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22章
夏の疲れにカレーを
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港に南国の香辛料を積んだ船が到着して、私はグリムレインとケルチャと一緒に香辛料の入った木箱をチェックして紐で縛り上げてもらい、グリムレインとケルチャがそれを【刻狼亭】の旅館の方へ運んでいく。
「嫁はどうするのだ?」
「私はこのまま港の鮮魚市場で魚を買ってから戻るよ」
「んーっ、嫁を一人にするのはなぁ……」
「平気だよ。子供じゃないんだから」
「むぅ……」
ジト目でグリムレインに眉をひそめられて、失礼な! と騒ぎながらグリムレインが荷物を置いたら直ぐに戻ってくると言うので、私は子供じゃない! と頬を膨らましつつ港の鮮魚市場へ入る。
「おっ、刻狼亭の別嬪さん! 今日も良い魚入ってるよ!」
「あら、お上手ですね。 今日欲しいのは海老とかなんだけど、あるかな?」
「大女将、それならうちに寄りなよ!」
「大旦那に刺身とかどうだ?」
「美人さん、貝の煮つけがあるよ! 味見していきな!」
鮮魚市場の声掛けはいつもこんな感じで、わりと昔懐かしい感じの勢いがあって面白い。
熱々の貝の煮つけを小さな竹串に挿してもらって、ハフハフ言いながら味見をさせてもらって「お酒のおつまみにほしいかなー?」と言えば、即座にお店の人が用意してくれる。
「ドラゴンが多いからいっぱいオマケしといたよ!」
「ありがとう。皆、喜ぶよ~」
お買い物用の籠バッグに貝の煮つけを入れて貰って、お財布からお金を出して買い物をして、本日の目的の海老を見せてもらう。
大きな私サイズの海老に「んーっ」と唸ると、そこへ港のレストランの人が駆け込んできた。
「すいません! その海老下さい!」
「あら? 海老サンドのお店の人」
「ああ~、大女将さん、すいません! 海老が足りないんです! 貰っても良いですか!?」
「ええ。どうぞー」
そんなやり取りをして、レストランの人が大きな荷車に海老を乗せてレストランへ戻っていく。
エビフライにしたかったけど、私じゃあの大きさは流石にさばききれないし、お客さん商売をしている人に譲っておいた方が無難というものでもある。
「別嬪さんはどうするんだい?」
「そうねぇ、あっ、イカはあるかな?」
「イカなら、小さい奴ばかりだがあるぞ」
お店の人が出してくれたのは、小さいと言っても三十センチはあるから充分な大きさといえる。イカを十杯ほど買っていると、ルーファスがスクルードを抱っこしてやってきた。
「あれ? ルーファスどうしたの?」
「グリムレインがアカリが鮮魚市場にいると言っていたのでな、迎えにきた」
「そう、ありがとう。スーちゃんもありがとうね」
「あー、あんあー」
スクルードが私の方へ手を伸ばして小さく暴れているので、ルーファスからスクルードを受け取って買い物の籠バッグを持ってもらう。
「んーっ、スーちゃん重たくなったねぇ」
「もう十キロじゃきかないんじゃないか? 日に日に大きくなっていくからな」
「ギリギリ、九・五キロだよー」
うーん。これでは買い物バッグを持っていた方が軽いかもしれない。しかし、スクルードが私に抱っこされたがっているのだから、ここは頑張って抱っこして屋敷に帰るしかない。
「アカリ、買い物は終わったのか?」
「うん。イカを買ったから、帰ったらイカフライをいっぱい作って、カレーも作ってカレーの上に乗せちゃうよ」
「また美味そうなものを作る気だな」
「本当はエビフライにしようと思ったんだけど、イカも良いよね」
「そうだな。じゃあ、帰るか」
そう言うとルーファスがスクルードを抱っこしている私を抱き上げて、鮮魚市場の人達に冷やかされながら歩き出す。
「それにしても、香辛料が凄い量だったな」
「うふふ。みんな夏の疲れが出る頃だから、宿舎のみんなにもカレーをご馳走したくて、今日は宿舎でカレーをいっぱい作ってくるよ。家に帰ったら家の方でも作るからね」
「うちのやつ等も喜ぶだろうな」
本日は大鍋でカレーを作って従業員の夏バテ回復をするつもりなのである。
流石にイカフライは従業員には用意出来ないけど、ハガネあたりが何か用意してくれるかなー? と思っている。
屋敷に着くと、ハガネが早速待ってましたと言わんばかりに、香辛料の箱を持って宿舎の方へ行く準備をして私を誘うと、宿舎の方へ向かう。
ルーファスがスクルードの手を掴んで「いってらっしゃい」と手を振って見送ってくれた。
宿舎の厨房は四十人近くの料理をいっきに作る為に大きな中華鍋や寸胴鍋が置いてある。
ハガネ畑で採れた野菜を水洗いし、二人で皮をむきながら準備を進めていく。
「普通に煮込むか? それとも油でザッとあげちまうか?」
「んーっ、最初にフライパンで炒めてから、煮込んじゃおう!」
「了解。んじゃやっちまうか」
「はーい。あっ、私が炒めておくから、ハガネはお米炊いておいて」
「おう。任せとけ」
二人で並んで料理をしていると、ピョコッと三角耳が調理場の周りで動いている。
「なにしてるの? タマホメちゃんにメビナちゃん」
「ぴゃっ!」
「ひゃっ!」
山吹色の双子の姉妹は「くぅー」と小さくお腹を鳴らし、尻尾をブンブン振っている。ハガネと目線を合わせて、ハガネが「仕方ねぇな」と二人にカレーのトッピング用に用意した、ソーセージとゆで卵を串に刺して渡す。
「これ食ってもう少し待ってろ」
「待ってる。もっと欲しい」
「待つから、もっと欲しい」
「トッピングで腹いっぱいにする気かよ?」
「「ぶぅー」」
二人にブーイングされながらも、カレーを仕上げていき、小さな器にちょっぴりお米とカレーを乗せて二人に先に食べさせて、お夕飯の時に皆で食べる様に言って、私達は屋敷に戻って、カレーとイカリングを作る。
「これに素揚げのナスとか入れてみるか?」
「素揚げのアスパラ―ナもいいのではないでしょうか? ハガネ先生」
「それもありだな。んじゃ、畑から少し採ってくる」
ハガネと小芝居をしながら料理をして、うちの腹ぺこお嬢様達も「お腹空きましたわー」「良い香りですのー」と台所に顔を出してくる。
ドラゴン達もカレーの匂いにつられて台所に顔を出し、「チーズ上に乗せて欲しいな」と、トッピングの追加を注文していく。
やはりカレーの匂いは食欲をそそるものだと、私はうんうんと頷く。
夕飯の準備があらかた出来て、サラダをテーブルに置いていると玄関を叩く音がして、見に行くとシュトラールとフィリアちゃんがルビスちゃんを連れて遊びに来た。
遊びというより、夕飯を集りにきたというのが正しいと思う……フィリアちゃんが作ったというハンバーグを貰い、カレーのトッピングにハンバーグも追加された。
でもまぁ、スクルード用のジャガイモたっぷりの離乳食に近いカレーもあるからルビスちゃんにも食べられるだろう。
さすがにリュエールはキリンちゃんが妊娠しているので下手に食べ物の匂いをさせて、悪阻に苦しめたら可哀想だと来なかったけど、カレーは食べたいらしく、明日のお昼はうちに来て食べるそうなのでカレーを残して欲しいと頼まれた。
「さあ、みんな召し上がれ!」
私の声と共に「いただきまーす」とみんなが声を揃えて言い、食べ始める。
おかわりの声の多さに、カレー凄い……と、思いつつ宿舎の方も美味しく食べてくれていたらいいなと、私もカレーを食べ始める。
「母上のカレーが一番ですわ」
「夏の疲れも吹き飛びますわ」
うちの双子のお嬢様達に欲しい言葉ももらえて満足のいく結果と言う感じ。
ハガネに親指を上げると、ハガネも親指を上げて「夏のカレーは良いよな」と笑う。
「嫁はどうするのだ?」
「私はこのまま港の鮮魚市場で魚を買ってから戻るよ」
「んーっ、嫁を一人にするのはなぁ……」
「平気だよ。子供じゃないんだから」
「むぅ……」
ジト目でグリムレインに眉をひそめられて、失礼な! と騒ぎながらグリムレインが荷物を置いたら直ぐに戻ってくると言うので、私は子供じゃない! と頬を膨らましつつ港の鮮魚市場へ入る。
「おっ、刻狼亭の別嬪さん! 今日も良い魚入ってるよ!」
「あら、お上手ですね。 今日欲しいのは海老とかなんだけど、あるかな?」
「大女将、それならうちに寄りなよ!」
「大旦那に刺身とかどうだ?」
「美人さん、貝の煮つけがあるよ! 味見していきな!」
鮮魚市場の声掛けはいつもこんな感じで、わりと昔懐かしい感じの勢いがあって面白い。
熱々の貝の煮つけを小さな竹串に挿してもらって、ハフハフ言いながら味見をさせてもらって「お酒のおつまみにほしいかなー?」と言えば、即座にお店の人が用意してくれる。
「ドラゴンが多いからいっぱいオマケしといたよ!」
「ありがとう。皆、喜ぶよ~」
お買い物用の籠バッグに貝の煮つけを入れて貰って、お財布からお金を出して買い物をして、本日の目的の海老を見せてもらう。
大きな私サイズの海老に「んーっ」と唸ると、そこへ港のレストランの人が駆け込んできた。
「すいません! その海老下さい!」
「あら? 海老サンドのお店の人」
「ああ~、大女将さん、すいません! 海老が足りないんです! 貰っても良いですか!?」
「ええ。どうぞー」
そんなやり取りをして、レストランの人が大きな荷車に海老を乗せてレストランへ戻っていく。
エビフライにしたかったけど、私じゃあの大きさは流石にさばききれないし、お客さん商売をしている人に譲っておいた方が無難というものでもある。
「別嬪さんはどうするんだい?」
「そうねぇ、あっ、イカはあるかな?」
「イカなら、小さい奴ばかりだがあるぞ」
お店の人が出してくれたのは、小さいと言っても三十センチはあるから充分な大きさといえる。イカを十杯ほど買っていると、ルーファスがスクルードを抱っこしてやってきた。
「あれ? ルーファスどうしたの?」
「グリムレインがアカリが鮮魚市場にいると言っていたのでな、迎えにきた」
「そう、ありがとう。スーちゃんもありがとうね」
「あー、あんあー」
スクルードが私の方へ手を伸ばして小さく暴れているので、ルーファスからスクルードを受け取って買い物の籠バッグを持ってもらう。
「んーっ、スーちゃん重たくなったねぇ」
「もう十キロじゃきかないんじゃないか? 日に日に大きくなっていくからな」
「ギリギリ、九・五キロだよー」
うーん。これでは買い物バッグを持っていた方が軽いかもしれない。しかし、スクルードが私に抱っこされたがっているのだから、ここは頑張って抱っこして屋敷に帰るしかない。
「アカリ、買い物は終わったのか?」
「うん。イカを買ったから、帰ったらイカフライをいっぱい作って、カレーも作ってカレーの上に乗せちゃうよ」
「また美味そうなものを作る気だな」
「本当はエビフライにしようと思ったんだけど、イカも良いよね」
「そうだな。じゃあ、帰るか」
そう言うとルーファスがスクルードを抱っこしている私を抱き上げて、鮮魚市場の人達に冷やかされながら歩き出す。
「それにしても、香辛料が凄い量だったな」
「うふふ。みんな夏の疲れが出る頃だから、宿舎のみんなにもカレーをご馳走したくて、今日は宿舎でカレーをいっぱい作ってくるよ。家に帰ったら家の方でも作るからね」
「うちのやつ等も喜ぶだろうな」
本日は大鍋でカレーを作って従業員の夏バテ回復をするつもりなのである。
流石にイカフライは従業員には用意出来ないけど、ハガネあたりが何か用意してくれるかなー? と思っている。
屋敷に着くと、ハガネが早速待ってましたと言わんばかりに、香辛料の箱を持って宿舎の方へ行く準備をして私を誘うと、宿舎の方へ向かう。
ルーファスがスクルードの手を掴んで「いってらっしゃい」と手を振って見送ってくれた。
宿舎の厨房は四十人近くの料理をいっきに作る為に大きな中華鍋や寸胴鍋が置いてある。
ハガネ畑で採れた野菜を水洗いし、二人で皮をむきながら準備を進めていく。
「普通に煮込むか? それとも油でザッとあげちまうか?」
「んーっ、最初にフライパンで炒めてから、煮込んじゃおう!」
「了解。んじゃやっちまうか」
「はーい。あっ、私が炒めておくから、ハガネはお米炊いておいて」
「おう。任せとけ」
二人で並んで料理をしていると、ピョコッと三角耳が調理場の周りで動いている。
「なにしてるの? タマホメちゃんにメビナちゃん」
「ぴゃっ!」
「ひゃっ!」
山吹色の双子の姉妹は「くぅー」と小さくお腹を鳴らし、尻尾をブンブン振っている。ハガネと目線を合わせて、ハガネが「仕方ねぇな」と二人にカレーのトッピング用に用意した、ソーセージとゆで卵を串に刺して渡す。
「これ食ってもう少し待ってろ」
「待ってる。もっと欲しい」
「待つから、もっと欲しい」
「トッピングで腹いっぱいにする気かよ?」
「「ぶぅー」」
二人にブーイングされながらも、カレーを仕上げていき、小さな器にちょっぴりお米とカレーを乗せて二人に先に食べさせて、お夕飯の時に皆で食べる様に言って、私達は屋敷に戻って、カレーとイカリングを作る。
「これに素揚げのナスとか入れてみるか?」
「素揚げのアスパラ―ナもいいのではないでしょうか? ハガネ先生」
「それもありだな。んじゃ、畑から少し採ってくる」
ハガネと小芝居をしながら料理をして、うちの腹ぺこお嬢様達も「お腹空きましたわー」「良い香りですのー」と台所に顔を出してくる。
ドラゴン達もカレーの匂いにつられて台所に顔を出し、「チーズ上に乗せて欲しいな」と、トッピングの追加を注文していく。
やはりカレーの匂いは食欲をそそるものだと、私はうんうんと頷く。
夕飯の準備があらかた出来て、サラダをテーブルに置いていると玄関を叩く音がして、見に行くとシュトラールとフィリアちゃんがルビスちゃんを連れて遊びに来た。
遊びというより、夕飯を集りにきたというのが正しいと思う……フィリアちゃんが作ったというハンバーグを貰い、カレーのトッピングにハンバーグも追加された。
でもまぁ、スクルード用のジャガイモたっぷりの離乳食に近いカレーもあるからルビスちゃんにも食べられるだろう。
さすがにリュエールはキリンちゃんが妊娠しているので下手に食べ物の匂いをさせて、悪阻に苦しめたら可哀想だと来なかったけど、カレーは食べたいらしく、明日のお昼はうちに来て食べるそうなのでカレーを残して欲しいと頼まれた。
「さあ、みんな召し上がれ!」
私の声と共に「いただきまーす」とみんなが声を揃えて言い、食べ始める。
おかわりの声の多さに、カレー凄い……と、思いつつ宿舎の方も美味しく食べてくれていたらいいなと、私もカレーを食べ始める。
「母上のカレーが一番ですわ」
「夏の疲れも吹き飛びますわ」
うちの双子のお嬢様達に欲しい言葉ももらえて満足のいく結果と言う感じ。
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