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17章
氷竜とリンゴの街3
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「ふぁぁ・・・何ですか!この可愛い生き物!!」
「スノーバッカラ・・・可愛い・・・か?」
「嫁の趣味はわからんの」
ルーファスとグリムレインが頭を左右に振ってうろんな目をスノーバッカラに向けるが朱里は「可愛いっ!」と騒いでジリジリとスノーバッカラに近付くためにグリムレインに首根っこを掴まれて引き戻される。
「嫁、噛まれるぞ?」
「あんなに可愛いのに噛むんですか?!」
「草食ではあるが止めておけ」
しゅんとして肩を落とす朱里にミルアとナルアが「倒しますの?」と聞いてくる。
「いや、目的はこいつ等の育てている冬リンゴの樹だからこいつ等の巣を見つければいい」
「どうやって見つけますの?」
「岩肌のある場所にこいつ等が行けばわかりやすいんだがの」
グリムレインがスノーバッカラを見れば、スノーバッカラは湯気の出ている中に消えていき、追うとスノーバッカラの群れが湯気の出ている泉に身を沈めている。
「温泉かな?」
「自然温泉だな・・・むっ、そんなに温かくないな」
「あっ、本当ですわ。ぬるま湯ですわ」
「温度差があり過ぎて湯気が出ているんですのね」
ぬるま湯の温泉に手を入れながらルーファスとミルア達が温泉に浸かっているスノーバッカラを見るが別段逃げる様子もなく、のんびりと温泉の中に肩まで入って顔だけ出している。
「ふぁぁ・・・可愛い。ルーファス、温泉大陸に持って帰ったら名物になりませんか?」
「アカリ・・・間抜け面はアナグマ姿のハガネだけで十分だろ?」
「ハガネのアナグマ姿はここまでほんわりしてませんよ?もっとシュッとしてるから」
ハガネ本人が聞いたら微妙な顔をしそうな会話を繰り広げる朱里とルーファスを無視してグリムレインがぬるま湯温泉に手を入れると、スノーバッカラ達は慌てて温泉から出て陸地で毛づくろいを始める。
「うわっ。グリムレイン温泉を氷水にしましたのね」
「こうすれば早く自分達の巣に帰るであろう?」
「少し可哀想な気もしますわね」
スノーバッカラの群れがのそのそと移動を始めるとティルナールが朱里の手を振り切って「きゃー」と声を上げながら走って追っていくと、エルシオンとルーシーも「きゃー」と言いながら追いかけ始め、慌ててルーファスが追いかける。
「待て!お前達走るんじゃない!」
「ティル!止まりなさい!」
ルーシーとエルシオンを捕まえるとミルアがティルナールを捕まえて「メッ!」とデコピンをかまして、ナルアがルーシーとエルシオンのおでこにデコピンをする。
「駄目でしてよ?」
「ねーねがおこったー」
「ねーねおこったー」
「うーっ!るーわるくないぃ」
「あら、そういう事を言いますの?悪い子達ですわね」
ミルアがティルナールの手を握りナルアがエルシオンとルーシーの手を握って「さぁ逃がしませんわよ」とスノーバッカラを再び追い駆け始める。
「ミルア、ナルア、ルーファスごめんなさい」
「そろそろティル達の力もアカリより強くなってきたんだろう。仕方がないさ」
「獣人の子は成長が早いからのぅ・・・嫁は弱いから仕方がない」
朱里がルーファスとグリムレインに慰められながら振り払われた手を見つめて、何事も無くて良かったとホッと息をつく。子供はちょっとした瞬間に何をするか判らない事があり油断は禁物だと朱里が気合を入れなおす。
スノーバッカラの群れが岩陰に入ると朱里の身長と同じ高さの穴にぞろぞろと入っていく。
「アレが巣だな」
「ほんのりとリンゴの匂いがしますわね」
「樹はどこにありますの?」
「巣の中で育てているから入って行くしか無いのぅ」
グリムレインがペロッと舌で唇を舐めて一番小さいサイズのドラゴンになると「我が見て来る!」と巣の中に飛んで行ってしまう。
しばらく待つとグリムレインが穴から出てきて白い林檎を両手に持って朱里の元へ戻って来る。
「中は森になっておった。迷子にならん様にエル達に鎖をつけておくかの」
「穴ぐらっぽいのに森なの?」
「見に行けばわかる」
グリムレインが氷で外れない鎖を作るとティルナール達の腰に鎖を巻いていく。
見た目は氷竜の幼児誘拐の様ではあるが迷子になるよりかはマシかと出かかった言葉をそれぞれが飲み込み、穴の中へ入っていくと、白い樹が生い茂る森が群生していた。
「うわぁー・・・凄い」
「リンゴの匂いが充満しているな」
「外にはほんのりとしか出ていませんでしたのに」
「リンゴがいっぱい生ってますわね」
顔を上げて背の高い樹を見渡し、岩肌の間にどうやってこの森の様な場所が出来ているのか不思議に思いつつ林檎の香りを吸い込んでほぅと息を吐く。
「嫁には採るのは無理であろう?」
「まぁ・・・背が高い樹ですから無理ですね・・・」
カラカラ笑いながらグリムレインが三つ子の鎖を朱里に持たせて「誰が一番採れるか競争だの」と飛んでいくとミルアとナルアが「ズルいのです!」と声を出してグリムレインに続いて走り出す。
「ルーファスは行かないの?」
「オレはアカリの隣りでティル達が走り出さない様に見張っておく」
「ちゃんと鎖を手に巻いてますよ?」
「いきなり走り出されたらアカリがコケそうだからな。それに一応、こんな見た目でもこのスノーバッカラは魔獣だから気を付けるに越したことはない」
「こんなに可愛いのに・・・お土産屋さんにぬいぐるみが売っていたら1個買ってありすさんに絶対お土産にしましょう!」
「異世界だとこいつらは可愛いに入るのか?」
「はい。結構人気ありましたよ。私も家族旅行で温泉に行った時に見に行ったの」
「まぁ流石に温泉大陸に持ち込むわけにはいかんからぬいぐるみぐらいなら好きに買うといい」
「はーい。ルーシーもお揃いの買いましょうね」
「うーっ!るーもおそろい!」
朱里とルーシーがニコッと笑ってグリムレインに貰った冬リンゴの匂いを嗅ぎながら「良い香りだねー」と言い合っているとルーファスが「オレの番と娘が可愛すぎる」と呟き、ティルナールとエルシオンに「ちちえー?」と左右にコートを引っ張られて「お前等も可愛いよ」と頭を撫でながら、家族は皆可愛いものだと笑う。
「嫁ー!大量に採って来たぞ」
「母上!わたくし達もいっぱい採りましたの!」
「グリムレインの氷で籠を作ってもらいましたの!いっぱいですの!」
3人が朱里に「見て!」と言わんばかりに籠の中の林檎を見せると、三つ子が手を広げる。
「ティルもとるー」
「エルもー」
「うーっ!るーもとるぅぅ」
ピョンピョンと跳ねる三人にルーファスが「ならオレと1人ずつ採りに行くか」とティルナールから抱き上げて樹の上に枝を足場に跳んで行き、丁度いい冬リンゴの場所でティルナールにリンゴを採らせると、エルシオンとルーシーにも同じ様にして1個ずつ採らせていった。
「さて、アカリも行くか」
「え?私もですか?」
「折角来たんだからな」
抱き上げられて林檎の樹に上がり、林檎を1個手に添えるとルーファスが真剣な顔をして林檎を手にした朱里を見て目を細める。
「包む様に持ち上げて採ると良い」
「はい。・・・あっ、綺麗に採れた!ルーファス!見て採れたよ!」
子供の様に「やったー!」とはしゃいで喜ぶ朱里にグリムレインが見たかった光景はこうした物だろうが、これは譲りたくない笑顔だなと少しの独占欲に駆られながらも、下に居るグリムレイン達の方へ戻る。
「見て!グリムレイン採れたよ!」
「ああ。嫁良かったな。流石、我の旅行計画であろう!」
「褒めてつかわします!」
「嫁の態度が大きいな」
あははとグリムレインと朱里が楽しそうに笑い、穴から出ると温泉の場所まで戻り、ミルアとナルアが火の魔法で温泉を温かくしてからグリムレインに乗ってデレアの街へ帰っていく。
デレアの街で冬リンゴを30個ほどギルドに出してクエストを完了させジュース2本とお酒2本を報酬に貰い、宿に戻り冬リンゴを料理してもらえる様に頼み冬リンゴを10個置いていき、残ったのは朱里が自分で捥いだものとティルナール達三つ子が採った物だけになった。
三つ子は冬リンゴに頬ずりをしながら「あはぁー」とうっとりとした声を出して、朱里も冬リンゴにスリスリと頬をつけながら満足そうにしていたが、グリムレインにねだられて朱里の林檎はグリムレインの腹の中に納まる事になる。
「スノーバッカラ・・・可愛い・・・か?」
「嫁の趣味はわからんの」
ルーファスとグリムレインが頭を左右に振ってうろんな目をスノーバッカラに向けるが朱里は「可愛いっ!」と騒いでジリジリとスノーバッカラに近付くためにグリムレインに首根っこを掴まれて引き戻される。
「嫁、噛まれるぞ?」
「あんなに可愛いのに噛むんですか?!」
「草食ではあるが止めておけ」
しゅんとして肩を落とす朱里にミルアとナルアが「倒しますの?」と聞いてくる。
「いや、目的はこいつ等の育てている冬リンゴの樹だからこいつ等の巣を見つければいい」
「どうやって見つけますの?」
「岩肌のある場所にこいつ等が行けばわかりやすいんだがの」
グリムレインがスノーバッカラを見れば、スノーバッカラは湯気の出ている中に消えていき、追うとスノーバッカラの群れが湯気の出ている泉に身を沈めている。
「温泉かな?」
「自然温泉だな・・・むっ、そんなに温かくないな」
「あっ、本当ですわ。ぬるま湯ですわ」
「温度差があり過ぎて湯気が出ているんですのね」
ぬるま湯の温泉に手を入れながらルーファスとミルア達が温泉に浸かっているスノーバッカラを見るが別段逃げる様子もなく、のんびりと温泉の中に肩まで入って顔だけ出している。
「ふぁぁ・・・可愛い。ルーファス、温泉大陸に持って帰ったら名物になりませんか?」
「アカリ・・・間抜け面はアナグマ姿のハガネだけで十分だろ?」
「ハガネのアナグマ姿はここまでほんわりしてませんよ?もっとシュッとしてるから」
ハガネ本人が聞いたら微妙な顔をしそうな会話を繰り広げる朱里とルーファスを無視してグリムレインがぬるま湯温泉に手を入れると、スノーバッカラ達は慌てて温泉から出て陸地で毛づくろいを始める。
「うわっ。グリムレイン温泉を氷水にしましたのね」
「こうすれば早く自分達の巣に帰るであろう?」
「少し可哀想な気もしますわね」
スノーバッカラの群れがのそのそと移動を始めるとティルナールが朱里の手を振り切って「きゃー」と声を上げながら走って追っていくと、エルシオンとルーシーも「きゃー」と言いながら追いかけ始め、慌ててルーファスが追いかける。
「待て!お前達走るんじゃない!」
「ティル!止まりなさい!」
ルーシーとエルシオンを捕まえるとミルアがティルナールを捕まえて「メッ!」とデコピンをかまして、ナルアがルーシーとエルシオンのおでこにデコピンをする。
「駄目でしてよ?」
「ねーねがおこったー」
「ねーねおこったー」
「うーっ!るーわるくないぃ」
「あら、そういう事を言いますの?悪い子達ですわね」
ミルアがティルナールの手を握りナルアがエルシオンとルーシーの手を握って「さぁ逃がしませんわよ」とスノーバッカラを再び追い駆け始める。
「ミルア、ナルア、ルーファスごめんなさい」
「そろそろティル達の力もアカリより強くなってきたんだろう。仕方がないさ」
「獣人の子は成長が早いからのぅ・・・嫁は弱いから仕方がない」
朱里がルーファスとグリムレインに慰められながら振り払われた手を見つめて、何事も無くて良かったとホッと息をつく。子供はちょっとした瞬間に何をするか判らない事があり油断は禁物だと朱里が気合を入れなおす。
スノーバッカラの群れが岩陰に入ると朱里の身長と同じ高さの穴にぞろぞろと入っていく。
「アレが巣だな」
「ほんのりとリンゴの匂いがしますわね」
「樹はどこにありますの?」
「巣の中で育てているから入って行くしか無いのぅ」
グリムレインがペロッと舌で唇を舐めて一番小さいサイズのドラゴンになると「我が見て来る!」と巣の中に飛んで行ってしまう。
しばらく待つとグリムレインが穴から出てきて白い林檎を両手に持って朱里の元へ戻って来る。
「中は森になっておった。迷子にならん様にエル達に鎖をつけておくかの」
「穴ぐらっぽいのに森なの?」
「見に行けばわかる」
グリムレインが氷で外れない鎖を作るとティルナール達の腰に鎖を巻いていく。
見た目は氷竜の幼児誘拐の様ではあるが迷子になるよりかはマシかと出かかった言葉をそれぞれが飲み込み、穴の中へ入っていくと、白い樹が生い茂る森が群生していた。
「うわぁー・・・凄い」
「リンゴの匂いが充満しているな」
「外にはほんのりとしか出ていませんでしたのに」
「リンゴがいっぱい生ってますわね」
顔を上げて背の高い樹を見渡し、岩肌の間にどうやってこの森の様な場所が出来ているのか不思議に思いつつ林檎の香りを吸い込んでほぅと息を吐く。
「嫁には採るのは無理であろう?」
「まぁ・・・背が高い樹ですから無理ですね・・・」
カラカラ笑いながらグリムレインが三つ子の鎖を朱里に持たせて「誰が一番採れるか競争だの」と飛んでいくとミルアとナルアが「ズルいのです!」と声を出してグリムレインに続いて走り出す。
「ルーファスは行かないの?」
「オレはアカリの隣りでティル達が走り出さない様に見張っておく」
「ちゃんと鎖を手に巻いてますよ?」
「いきなり走り出されたらアカリがコケそうだからな。それに一応、こんな見た目でもこのスノーバッカラは魔獣だから気を付けるに越したことはない」
「こんなに可愛いのに・・・お土産屋さんにぬいぐるみが売っていたら1個買ってありすさんに絶対お土産にしましょう!」
「異世界だとこいつらは可愛いに入るのか?」
「はい。結構人気ありましたよ。私も家族旅行で温泉に行った時に見に行ったの」
「まぁ流石に温泉大陸に持ち込むわけにはいかんからぬいぐるみぐらいなら好きに買うといい」
「はーい。ルーシーもお揃いの買いましょうね」
「うーっ!るーもおそろい!」
朱里とルーシーがニコッと笑ってグリムレインに貰った冬リンゴの匂いを嗅ぎながら「良い香りだねー」と言い合っているとルーファスが「オレの番と娘が可愛すぎる」と呟き、ティルナールとエルシオンに「ちちえー?」と左右にコートを引っ張られて「お前等も可愛いよ」と頭を撫でながら、家族は皆可愛いものだと笑う。
「嫁ー!大量に採って来たぞ」
「母上!わたくし達もいっぱい採りましたの!」
「グリムレインの氷で籠を作ってもらいましたの!いっぱいですの!」
3人が朱里に「見て!」と言わんばかりに籠の中の林檎を見せると、三つ子が手を広げる。
「ティルもとるー」
「エルもー」
「うーっ!るーもとるぅぅ」
ピョンピョンと跳ねる三人にルーファスが「ならオレと1人ずつ採りに行くか」とティルナールから抱き上げて樹の上に枝を足場に跳んで行き、丁度いい冬リンゴの場所でティルナールにリンゴを採らせると、エルシオンとルーシーにも同じ様にして1個ずつ採らせていった。
「さて、アカリも行くか」
「え?私もですか?」
「折角来たんだからな」
抱き上げられて林檎の樹に上がり、林檎を1個手に添えるとルーファスが真剣な顔をして林檎を手にした朱里を見て目を細める。
「包む様に持ち上げて採ると良い」
「はい。・・・あっ、綺麗に採れた!ルーファス!見て採れたよ!」
子供の様に「やったー!」とはしゃいで喜ぶ朱里にグリムレインが見たかった光景はこうした物だろうが、これは譲りたくない笑顔だなと少しの独占欲に駆られながらも、下に居るグリムレイン達の方へ戻る。
「見て!グリムレイン採れたよ!」
「ああ。嫁良かったな。流石、我の旅行計画であろう!」
「褒めてつかわします!」
「嫁の態度が大きいな」
あははとグリムレインと朱里が楽しそうに笑い、穴から出ると温泉の場所まで戻り、ミルアとナルアが火の魔法で温泉を温かくしてからグリムレインに乗ってデレアの街へ帰っていく。
デレアの街で冬リンゴを30個ほどギルドに出してクエストを完了させジュース2本とお酒2本を報酬に貰い、宿に戻り冬リンゴを料理してもらえる様に頼み冬リンゴを10個置いていき、残ったのは朱里が自分で捥いだものとティルナール達三つ子が採った物だけになった。
三つ子は冬リンゴに頬ずりをしながら「あはぁー」とうっとりとした声を出して、朱里も冬リンゴにスリスリと頬をつけながら満足そうにしていたが、グリムレインにねだられて朱里の林檎はグリムレインの腹の中に納まる事になる。
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