黒狼の可愛いおヨメさま

ろいず

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25章

おヨメさまとハネムーンベイビー ※R18

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 お宿に戻って、一度お風呂で体を温めてからお店で買った物をつけてみる。
うーん……少し恥ずかしい。
白いベビードールに紐パンはやり過ぎたかな?
何となく、挙式の後の日だし、ハネムーンっぽいなぁと考えて、折角の『祝福』で子供が出来やすくなっているのなら、雰囲気は必要かな? とお店で買ってしまったのだ。

 でも、子供が出来れば一年はお預け状態にさせてしまうだろうし……まぁ、たまに体調のいい日は安定期にしたりはしてたけど……ね?

 グリムレインに連れ去られたアクエレインは、そのままグリムレインに温泉大陸に連れて行かれてしまったようで、腕輪でリュエールから「旅館の温泉を水に変えるから旧女将亭の温泉の方に置いてきた」と言われた。
戻ったらリュエールにこってり怒られそうだ。

 ちなみにルーファスはケイの所に温泉大陸の入国証明証が届いたので、届けに行ってる。
ケイとミッシャさんは温泉大陸への引っ越しは一ヶ月内にはするらしい。
今回の旅行の大きな成果はミッシャさんという新しい店子さんの確保と、ケイを見習いとして雇い入れを決めたことかな?

 ケイ以外のワンコ達はみんな今はバラバラで、故郷に帰ったり冒険者をまだしていたり、冒険者育成の為に冒険者ギルドの新人育成の教官をしていたりと、それぞれの道を歩んでいるらしい。

「ハァ……流石に、こっちは無いよねぇ」

 もう一つ買ったものもある。
エプロン! それほどフリルとレース満点で狙ってます系じゃない、少しだけ可愛らしさのある普段でも使える物にしてみた。
割烹着かっぽうぎの私としては脱・おばちゃん化である。

 ベビードールを脱いでエプロンをつけてみる……胸が、やっぱりエプロンだと不格好になるんだよね。

「胸がもう少し、小さかったらなぁ……」

 洋服とかも、もう少し選びようがあったし、下着も選べただろう。
ボフンとベッドに乗って、ルーファスのポプリ入り狼型枕に顔を埋める。
やっぱりルーファスの匂いに似てて、甘くて爽やかで男らしい良い香りがする。

「はふぅー……ルーファスが好き過ぎて困るぅ~。良い香り、堪らなーい」

 ギシッとベッドが音を立てて揺れ、後ろから「ただいま」と言う声と共にうなじに軽く歯を立てられてキスされる。

「お、おかえり」
「オレもアカリが好き過ぎて、困る」
「ふぁぁ~っ、聞こえてた!?」

 クスッと笑って私の上からルーファスが退くと「そんな恰好をしていると、台所を用意したくなるな」と言われ、エプロン外すのを忘れていたことに気付く。
両手でクロスにさせて胸を押さえるように「これは違うんだよ!」と言い訳を口にしてみると、コートを脱ぎながらルーファスが「新婚みたいで良いと思うが?」と、エッチな感じではなく好評化のようだ。

「うーん。やっぱり、割烹着は駄目かぁ……」
「うん? オレは割烹着で出迎えてくれるアカリを見るたびに、幼な妻が出迎えてくれるようで好きだが?」
「そう? おばちゃんっぽくない?」
「全然。むしろそういうエプロンより、割烹着のアカリの方が温かみがあって好きだな。エプロンはエプロンで新婚気分でいいが」
「うちの番が好き過ぎて困るぅ~」

 ゴロにゃん気分でルーファスに抱きついて顔を胸に擦り付けると、「オレの台詞だ」とキスが上から降ってきた。
キスの雨という感じで、気付けばエプロンは外されていて耳朶みみたぶ、首筋、鎖骨さこつ、肩、腕、指先から胸と、唇は私の体を全身くまなくむように吸い付いていく。

「ん、ふ、ぁ、んっ」

 少しずつ体の中に熱が溜まり、ベッドの上で内腿にキスされて小さく体が震える。
ルーファスの手がお尻を触って、紐パンの紐を解くともうびっしょり濡れていて、透明な糸を伸ばしていた。

「もうぐっしょり濡れているな」
「やんっ、そういうこと、言っちゃ駄目……恥ずかしい」
「オレも早くアカリに挿入れたくて、ここがキツいぞ?」

 反り起った血管の浮き出た剛直をつんつんと秘所に擦り合わされる。
バキバキに硬そう……挿入はいる……かな? でも、かなり濡れてるから大丈夫かも?

「はぅぅ~、ど、どうぞ!」
「ククッ、オレの番はどこまでオレを煽るんだ?」

 チュッと音を立てておへその下にキスをされ、舌でお腹を舐められる。

「はぅ、ふふっ、やめ、くすぐった、い、ふふふっ」
「オレを煽った、お仕置きだ」
「煽ってないよ。ふふっ」

 笑い合いながらキスをして、ルーファスの金色の瞳が優しい目をして私を見つめ返す。
舌が絡み合ってくちゅっと音が出て、少し恥ずかしさに頬が熱くなるとキスは深くなり、お腹の奥はツキンツキンと甘く疼いてくる。
また蜜口から愛液が溢れてお尻の方へ流れシーツを濡らしていく。
 強く口の奥を吸われて「んぅー」と喉の奥で声を出すと、舌が口の中をゆっくりと舐め回してから唇が離れ、お互いの唇に唾液の糸が掛かる。

「ふぁ。んっ、ふぅ……」

 酸欠不足で息を吸って吐いてと繰り返していると、ルーファスの顔が胸に近付き、胸の頂を口に含む。
最初は転がすように舌で遊ばれ、ピンと硬く尖ってくると強く吸われる。

「あ、はぁ、んっ、ん、ルー、ファス」

 ちゅむっと音を立てて胸にむしゃぶりつかれて、もう片方の胸も大きな手が優しく強く揉んで、たまに乳首を指で弄んでくる。
 繰り返される胸への刺激に、下腹部が疼いて足をもじもじ動かしながら快感に翻弄されて、両胸が思う存分むしゃぶりつかれてジンジンとした辺りで、私は少々行き場のない性欲のような、お腹の中の熱に身をよじっていた。

「ルーファス、早くぅ……も、待てないよ……」

 ハァハァと息をしながら呟いて、ハッと自分の口走った言葉に恥ずかしさで眉を下げると、「オレもだ」と言いながら唇を重ねてきた。
 足の付け根にルーファスのいつも以上に血管の浮き出て硬くなった雄が押し当てられて、濡れそぼった蜜口は拒むことなく、呑み込んでいく。

「あんんっ、んはぁ、奥がきゅうきゅうする、早く、なんとかしてぇ……あんっ」
「凄い、ヌルヌルで蕩けそうだ」
「あっ、んくぅ、もっと奥、あふっ」
「煽らないでくれ。これでも抑えてるんだからな」

 お腹の奥がうずうずとして、滅茶苦茶に激しくしてほしくて、私も自分自身を抑えているけど、でも好きな人に抱かれているのに、抑えるのは難しい。

「抑えないで? はふっ、ルーファスをいっぱい、感じたいの……んっぅ」
「……子供が出来たら当分はお預けだから、ゆっくり味合わせて欲しかったんだがな」
「だから、いっぱいしよ? ふぁぁっ、おっきくなってる」
「ああ、本当に、オレの番は悪い子だ」

 ミッシリと膣内をルーファスを受け入れて繋がっていることに、心が震えて幸せなのに、欲深な私はもっと欲しいとルーファスの背に爪を立てる。
ルーファスの男根が中で動く度に気持ち良さでいっぱいになって、頭が真っ白になるのに、直ぐに「もっと」と強請ねだってしまう。

「イッたのか? 一人で先にイクなんて悪い子だ」
「あんっ、ごめんなさ、あふっ、んっ、んっ、私、悪い子だから、またイク、の。あっ、あっ、んぅぅ」

 奥にきてほしいのに、奥の手前で寸止めされて引き返されてを繰り返され、でもそれが気持ち良くて嬌声を上げながら、何度も達しては「お仕置き」と言われ、蜜壺に肉棒を咥え込みながらクリトリスを指で弄られて、またイッて、感じる度にルーファスの子種が欲しくて泣いていた。

「ちょーだい。ルーファスの、朱里の胎内なかに、んっ、あっ、もっと、奥、いっぱい」
「アカリの胎内なかにいっぱい注ぐから、オレの子を産んでくれ」
「うん。あっ、きゃふっ、熱い……あっ、あ、あ、あ……」

 最奥で感じる精液の勢いに体がビクビクと反応して、小刻みに揺れる。
また十ヶ月頑張らなきゃ……ふわふわとした幸福感に包まれながら、ルーファスにキスをされつつ、目を閉じて意識を手放す。
 
 次の日に目を覚ますと、またベッドの周りは白い花だらけだった……
そしてまた蝶の精霊が部屋の中をヒラヒラとしていた。

「ふふっ、お花ありがとう。お礼は受け取ったから、もう気にしなくていいよ」

 窓を少し開けて白い蝶にバイバイと手を振ると、白い蝶がカッと白く光り輝き、目が眩んでいる間に白い蝶は居なくなっていた。
ちゃんとわかってくれたみたいで、良かった良かった。

 さて、今日はルーファスと何処に観光に行こうかな?
ファサリ……うん? 目の端に白い物が映る。
後ろを振り向くと白い毛のような物が見えて、よく見ようと後ろを向いても目線の先に白い毛があって……追っていると、ぐるぐると回ってしまって、ぺたんと床に座り込んだ時、異変に気付く。

 街の中の小さな物音が聞こえる、ルーファスの寝息すら耳に届く。
妊娠中はそういうことはありはしたけど、それはもっとお腹の中の子供が大きくなってからなのに、早すぎない?
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