黒狼の可愛いおヨメさま

ろいず

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18章

恋ですか?② ※R18

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 朝食が終わり、ミルアとナルアのご飯の残した量に朱里が小さく「あらあら」と声を出す。
今日も【刻狼亭】で仕事があるミルアとナルアにお弁当を持たせると、2人は「食欲がありませんわ」としょんぼりした声を出す。

「でも食べないとお仕事中に倒れちゃうから食べなさい」
「食べれたら食べますわ・・・」
「行ってきます・・・」

 トボトボと歩いて屋敷を出た2人に朱里が「困りましたね」と後ろで難しい顔をしているルーファスに話し掛ける。

「ルーファス、怖い顔してる場合ですか?お仕事遅刻じゃないの?」
「今日は『女将亭』の新店舗の設計の話し合いで業者が来るから【刻狼亭】はシュトラールに任せてある」
「シューちゃん・・・お仕事ちゃんと出るかなぁ?」
「出てこなかったら出産費用も育児費用も無いまま無責任な父親まっしぐらか・・・と、脅しておいたから大丈夫だろう」
「あらら・・・でも、子供に働くお父さんの姿は見せてなんぼですからね」

 親になるのだから覚悟は必要なのだとしっかり教え込んでおかなくてはいけない。
シュトラールは何だかんだで器用な分、必要になれば稼いできそうではあるのだが、その分やる気のメリハリが波があり過ぎるのが難点かもしれない。

「それにしても、ミルアとナルアは随分しょぼくれていたな」
「何なのでしょうね?恋煩い・・・かなぁ?」
「恋煩い・・・そんな物はこの世には無い!うむ」
「ルーファス、メッ。むしろ初恋すらしてない様な子達なんだから遅すぎるくらいです」
「むっ、アカリの初恋はいつだったんだ?」

 朱里が首を傾げるとルーファスが顔を近付けて、ジッと見つめて来る。
はて?いつのころだったか?朱里が自分の記憶をたどるものの『初恋』の淡い恋心はあっただろうか?とおやおや?と眉を顰める。

「アカリ、で?いつ頃なんだ?」

 ズイッと顔を近付けられて、ルーファスの金色の瞳を見ながら、仲の良い男子は居たけれど、他の男の子より話しやすいというぐらいで『恋』まではいっていない。
テレビのアイドルグループは好きでは無かったし、むしろそういう類は妹の美波がキャーキャー騒いでいたので名前は覚えたけれど、顔と名前が一致しない上に、同じ様なアイドルグループと見分けがつかない。

 あれ?もしや私の初恋は無い?!いや、あるはずだ・・・きっと、私にも心ときめいた人が・・・。
好きな人・・・友達にバレンタインにチョコを渡そうよ!と誘われて付き合いで作って、生徒会の人気のある男の子に渡したが、それは友達の付き合いというものだった為に、ホワイトデーに飴と手紙を貰ったが中身を見る前に弟の貴広と父に飴は食べられるわ、手紙はゴミだと思って捨てられた記憶しかない。
甘酸っぱい記憶が無いのである・・・。

「アカリ」
「ううーん・・・あっ、ありました!」
「ん?何があったんだ?」
「私、5歳の頃にラブレター書きましたよ!」
「・・・誰にだ?」
「お父さんに!お嫁さんにしてねって!あれはラブレターだから初恋!間違いない!」

 言い切ってからルーファスがクククッと笑い、自分でも「あ、これはノーカンだわ」って思いましたともさ。
ああ、もう。中学まで恋愛なんて漫画とドラマの中だけで、高校はいけなかったし、恋なんてしている暇も無かったし、気付いたらルーファスと夫婦でしたからね?

「あ、ルーファスですよ。初恋!わぁ、どうしましょう?!」
「17年以上も経って気付いたのか?」
「いえいえ、前にも何かの拍子でルーファスに出会った時に恋してたとは言った気がします。初恋なのは今、記憶を手繰り寄せて気付いただ・・・んむっ」

 少しドヤ顔で報告をしていたら唇を唇で塞がれて、ちろちろと舌で口を開けられて舐られていた。
朝から玄関先で何をしているのー!!と、思うものの番同士のキスは毎回心臓がドキドキとうるさく響き、口の中は媚薬でも注ぎ込まれる様にふわふわと高揚感が広がっていく。

「ふぅ、んっ、あ・・・、んっ」

 キスをされながらスカートの中に手が忍び込んできて太腿を撫で回され、下着越しに股間を弄られるとじわじわと下半身がキュウキュウ疼くけれど、昨日の夜キッチンでルーファスの剛直に蜜壺を突きまわされたせいで、まだ少し内壁がズクズク傷みなのか筋肉痛なのかよくわからない異物感の様な物が残っている。

「ルーファス、駄目です・・・ぅんんっ」
「駄目という割りに目が潤んで息が上がって誘っているように思えるが?」
「そんな事、ない・・・あっ、やぁん・・・くぅん」
「それに、ココももう濡れている様だしな」

 下着越しに濡れていると示唆されて指でクリクリと押されると、小さく水音がくちゅと音を立てる。
昨日されたから仕方がない!だって分泌物は自分を傷つけない様に出る物なのだから!とは、思っていても、キスをされてはしたなく濡れたのも事実ではある。

「アカリ、良いよな?」

 耳元で囁かれてキュンとしてしまった私は陥落するしかなく、コクリと頷けば後ろを向かされて足をハの字に広げると下着をズラされて、ゆっくりと反り立った物が自分の中に入ってくる。
何で朝からそんなにギンギンなの?とか、昨日から何だかすごく求められているような?と色々思う事はあったけれど、息が苦しくなる圧迫感に耐えられずに、ハァっと息を吐けば、そのタイミングを狙った様に奥へズブッと侵入していく。

「きゃぁぁぁんっ、あふっ、うっぅ」
「流石にキツイか」

 慣らしていない膣内は昨日の行為で少し腫れぼったくズクズク疼いて、そこに新たにルーファスの剛直が入って来たのだから多少濡れてはいても、やはり動くにはキツイらしい。
勿論こちらもギュウギュウ満杯状態で息苦しいものがある。

「ひぅっ、痛・・・んっ」

 少しだけ頷いたのを後悔していると、ルーファスの手がスカートの中からドレープブラウスを引き上げて外に出し、手を中に入れてキャミソールとブラを一緒に鷲掴んでくる。優しくて温かくて大きい手は胸の弾力を楽しむ様にぎゅむぎゅむ握り、小さく「んっ」と声を出すと手が離れたと思えば、キャミソールの中に手が入り、ブラが上にずり上げられる。
支えを無くした胸が解放感でたわむと、ルーファスの手が直接胸を触り、先端の尖りを指で摘まんで引っ張ったり転がしたりしてくる。

「あ、んっ、強く引っ張っちゃ駄目、はうっ、やぁん」
「アカリの胸はモチモチして柔らかいな。アカリの胸の弾力を商品化出来たら世の男達が虜になってしまうな」
「そんな物、欲しがるのは、んっん、ルーファスだけぇ・・・あんっ」
「アカリの胸はオレだけの物だからな」

 ああ、でもオッパイのマウスパッドとかあるぐらいなんだから商品としては売れるのかな・・・?
これに関しては私は興味が無いからわからないけど、需要あるならオッパイとは言わないけど、何かモチモチした物を商品化したら売れるのかな・・・と、バカな事を考えていたら、ルーファスが腰を引いて軽く動かし、滑りが良くなったことを確かめている。

「あんんっ、胸、揉みながら、突き上げちゃ、駄目ぇ、やぁっ、んんっああ」
「胸を揉まれてキュウキュウ締め付けて、濡らしているのはアカリだろ?」
「違うもの、違うの!あんっあっあっ、駄目、イキそう、あっ、んっ」
「随分と早いな、でもイってもっとトロトロになってくれ」

 パチュパチュと水音が激しくなり肌がぶつかり合う音の感覚が短くなると、目の前がチカチカして達してしまうと、ルーファスがズンズンと腰を強く打って揺すぶり、達したばかりの私は嬌声を上げて快感の波に飲み込まれて、意識は途切れ途切れになった。
ルーファスが少し切なそうに「アカリ」と名前を呼んで中で達すると、お腹の中が温かくてドロドロした。
 
 朝から激しい・・・と、思いながらも、ああ蜜籠り時期の少ししたくて抑えが利かない日みたいな物かな?と、思いつつ、それとも、娘達の恋のから騒ぎで寂しさを紛らわせているのかな?と、ぼんやりと思った。

 お風呂に入って身支度をまた整え直すと、グリムレインと三つ子を叩き起こして朝食を食べさせ、軽く庭のガラスハウスのハーブに水を撒いて、『女将亭』の新しい設計の業者が来るのを待つ。
娘の事も気になるけど、やはりまずは『女将亭』の方が今は気になるのは内緒である。
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