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21章
異世界聖女③
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夏の暑さが例年よりも酷くなく、それでもじわりと熱い。
トリニア家の三つ子を連れて山に登って、見晴らしのいい丘の上でハガネがバスケットを出して、中からクッキーサンドとマカロンに氷で固めたジュースを取り出す。
「ほれ、アカリがお前達にオヤツだってよ」
「わーい。母上のお菓子美味しいよね」
「ボク、母上に花持って帰る」
「ルーも摘んであげるー」
山登りまでは流石に妊婦のアカリでは付き合えないので、ハガネがアカリの代わりに三人を連れて遊びに来た。
この時期にしか捕まえられない『ヒラト虫』という魔力を集める虫を捕まえに来たのである。
学校の宿題の一つで、ヒラト虫に魔力を集めさせて瓶に魔力の玉を持って帰るというもので、魔力の多くなった大陸では大きな魔力の玉が出来るのではないか? という話だ。
「食ったら、早速ヒラト虫探しすっかんな。花摘みは虫探ししながらしようぜ」
「「「はーい!」」」
三人が手を上げてお菓子に手を伸ばして食べていると、ハガネの腕輪がブルブルと震えて魔法通信の連絡を伝える。
「ほーい。何か用か?」
『ハガネ、今どこに居るの? 小鬼が洗脳されてるのか混乱状態にあるんだけど!』
「落ち着け、シュー。アカリの特殊ポーションで治らねぇのか?」
『一時的には状態が落ち着くんだけど、直ぐに戻っちゃって』
「あー、だったら……アカリに小鬼を抱かせて直接【聖域】を発動させて洗脳を解けるかやってみろ。俺は今山ん中だから帰るのは少し遅くなる」
『わかったー!』
ハガネが「洗脳ねぇ……」と、片目を少し開けてふむっと考えて、三つ子の視線に気づいてニッと白い歯を見せて笑う。
「ちと、色々あったみてぇだから、虫探しをパッとやっちまうか」
「はーい!」
三人はお菓子を口に頬張ると、まだ氷の残ったジュースを手に持ってハガネの後について歩きだす。
三人にとってハガネは両親の次に親に近い存在で、母親のアカリにとっても親と兄弟に近い存在でもあるので、トリニア家の子供達はよく懐いている。
ハガネにとっても、トリニア家の子供達は自分の甥っ子や姪っ子のような存在で何時まで経っても大事な存在なのである。
【刻狼亭】の料亭から斜め後ろの屋敷にアカリを呼びにルーファスが出向き、抹茶あんみつでお腹がいっぱいになったアカリが眠そうにカウチソファでうとうとしている所を起こして、ルーファスが料亭の製薬室へ連れて来た。
「小鬼さん、大丈夫?」
「ううーっ、頭がぐちゃぐちゃです」
泣いているのか笑っているのか分からない顔で小鬼が涙をボロボロ流して、アカリの腕の中でブルブル震えて、アカリの指を握りしめる。
「落ち着いてね。アシュッヘルム都市で何があったのかわかる?」
「ううっ、テンさんと都市に着いた時、街中おかしかったんです……」
小鬼はじわじわと高揚する気持ちの高ぶりが抑えられて落ち着いていくのを感じながら、自分とテンに何があったのかを思い出していく。
妖精の小道でテンと二人で小鬼は楽しく出張に出掛けていた。
妖精の小道は、嘘つきな妖精の囁きで道を間違える様に仕掛けられる『迷いの小道』とも呼ばれていて、小鬼は正確な道を他の小鬼から情報を貰いながら、テンに「あっちです!」と指さしで教えながらサクサク歩いて行っていた。
予定より早く着いた、アシュッヘル都市は白い石壁の建物の多い都市で、屋根の色だけがカラフルに色を主張していて、地面すらも白く舗装されている。
他の都市や街と比べて、おかしいと感じたのは、人の気配が不気味な程一ヶ所に集まっていた事。
「何かの式典……でしょうかねぇ~?」
「そんな情報はないと思います。でも僕気になります!」
「まぁ、犯人がこの都市部がら来ている事ですし、調べるついでに見てみましょうかねぇ~」
「流石テンさんです!」
街の中ではテンの様に他の街から来た人間が不思議そうに「何があったんでしょうね?」と訪ねてきたりするぐらいには、街の人間の姿は無く、白い玉ねぎの様な屋根の神殿に人々は集まっていた。
「聖女様ー!」
「聖女様の為に!」
人々は『聖女』と口々に言い、その目は狂信者の様な目をしていた。
様子もおかしく、テンが「洗脳……でしょうかねぇ~?」と肩に乗っていた小鬼に話し掛けると、小鬼の様子がおかしくなっていた。
「聖女様の為に!」
「小鬼っ!!」
テンが慌てて小鬼を手の中に押さえると、小鬼の目がくるんくるんと回り、口からは「聖女様!」と騒いでいた。
小鬼を握りしめてその場を離れると、街に降りて持ってきていた特殊ポーションを小鬼に飲ませて落ち着かせると、テンは深く溜め息を吐く。
「困りましたねぇ~、小鬼に洗脳させるような魔法がどこからか出ていたのでしょうかねぇー?」
「すいませんテンさん……」
「直ぐに戻って良かったですよー。大事な小鬼が訳の分からない『聖女』に取られたら泣いてしまいますしぃ~」
指で小鬼の頭を撫でながら、テンが笑って「どうしましょうかねぇ~?」と、神殿を見上げる。
「恐らく、精神系の魔法なので小鬼は耐性が無いから効き目が良いんでしょうねぇー」
「テンさんは【恐怖】魔法を使うから耐性があるんです?」
「ええ、そうですよー。流石に長時間はどうなるか分かりませんからぁ~、短時間で調べないとですねぇ~」
「僕、頑張りますっ!」
ピシっと敬礼する小鬼にテンが小さく首を横に向けて「駄目ですよ~」と、持ってきた特殊ポーションの残りを小鬼に握らせる。
「調べてきますからぁ~、戻ってきた時に様子がおかしかったら飲ませてくださいねぇ~」
「……はい」
「口を尖らせても駄目ですよぉ~、ちゃんと調べてきて教えてあげますからぁ~、良い子にここで待っていてくださいねぇ~」
そう言って出掛けたテンを小鬼は一時間は待った……が、一時間が限界で、ハンカチに特殊ポーションを染み込ませてマスクにすると、小鬼は神殿の中に入り込んだのだった。
神殿の中では「聖女様!」という声が響き、奥へ行けば行くほど、くらくらする様な甘い香りが漂っていた。
小鬼は自分の体の小ささを利用しながら、コソコソと奥へと進み、おかしな服装の少女を目にする。
けして可愛いとは思えない容姿なのに、ひどく可愛いと思ってしまう少女。
小鬼の中で『聖女様だ』という高揚が高まる。
口の中にハンカチを入れながら、少女の情報だけを拾う為にその場にとどまる。
少し太目で歯並びも悪い目の吊り上がった少女、甘く香る匂いにおそらくは精神を揺さぶる効果があるのだろうと思う。
そして、少女の着ている服は『制服』と呼ばれる異世界の服だと、過去のアリスが着ていた制服の情報からあたりを付ける。
年のころは十代前半だろうか?
異世界召喚……? それとも異世界の穴から落ちてしまったのだろうか?
くらくらとする甘い香りに、そろそろ限界が近いと、小鬼が撤退をしようと思って部屋を出ようとした時、小鬼の頭上に人の足が伸し掛かった。
「ぷぎゅっ!!」
ジタバタと手足を動かす小鬼の上には亜人の青年の足があり、青年は小鬼を摘まみ上げると『聖女』の少女の元へ小鬼を持って行く。
「聖女様、妙な者が入り込んでいました」
「あら、なにこれ! マスコットキャラクターとかかな? サポートキャラ? なんだろー?」
「これは小鬼と呼ばれる魔族で、情報を多く持っている者です」
「まぁ! じゃあサポートキャラね! ようやくこのゲームの仕様を教えてくれるキャラが出てきた! 助かったー」
聖女と呼ばれる少女がはしゃいで小鬼を手に掴むと、小鬼は余りの高揚感で脳みそがトロンと蕩けてしましそうだった。なんとか他の小鬼との情報をシャットアウトして感情がほかの小鬼にも感染しない様にするのに精一杯で、小鬼はゆっくりと自分の理性が片隅にやられて、聖女の為の自分でいようと心が傾いていた。
霞がかった頭で小鬼が見たのは、聖女と呼ばれる少女から小鬼を取り戻して戦闘を繰り広げるテンで、テンの使う術を小鬼がペラペラと聖女に教えてしまう為に、テンは遠距離攻撃でかなり深手を負ってしまい、小鬼もボロボロに傷ついて動けなくなっていると、テンが小鬼を箱に詰めて荷物として妖精に金貨100枚と交換で【刻狼亭】まで小鬼を届けさせた。
最後に箱の蓋が閉じられる時にテンは困った様な笑顔で『異世界の少女の能力は【魅了】です。次にもし会う事があれば、皆にテンは敵だと、遠慮しないで攻撃しろと、伝えてください』そう言っていた。
小鬼がアカリの腕の中で震えて「テンさん、ごめんなさい」と泣きじゃくっていた。
トリニア家の三つ子を連れて山に登って、見晴らしのいい丘の上でハガネがバスケットを出して、中からクッキーサンドとマカロンに氷で固めたジュースを取り出す。
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「わーい。母上のお菓子美味しいよね」
「ボク、母上に花持って帰る」
「ルーも摘んであげるー」
山登りまでは流石に妊婦のアカリでは付き合えないので、ハガネがアカリの代わりに三人を連れて遊びに来た。
この時期にしか捕まえられない『ヒラト虫』という魔力を集める虫を捕まえに来たのである。
学校の宿題の一つで、ヒラト虫に魔力を集めさせて瓶に魔力の玉を持って帰るというもので、魔力の多くなった大陸では大きな魔力の玉が出来るのではないか? という話だ。
「食ったら、早速ヒラト虫探しすっかんな。花摘みは虫探ししながらしようぜ」
「「「はーい!」」」
三人が手を上げてお菓子に手を伸ばして食べていると、ハガネの腕輪がブルブルと震えて魔法通信の連絡を伝える。
「ほーい。何か用か?」
『ハガネ、今どこに居るの? 小鬼が洗脳されてるのか混乱状態にあるんだけど!』
「落ち着け、シュー。アカリの特殊ポーションで治らねぇのか?」
『一時的には状態が落ち着くんだけど、直ぐに戻っちゃって』
「あー、だったら……アカリに小鬼を抱かせて直接【聖域】を発動させて洗脳を解けるかやってみろ。俺は今山ん中だから帰るのは少し遅くなる」
『わかったー!』
ハガネが「洗脳ねぇ……」と、片目を少し開けてふむっと考えて、三つ子の視線に気づいてニッと白い歯を見せて笑う。
「ちと、色々あったみてぇだから、虫探しをパッとやっちまうか」
「はーい!」
三人はお菓子を口に頬張ると、まだ氷の残ったジュースを手に持ってハガネの後について歩きだす。
三人にとってハガネは両親の次に親に近い存在で、母親のアカリにとっても親と兄弟に近い存在でもあるので、トリニア家の子供達はよく懐いている。
ハガネにとっても、トリニア家の子供達は自分の甥っ子や姪っ子のような存在で何時まで経っても大事な存在なのである。
【刻狼亭】の料亭から斜め後ろの屋敷にアカリを呼びにルーファスが出向き、抹茶あんみつでお腹がいっぱいになったアカリが眠そうにカウチソファでうとうとしている所を起こして、ルーファスが料亭の製薬室へ連れて来た。
「小鬼さん、大丈夫?」
「ううーっ、頭がぐちゃぐちゃです」
泣いているのか笑っているのか分からない顔で小鬼が涙をボロボロ流して、アカリの腕の中でブルブル震えて、アカリの指を握りしめる。
「落ち着いてね。アシュッヘルム都市で何があったのかわかる?」
「ううっ、テンさんと都市に着いた時、街中おかしかったんです……」
小鬼はじわじわと高揚する気持ちの高ぶりが抑えられて落ち着いていくのを感じながら、自分とテンに何があったのかを思い出していく。
妖精の小道でテンと二人で小鬼は楽しく出張に出掛けていた。
妖精の小道は、嘘つきな妖精の囁きで道を間違える様に仕掛けられる『迷いの小道』とも呼ばれていて、小鬼は正確な道を他の小鬼から情報を貰いながら、テンに「あっちです!」と指さしで教えながらサクサク歩いて行っていた。
予定より早く着いた、アシュッヘル都市は白い石壁の建物の多い都市で、屋根の色だけがカラフルに色を主張していて、地面すらも白く舗装されている。
他の都市や街と比べて、おかしいと感じたのは、人の気配が不気味な程一ヶ所に集まっていた事。
「何かの式典……でしょうかねぇ~?」
「そんな情報はないと思います。でも僕気になります!」
「まぁ、犯人がこの都市部がら来ている事ですし、調べるついでに見てみましょうかねぇ~」
「流石テンさんです!」
街の中ではテンの様に他の街から来た人間が不思議そうに「何があったんでしょうね?」と訪ねてきたりするぐらいには、街の人間の姿は無く、白い玉ねぎの様な屋根の神殿に人々は集まっていた。
「聖女様ー!」
「聖女様の為に!」
人々は『聖女』と口々に言い、その目は狂信者の様な目をしていた。
様子もおかしく、テンが「洗脳……でしょうかねぇ~?」と肩に乗っていた小鬼に話し掛けると、小鬼の様子がおかしくなっていた。
「聖女様の為に!」
「小鬼っ!!」
テンが慌てて小鬼を手の中に押さえると、小鬼の目がくるんくるんと回り、口からは「聖女様!」と騒いでいた。
小鬼を握りしめてその場を離れると、街に降りて持ってきていた特殊ポーションを小鬼に飲ませて落ち着かせると、テンは深く溜め息を吐く。
「困りましたねぇ~、小鬼に洗脳させるような魔法がどこからか出ていたのでしょうかねぇー?」
「すいませんテンさん……」
「直ぐに戻って良かったですよー。大事な小鬼が訳の分からない『聖女』に取られたら泣いてしまいますしぃ~」
指で小鬼の頭を撫でながら、テンが笑って「どうしましょうかねぇ~?」と、神殿を見上げる。
「恐らく、精神系の魔法なので小鬼は耐性が無いから効き目が良いんでしょうねぇー」
「テンさんは【恐怖】魔法を使うから耐性があるんです?」
「ええ、そうですよー。流石に長時間はどうなるか分かりませんからぁ~、短時間で調べないとですねぇ~」
「僕、頑張りますっ!」
ピシっと敬礼する小鬼にテンが小さく首を横に向けて「駄目ですよ~」と、持ってきた特殊ポーションの残りを小鬼に握らせる。
「調べてきますからぁ~、戻ってきた時に様子がおかしかったら飲ませてくださいねぇ~」
「……はい」
「口を尖らせても駄目ですよぉ~、ちゃんと調べてきて教えてあげますからぁ~、良い子にここで待っていてくださいねぇ~」
そう言って出掛けたテンを小鬼は一時間は待った……が、一時間が限界で、ハンカチに特殊ポーションを染み込ませてマスクにすると、小鬼は神殿の中に入り込んだのだった。
神殿の中では「聖女様!」という声が響き、奥へ行けば行くほど、くらくらする様な甘い香りが漂っていた。
小鬼は自分の体の小ささを利用しながら、コソコソと奥へと進み、おかしな服装の少女を目にする。
けして可愛いとは思えない容姿なのに、ひどく可愛いと思ってしまう少女。
小鬼の中で『聖女様だ』という高揚が高まる。
口の中にハンカチを入れながら、少女の情報だけを拾う為にその場にとどまる。
少し太目で歯並びも悪い目の吊り上がった少女、甘く香る匂いにおそらくは精神を揺さぶる効果があるのだろうと思う。
そして、少女の着ている服は『制服』と呼ばれる異世界の服だと、過去のアリスが着ていた制服の情報からあたりを付ける。
年のころは十代前半だろうか?
異世界召喚……? それとも異世界の穴から落ちてしまったのだろうか?
くらくらとする甘い香りに、そろそろ限界が近いと、小鬼が撤退をしようと思って部屋を出ようとした時、小鬼の頭上に人の足が伸し掛かった。
「ぷぎゅっ!!」
ジタバタと手足を動かす小鬼の上には亜人の青年の足があり、青年は小鬼を摘まみ上げると『聖女』の少女の元へ小鬼を持って行く。
「聖女様、妙な者が入り込んでいました」
「あら、なにこれ! マスコットキャラクターとかかな? サポートキャラ? なんだろー?」
「これは小鬼と呼ばれる魔族で、情報を多く持っている者です」
「まぁ! じゃあサポートキャラね! ようやくこのゲームの仕様を教えてくれるキャラが出てきた! 助かったー」
聖女と呼ばれる少女がはしゃいで小鬼を手に掴むと、小鬼は余りの高揚感で脳みそがトロンと蕩けてしましそうだった。なんとか他の小鬼との情報をシャットアウトして感情がほかの小鬼にも感染しない様にするのに精一杯で、小鬼はゆっくりと自分の理性が片隅にやられて、聖女の為の自分でいようと心が傾いていた。
霞がかった頭で小鬼が見たのは、聖女と呼ばれる少女から小鬼を取り戻して戦闘を繰り広げるテンで、テンの使う術を小鬼がペラペラと聖女に教えてしまう為に、テンは遠距離攻撃でかなり深手を負ってしまい、小鬼もボロボロに傷ついて動けなくなっていると、テンが小鬼を箱に詰めて荷物として妖精に金貨100枚と交換で【刻狼亭】まで小鬼を届けさせた。
最後に箱の蓋が閉じられる時にテンは困った様な笑顔で『異世界の少女の能力は【魅了】です。次にもし会う事があれば、皆にテンは敵だと、遠慮しないで攻撃しろと、伝えてください』そう言っていた。
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