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23章
大女将業
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久しぶりの白い着物に身を引き締めて、部屋を出て大広間に顔を出す。
大広間にはキリンちゃんと生後2ヶ月になるシャルちゃんがカウチソファで横になっている。その横ではレーネルくんが絵本を読んでいる。
キリンちゃん達を包むように獣化したリュエールが丸まっていて、私に気付くと小さく尻尾を振る。
声を出してキリンちゃん達を起こさない様に、私も人差し指で口元に「シィ―」とやって、手を振って屋敷を出て行く。
カラコロと下駄の音を鳴らして斜め前の【刻狼亭】へ向かう。
キリンちゃんが戻ってきたものの、まだ授乳時間が2時間おきなのもあって、疲れ果てているので女将業はまだ無理との判断で、久々の出勤になった。
「おはようございまーす!」
「あっ、大女将。おはようございます!」
「今日は料亭の仕事なんですか?」
「ううん。ルーファスがこっちで仕事しているから、顔を出しただけよ。すぐに旅館の方にいくつもり」
「大女将、お疲れ様です」
従業員達と挨拶をかわしつつ、事務所に顔を出すと、ベビーサークルに入れられて不貞腐れたスクルードがいて、それを宥める黒い着物姿のルーファスがいた。
「ルーファス、スーちゃんご機嫌ななめなの?」
「ああ、アカリ。スーがベビーサークルは嫌だと牙をむいてくる」
「スー、でるぅー! いやにゃぁああ!」
雄叫びを上げるスクルードに、ルーファスが益々下がり眉に下がり耳で私に助けを求める目を向けてくる。
そんな顔をされても、私も今日はスクルードをおんぶして動き回るわけにもいかない。
「あれー? 今日はリューは居ないんだ? スー泣いてるの?」
能天気な声に振り向くと、シュトラールが事務所に出勤してきたようだ。笑ったままベビーサークルで撫すくれているスクルードを抱き上げると、ポーンと放り投げて「たかいたかーい」と言うが、手を放すのは危険すぎる。
「シューちゃん! スーちゃんにそんな、アクティブな高い高いは駄目だから!」
「えー? そう? うちのルビスは喜ぶんだけどなぁ?」
コテンと首を傾げるシュトラールに、ルーファスも顔に手を当てる。
女の子にまでこんな危険な高い高いしているとか……シュトラールの子育ては大丈夫なのだろうかと不安になる。
「うーっ!」
スクルードが不満げな声を出してシュトラールの腕にガブガブ噛みついているけど、笑顔で「頑張れ」と応援するシュトラールに、まさかこれもルビスちゃんにやってないよね? と再び不安である。
シュトラールには効果がないとわかったのか、スクルードは一つに縛っているシュトラールの長い髪をむんずと掴むと引っ張っている。
「スー、それは流石にオレ、禿げちゃうから!」
「んふーっ」
勝ち誇った顔にスクルードがなり、涙も引っ込んだようだ。
これなら大丈夫かもしれない。シュトラールに任せるのは少し不安もあるけど、ルーファスもいる事だし、大丈夫だろう。
「さて、スーちゃん、お兄ちゃんに今日は遊んでもらってね。シューちゃん、スーちゃんの事お願いね?」
「やにゃぁぁぁ!」
「別にオレはいいけど、仕事が出来るかなぁ?」
「シュー、サボる口実が出来たと嬉しそうな顔だな」
「そんなこと無いよー。嫌だなぁ、父上はー、あはは」
あ、うん。お仕事サボる気満々だったみたいだ。
困った次男だこと。でも、久々にルーファスも仕事復帰するし、事務処理くらいならルーファスがパパッとやりそうではある。
「ルーファス、それでは出勤してまいります!」
「ああ。あまり無理はするな。いっておいで」
「はい。いってきますね」
軽く頬にキスをされて、耳に付けた耳飾りを指で触られると、シャランと音が鳴る。
ルーファスが音を確かめて頷くのを見て、笑顔で見送ってもらって私はシュトラールの腕で「いやにゃあぁぁ」と騒いでいるスクルードに手を振って事務所を後にした。
【刻狼亭】の料亭を出て温泉街を歩き、旅館の方へ向かい裏口から入ると、旅館内のスタッフ通路ではリネン室のシーツを大量に抱えた従業員達が忙しそうに行き来している。
「重いのですわー!」
「これは男性従業員が持つべきなのですわー!」
「二人共そんな事言って、力入れてないだけでしょー」
かしましい声がすると思って見て見たら、ミルアとナルアとシレーヌちゃんの【刻狼亭】の華トリオが騒ぎながら木箱を三人で持って歩いていた。
「あらあら。大変そうね。私も手伝おうか?」
「母上! 大丈夫なのですわ」
「ええ、大丈夫なのですわ」
「大女将、お疲れ様です」
「うふふ、みんなしっかり頑張りましょうね」
「「「はーい」」」
うちの子達はサボり癖の多い子達なんだから、困ったものである。
三人がキャイキャイはしゃぎながら大浴場の方へ向かった事から、木箱の中身は湯船に浮かべるミッカの実か何かなのだろう。
私は旅館の事務所へ行き、大女将として挨拶周りするお客さんのチェックをする。
私が初めてこの旅館に来た時にフロントにいた、蛇獣人のネウロさんと一緒にお客さんのお部屋へ挨拶に行くことと、旅館の中にある売店の商品を見直したり、細々としたお仕事があるだけなのだけど、動き回っていると時間はあっという間に過ぎる感じで、気付いたらお昼ご飯を食べ損ねていて、慌てて屋敷に戻ると、ハガネがお昼ご飯を作ってくれていて、有り難く食べてから、私は再び出勤していった。
「大女将、あの二人怪しくないですか?」
「こら、お客さんのプライベートですよ?」
「そんな事言って、大女将も気になってるじゃないですかー」
貴族の男性と貴族の令嬢の侍女が、人気の少ない庭園の木陰で手を握り合っているのを「キャー」と小さい声で騒ぎつつ覗き見しちゃうのは、旅館で働いている女子の小さな娯楽でもある。
身分差の恋って燃え上がるよね?
いやぁ、甘酸っぱいものを見せてもらいました。
ホクホクでその後、お仕事に戻り、お仕事終わりまでしっかり大女将業を頑張って屋敷に戻ると、夕飯もハガネが用意してくれていて、流石私の従者は気が利いている。感謝感謝である。
「ただいまー。スーちゃんお利口さんに出来た?」
「ははうー、いやにゃぁー……」
ヒシッと私の足に抱きついてきてスクルードがぐしゅぐしゅ鼻水をすすっている。
抱き上げて顔を拭いてあげると、「シュー、ひどにゃい」と、シュトラールに遊ばれて酷いめにあったと嘆いている。
「ルーファス、シューちゃんはそんなにひどい感じだった?」
「いや、スーはシューに勝てない事に腹を立てているだけだ。シューは子供目線で遊んでくれる分、スーが本気になっていたからな」
「ふふっ、それなら安心だね。スーちゃん、お兄ちゃんに遊んでもらって良かったねー」
「いやにゃぁぁ!」
ぷくぅーと頬を膨らませたスクルードを慰めつつ、明日もお仕事だから、シュトラールに遊んでもらわなくてはと思いつつ、「お義母さん、すみません~っ!!」と頭を下げるキリンちゃんも宥めて、私は「お母さんに任せなさいって」と笑った。
育児が大変なのは重々承知だし、大事なお嫁さんの体を労わるのも姑の務めである。
何より、家族なのだから遠慮は無用だと思う。
当分、休んでもらう為にも、私とルーファスがサポートとして働いて、家の事はハガネが回してくれるし、リュエール達家族が屋敷で過ごしてくれたら、スクルードもレーネルくんとシャルちゃんに触れあう機会も増えて、一人っ子状態で甘やかされるより、少し年上の子と自分より小さい子と付き合う事を覚えられて良いと思う。
そう、これはリュエール達家族の為でもあるけど、スクルードの為でもあるわけだ。
大広間にはキリンちゃんと生後2ヶ月になるシャルちゃんがカウチソファで横になっている。その横ではレーネルくんが絵本を読んでいる。
キリンちゃん達を包むように獣化したリュエールが丸まっていて、私に気付くと小さく尻尾を振る。
声を出してキリンちゃん達を起こさない様に、私も人差し指で口元に「シィ―」とやって、手を振って屋敷を出て行く。
カラコロと下駄の音を鳴らして斜め前の【刻狼亭】へ向かう。
キリンちゃんが戻ってきたものの、まだ授乳時間が2時間おきなのもあって、疲れ果てているので女将業はまだ無理との判断で、久々の出勤になった。
「おはようございまーす!」
「あっ、大女将。おはようございます!」
「今日は料亭の仕事なんですか?」
「ううん。ルーファスがこっちで仕事しているから、顔を出しただけよ。すぐに旅館の方にいくつもり」
「大女将、お疲れ様です」
従業員達と挨拶をかわしつつ、事務所に顔を出すと、ベビーサークルに入れられて不貞腐れたスクルードがいて、それを宥める黒い着物姿のルーファスがいた。
「ルーファス、スーちゃんご機嫌ななめなの?」
「ああ、アカリ。スーがベビーサークルは嫌だと牙をむいてくる」
「スー、でるぅー! いやにゃぁああ!」
雄叫びを上げるスクルードに、ルーファスが益々下がり眉に下がり耳で私に助けを求める目を向けてくる。
そんな顔をされても、私も今日はスクルードをおんぶして動き回るわけにもいかない。
「あれー? 今日はリューは居ないんだ? スー泣いてるの?」
能天気な声に振り向くと、シュトラールが事務所に出勤してきたようだ。笑ったままベビーサークルで撫すくれているスクルードを抱き上げると、ポーンと放り投げて「たかいたかーい」と言うが、手を放すのは危険すぎる。
「シューちゃん! スーちゃんにそんな、アクティブな高い高いは駄目だから!」
「えー? そう? うちのルビスは喜ぶんだけどなぁ?」
コテンと首を傾げるシュトラールに、ルーファスも顔に手を当てる。
女の子にまでこんな危険な高い高いしているとか……シュトラールの子育ては大丈夫なのだろうかと不安になる。
「うーっ!」
スクルードが不満げな声を出してシュトラールの腕にガブガブ噛みついているけど、笑顔で「頑張れ」と応援するシュトラールに、まさかこれもルビスちゃんにやってないよね? と再び不安である。
シュトラールには効果がないとわかったのか、スクルードは一つに縛っているシュトラールの長い髪をむんずと掴むと引っ張っている。
「スー、それは流石にオレ、禿げちゃうから!」
「んふーっ」
勝ち誇った顔にスクルードがなり、涙も引っ込んだようだ。
これなら大丈夫かもしれない。シュトラールに任せるのは少し不安もあるけど、ルーファスもいる事だし、大丈夫だろう。
「さて、スーちゃん、お兄ちゃんに今日は遊んでもらってね。シューちゃん、スーちゃんの事お願いね?」
「やにゃぁぁぁ!」
「別にオレはいいけど、仕事が出来るかなぁ?」
「シュー、サボる口実が出来たと嬉しそうな顔だな」
「そんなこと無いよー。嫌だなぁ、父上はー、あはは」
あ、うん。お仕事サボる気満々だったみたいだ。
困った次男だこと。でも、久々にルーファスも仕事復帰するし、事務処理くらいならルーファスがパパッとやりそうではある。
「ルーファス、それでは出勤してまいります!」
「ああ。あまり無理はするな。いっておいで」
「はい。いってきますね」
軽く頬にキスをされて、耳に付けた耳飾りを指で触られると、シャランと音が鳴る。
ルーファスが音を確かめて頷くのを見て、笑顔で見送ってもらって私はシュトラールの腕で「いやにゃあぁぁ」と騒いでいるスクルードに手を振って事務所を後にした。
【刻狼亭】の料亭を出て温泉街を歩き、旅館の方へ向かい裏口から入ると、旅館内のスタッフ通路ではリネン室のシーツを大量に抱えた従業員達が忙しそうに行き来している。
「重いのですわー!」
「これは男性従業員が持つべきなのですわー!」
「二人共そんな事言って、力入れてないだけでしょー」
かしましい声がすると思って見て見たら、ミルアとナルアとシレーヌちゃんの【刻狼亭】の華トリオが騒ぎながら木箱を三人で持って歩いていた。
「あらあら。大変そうね。私も手伝おうか?」
「母上! 大丈夫なのですわ」
「ええ、大丈夫なのですわ」
「大女将、お疲れ様です」
「うふふ、みんなしっかり頑張りましょうね」
「「「はーい」」」
うちの子達はサボり癖の多い子達なんだから、困ったものである。
三人がキャイキャイはしゃぎながら大浴場の方へ向かった事から、木箱の中身は湯船に浮かべるミッカの実か何かなのだろう。
私は旅館の事務所へ行き、大女将として挨拶周りするお客さんのチェックをする。
私が初めてこの旅館に来た時にフロントにいた、蛇獣人のネウロさんと一緒にお客さんのお部屋へ挨拶に行くことと、旅館の中にある売店の商品を見直したり、細々としたお仕事があるだけなのだけど、動き回っていると時間はあっという間に過ぎる感じで、気付いたらお昼ご飯を食べ損ねていて、慌てて屋敷に戻ると、ハガネがお昼ご飯を作ってくれていて、有り難く食べてから、私は再び出勤していった。
「大女将、あの二人怪しくないですか?」
「こら、お客さんのプライベートですよ?」
「そんな事言って、大女将も気になってるじゃないですかー」
貴族の男性と貴族の令嬢の侍女が、人気の少ない庭園の木陰で手を握り合っているのを「キャー」と小さい声で騒ぎつつ覗き見しちゃうのは、旅館で働いている女子の小さな娯楽でもある。
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いやぁ、甘酸っぱいものを見せてもらいました。
ホクホクでその後、お仕事に戻り、お仕事終わりまでしっかり大女将業を頑張って屋敷に戻ると、夕飯もハガネが用意してくれていて、流石私の従者は気が利いている。感謝感謝である。
「ただいまー。スーちゃんお利口さんに出来た?」
「ははうー、いやにゃぁー……」
ヒシッと私の足に抱きついてきてスクルードがぐしゅぐしゅ鼻水をすすっている。
抱き上げて顔を拭いてあげると、「シュー、ひどにゃい」と、シュトラールに遊ばれて酷いめにあったと嘆いている。
「ルーファス、シューちゃんはそんなにひどい感じだった?」
「いや、スーはシューに勝てない事に腹を立てているだけだ。シューは子供目線で遊んでくれる分、スーが本気になっていたからな」
「ふふっ、それなら安心だね。スーちゃん、お兄ちゃんに遊んでもらって良かったねー」
「いやにゃぁぁ!」
ぷくぅーと頬を膨らませたスクルードを慰めつつ、明日もお仕事だから、シュトラールに遊んでもらわなくてはと思いつつ、「お義母さん、すみません~っ!!」と頭を下げるキリンちゃんも宥めて、私は「お母さんに任せなさいって」と笑った。
育児が大変なのは重々承知だし、大事なお嫁さんの体を労わるのも姑の務めである。
何より、家族なのだから遠慮は無用だと思う。
当分、休んでもらう為にも、私とルーファスがサポートとして働いて、家の事はハガネが回してくれるし、リュエール達家族が屋敷で過ごしてくれたら、スクルードもレーネルくんとシャルちゃんに触れあう機会も増えて、一人っ子状態で甘やかされるより、少し年上の子と自分より小さい子と付き合う事を覚えられて良いと思う。
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