黒狼の可愛いおヨメさま

ろいず

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25章

おヨメさまとバスタブ ※R18

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 羊獣人の黒い毛皮を折角切り取ったのに……ただのアフロになってしまい、意気消沈のミッシャさんをケイが宥めながら、土の塔の警備兵を呼び出して、火の塔のアフロ……は無くなっちゃったから、お坊さんのような一行を連行してもらった。

 私とルーファスは自分達の見たことを、土の塔の人に託して事情聴取は先触れを出せば応じると伝えた。
リュエールが色々手を回した様で、火の塔には私を監禁したこと、ルーファスを脅した脅迫の件でキッチリしっかり絞り上げるのだとか……何を絞り上げるのかは、私もよく分からないけど、算盤ソロバンのいい音がしたそうだ。

 風の塔にも襲撃のような形で襲ってきたことは、旅行客であり、目撃者に対する警備兵のすることなのか? 暴行罪ではないだろうか? とチクチクしながら算盤の音を鳴らしていたそうだ。

 リュエールとシュテンが良い顔で算盤を弾く音がここまでしそうだ。
ついでにテンの笑顔が過ったのは言うまでもない。怖い事務員……事務員怖い。

 そんな感じで、他の塔にも算盤の音を聞きたくなければ、先触れを出すようにという話をして、私とルーファスは泊まっているお宿に戻って来ていた。

「魔力切れと、体力が限界だな」
「うん、もぅ……今日はお疲れ様だよ~」

 ルーファスにミッシャさんに貰った、ハーブの薬湯をバスタブに入れて貰って、一緒に入りながら体をゆっくり揉みほぐしてもらっている。
本当はミッシャさんのお店で泊まりたかったのだけど、土の塔の警備兵の人達を呼んでしまった為に、ケイにはこれ以上迷惑を掛けられなくて、お宿に戻った。
まぁ、土の塔の警備兵が責任を持って、このお宿の外を警護してくれるらしい。

「髪が少し焦げてしまっているな」
「んー、少し切らないとだね~」

 ルーファスが痛ましそうな顔をするから、「気にしないで?」と、言ったのだけど指で髪の焦げて丸まってしまった箇所を撫でつけてキスをしている。
流石にヒドラのクリスタルも髪までは元には戻さないみたいで、コレは仕方がない。
でも手の火ぶくれとかは、ヒドラのクリスタルとルーファスの回復魔法で治してもらえて、綺麗な肌に元通りになっている。

「今日は私、頑張ったー……」
「ああ、だが無茶し過ぎだ。オレを心配させて寿命を縮ませる気か?」
「えへへ、ごめんね。ごめんなさいついでに、明日は筋肉痛で一歩も歩けない自信があるので、明日は私のお世話をお願いします」
「それは任せておけ。明日はこの宿でゆっくり休んでおこう」

 ゆっくりと惹き合うように唇が重なって、目を閉じるとルーファスの香りにハーブの薬湯の香りが心と体をリラックスさせてくれる。
本当に良い香りがする。

 重ね合った上唇と下唇の感触が気持ちよくて、はむはむとついばむように動かしていると、体は疲れているのにお腹の奥がきゅんっとしてしまう。
私ったら、欲求不満なのかな? 汽車の中でもいっぱいしたはずなんだけど、目を薄く開けて、お湯の中でルーファスの半起ちしている男根を手で握って、上下に動かしてみた。
口づけが深くなって、手の中の男根も硬くなっていく。
遠慮がちにルーファスの唇が離れてしまう。

「ふぁ……っ、もっと……チュウ、しよ?」
「ん、いいのか? 体が辛くはないか?」
「明日は、ルーファスがお世話、してくれるんでしょう? エッチもしよ?」
「可愛いことを」
 
 目を細めて笑うルーファスに胸がキュンとさせられて、いつもより優しい手付きでお腹を撫でて蜜口に指が入れられる。

「凄いな、もうトロトロに濡れてるぞ。オレを欲しがってくれているのか?」
「んっ、うん。あっ、恥ずかしいから、そんなこと言わないでぇ……」

 ふるふると首を横に振れば、唇を重ねられて、舌が口内をゆっくりとねぶり、蜜口の指は肉壁を撫で広げて私の良い場所を探っては高みへと昇りつめさせる。
ハーブの薬湯のせいなのか、体が解されて解放感でいつもより早く絶頂で膣内がヒクヒクと痙攣した。
唇が離れて、首筋を甘噛みされると指が二本に増やされて上下や円を描く様にかき混ぜられていく。

「んんんんっ、ひっ、あっ、ぐるぐるしないでぇ、あんっん」

 お腹の中がビクンと反応して小さく仰け反ると、ルーファスに噛みつかれている首筋をヂュッと吸われ、膣内で指がまた増やされて、蜜口がこれ以上は無理という程広げられる。
三本の指がうねうねと肉襞を広げて触り、たまにトントンと中を指で突かれる。
その度にビクンと腰が浮きそうになって、また首筋を噛まれる。

 三本の指がスムーズに動けるようになると、ルーファスが私の腰を持ち上げて、指の代わりに反り起った剛直を蜜壺の中へと挿入れる。

「っ、きゅぅぅぅ~っ、あ、あ、ルーファスが、はいって、くる……っ」
「今日は子種じゃなくて、生命力を注いで体力の治りを良くしておこう」
「んっ、あっ、だめ、赤ちゃん作ろ? ね?」
「明日が辛いぞ?」
「あっ、ンッ……だいじょ、ぶ。ルーファスが、居るから、んっん、ああ、奥、もっときてぇ」

 バスタブのお湯が揺れて、いつもより肌のぶつかり合うパンパンとした音が響き、卑猥な水音と私の声がいつもより甘く喘いだ声を出した。
ああ、これは完全に筋肉痛全身コースかも? と思いながら、ルーファスの子種が子宮の奥で注がれて蜜口がキュッと締まると、受け止められなかった子種が溢れていく。

「あ、勿体ない……んっぅ」
「まだいっぱい注いでやるから、明日は一日ベッドの上だな」
「はぅ、いっぱい……んっ、しよ?」
「っ! 今日のアカリには驚かされてばかりだ」

 キスをされて、珍しくバスタオルで拭かれると、ベッドに運ばれてすぐにまた体を繋げた。
楔が打ち込まれる度に揺れる私の体から、ハーブの薬湯のいい香りがして、バスタオルで拭かれたのはこの匂いをルーファスも楽しむ為だったのかな? と、思いつつ絶頂で頭の中は真っ白になった。

 ルーファスとキスを交わして、幾度となく体位を変えながら何度目かの吐精を体の最奥で感じ、二人で抱き合うように眠りに落ちた。


「ひぃ……体、痛い……声、カスカス……」

 朝起きて、私が昨日のことを少し悔やんだのは言うまでもなかったけど、枕のルーファスポプリのお人形に包まれての目覚めは良かった。
ルーファスはボロ雑巾状態の私の為に、ベッドの上で食べれる朝食を用意してくれて、今はハーブティーを淹れてくれている。
 ただ、朝食の横にうちの製薬部隊の不味い魔力ポーションが用意されていて……これだけは拒否したいけど、魔力がほぼ空っぽで、頭痛がするより一時の不味さに耐えるしかないと、勇気を振り絞って悶えている最中でもある。
ああ、あの黒い羊のスキンヘッド達……もし次に会ったら、頭に『ラム肉』『ジンギスカン』って消えないペンで書いてやりたい。
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