黒狼の可愛いおヨメさま

ろいず

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17章

氷竜と遊園地9 ※R18

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「・・・おしまい。はい、ルーシーもうおしまいだよー」
「もういっかい~」
 ベッドの上で何度目かの「もう一回」を聞いて朱里もさすがに読み疲れて苦笑いする。
ルーシーに『鏡の国のメノン』を読みきかせたところ、この「もう一回」が繰り返されている。

 ティルナールとエルシオンは3回目の読み聞かせぐらいで寝落ちしたというのに、ルーシーだけは目の輝きを失わない・・・。
隣りのベッドでルーファスがティルナール達と横になっているが、たまに朱里の方を見て眉を下げて笑っている。

「ルーシー、母上はおトイレに行きたいのでタイムです!」
「うー、ははえー」
「ごめんねー」
 パタパタとベッドから降りてバスルームに入るとしばらくしてルーファスがバスルームに入って来る。

「どうですか?寝ましたか?」
「ああ。ぐっすり夢の中だ」
「よしっ!絶対もうお眠の限界を超えてると思ってたんです」
 朱里が小さくガッツポーズをしてバスルームを出て行こうとすると、ぬっとルーファスの手が伸びて腰を引き寄せられる。

「ふふっ、次はルーファスが甘えん坊さんですか?」
「甘やかしてくれるのか?クククッ」
 ルーファスの腕の中で抱きしめられながら朱里が上を向いて指でクイクイとルーファスを引き寄せてキスをすると角度を変えて啄むようなキスが落ちて来る。

「んふっ、甘えん坊・・・んっ、はぁ、ふぅ」
 少し息を弾ませて朱里がルーファスの胸に頭を擦り付けると、さわさわとルーファスの手がお尻を触って来る。
「やんっ、ルーファスのエッチぃ・・・ひゃうっ」
 シルクのガウンの裾からルーファスの手が忍び込みショーツが下げられ、お尻を直接手が撫でまわす。

「ネズミ姿のアカリもフニフニして可愛かったが、やはりいつものアカリの方が良いな」
「やぁん、もうネズミはこりごりです。もう、ネズミに欲情しないで」
「アカリだから可愛いと思ったんだがな。クリッとした目も可愛かったぞ」
「お尻もにもにするのやめてぇ~自信ないから、ひゃんっ」

 お尻から蜜口へ、ツプリと指が入り込み入り口の割れ目を出たり入ったりしていく。
「はぅっ、んっ、あっ、焦らしてるの・・・?あんっ」
「いや、鏡に映るアカリの表情を見てた」
 バスルームの洗面台にある大きな鏡を見上げて朱里が頬を染めて目を潤ませている自分の姿を見つめて首を振る。

「やだ・・・恥ずかしいよ」
「後ろからだと朱里の顔が見えないが、鏡があると表情が見れて良いな」
「良くないよ・・・んっ、あふっ」
「しかも、アカリの中がキュッと締まってるし、蜜も溢れてきてる」
「やだぁ、実況は要らないよ、もぅ、やだったらぁ、あっ、やんっ、やぁ」

 指が2本グッと奥まで入り込み、狭まる隘路を指で広げる様に上下に動き動くたびに朱里の太腿を愛液が流れていく。水音がチャクチャクと粘着質な音を立て、朱里が嬌声を上げるたびに鏡の中の朱里も頬を染めて乱れていくのをルーファスはじっくりと観察する。
朱里が洗面台に手を付いてハァハァと息を乱すとルーファスは朱里の足を片方持つと洗面台に膝を乗せさせる。

「アカリ、鏡を見ておけ」
「あっ、ルーファス・・・あっ、くぅ____っ!!」

 後ろから持ち上げられる様にルーファスの剛直の先端が蜜口を押し広げて入り込み、鏡を見ていた朱里が自分がルーファスを受け入れる時の顔を見て羞恥に顔を背ける。

「んっ、やぁ・・・あっ、あ」
「アカリ、顔を背けたらオレがアカリの顔を見れないだろう?」
「見なくて、良いの・・・っ、あうっ、やっ、グリグリしちゃ嫌ぁ」
 奥の子宮口に亀頭の先端がグリグリと押し付けられルーファスが腰を動かすとコツコツと奥をノックされて膣内がギュッと締まり込む。

「アカリのその乱れた顔が好きなんだがなぁ」
「やっはぁ、んくっ、意地悪しないでぇ・・・きゃぅぅっ」
 鏡の世界で充分過ぎる程、鏡をみたはずなのに何の苛めなのか?と、朱里は思いながらも奥を突かれる度に鼻にかかった甘える様な声が漏れる。

「あ、んんっ、んっ、あっはっ、くぅん、ああっ」
 背中を仰け反らせると続けざまに奥を深く穿たれて、生理的な涙がポロッと零れては甘い声をだしていく。
「アカリの中が今日はよく締まるな。鏡の中のアカリも悦んでる」
「やぁ、駄目なの、ん・・・あっ、鏡はやだぁ、ひゃんっ」
 ルーファスの指が花芯に触れるとクニクニと撫でる様に押してくる。

「ひゃぁんっ!!それだめ、やっ、両方は、駄目ぇ・・んっあっ、きゃぅうっ」
後ろから揺さぶられながら膣内を突かれ、後ろから回された手は前から花芯を弄り回して朱里の体の反応を楽しんでいく。快感に翻弄されて花芯をギュッと押されて朱里が達すると、ギュッと締まった朱里の中でルーファスが速度を上げて上り詰めて一気に精を放つ。

「あっ、くぅ・・・んっ」
 洗面台の上で朱里が涙目でハァハァと力尽きると鏡の中の自分と目が合う。
涙で滲んだ世界で見る自分はどこか物欲しそうな目をしていて、目線を上げるとルーファスがうっとりした目で朱里を見て愛おしそうに朱里を後ろから抱きしめる。
ああ、ルーファスのこの顔が色っぽくて好きだなと、思いながらキュンと下半身が疼いて「もう少し抱いて」とお願いしたのはルーファスの色香にコロッといってしまったせいだと思う。

 そのまま2人でお風呂に入って、少しぐったりとしているとルーファスが朱里の指先をチュッと音を立てながらキスしていく。

「んー・・・ルーファスの甘えん坊さん」
「アカリ専用の甘えモードだ。ククッ。オレをここまで甘やかすのはアカリだけだ」
「いえいえ、ギルさん程ではないですよ?」
「・・・そこでギル叔父上を出すな・・・萎える」
「ふふっ。でもギルさんに子供の頃メノンの絵本とか読んでもらったんじゃないですか?」
 ルーファスが少し懐かしそうな顔をしてフッと笑う。

「いや、メノンを読んでくれたのは父上だったな」
「ならメノンはルーファスにとっても思い出の絵本なんですね」
「まさか絵本に自分がそのまま載るとは思わなかったがな」
「色々と内容は変えられてましたけどね」
「オレは狼のままだったしな」
「私はアップルティーの魔法使い・・・ってところでしょうか?」
「きっと家に帰ったらルーシーがアップルティーをねだるぞ」
「なら甘いのを作ってあげないとだね。ふふっ、メノンとクリュスターシにまた会えるといいですね」
「きっと新しい絵本が出たら彼らは元気に冒険をしているとわかるだろう。絵本を開けばいつでも彼らには会えるさ」
「そうですね」

 手を繋ぎ合って唇を合わせながら朱里とルーファスはメノンとクリュスターシがまた冒険をして新しい絵本が出るのを楽しみに目を閉じる。
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