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26章
昇格
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【刻狼亭】に去年、見習いとして入ってきたペテロピもようやく見ならないから従業員として正式に雇われることが決まった。
残念ながら、四人中三人しか残らなかったけれど、ペテロピが残ってくれたことは素直に嬉しい。
「ペテロピ、おめでとうございます。今日から正式にうちの『家族』ですよ」
「ありがとうございます! 精一杯頑張ります!」
ペテロピに従業員の羽織を手渡して、就職祝いの着物につける飾り紐と簪を渡す。
ペテロピの明るい茶色に似合うようにモスグリーンの玉枝と金の飾りに紅珊瑚が三つある簪で、ドワーフの職人さんに作ってもらった防御特化の装飾品だ。
【刻狼亭】は喧嘩も売りなところが少々あるのでペテロピが無事なようにという、私からの贈り物である。
他の見習いから従業員になった二人にも羽織と一緒に腕輪を渡す。
腕輪には防御特化がやはりついていて、新人の従業員のうちはこうした防御系の物の方が役に立つだろう。
慣れてきたら攻撃力増加などの方が良いかもしれない。
【刻狼亭】の従業員は最近よく狩りに行くので、新人達もそのうち連れて行かされて、場数を踏んで行けばきっと自分に合う装備を付けて行くことになるだろうから、これらの防御装飾はそれまでの繋ぎだ。
「大女将様、ありがとうございます!」
「大事にします!」
「いいのよ。そのうち自分のスタイルに合わせた物を作る時の足しにでもしてね」
そう、あくまで繋ぎなのでお金が足りなければ、腕輪を売って足しにしてくれればいい。
従業員の羽織や着物には防御増加の魔糸という糸が織り込まれているから、防御ばかりを上げていても仕方が無い。
それほど、華美で無ければ従業員は装飾品を付けている。
荒くれ冒険者だろうと、温泉大陸を狙って仕掛けてくる攻撃的な敵からもここを守る為には、自分の身の守りは大事なのだ。
そして最後に、ケイにも羽織とイヤカフスを渡す。
ケイはたまに星降り等で警護で雇ったことがあるし、警備兵としてベネティクタ都市の塔で働いていたので、【刻狼亭】でも警備として働いてもらう。
ケイのイヤカフスには攻撃特化が付与されているので、全力で頑張ってほしいところだ。
「ケイ、期待してますよ」
「はい。任せてください!」
ケイがガッツポーズをして「女神の為なら頑張ります!」と笑い、「女神なんておだてても、ご飯はあげませんよ?」と笑い返すと、「手厳しい」と屈託もなくケイが笑って、犬族の笑顔はなんというかほんわかしていて頭を撫でてあげたくなってしまう。
まぁ、ケイの背が高いのでそういう事も出来ないけど。
ちなみにケイはコリー犬に見えるけど、じつはセットランドシープドックという牧羊犬の先祖返りでコリー犬のような感じなのだという。
ケイのお父さんお母さんも少し小柄らしく、ケイが先祖返りで一人大きいのだとか。
あと、ケイは獣化すると指が六本あるのも先祖返りの証なのだそうだ。
まぁ、セットランド諸島なんてものはこの世界には無いので、シープドックという名称だけなのだけどね。
牧羊犬だからこそ、火の塔の人達がやたらとケイを怖がっていたのかと納得でもある。
狼と牧羊犬のコンボは怖いよねぇ。
「では、私はこれでお暇しますね」
「「「はい。お疲れ様です!」」」
新しい従業員も増えて【刻狼亭】も少しは人手不足の解消になると良いのだけど。
執務室のドアをノックして「どうぞ」という声にドアを開けると、応接室のテーブルの上に小鬼ちゃん達が勢ぞろいして、リュエールとテンと小鬼二人が書類を渡していた。
「あちらの従業員に羽織を渡してきましたよ」
「ありがとう母上。こちらも昇格証を渡してるところだよ」
小鬼ちゃん達が立派に情報処理の見習いから、正式に『小鬼』という情報取り扱いが出来ると証明する書類を手渡されて、「きゃあー」と声を上げている。
「小鬼ちゃん達がイルブールに帰っちゃうと寂しくなるね」
「まぁ、仕方が無いよ。でも、次の見習いの小鬼の子も来るからね」
一年で色々成長した小鬼ちゃん達は体も少し大きくなって、大人の小鬼と少しの差しかない背丈になった。
それに今では親元にまで情報を送れるまでに成長した。
社会勉強で、最初はうちの【刻狼亭】で見習いとして雇った人達に酷い目に遭わされたけど、それもまた情報の一つとして社会勉強になったという。
案外、ハングリー精神があるようだ。
目薬の件に関しては後遺症も無い。これに関しては本当に小鬼ちゃん達に後遺症が残らなくて良かった。
あんな危険な物を独学で作ったエーベという男性は、冒険者ギルドが危険分子として他にも危ない薬物を作っていないか調べていて、今も冒険者ギルドの研究施設の独房にいるらしい。
馬鹿なことをしなければ、うちの製薬部隊のマグノリアさんのように薬物学や製薬学で才能を発揮できたかもしれないだけに、大変残念なことだと思う。
麻薬のような物はこの世界ではどの国でも使用が禁止されていて、製造してしまった場合かなり重い刑が科せられる。エーベはきっと人生の残りを独房で過ごすことになるかもしれない。
そのぐらい、この世界の麻薬に対しての刑は重いのだ。今回は小規模な被害だという感じで独房入りなのだけど、これが人に売ったり、もっと規模が大きければ、極刑__つまり、死刑だった。
「小鬼ちゃん達、イルブールに戻ってもたまに遊びに来てね?」
「はい! 社員旅行で温泉に来ます!」
「また、お菓子を下さい!」
元気にはしゃぐ小鬼ちゃん達に、正式な黒水晶の入国許可証のチョーカーを渡したので、これで彼等はいつでも温泉大陸に無期限で入国が出来る信頼に値する証明を手に入れたことになる。
「それでは、小鬼達をイルブールまで送り届けてきますねぇ~」
「テン、頼んだよ」
「僕も一緒なので心配は無いのです!」
「うん。『テン』の小鬼もよろしく頼んだよ」
「任してください!」
小鬼ちゃん達を連れてテンと小鬼が出て行き、廊下の方では従業員達がペアになった小鬼ちゃん達に、お土産を渡して別れを惜しんでいた。
【刻狼亭】の従業員達と小鬼ちゃん達は仲良くやっていたので、「また来いよ」と見送られて、「またですー!」と小鬼ちゃん達がグスグス泣きながら【刻狼亭】を出て行った。
きっと、いい情報屋さんになって、社員旅行でまた来てくれる事だろう。
その時を楽しみにして、今はしばしの別れである。
残念ながら、四人中三人しか残らなかったけれど、ペテロピが残ってくれたことは素直に嬉しい。
「ペテロピ、おめでとうございます。今日から正式にうちの『家族』ですよ」
「ありがとうございます! 精一杯頑張ります!」
ペテロピに従業員の羽織を手渡して、就職祝いの着物につける飾り紐と簪を渡す。
ペテロピの明るい茶色に似合うようにモスグリーンの玉枝と金の飾りに紅珊瑚が三つある簪で、ドワーフの職人さんに作ってもらった防御特化の装飾品だ。
【刻狼亭】は喧嘩も売りなところが少々あるのでペテロピが無事なようにという、私からの贈り物である。
他の見習いから従業員になった二人にも羽織と一緒に腕輪を渡す。
腕輪には防御特化がやはりついていて、新人の従業員のうちはこうした防御系の物の方が役に立つだろう。
慣れてきたら攻撃力増加などの方が良いかもしれない。
【刻狼亭】の従業員は最近よく狩りに行くので、新人達もそのうち連れて行かされて、場数を踏んで行けばきっと自分に合う装備を付けて行くことになるだろうから、これらの防御装飾はそれまでの繋ぎだ。
「大女将様、ありがとうございます!」
「大事にします!」
「いいのよ。そのうち自分のスタイルに合わせた物を作る時の足しにでもしてね」
そう、あくまで繋ぎなのでお金が足りなければ、腕輪を売って足しにしてくれればいい。
従業員の羽織や着物には防御増加の魔糸という糸が織り込まれているから、防御ばかりを上げていても仕方が無い。
それほど、華美で無ければ従業員は装飾品を付けている。
荒くれ冒険者だろうと、温泉大陸を狙って仕掛けてくる攻撃的な敵からもここを守る為には、自分の身の守りは大事なのだ。
そして最後に、ケイにも羽織とイヤカフスを渡す。
ケイはたまに星降り等で警護で雇ったことがあるし、警備兵としてベネティクタ都市の塔で働いていたので、【刻狼亭】でも警備として働いてもらう。
ケイのイヤカフスには攻撃特化が付与されているので、全力で頑張ってほしいところだ。
「ケイ、期待してますよ」
「はい。任せてください!」
ケイがガッツポーズをして「女神の為なら頑張ります!」と笑い、「女神なんておだてても、ご飯はあげませんよ?」と笑い返すと、「手厳しい」と屈託もなくケイが笑って、犬族の笑顔はなんというかほんわかしていて頭を撫でてあげたくなってしまう。
まぁ、ケイの背が高いのでそういう事も出来ないけど。
ちなみにケイはコリー犬に見えるけど、じつはセットランドシープドックという牧羊犬の先祖返りでコリー犬のような感じなのだという。
ケイのお父さんお母さんも少し小柄らしく、ケイが先祖返りで一人大きいのだとか。
あと、ケイは獣化すると指が六本あるのも先祖返りの証なのだそうだ。
まぁ、セットランド諸島なんてものはこの世界には無いので、シープドックという名称だけなのだけどね。
牧羊犬だからこそ、火の塔の人達がやたらとケイを怖がっていたのかと納得でもある。
狼と牧羊犬のコンボは怖いよねぇ。
「では、私はこれでお暇しますね」
「「「はい。お疲れ様です!」」」
新しい従業員も増えて【刻狼亭】も少しは人手不足の解消になると良いのだけど。
執務室のドアをノックして「どうぞ」という声にドアを開けると、応接室のテーブルの上に小鬼ちゃん達が勢ぞろいして、リュエールとテンと小鬼二人が書類を渡していた。
「あちらの従業員に羽織を渡してきましたよ」
「ありがとう母上。こちらも昇格証を渡してるところだよ」
小鬼ちゃん達が立派に情報処理の見習いから、正式に『小鬼』という情報取り扱いが出来ると証明する書類を手渡されて、「きゃあー」と声を上げている。
「小鬼ちゃん達がイルブールに帰っちゃうと寂しくなるね」
「まぁ、仕方が無いよ。でも、次の見習いの小鬼の子も来るからね」
一年で色々成長した小鬼ちゃん達は体も少し大きくなって、大人の小鬼と少しの差しかない背丈になった。
それに今では親元にまで情報を送れるまでに成長した。
社会勉強で、最初はうちの【刻狼亭】で見習いとして雇った人達に酷い目に遭わされたけど、それもまた情報の一つとして社会勉強になったという。
案外、ハングリー精神があるようだ。
目薬の件に関しては後遺症も無い。これに関しては本当に小鬼ちゃん達に後遺症が残らなくて良かった。
あんな危険な物を独学で作ったエーベという男性は、冒険者ギルドが危険分子として他にも危ない薬物を作っていないか調べていて、今も冒険者ギルドの研究施設の独房にいるらしい。
馬鹿なことをしなければ、うちの製薬部隊のマグノリアさんのように薬物学や製薬学で才能を発揮できたかもしれないだけに、大変残念なことだと思う。
麻薬のような物はこの世界ではどの国でも使用が禁止されていて、製造してしまった場合かなり重い刑が科せられる。エーベはきっと人生の残りを独房で過ごすことになるかもしれない。
そのぐらい、この世界の麻薬に対しての刑は重いのだ。今回は小規模な被害だという感じで独房入りなのだけど、これが人に売ったり、もっと規模が大きければ、極刑__つまり、死刑だった。
「小鬼ちゃん達、イルブールに戻ってもたまに遊びに来てね?」
「はい! 社員旅行で温泉に来ます!」
「また、お菓子を下さい!」
元気にはしゃぐ小鬼ちゃん達に、正式な黒水晶の入国許可証のチョーカーを渡したので、これで彼等はいつでも温泉大陸に無期限で入国が出来る信頼に値する証明を手に入れたことになる。
「それでは、小鬼達をイルブールまで送り届けてきますねぇ~」
「テン、頼んだよ」
「僕も一緒なので心配は無いのです!」
「うん。『テン』の小鬼もよろしく頼んだよ」
「任してください!」
小鬼ちゃん達を連れてテンと小鬼が出て行き、廊下の方では従業員達がペアになった小鬼ちゃん達に、お土産を渡して別れを惜しんでいた。
【刻狼亭】の従業員達と小鬼ちゃん達は仲良くやっていたので、「また来いよ」と見送られて、「またですー!」と小鬼ちゃん達がグスグス泣きながら【刻狼亭】を出て行った。
きっと、いい情報屋さんになって、社員旅行でまた来てくれる事だろう。
その時を楽しみにして、今はしばしの別れである。
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