黒狼の可愛いおヨメさま

ろいず

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25章

おヨメさまとご褒美 (ルーファス視点) ※R18

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「んっ、ふぁ……、んっ、ん」

 まさかアクエレインか!?
瞬時に怒りで頭がいっぱいになり、ベッドの上の布団を強引に剥がすと、そこには自分の陰部を手淫して、とろんとした顔をしているアカリが居ただけだった。
くちゅくちゅと水音をさせて、アカリが「んっぅ」と切なそうに声を上げる。

「アカリ?」
「はふ……あと少しぃ……んっ、はぁ……」

 一瞬、頭がついていかなかったが、自慰行為か?
そういえば、アカリがこうしたことをするのを見たのは初めてかもしれない。
昔、ロクでもない従業員三人娘に教えられて、オレと直ぐに体を繋げる為に布団の中でしていたのは知っているが……。

「アカリ、こんなことをする必要は無いだろ? それともオレじゃ満足出来なかったのか?」

 アカリの手を両手を押さえつけると、切なそうな顔で「だって、ご褒美エッチすると、思ったんだもん」と口を尖らせる。
それは確かに考えてはいたが、二日間も無駄に過ごしてしまったので、明日は観光を楽しんで貰おうと思っていたのだ。しかし、自分のつがいにこんな惨めな思いをさせてしまったとあっては、番の名折れである。

 アカリの手を離して、太腿を開かせるとしとどに濡れた秘所はヒクヒクと動いて、とろりと蜜を垂らしている。
ゴクリと喉を鳴らすと、アカリが泣きそうな顔になった。

「見ちゃ……いやぁ……」

 顔を近付けたら、手でペシペシと頭を叩かれる。

「あと少しでイクところだったんだろう? 続きはオレがイカせてやるからな」

 舌でアカリの可愛い花弁に隠された赤く熟れた花芯を舐め、指を秘孔へ挿入させた。
花芯を舐める度に、ヒクつく秘孔からは蜜が溢れ指を動かせば、可愛くキュウキュウと吸い付いて、まるで出ていては駄目だと言うように奥へと誘っているようだ。

「きゃふっ、お豆さん、駄目なの、ひゃぅ、メッなの」

 舌で花芯を押すと「ひゃぁん!」とアカリが嬌声を上げて悶えて身をよじる。
ああ、可愛い声でオレを誘う。どうしてオレの番はこんなに可愛い声でオレを誘うのが上手いのか。
何度抱いても、抱き飽きないこの番に、毎回ドキドキと初恋のようなトキメキをさせられている。

 恋焦がれても、決して手を出してはいけない、そんな禁断の恋に手が届いた……そんな瞬間的な背徳感と幸福感を同時に味わっているような気分さえしてしまう。

「お豆さん、やっ、イッちゃう、やめっ、んんっ!」

 花芯がぷっくりして、可愛さに口に含んで吸うと、蜜孔に入れていた指がギュウッと締まり中で吸われているんじゃないかという吸い付き方をして、ヒクヒクと動くとトロトロの蜜がまた溢れ出してきた。
目を瞑って、ハァハァと息をするアカリは頬が赤く胸が上下する度に、美味そうなふくらみに目が行ってしまう。

「イッちゃうって、言ったのに……ぐすっ」

 ぽろりと涙を流して、アカリが泣き始め、少し参ったな……と、眉が下がる。
まだ酒に酔っているアカリは、今は泣き上戸じょうごモードに突入したというところだろうか?

「泣かないでくれ。どうしたら、泣き止んでくれる?」
「んっ、ぐすっ、じゃあ……横になって」
「ベッドに寝れば良いのか?」

 コクリとアカリが頷き、ベッドに仰向あおむけになるとアカリが起き上がって、オレの顔に顔を近付けてくる。
キスかと思えば、前髪を掻き上げられて、おでこにキスを落とし、両頬や首筋にキスをして行く。

「アカリ?」
「勝利のキス……だよ」

 へにゃっと目を細めて笑い、肩や胸に腹筋にもキスを落としていく。
これは可愛いし、ヤバいくらいに、今すぐアカリを抱いてしまいたいが、アカリは口紅を塗り直して、キスをしながら歯を立てて吸ってを繰り返している。
まるで、自分の所有物だというように、アカリのキスマークだらけにされた。
そんなことをしなくても、オレは永久にアカリのものなのだが、可愛い番の吸い付く顔が可愛くて、下半身に熱が溜まっていく。

「アカリ、そろそろ……我慢の限界なんだが……」
「んぅ? あっ、お汁出てる」

 オレの下半身に気付くと小さな手で握って、口を近付けてチュッと音を立てて先走りの液を吸い、裏筋に指をつぅーと這わせる。

「私ね、ルーファスのココがドクドクしてる時に、入り口の所にドクドク動いてるのが伝わる時が、一番感じるんだよ~。えへへ、秘密だよ」

 唇に指を当てて、アカリが可愛く笑う。
秘密と言われても、聞いてしまった訳で……そうだったのかと、これはアカリに気持ち良く感じてもらう為にも、ドクドクさせねばいけないだろう。
起き上がろうとする前に、アカリが動く方が早かった。

 オレの腰の上にまたがって、ぬちっと音を立てて自分の秘所を両手で開き、オレの雄を小さな入り口に押し当てる。
柔らかな肉襞は、すでに濡れてアカリが腰を沈める度に蜜口から肉棒を伝って、オレの根元の茂みを蜜で濡らしていく。

「熱ぃ……んっ、はぁ、あのね、ココが気持ちいいんだよ?」
 
 最奥より少し手前でアカリが自分の腰を少し揺らして、「あぁんっ」と、甘く蕩けるような声を出す。
キュッと蜜孔が締まる。アカリがこんな風に正直に教えてくれるとは、少し驚きである。
ゆっくりと腰を沈めて、根元までアカリの体とくっつくと、アカリが「はぁぅ」と色っぽい吐息を吐いて、動きを止める。

「アカリ、色々と教えてくれて、ありがとう」
「ふふっ、私からのご褒美だよ? 本当は裸エプロンとかが良いかと思ったけど、準備出来ないから、これで許してね?」

 雷魔法に全身をビリビリと打たれたような、可愛いはにかんだ笑顔に、これはアカリなりのオレへの褒美だったのかと、叫ばなかった自分を褒めてやりたい。
オレの番はオレを喜ばせる天才じゃないのか!?
理性はボンッとその時、焼き切れた。

「あっ、んんっ!」
「アカリッ! 今夜は手加減抜きだ!」

 自分でも抑えられない気持ちと肉欲の昂ぶりに、アカリの腰を両手で掴み下から突き上げると、嬌声を上げてアカリの小さな体が仰け反り、甘い声を上げてオレを誘った。

 狭い蜜道で肉棒を動かす度に、柔らかい肉襞に包み込まれる感触。
体を揺さぶる度に、たわわな胸が動き、齧りつきたくなる。
アカリがオレに全身キスマークを付けた様に、オレもアカリに所有物のように噛み痕をつけてしまいたくなる。
しかし、アカリの付けてくれたキスマークは口紅付きで、きっと明日には鬱血痕も残らずに消えてしまうだろう。
アカリの吸う力も噛み痕も大したことはない為に、口紅というキスマーク方法なのがアカリらしい。

「あっ、あっ、ルーファス。ソコ、ソコがいいとこ」
「ああ、ココだな。いっぱい気持ち悦くなろうな」

 アカリが教えてくれる気持ちいい箇所をカリ部分で上下させると、蜜壺からトロリと蜜が溢れてお互いが擦れ合う摩擦で泡立っていた。

「きゃぅぅぅんっ!」

 パシャッと透明な潮がアカリから出て、派手にイッてしまったらしい。
上気する頬が、潤んだ目が、開閉する口が、汗ばんだ体も、全てが可愛くて愛おしい。
ああ、本当に、オレはアカリが番で幸運だった。

「アカリの一番感じる、ドクドクを感じてくれ」

 アカリの腰をガッチリと押さえて、最奥の胎内なかに全部入るように、先端を押し付ける。
子宮口の小さな口に鈴口を合わせて、濃厚なキスをするように擦り合わせて、精を吐き出すとアカリの体がビクビクと動いて、蜜道がギュウギュウと離さないようにうねっていた。

「ふぁぁ……ドクドク動いてるぅ……」
「何回も味合わせてやるから、今夜はいっぱい感じてくれ」

 この後、宣言通りアカリにいっぱい感じて貰おうと、何度もイカせてはイッてを繰り返し、アカリを抱き潰してしまったのは少しだけ反省した。 

 朝、アカリの『ご褒美』はなかなかに刺激的だったと、言ったところ「???」と、コテンと首を傾げていたので、酔っぱらった時にだけくれたご褒美ということのようだ。

「なら、裸エプロンを次は貰えるように頑張らないとな」
「ふぁっ!?」

 可愛い番が目を丸くして、ベッドで「そんなのやらない~」と騒いでいるのを見て、次も酔わせてご褒美を貰おうと心に決めた。
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