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24章
異世界渡り
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話し合いは一時間もしなかっただろうか?
ほぼ、リュエールの条件ばかりを呑むだけで終わったカイナくんに関しては、うちの息子が申し訳ないと思う反面、可愛い孫の為にも、しっかりとした臣下を選ぶべきだと思う。
きっと東国に帰って、他の臣下に色々言われてしまうだろうから、リロノスさんご愛用の胃薬をお土産に持たせておいた。
カイナくんも私とは違う意味でトラブルに巻き込まれやすい人だと思う。
一番最初に会った時は、妹さんが温泉大陸で色々しちゃって、私も危うく狙われるところだったけど、そこはルーファスのおかげで丸くは無いけど、無事に事なき得ている。
第一王子が病気で亡くなった後を追うように王様もすぐ亡くなり、第二王子のカイナくんが王位を継いだのも早かったみたいだし、王様なのに【勇者】の子孫ということで、魔獣の王退治に行かされたり、なんだかなぁって感じではある。
「カイナくん、大丈夫かな? ヨロヨロしてたけど……」
「あれでも王なのだから、直ぐに立ち直すだろうさ」
「リューちゃんのチクチク攻撃は、結構効くんだよねぇ……」
「まぁ、あれぐらいで済んだのだから良い方だろう」
あれ以上があるというのも怖いと思うけど……。
東国の貴族関係の温泉大陸の出入りはカイナくん、王族の認印が無ければ入国許可が下りないようにしたので、そこまでして温泉大陸に来る人はいるかなー? という感じではある。
「あちらの王族が許可を出して、それでもなお、この大陸で悪さするようならば、王族が直々に手を下し、こちら側の代償を王族が払うということだろう?」
「私、慰安旅行するのに一々、王様の許可を取るぐらいなら、近場で済ませちゃうよ!」
「ああ、アカリはこの温泉大陸から出ようとするな」
私の髪を撫でつけてルーファスと一緒に港で小さくなる東国の船を見送る。
リュエールは年末の仕事が本日までなので、大忙しとあって仕事に戻り、キリンちゃんはまだシャルちゃんの側を離れられないと、うちの屋敷でハガネとグリムレインと一緒に居る。
「そういえば、ラムさんはどうなるんだろ?」
「あの爺さんなら、リュエールの怒りが収まるまではどうなるやらだな」
「リューちゃん……一生ネチネチいうタイプだよ? 一生許さない気がするー……」
「狼は恨みを忘れない生き物だからな」
「はうっ、ルーファスの着物にお味噌汁零して台無しにしたのも忘れてない?」
「ククッ、アカリのおっちょこちょいはいつものことだ。それに子供達を抱いていた時に何度、乳を吐かれて着物を汚されたか」
「あー、赤ちゃんのお乳吐きはしょっちゅうだもんねぇ」
笑いながらもう船が見えなくなったこともあり、「帰ろうか」と二人で手を繋いで歩いていると、街並みはすっかりお正月準備ということもあって街中の提灯も黄色い縁起の良い色に変えられている。
「お正月になるんだねぇ」
「ああ、明日は忙しくなるだろうな」
「お酒飲み過ぎに注意だね!」
「ああ、アカリは要注意だ」
「ふふっ、あっ、帰ったらお正月用のお着物を準備しておかなきゃ」
屋敷に帰るとスクルードが玄関に走って来て、へにゃっとした笑顔で両手を広げる。ルーファスが抱き上げると尻尾を振ってスリスリと擦り寄って甘えている。
「ちちうー、おかなさー」
「ああ、ただいま。ん? 今日は柚子の香りがしているな」
「ちゅるちゅるー!」
「年越し蕎麦か。もう作っているのか?」
「あい!」
そういえば玄関までかつお節の良い香りが漂っている。
お台所に顔を出せば、ハガネが鍋につゆを作っている最中のようで、小皿で味見していて、足元ではクロとフェネシーがウロウロしていて、本物のかつ節を強請る猫のようだ。
「ハガネ、ただいまー」
「おう、おかえり。アカリも味見すっか?」
「するするー!」
ハガネのお出汁はかつ節と干しシイタケの戻し汁に鶏肉もちょっぴり入っているすまし汁に似た優しいお味なのが、とても上品で美味しい。
ああ、これでお蕎麦を食べて、次の日にはお餅入りのおすましになるのが我が家の味って感じ。
舌をペロッとしていたら、ハガネがニッと笑って親指を立てるので私も親指を立てる。
我が家はハガネの味が基本なのだ。ハガネのお家の味と三野宮家のお祖母ちゃんの味の混合である。
「明日はお正月だねー」
「明日は新年会だしな」
「一年が早いよー」
「まっ、今年も色々あったけど、無事に終わりそうで良かったよなぁ」
「あー、カイナくん忙しい時期に国王自らよく来たなぁって感じだよねー」
「まぁ、臣下の始末は王の不始末みたいなもんだしな」
きっと船も高速船だったけど、ギリギリに東国につくんじゃないかなぁ……可哀想に。
夕飯の準備をしつつ、ルーファスがレーネルくんとスクルードと一緒にカウチソファの上でじゃれる様に遊んでいて、横ではキリンちゃんがシャルちゃんに明日着せる着物の飾り帯を決めながら、シャルちゃんをあやしていた。
「ただいまなのですわー」
「疲れたのですわー」
ミルアとナルアが仕事から戻り、玄関から帰って来る声がする。
三箇日までは、お店番のお仕事はお休みなので、二人の休日は今この時からとなる。
まぁ、疲れている様でふにゃふにゃしながら大広間に顔を出してルーファスとキリンちゃんに挨拶をして、着替えに自分達の部屋へと上がっていく。
数分した後で、二階から物が割れる音がした。
「きゃあああああ!」
ミルアの悲鳴と何かがバタバタする音がして、何事かと台所から顔を出そうとすると、ハガネに後ろから抱きつかれて引き戻される。
目の前の床に三日月のような爪を突き立てているラムさんが居た。
「あ……っ、ひっ!」
「アカリ、下がってろ!」
ハガネに後ろに下がるように手で押され、なにが起きたのか一瞬で理解できる頭は私には無く、どうしていいかわからず、台所の蕎麦を伸ばしていた麺棒を握りしめることが精々だった。
ラムさんは台所をチラッと見てから、大広間へ素早く滑り込むように走って行く。
「駄目ッ! ルーファスーッ!!」
「大旦那! 気を付けろ!」
私の悲鳴のような声とハガネの声が響き、大広間で唸り声を上げるルーファスの声にシャルちゃんの泣き声、ラムさんを追って大広間へ駆けつけると、バリンと大広間の縁側の窓ガラスが割れて、私が見たのはラムさんの長い舌が、スクルードの胴体に巻きついて一緒に外に出て行くところだった。
「スクルード!? 貴様ッ!!」
ルーファスが庭に出ると、ラムさんはスクルードを舌で左右に振って爪をカチカチ言わせ、左右に片足ずつでピョンピョン跳ね、スクルードは大声で泣いていた。
「あーっ! いにゃあああ! うーっ! にゃああん!」
スーッと血が体から下がっていく、そんな感覚が一気にして、私も走って縁側から外に出ようとして廊下に飛び散ったガラスが足に刺さっても、外に出て行くのをためらっている暇は無かった。
「うちの子に、なにしてるのよっ!」
「アカリ! 屋敷の中にいろ!」
息子が泣いているのに、安全な場所に居る選択肢は選べない。
首を振って、麺棒を握りしめ直すと、私の頭の上にトスッと冷たい足が掛かる。
「やれやれ、我の昼寝を邪魔しおって……嫁よ、どうする?」
「スーちゃんを取り返す! グリムレイン、全力でやっちゃって!」
「承知した」
グリムレインが一息吹くとラムさんの足の周りは氷の茨だらけになり、ラムさんが「ほっ、ほっ、ほっ」と声を出して避けて回り、シシシッと笑って逃げる。
その間もスクルードは泣いていて、早くどうにかしてあげなきゃと焦りばかりが募ってしまう。
「スー、いやぁぁぁ、にゃあああああん!」
大声を出したスクルードの背中に黒い羽が生えると空間が歪み、周りを吸い込むように風が吹き始める。
私の体が地面から離れそうになったのをルーファスとハガネに止められると、目の前で、スクルードとラムさんが空間の歪みに吸い込まれて消えてしまった。
「あ……、うそ、やだ、え? スーちゃん……?」
どうして、今、目の前に居たのに、居ないの?
手を伸ばすとルーファスに抱きしめられて止められる。なにが、起きたの?
ハガネが「異世界渡りだ」と声を出す。
異世界……私の居た世界にあの子がラムさんと行ってしまったっていうの?
あの世界に?
ほぼ、リュエールの条件ばかりを呑むだけで終わったカイナくんに関しては、うちの息子が申し訳ないと思う反面、可愛い孫の為にも、しっかりとした臣下を選ぶべきだと思う。
きっと東国に帰って、他の臣下に色々言われてしまうだろうから、リロノスさんご愛用の胃薬をお土産に持たせておいた。
カイナくんも私とは違う意味でトラブルに巻き込まれやすい人だと思う。
一番最初に会った時は、妹さんが温泉大陸で色々しちゃって、私も危うく狙われるところだったけど、そこはルーファスのおかげで丸くは無いけど、無事に事なき得ている。
第一王子が病気で亡くなった後を追うように王様もすぐ亡くなり、第二王子のカイナくんが王位を継いだのも早かったみたいだし、王様なのに【勇者】の子孫ということで、魔獣の王退治に行かされたり、なんだかなぁって感じではある。
「カイナくん、大丈夫かな? ヨロヨロしてたけど……」
「あれでも王なのだから、直ぐに立ち直すだろうさ」
「リューちゃんのチクチク攻撃は、結構効くんだよねぇ……」
「まぁ、あれぐらいで済んだのだから良い方だろう」
あれ以上があるというのも怖いと思うけど……。
東国の貴族関係の温泉大陸の出入りはカイナくん、王族の認印が無ければ入国許可が下りないようにしたので、そこまでして温泉大陸に来る人はいるかなー? という感じではある。
「あちらの王族が許可を出して、それでもなお、この大陸で悪さするようならば、王族が直々に手を下し、こちら側の代償を王族が払うということだろう?」
「私、慰安旅行するのに一々、王様の許可を取るぐらいなら、近場で済ませちゃうよ!」
「ああ、アカリはこの温泉大陸から出ようとするな」
私の髪を撫でつけてルーファスと一緒に港で小さくなる東国の船を見送る。
リュエールは年末の仕事が本日までなので、大忙しとあって仕事に戻り、キリンちゃんはまだシャルちゃんの側を離れられないと、うちの屋敷でハガネとグリムレインと一緒に居る。
「そういえば、ラムさんはどうなるんだろ?」
「あの爺さんなら、リュエールの怒りが収まるまではどうなるやらだな」
「リューちゃん……一生ネチネチいうタイプだよ? 一生許さない気がするー……」
「狼は恨みを忘れない生き物だからな」
「はうっ、ルーファスの着物にお味噌汁零して台無しにしたのも忘れてない?」
「ククッ、アカリのおっちょこちょいはいつものことだ。それに子供達を抱いていた時に何度、乳を吐かれて着物を汚されたか」
「あー、赤ちゃんのお乳吐きはしょっちゅうだもんねぇ」
笑いながらもう船が見えなくなったこともあり、「帰ろうか」と二人で手を繋いで歩いていると、街並みはすっかりお正月準備ということもあって街中の提灯も黄色い縁起の良い色に変えられている。
「お正月になるんだねぇ」
「ああ、明日は忙しくなるだろうな」
「お酒飲み過ぎに注意だね!」
「ああ、アカリは要注意だ」
「ふふっ、あっ、帰ったらお正月用のお着物を準備しておかなきゃ」
屋敷に帰るとスクルードが玄関に走って来て、へにゃっとした笑顔で両手を広げる。ルーファスが抱き上げると尻尾を振ってスリスリと擦り寄って甘えている。
「ちちうー、おかなさー」
「ああ、ただいま。ん? 今日は柚子の香りがしているな」
「ちゅるちゅるー!」
「年越し蕎麦か。もう作っているのか?」
「あい!」
そういえば玄関までかつお節の良い香りが漂っている。
お台所に顔を出せば、ハガネが鍋につゆを作っている最中のようで、小皿で味見していて、足元ではクロとフェネシーがウロウロしていて、本物のかつ節を強請る猫のようだ。
「ハガネ、ただいまー」
「おう、おかえり。アカリも味見すっか?」
「するするー!」
ハガネのお出汁はかつ節と干しシイタケの戻し汁に鶏肉もちょっぴり入っているすまし汁に似た優しいお味なのが、とても上品で美味しい。
ああ、これでお蕎麦を食べて、次の日にはお餅入りのおすましになるのが我が家の味って感じ。
舌をペロッとしていたら、ハガネがニッと笑って親指を立てるので私も親指を立てる。
我が家はハガネの味が基本なのだ。ハガネのお家の味と三野宮家のお祖母ちゃんの味の混合である。
「明日はお正月だねー」
「明日は新年会だしな」
「一年が早いよー」
「まっ、今年も色々あったけど、無事に終わりそうで良かったよなぁ」
「あー、カイナくん忙しい時期に国王自らよく来たなぁって感じだよねー」
「まぁ、臣下の始末は王の不始末みたいなもんだしな」
きっと船も高速船だったけど、ギリギリに東国につくんじゃないかなぁ……可哀想に。
夕飯の準備をしつつ、ルーファスがレーネルくんとスクルードと一緒にカウチソファの上でじゃれる様に遊んでいて、横ではキリンちゃんがシャルちゃんに明日着せる着物の飾り帯を決めながら、シャルちゃんをあやしていた。
「ただいまなのですわー」
「疲れたのですわー」
ミルアとナルアが仕事から戻り、玄関から帰って来る声がする。
三箇日までは、お店番のお仕事はお休みなので、二人の休日は今この時からとなる。
まぁ、疲れている様でふにゃふにゃしながら大広間に顔を出してルーファスとキリンちゃんに挨拶をして、着替えに自分達の部屋へと上がっていく。
数分した後で、二階から物が割れる音がした。
「きゃあああああ!」
ミルアの悲鳴と何かがバタバタする音がして、何事かと台所から顔を出そうとすると、ハガネに後ろから抱きつかれて引き戻される。
目の前の床に三日月のような爪を突き立てているラムさんが居た。
「あ……っ、ひっ!」
「アカリ、下がってろ!」
ハガネに後ろに下がるように手で押され、なにが起きたのか一瞬で理解できる頭は私には無く、どうしていいかわからず、台所の蕎麦を伸ばしていた麺棒を握りしめることが精々だった。
ラムさんは台所をチラッと見てから、大広間へ素早く滑り込むように走って行く。
「駄目ッ! ルーファスーッ!!」
「大旦那! 気を付けろ!」
私の悲鳴のような声とハガネの声が響き、大広間で唸り声を上げるルーファスの声にシャルちゃんの泣き声、ラムさんを追って大広間へ駆けつけると、バリンと大広間の縁側の窓ガラスが割れて、私が見たのはラムさんの長い舌が、スクルードの胴体に巻きついて一緒に外に出て行くところだった。
「スクルード!? 貴様ッ!!」
ルーファスが庭に出ると、ラムさんはスクルードを舌で左右に振って爪をカチカチ言わせ、左右に片足ずつでピョンピョン跳ね、スクルードは大声で泣いていた。
「あーっ! いにゃあああ! うーっ! にゃああん!」
スーッと血が体から下がっていく、そんな感覚が一気にして、私も走って縁側から外に出ようとして廊下に飛び散ったガラスが足に刺さっても、外に出て行くのをためらっている暇は無かった。
「うちの子に、なにしてるのよっ!」
「アカリ! 屋敷の中にいろ!」
息子が泣いているのに、安全な場所に居る選択肢は選べない。
首を振って、麺棒を握りしめ直すと、私の頭の上にトスッと冷たい足が掛かる。
「やれやれ、我の昼寝を邪魔しおって……嫁よ、どうする?」
「スーちゃんを取り返す! グリムレイン、全力でやっちゃって!」
「承知した」
グリムレインが一息吹くとラムさんの足の周りは氷の茨だらけになり、ラムさんが「ほっ、ほっ、ほっ」と声を出して避けて回り、シシシッと笑って逃げる。
その間もスクルードは泣いていて、早くどうにかしてあげなきゃと焦りばかりが募ってしまう。
「スー、いやぁぁぁ、にゃあああああん!」
大声を出したスクルードの背中に黒い羽が生えると空間が歪み、周りを吸い込むように風が吹き始める。
私の体が地面から離れそうになったのをルーファスとハガネに止められると、目の前で、スクルードとラムさんが空間の歪みに吸い込まれて消えてしまった。
「あ……、うそ、やだ、え? スーちゃん……?」
どうして、今、目の前に居たのに、居ないの?
手を伸ばすとルーファスに抱きしめられて止められる。なにが、起きたの?
ハガネが「異世界渡りだ」と声を出す。
異世界……私の居た世界にあの子がラムさんと行ってしまったっていうの?
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