612 / 960
19章
ネリリスと朱里とルーファス
しおりを挟む
温泉大陸に帰って来るとそれぞれが自分の居場所に帰っていく。
シュトラールはフィリアの元へ矢の様な速さで帰って行ったのは言うまでもなく、ありすとリロノスはゆっくり休みたいと自分達の家に足早に帰って行った。
従業員達もルーファスから労いの言葉を貰って従業員宿舎へ戻って行った。
「父上、母上、おかえりなさーい!」
「皆ただいま!」
「良い子にしていたか?」
朱里が三つ子を抱きしめて、ルーファスが三つ子の頭を順番に撫でていく。
ハガネが「飯なら出来てんぞ」とドラゴン達を引き連れて大広間へ向かい、大広間では残り組のドラゴン達が宴会の準備をして酒樽が大量に部屋に置かれていた。
「アカリおかえりー!」
「はい。ただいま!皆お酒すごいね?」
「ルーなら許してくれると思って酒造から大量に持って来たの!」
「おいおい。酒造の方から文句言われないだろうな?」
「大丈夫だよルーファス!全部【刻狼亭】につけておいてって言ってあるから」
「……リューから文句を言われるパターンか」
ルーファスが「仕方がないか」とハァと溜め息を吐いて、ドラゴン達は笑いながら「大丈夫だよー」と早速お酒を注いで回っている。
ハガネが料理をどんどん台所から運んできて、ミルアとナルアがリュエールとキリンとレーネルを呼んできて大広間に座り込む。
「「父上、母上おかえりなさいまし!」」
「はい。ミルアもナルアもお留守番ありがとうね」
「二人にティル達を任せてすまなかったな」
「気にしないで下さいまし」
「家族ですもの、大丈夫ですわ」
ミルアもナルアもすっかりお姉さんになった物だとルーファスと朱里が目を細める。
尻尾を振りながら二人が「ねー」と顔を合わせて双子らしい鏡の様な動きを見せる。
リュエールが酒樽をチラッと見て片眉を上げると「まったく」と溜め息を吐く。
察しのいい長男にルーファスが肩をすくめてみせてリュエールが「別にいいけどね」とメモ用紙を取り出して酒樽の数を記帳していく。
「お義父さん、お義母さんお疲れ様でした。これで予言も全て終わりましたね。ゆっくり休んでくださいね」
「ありがとうキリンちゃん」
「これでネリリスの予言が全部なら良いんだがな」
「もう、ルーファス、不吉な事言わないで下さい」
予言としては『過去の悪夢が蘇る、異世界の者だけが悪夢を再び終わらせる』というモノなので、魔獣の【王】だとハッキリ示唆しているわけではない。
朱里がルーファスの耳を引っ張りながら「メッ」と怒ってルーファスが朱里の鼻に自分の鼻をツンとくっつけると、「仕方がないですね」と朱里がルーファスに絆されている。
長い事一緒に居るので小さな意思表示でもちゃんと判る夫婦ではあるのだ。
「さーて、今回も無事に乗り切った!と、いう訳で宴会だー!!」
ローランドがお酒の入ったグラスを掲げると「「「おーっ!」」」と声が上がり、それぞれがグラスを掲げて中身を飲み干すと宴会が開始された。
ちゃんとした宴会も後に用意するつもりではあったが、家族だけで騒ぐのも良いかとルーファスもグラスの酒を飲み干すと、隣りでにこにこしていた朱里がウトウトと目を閉じたり開けたりしている。
「アカリ疲れたなら休んでおくか?」
「んーん。大丈夫……」
目を閉じて朱里がルーファスに寄り掛かるとすぅすぅと寝息を立て始める。
小さな子供が突然電池が切れた様に寝てしまうのと同じ様に寝てしまった朱里を抱き上げて「寝かせて来る」と言ってルーファスが大広間から出て行く。
「アカリ、お疲れ様」
今回は朱里もありすも倫子も巻き込んでの世界規模の【怨嗟】騒ぎで随分バタバタしていたものだと思う。
しかし、魔石が世界へ飛び散ったおかげで世界はまた魔力の満ちた世界に代わるのだろう。
魔法が主体のこの世界は魔力がある事が必要不可欠なのだから、良い方向へ向かって行く事を願うばかりだ。
自分達の時代は丁度分岐点の様な物なのだろう。
子供達や孫たちがこれからの時代で苦労しない様に手伝えた事を誇りに出来ればと思う。
一番はこの腕の中の自分の番を誇りに思っている。
ルーファスとしては朱里と過ごす、この世界、この時代、この時間こそが一番大切で、先の事はこの先を生きる自分の子供達へ託すのみだ。
朱里を寝室に寝かせて自分も横になると朱里が胸に頭を擦りつけて来る。
抱きしめると朱里の温かい体温に甘い香りが心地よい。
朱里の眠りに引きずられる様にルーファスもそのまま眠ると、夢の中で朱里がエルフの少女と歩いていた。
「アカリ、誰だそいつは?」
「あっ、ルーファス。この子はネリリスさんだよ」
「老婆ではなかったか?」
「これは夢だもの。年齢は関係ないと思う」
朱里よりも小さなエルフの少女ネリリスにルーファスは「夢……か?」と眉間にしわを寄せる。
夢にしては夢らしくない違和感のある空間にルーファスの尻尾はピリピリと毛が逆立っている。
『私の予言は役に立ったかい?』
「はい。結構曖昧な感じでしたけど」
「最後の異世界人や悪夢がどうのというのは終わったという事で良いのか?」
エルフの少女から出る言葉は老人の声でそれが非常に朱里とルーファスを混乱させる物ではあるが、そこを突っ込んではいけないとお互いにそのことには触れずに話を続けている。
『今回は終わりだね。お前達は時間を移動する魔道具を作っているだろう?それで今回死んだ者を救い、未来を変えなければ、東の国が1つ滅びる』
「カイナくん……ですか?」
「あいつなら生きていただろう?」
「えっと、実は私が時間移動して助けたらしいってネルフィームが言ってたよ」
「なんだと?アカリにそんな事をオレがさせるとは思えないが……」
時間移動は未来の子孫の為に用意していると言って良い物でルーファスとしては扱う気はあまりない物だったりしたが、朱里の言葉は自分が思って居た事とは裏腹な行動をしているというモノだった。
『救わなければ、お前達の子孫と救われた者の子孫が結ばれずに、未来の子孫達に支障が出ていき、やがてまた悪夢が蘇った時、お前達の子孫が1人も残らず世界が終わる』
「子孫ですか……」
「それは子孫に時間移動させることで解決は出来ないのか?」
『すでに時間移動した者と関わった者でなければ、時間の狭間に飛ばされる。異世界人ならば多少飛ばされても無事に元の場所へ戻れる。だからこそ、女、お前が動くしかない』
ルーファスがヴヴヴと唸り声をあげて毛を逆立てているが、しなければならない事なら自分のとる行動は一つしかない。
「オレも行く!アカリに一人でそんな危ない行動を取らせるわけにはいかない!」
「ルーファス……」
ネリリスは首を振る。
そして光る玉をルーファスに投げると、ルーファスの体の中にその光は消えていく。
『これで女はどの時代へ飛ばされてもお前の元へ帰って来れる。お前が時間移動すれば、女は時間に弾かれて帰る事が出来なくなる』
「ふざけるな!今すぐ取れ!オレはアカリから離れん!」
「ルーファス、帰って来れるんだから、大丈夫だよ」
「帰れてもそれが年単位で違えば、アカリは老人のオレの所に帰って来る可能性だってあるんだぞ!」
『まぁ、そういう事もあるかもしれん。だから女にはこれをやろう』
ネリリスの手からまた光が出て朱里の中へ吸い込まれていく。
「これ、何ですか?」
『私の覚えた魔法の全てだよ。上手に使うが良いさ』
周りが白く輝くと弾かれる様に二人は夢からはじき出された。
目を開けて朱里がルーファスを見上げると、ルーファスが「あの老人め!」と唸り声をあげていた。
夢では無いらしいと朱里が小さく溜め息を吐いて、「困ったね」と呟いた。
シュトラールはフィリアの元へ矢の様な速さで帰って行ったのは言うまでもなく、ありすとリロノスはゆっくり休みたいと自分達の家に足早に帰って行った。
従業員達もルーファスから労いの言葉を貰って従業員宿舎へ戻って行った。
「父上、母上、おかえりなさーい!」
「皆ただいま!」
「良い子にしていたか?」
朱里が三つ子を抱きしめて、ルーファスが三つ子の頭を順番に撫でていく。
ハガネが「飯なら出来てんぞ」とドラゴン達を引き連れて大広間へ向かい、大広間では残り組のドラゴン達が宴会の準備をして酒樽が大量に部屋に置かれていた。
「アカリおかえりー!」
「はい。ただいま!皆お酒すごいね?」
「ルーなら許してくれると思って酒造から大量に持って来たの!」
「おいおい。酒造の方から文句言われないだろうな?」
「大丈夫だよルーファス!全部【刻狼亭】につけておいてって言ってあるから」
「……リューから文句を言われるパターンか」
ルーファスが「仕方がないか」とハァと溜め息を吐いて、ドラゴン達は笑いながら「大丈夫だよー」と早速お酒を注いで回っている。
ハガネが料理をどんどん台所から運んできて、ミルアとナルアがリュエールとキリンとレーネルを呼んできて大広間に座り込む。
「「父上、母上おかえりなさいまし!」」
「はい。ミルアもナルアもお留守番ありがとうね」
「二人にティル達を任せてすまなかったな」
「気にしないで下さいまし」
「家族ですもの、大丈夫ですわ」
ミルアもナルアもすっかりお姉さんになった物だとルーファスと朱里が目を細める。
尻尾を振りながら二人が「ねー」と顔を合わせて双子らしい鏡の様な動きを見せる。
リュエールが酒樽をチラッと見て片眉を上げると「まったく」と溜め息を吐く。
察しのいい長男にルーファスが肩をすくめてみせてリュエールが「別にいいけどね」とメモ用紙を取り出して酒樽の数を記帳していく。
「お義父さん、お義母さんお疲れ様でした。これで予言も全て終わりましたね。ゆっくり休んでくださいね」
「ありがとうキリンちゃん」
「これでネリリスの予言が全部なら良いんだがな」
「もう、ルーファス、不吉な事言わないで下さい」
予言としては『過去の悪夢が蘇る、異世界の者だけが悪夢を再び終わらせる』というモノなので、魔獣の【王】だとハッキリ示唆しているわけではない。
朱里がルーファスの耳を引っ張りながら「メッ」と怒ってルーファスが朱里の鼻に自分の鼻をツンとくっつけると、「仕方がないですね」と朱里がルーファスに絆されている。
長い事一緒に居るので小さな意思表示でもちゃんと判る夫婦ではあるのだ。
「さーて、今回も無事に乗り切った!と、いう訳で宴会だー!!」
ローランドがお酒の入ったグラスを掲げると「「「おーっ!」」」と声が上がり、それぞれがグラスを掲げて中身を飲み干すと宴会が開始された。
ちゃんとした宴会も後に用意するつもりではあったが、家族だけで騒ぐのも良いかとルーファスもグラスの酒を飲み干すと、隣りでにこにこしていた朱里がウトウトと目を閉じたり開けたりしている。
「アカリ疲れたなら休んでおくか?」
「んーん。大丈夫……」
目を閉じて朱里がルーファスに寄り掛かるとすぅすぅと寝息を立て始める。
小さな子供が突然電池が切れた様に寝てしまうのと同じ様に寝てしまった朱里を抱き上げて「寝かせて来る」と言ってルーファスが大広間から出て行く。
「アカリ、お疲れ様」
今回は朱里もありすも倫子も巻き込んでの世界規模の【怨嗟】騒ぎで随分バタバタしていたものだと思う。
しかし、魔石が世界へ飛び散ったおかげで世界はまた魔力の満ちた世界に代わるのだろう。
魔法が主体のこの世界は魔力がある事が必要不可欠なのだから、良い方向へ向かって行く事を願うばかりだ。
自分達の時代は丁度分岐点の様な物なのだろう。
子供達や孫たちがこれからの時代で苦労しない様に手伝えた事を誇りに出来ればと思う。
一番はこの腕の中の自分の番を誇りに思っている。
ルーファスとしては朱里と過ごす、この世界、この時代、この時間こそが一番大切で、先の事はこの先を生きる自分の子供達へ託すのみだ。
朱里を寝室に寝かせて自分も横になると朱里が胸に頭を擦りつけて来る。
抱きしめると朱里の温かい体温に甘い香りが心地よい。
朱里の眠りに引きずられる様にルーファスもそのまま眠ると、夢の中で朱里がエルフの少女と歩いていた。
「アカリ、誰だそいつは?」
「あっ、ルーファス。この子はネリリスさんだよ」
「老婆ではなかったか?」
「これは夢だもの。年齢は関係ないと思う」
朱里よりも小さなエルフの少女ネリリスにルーファスは「夢……か?」と眉間にしわを寄せる。
夢にしては夢らしくない違和感のある空間にルーファスの尻尾はピリピリと毛が逆立っている。
『私の予言は役に立ったかい?』
「はい。結構曖昧な感じでしたけど」
「最後の異世界人や悪夢がどうのというのは終わったという事で良いのか?」
エルフの少女から出る言葉は老人の声でそれが非常に朱里とルーファスを混乱させる物ではあるが、そこを突っ込んではいけないとお互いにそのことには触れずに話を続けている。
『今回は終わりだね。お前達は時間を移動する魔道具を作っているだろう?それで今回死んだ者を救い、未来を変えなければ、東の国が1つ滅びる』
「カイナくん……ですか?」
「あいつなら生きていただろう?」
「えっと、実は私が時間移動して助けたらしいってネルフィームが言ってたよ」
「なんだと?アカリにそんな事をオレがさせるとは思えないが……」
時間移動は未来の子孫の為に用意していると言って良い物でルーファスとしては扱う気はあまりない物だったりしたが、朱里の言葉は自分が思って居た事とは裏腹な行動をしているというモノだった。
『救わなければ、お前達の子孫と救われた者の子孫が結ばれずに、未来の子孫達に支障が出ていき、やがてまた悪夢が蘇った時、お前達の子孫が1人も残らず世界が終わる』
「子孫ですか……」
「それは子孫に時間移動させることで解決は出来ないのか?」
『すでに時間移動した者と関わった者でなければ、時間の狭間に飛ばされる。異世界人ならば多少飛ばされても無事に元の場所へ戻れる。だからこそ、女、お前が動くしかない』
ルーファスがヴヴヴと唸り声をあげて毛を逆立てているが、しなければならない事なら自分のとる行動は一つしかない。
「オレも行く!アカリに一人でそんな危ない行動を取らせるわけにはいかない!」
「ルーファス……」
ネリリスは首を振る。
そして光る玉をルーファスに投げると、ルーファスの体の中にその光は消えていく。
『これで女はどの時代へ飛ばされてもお前の元へ帰って来れる。お前が時間移動すれば、女は時間に弾かれて帰る事が出来なくなる』
「ふざけるな!今すぐ取れ!オレはアカリから離れん!」
「ルーファス、帰って来れるんだから、大丈夫だよ」
「帰れてもそれが年単位で違えば、アカリは老人のオレの所に帰って来る可能性だってあるんだぞ!」
『まぁ、そういう事もあるかもしれん。だから女にはこれをやろう』
ネリリスの手からまた光が出て朱里の中へ吸い込まれていく。
「これ、何ですか?」
『私の覚えた魔法の全てだよ。上手に使うが良いさ』
周りが白く輝くと弾かれる様に二人は夢からはじき出された。
目を開けて朱里がルーファスを見上げると、ルーファスが「あの老人め!」と唸り声をあげていた。
夢では無いらしいと朱里が小さく溜め息を吐いて、「困ったね」と呟いた。
30
お気に入りに追加
4,621
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
番から逃げる事にしました
みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。
前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。
彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。
❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。
❋独自設定有りです。
❋他視点の話もあります。
❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。