは思ったけど、枕代わりでもあったらしい。
羽織を脱いで二人の上に掛けて、再び仕事に戻ると執務室のドアを軽くコンコンと音を立てて返事を待たずに入って来るのは、妻のキリンだった。
「リュエール、お疲れ様。シャルとコハルちゃんはお利口さんにしている?」
「今、眠っちゃったところだよ」
「そう。なら、リュエールお昼ご飯にする?」
そう言ってキリンが風呂敷に包んだお弁当を掲げてみせる。
僕は頷いて、執務机の上の書類を片付けるとキリンがその上にお弁当を置く。
「お茶を淹れてくるね」
「キリンの分も淹れておいでよ?」
「うん。分かってるよ」
笑顔で給湯室に向かったキリンを目で追って、僕の番はやっぱり可愛いなぁと口元が緩んでしまう。
再びお茶を淹れて戻ってきたキリンを膝に乗せて、久々に番同士らしいひと時を過ごしていたはずが、お弁当の匂いにつられて起きたのか、コハルとシャルがトコトコと歩いてきて、僕等を見上げていた。
コハルはともかく、シャルは狼族特有の耳も尻尾も無いのだけど、鼻が凄くいいんだよね。
「おにくー」
「……あーん」
「君達、さっきパンケーキとオヤツ食べたよね?」
「ふふっ、二人共可愛いんだから。ほら、リュエール降ろして?」
渋々キリンを膝の上から降ろすと、キリンはお弁当のトマトソースで煮込んだミートボールを二人の口に入れて「美味しい?」と聞いてニコニコしている。
「きりんしゃ、もっとー」
「……もっとー」
「あらら、二人共そんなに食べたらお昼も眠くなっちゃうよ? お昼寝すると夜寝れないんだから、これ以上はリュエールと私の分です」
「「やーん」」
二人がキリンの足に左右からしがみついて、イヤイヤと首を横に振ってキリンがクスクス笑って二人の相手をしている。
二人共可愛いけど、そろそろキリンは僕に返して欲しいんだけどね?
結局、お弁当を四人で分けて食べて、満足した二人は再びお昼寝タイムに入り、ヤレヤレと思っているとキリンが二人の寝顔を見て、「女の子もう一人欲しいね」と言ってきて「今年の蜜籠りは我が家も頑張ろうか?」と言うと、いつもなら恥ずかしがるキリンが耳まで赤くして頷き、午後からは少し仕事にならなかった。
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