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23章
称号
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温泉大陸の残暑の残る秋に入る少し前、【刻狼亭】の従業員達が冒険者カードの更新をしまくっている。
【七つ首斬首】という物騒極まりない称号がヒドラ討伐参加者に付いた事で、従業員が仕事の無い休日にパーティを組んで災害級魔獣を探し求めて冒険に出掛けているのである。
___朝もまだ明けたばかりの時間。
「みんな楽しそうだねぇ」
「元々、冒険者が多いからな。昔の血が騒ぐんだろう」
私はルーファスの膝の上にちょこんと座らされて、縁側で庭に集まって冒険に行く準備をする従業員達を見ている。
「うー! スーもいくぅー!」
屋敷の中から縁側に猛ダッシュするスクルードを、素早くルーファスが浴衣の襟首を掴んで捕まえる。
うちの末っ子、あと少しで二歳なんだけど、本当に素早く走るようになったもので、私では捕まえられない。
「スーちゃん、メッ!」
「スー、お前には早すぎる」
「いやぁぁぁ~! あそぶぅー!!」
「スーちゃん! みんな遊びに行くんじゃないの!」
私がスクルードを叱りつけると、従業員達が「いえいえ、遊びですよー」等と言うから、スクルードが尻尾を振ってついて行きたがり、私は従業員をギロリと睨みつける。
「ヒッ! すいませんでしたー!!」
おお、私の眼力凄い!! 言うことを聞きそうにない従業員すら恐れをなすとは……私も貫禄が出てきたのかな?
うんうんと私が頷いていると、庭に黒い着物を着た見知った顔が現れた。
「父上、従業員に殺気を出すの止めなよ」
長男のリュエールが「まったく」と言いながら呆れた顔をしている。
ルーファスがフンッと鼻息を吐き、どうやら私の眼力ではなく、ルーファスが従業員に睨みを利かせていたらしい。
「さて、みんな準備が出来たなら送るけど、帰りは自力で帰ること! いいね?」
「はーい! 土産になにかいい素材でも拾えたらお礼しますね! 旦那!」
「大旦那、大女将、いってきまーす!」
「今回こそ、新しい称号手に入れるぞー!」
なんだか凄くピクニック気分でうちの従業員達は騒いで、リュエールが出した移動魔法の空間に入っていく。
お仕事があるから、行きは移動魔法で行って、帰りは自力だから、こんなに朝早くから出発するのである。
ルーファスが移動魔法で送ってあげてもいいのだけど、リュエールは地図で座標固定が出来る為に、行ったことが無い場所でも送り届けられるのが、魔石で強化されたリュエールの新しい魔法の能力だったりする。
ルーファスや私は一度行った場所限定なので、新しい場所を覚えるにはリュエールに送ってもらって覚えたりしている。
そのうち、世界各地を覚えてルーファスと二人でのんびり旅に行きたいと思っている。
「うーっ! スーもあそぶぅー!」
「スー、お前は朝から元気だな。でも、まだ寝ている時間なんだから、大人しく寝ていろ」
「スーちゃん、母上と一緒にねんねしようね?」
「いやにゃあああ! あそぶー!」
我が儘を大爆発させたスクルードに、リュエールが「僕でいいなら遊んであげるよ」と、スクルードを小脇に抱えて【刻狼亭】の料亭へ行ってしまった。
「スーちゃん、大丈夫かしら?」
「大方、リューも朝早くに起こされて、今から仕事するのも味気ないんだろうさ」
「まぁ……シューちゃんに遊んでもらうよりかはマシかなぁ?」
一応、二人の子供の父親でもあるし、レーネルくんも教育はしっかりされているから大丈夫かな?
ルーファスを見上げれば、「大丈夫だろう」と言ってキスで唇を塞がれる。
「あ、ふっ、んっ」
朝から濃厚なキスは心臓によろしくないから、ルーファスの胸をペシペシ叩くと、唇が離れて抱き上げられたままカウチソファに移動する。
「ルーファスは、称号を集めたりとかはしないの?」
「オレか? 昔、ギル叔父上に称号を取ってこいとアルビーとセットで色んなダンジョンに放り込まれて取っていたからな。今更欲しいとは思わんが……」
「私は少し欲しいかも! 称号って格好いじゃない?」
「止めておけ。そう簡単に貰えるものじゃないからな」
まぁ、称号はなにかを達成して貰えるものだとは聞くけど、毒も病気も今の私には効かないから、無敵な気がするんだけどなぁ。
ゴソゴソと自分のお財布から冒険者カードを取り出して、カードを指で叩くとアカリの情報が魔法で浮き上がる。
アカリ・トリニア ♀(????)
・人族 ・Bランク ・聖属性
・所属 刻狼亭 ・ルーファス・トリニアの番
・【温泉大陸の黒真珠】【ドラゴン・マスター】【異世界人】【刻を渡る者】【聖者】【命の扉】
「ルーファス……私の年齢が年齢不詳になってる……あと、称号がおかしい」
「どれ、見せてみろ」
ルーファスに冒険者カードを渡すと「ふむ」と声を出して、自分の冒険者カードを出すと、指で叩いてルーファスも自分の情報を見る。
ルーファス・トリニア ♂(????)
・黒狼族 ・SSランク ・雷属性
・所属 刻狼亭 ・三野宮朱里の番
・【五つ首斬首】【七つ首斬首】【温泉大陸の魔狼】【ドラゴンと通ずる者】【命の鍵】
「オレのも妙な称号があるな」
「命の扉と鍵ってなんだろう?」
「称号をつつけば情報が見れるはずだ……ああ、ヒドラのクリスタルの称号の様だな」
ルーファスが称号をつつくと【命の鍵】……ヒドラの虹のクリスタルを分け合った者におくられる称号。命を開き閉じる者達。と、少し意味が分からない説明文が出ている。
「年齢はオレも年齢不詳になっている。これもクリスタルの影響かもしれないな。まぁ、年齢なんて気にはしないがな」
「そうだねー……あっ、ルーファスのカードに三野宮朱里の番って漢字で出てるね」
「アカリの名はこういう漢字を書くんだな」
「あれ? 知らなかったの?」
「ああ。この世界では名前に漢字は使わないからな」
「そういえば、そうだね」
ルーファスが唇を寄せて食むように重ね合わせて「三野宮朱里、覚えた」と、満足そうに言う。
二十年以上一緒に居て、今更な気もするけど、少しくすぐったい気もする。
「もう、アカリ・トリニアだよ」
「ああ。オレの大事な番で家族だからな」
もう一度、唇を重ね合わせていると、「うーっ! ちちうー、メッ!」とスクルードが帰ってきたようで、ルーファスの足に突進してきた。
リュエールが「僕じゃこの我が儘っ子は相手に出来ないや」と苦笑いして降参ポーズで大広間に入って来る。
あー、うん。レーネルくんに比べたら、スクルードはヤンチャだからなぁと、私も眉を下げるしかない。
「ちちうー、メッ! ははうーはスーの!」
「スー、母上は父上のものだと前々から言っているだろう?」
「だめー! スーの! スーのなの!」
「スー、残念ながら、スーが生まれるずっと前からオレのだ。このカードにも書かれているぐらいにな」
大人気なくルーファスがドヤ顔で冒険者カードをスクルードに突きつけると、スクルードが私の足にしがみ付いて「いやにゃぁぁああ!!!」と大泣きを始める。
「父上、大人気ない」
「ルーファス、大人気ない」
リュエールと私の言葉が同時に出てしまったのも致し方ないと思う。
【七つ首斬首】という物騒極まりない称号がヒドラ討伐参加者に付いた事で、従業員が仕事の無い休日にパーティを組んで災害級魔獣を探し求めて冒険に出掛けているのである。
___朝もまだ明けたばかりの時間。
「みんな楽しそうだねぇ」
「元々、冒険者が多いからな。昔の血が騒ぐんだろう」
私はルーファスの膝の上にちょこんと座らされて、縁側で庭に集まって冒険に行く準備をする従業員達を見ている。
「うー! スーもいくぅー!」
屋敷の中から縁側に猛ダッシュするスクルードを、素早くルーファスが浴衣の襟首を掴んで捕まえる。
うちの末っ子、あと少しで二歳なんだけど、本当に素早く走るようになったもので、私では捕まえられない。
「スーちゃん、メッ!」
「スー、お前には早すぎる」
「いやぁぁぁ~! あそぶぅー!!」
「スーちゃん! みんな遊びに行くんじゃないの!」
私がスクルードを叱りつけると、従業員達が「いえいえ、遊びですよー」等と言うから、スクルードが尻尾を振ってついて行きたがり、私は従業員をギロリと睨みつける。
「ヒッ! すいませんでしたー!!」
おお、私の眼力凄い!! 言うことを聞きそうにない従業員すら恐れをなすとは……私も貫禄が出てきたのかな?
うんうんと私が頷いていると、庭に黒い着物を着た見知った顔が現れた。
「父上、従業員に殺気を出すの止めなよ」
長男のリュエールが「まったく」と言いながら呆れた顔をしている。
ルーファスがフンッと鼻息を吐き、どうやら私の眼力ではなく、ルーファスが従業員に睨みを利かせていたらしい。
「さて、みんな準備が出来たなら送るけど、帰りは自力で帰ること! いいね?」
「はーい! 土産になにかいい素材でも拾えたらお礼しますね! 旦那!」
「大旦那、大女将、いってきまーす!」
「今回こそ、新しい称号手に入れるぞー!」
なんだか凄くピクニック気分でうちの従業員達は騒いで、リュエールが出した移動魔法の空間に入っていく。
お仕事があるから、行きは移動魔法で行って、帰りは自力だから、こんなに朝早くから出発するのである。
ルーファスが移動魔法で送ってあげてもいいのだけど、リュエールは地図で座標固定が出来る為に、行ったことが無い場所でも送り届けられるのが、魔石で強化されたリュエールの新しい魔法の能力だったりする。
ルーファスや私は一度行った場所限定なので、新しい場所を覚えるにはリュエールに送ってもらって覚えたりしている。
そのうち、世界各地を覚えてルーファスと二人でのんびり旅に行きたいと思っている。
「うーっ! スーもあそぶぅー!」
「スー、お前は朝から元気だな。でも、まだ寝ている時間なんだから、大人しく寝ていろ」
「スーちゃん、母上と一緒にねんねしようね?」
「いやにゃあああ! あそぶー!」
我が儘を大爆発させたスクルードに、リュエールが「僕でいいなら遊んであげるよ」と、スクルードを小脇に抱えて【刻狼亭】の料亭へ行ってしまった。
「スーちゃん、大丈夫かしら?」
「大方、リューも朝早くに起こされて、今から仕事するのも味気ないんだろうさ」
「まぁ……シューちゃんに遊んでもらうよりかはマシかなぁ?」
一応、二人の子供の父親でもあるし、レーネルくんも教育はしっかりされているから大丈夫かな?
ルーファスを見上げれば、「大丈夫だろう」と言ってキスで唇を塞がれる。
「あ、ふっ、んっ」
朝から濃厚なキスは心臓によろしくないから、ルーファスの胸をペシペシ叩くと、唇が離れて抱き上げられたままカウチソファに移動する。
「ルーファスは、称号を集めたりとかはしないの?」
「オレか? 昔、ギル叔父上に称号を取ってこいとアルビーとセットで色んなダンジョンに放り込まれて取っていたからな。今更欲しいとは思わんが……」
「私は少し欲しいかも! 称号って格好いじゃない?」
「止めておけ。そう簡単に貰えるものじゃないからな」
まぁ、称号はなにかを達成して貰えるものだとは聞くけど、毒も病気も今の私には効かないから、無敵な気がするんだけどなぁ。
ゴソゴソと自分のお財布から冒険者カードを取り出して、カードを指で叩くとアカリの情報が魔法で浮き上がる。
アカリ・トリニア ♀(????)
・人族 ・Bランク ・聖属性
・所属 刻狼亭 ・ルーファス・トリニアの番
・【温泉大陸の黒真珠】【ドラゴン・マスター】【異世界人】【刻を渡る者】【聖者】【命の扉】
「ルーファス……私の年齢が年齢不詳になってる……あと、称号がおかしい」
「どれ、見せてみろ」
ルーファスに冒険者カードを渡すと「ふむ」と声を出して、自分の冒険者カードを出すと、指で叩いてルーファスも自分の情報を見る。
ルーファス・トリニア ♂(????)
・黒狼族 ・SSランク ・雷属性
・所属 刻狼亭 ・三野宮朱里の番
・【五つ首斬首】【七つ首斬首】【温泉大陸の魔狼】【ドラゴンと通ずる者】【命の鍵】
「オレのも妙な称号があるな」
「命の扉と鍵ってなんだろう?」
「称号をつつけば情報が見れるはずだ……ああ、ヒドラのクリスタルの称号の様だな」
ルーファスが称号をつつくと【命の鍵】……ヒドラの虹のクリスタルを分け合った者におくられる称号。命を開き閉じる者達。と、少し意味が分からない説明文が出ている。
「年齢はオレも年齢不詳になっている。これもクリスタルの影響かもしれないな。まぁ、年齢なんて気にはしないがな」
「そうだねー……あっ、ルーファスのカードに三野宮朱里の番って漢字で出てるね」
「アカリの名はこういう漢字を書くんだな」
「あれ? 知らなかったの?」
「ああ。この世界では名前に漢字は使わないからな」
「そういえば、そうだね」
ルーファスが唇を寄せて食むように重ね合わせて「三野宮朱里、覚えた」と、満足そうに言う。
二十年以上一緒に居て、今更な気もするけど、少しくすぐったい気もする。
「もう、アカリ・トリニアだよ」
「ああ。オレの大事な番で家族だからな」
もう一度、唇を重ね合わせていると、「うーっ! ちちうー、メッ!」とスクルードが帰ってきたようで、ルーファスの足に突進してきた。
リュエールが「僕じゃこの我が儘っ子は相手に出来ないや」と苦笑いして降参ポーズで大広間に入って来る。
あー、うん。レーネルくんに比べたら、スクルードはヤンチャだからなぁと、私も眉を下げるしかない。
「ちちうー、メッ! ははうーはスーの!」
「スー、母上は父上のものだと前々から言っているだろう?」
「だめー! スーの! スーのなの!」
「スー、残念ながら、スーが生まれるずっと前からオレのだ。このカードにも書かれているぐらいにな」
大人気なくルーファスがドヤ顔で冒険者カードをスクルードに突きつけると、スクルードが私の足にしがみ付いて「いやにゃぁぁああ!!!」と大泣きを始める。
「父上、大人気ない」
「ルーファス、大人気ない」
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