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16章
ロケルトとヒリング
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【刻狼亭】からの荷物を運び、各街へ届けるロケルトとヒリングは段々と口数も少なくなっていく。
猛暑の乾いた風が吹くものの、熱風とほぼ変わりない。
朱里から持たされた氷入りの飲み物は最初の街へ着いた時に熱病に苦しむ子供に飲ませた所、熱病が治った為に次々に飲ませて行った。
気付けば飲み物は底を尽き、熱病ポーションとミッカを置いて次の街へ移動した。
そうして街へ街へとポーションを配って移動していた。
熱病ポーションは熱が下がり、咳が楽になる効果があるようで、これもこれで感謝された。
自分達の手柄では無いが、人に感謝されることに馴れていないロケルトはむず痒い気持ちを抱えて何とも言えない顔をしている。
「なぁ、ヒリング・・・人に喜ばれるって良いな」
「坊ちゃんは怒られてばかりですからね」
「そう言うなよー」
「まぁ私達は配達しても書類にサインして、ご苦労さんって言われる事しかないですからね」
「誰かを助ける事が出来るのは良いな」
「私達はそのお手伝いってだけですけどね。【刻狼亭】の人達が頑張っているからこそです」
「でも配達しててこう気持ちが良いのも少ないよな」
「そうですね。まぁ、一番初めの女将に渡された飲み物が一番感謝はされましたね」
「多分、アレは特殊能力で作られているんだろうな」
「坊ちゃんも真面目に旦那様と同じ能力を伸ばして、そういう観察眼を生かせば良いのに」
「兄貴達に恨まれたくない」
「あー、お兄様方は昔から出る杭を打ってきましたからね・・・そう思うと坊ちゃんは可哀想ですね」
「可哀想とか言うなよ。今の方が気楽で良いしな」
ロケルトが少し遠くを見ながら子供の頃を思い出す。
子供の頃はアシュレイの能力を引き継いでいる事が嬉しくて、アシュレイに出来る事はロケルトも真似すれば直ぐに出来る程の才能あふれる子供だった。
しかし、上の兄二人はそんなロケルトを面白くは思わなかった。
兄達から爪弾きにされると、居場所は直ぐに奪われて行き場を無くし、道化になって自分を守るしか無かった。
母親のグロリアはロケルトの下の弟が出来てからはアシュレイとの喧嘩が多くなり、色々あったらしく、元の鞘に収まったが、下の弟に構うのでロケルトの居場所はやはりない。
結局、ロケルトは道化のまま今まで生きてきてしまった。
ただ、今更頑張ってどうにかなるのかは判らないし、重圧の無い生活は意外と快適なのだ。
「次の街が見えてきましたよ」
「何か・・・街の外がおかしくないか?」
「人が凄いですね・・・」
タンシム国の領土に入ってから街が封鎖され、閉め出された人々が街の外で多く見られた。
難民の集まりだろうか?そう思いながら閉め出された人々に話を聞けば、街に住んでいた人々で、熱病に感染している人々なのだと言う。
「各国が外部から来る人間を一時的には入れない様にするのは聞いたが、元々住んでいた人間を追い出すのはどうなんだろうな」
「蔓延させないための処置だとしても、家から引きずり出して閉め出すのは酷いですね」
ロケルトとヒリングが馬車を止めてどうするか話し合っていると、馬車の周りに人々が集まり何か食べる物と飲み物が無いか?と訪ねて来る。
「安心しろ!熱病ポーションを無料で配布する様に言われて来た。今から配るから並んでくれ!」
「あっ、バカ!坊ちゃん!」
ヒリングが止める前にロケルトが発した言葉に人々が我も我もと押し合う様に馬車に群がり、荷台に襲い掛かる。
ヒリングとロケルトが止める言葉すら聞かず、人々は馬車から荷物を取ろうと群がり、ヒリングがこれはもう駄目だと、馬車を走らせ群がる人々を薙ぎ払っていく。
「ヒリング?!」
「このっ・・・バカ坊ちゃん!」
「しかし、あの人達は熱病患者なんだぞ?!」
「あそこで荷物を全部奪われたらまだ届けてない街の人はどうなります?熱病で力が出ない人々で助かりましたけどね、普通に暴動ですからね?!危ないですからね?!死にますから!」
ヒリングが悲鳴の様な声を上げてロケルトを叱り、人々が見えなくなる距離まで馬車を走らせて停まると、ハァーと息を吐きながら地図を出して行路を確認する。
「あそこを通るしかないですね・・・しかし、また群がられてはたまりませんから坊ちゃん、速度を少しだけあそこの場所で落として荷物を置いたら直ぐに速度を上げて通り過ぎます」
「荷物はポーションだからかなり慎重に下ろさなければいけないが・・・どうする?」
「紐を荷物に括り付けて地面にサッと紐ごと下ろして逃げれば良いんです」
「御者はどっちがやる?」
「坊ちゃんの方が上手ですが、坊ちゃんは躊躇しそうなので私がします。坊ちゃんミスらないで下さいね?ミスれば他の街の人達に熱病ポーションが渡せずにみすみす多くの人が死んでしまうと思ってください!」
「わかった・・・」
荷物を荒縄で縛るとヒリングが再び馬車を街へむけて走り出させる。
馬車に気付いた人々が早速道路に広がり、ヒリングが風魔法を詠唱しながら人が集まる場所に突風を起こして道を作ると馬車を走らせ、速度が少し落ちた所で「今です!」とロケルトに合図を送り荷物を地面に置くとそのまま速度を上げて駆け抜けていく。
荷物に人々が群がる姿を見ながら、2人は切り抜けられた事にホッと息をつく。
「あれであの人達は助かるだろうか?」
「さあ?あれであの人達が助かるかどうかはあの人達次第ですよ」
「ちゃんと分けて治してくれると良いんだけど」
「そればかりは最初に坊ちゃんが騒ぎを起こしてくれたせいで解りませんよ?まったく、その観察眼をもう少しどうにかしてください。本当に」
「すまない・・・」
そんな事が起きてからしばらくして、最終目的地のガルドアス領に着くとガルドアスの領主ネヴァーが出迎え、2人を労ってくれた。ガルドアス領にある【風雷商】の支店で一休みしてから、また温泉大陸へ帰る準備をしているとネヴァーから帰りがけに他にも困っている街の人々が居たら食料を分けてやってくれと食料を持たされ、再び2人は元来た道を帰っていく。
帰る道中で街から閉め出された人々に再び会い、馬車に群がられたが感謝を伝えられただけだった。
これには身構えた2人もホッとして、ネヴァーから渡された食料を置いていき、また感謝をされて人々の笑顔に笑顔で馬車を走らせることが出来た。
「荷運びだけなのにやはり感謝されるのは良いな」
「だから私達はお手伝いしているだけですってば」
「そうだけど、少しだけそういう人に感謝されるべき人達の手伝いをしたくなってきた」
「それは良い事なんじゃないですか?」
「ああ。兄貴達とは違う方向で頑張れば良かったんだよな」
「今更ですね」
「温泉街の人やガルドアスの領主の様な人達の為に頑張ろうと思う」
「そういうキチンとした気持ちがあるならお供してあげますよ」
ヒリングが片眉を上げて言うとロケルトが「ああ!頼んだ!」と笑って馬車の手綱を強く握る。
猛暑の乾いた風が吹くものの、熱風とほぼ変わりない。
朱里から持たされた氷入りの飲み物は最初の街へ着いた時に熱病に苦しむ子供に飲ませた所、熱病が治った為に次々に飲ませて行った。
気付けば飲み物は底を尽き、熱病ポーションとミッカを置いて次の街へ移動した。
そうして街へ街へとポーションを配って移動していた。
熱病ポーションは熱が下がり、咳が楽になる効果があるようで、これもこれで感謝された。
自分達の手柄では無いが、人に感謝されることに馴れていないロケルトはむず痒い気持ちを抱えて何とも言えない顔をしている。
「なぁ、ヒリング・・・人に喜ばれるって良いな」
「坊ちゃんは怒られてばかりですからね」
「そう言うなよー」
「まぁ私達は配達しても書類にサインして、ご苦労さんって言われる事しかないですからね」
「誰かを助ける事が出来るのは良いな」
「私達はそのお手伝いってだけですけどね。【刻狼亭】の人達が頑張っているからこそです」
「でも配達しててこう気持ちが良いのも少ないよな」
「そうですね。まぁ、一番初めの女将に渡された飲み物が一番感謝はされましたね」
「多分、アレは特殊能力で作られているんだろうな」
「坊ちゃんも真面目に旦那様と同じ能力を伸ばして、そういう観察眼を生かせば良いのに」
「兄貴達に恨まれたくない」
「あー、お兄様方は昔から出る杭を打ってきましたからね・・・そう思うと坊ちゃんは可哀想ですね」
「可哀想とか言うなよ。今の方が気楽で良いしな」
ロケルトが少し遠くを見ながら子供の頃を思い出す。
子供の頃はアシュレイの能力を引き継いでいる事が嬉しくて、アシュレイに出来る事はロケルトも真似すれば直ぐに出来る程の才能あふれる子供だった。
しかし、上の兄二人はそんなロケルトを面白くは思わなかった。
兄達から爪弾きにされると、居場所は直ぐに奪われて行き場を無くし、道化になって自分を守るしか無かった。
母親のグロリアはロケルトの下の弟が出来てからはアシュレイとの喧嘩が多くなり、色々あったらしく、元の鞘に収まったが、下の弟に構うのでロケルトの居場所はやはりない。
結局、ロケルトは道化のまま今まで生きてきてしまった。
ただ、今更頑張ってどうにかなるのかは判らないし、重圧の無い生活は意外と快適なのだ。
「次の街が見えてきましたよ」
「何か・・・街の外がおかしくないか?」
「人が凄いですね・・・」
タンシム国の領土に入ってから街が封鎖され、閉め出された人々が街の外で多く見られた。
難民の集まりだろうか?そう思いながら閉め出された人々に話を聞けば、街に住んでいた人々で、熱病に感染している人々なのだと言う。
「各国が外部から来る人間を一時的には入れない様にするのは聞いたが、元々住んでいた人間を追い出すのはどうなんだろうな」
「蔓延させないための処置だとしても、家から引きずり出して閉め出すのは酷いですね」
ロケルトとヒリングが馬車を止めてどうするか話し合っていると、馬車の周りに人々が集まり何か食べる物と飲み物が無いか?と訪ねて来る。
「安心しろ!熱病ポーションを無料で配布する様に言われて来た。今から配るから並んでくれ!」
「あっ、バカ!坊ちゃん!」
ヒリングが止める前にロケルトが発した言葉に人々が我も我もと押し合う様に馬車に群がり、荷台に襲い掛かる。
ヒリングとロケルトが止める言葉すら聞かず、人々は馬車から荷物を取ろうと群がり、ヒリングがこれはもう駄目だと、馬車を走らせ群がる人々を薙ぎ払っていく。
「ヒリング?!」
「このっ・・・バカ坊ちゃん!」
「しかし、あの人達は熱病患者なんだぞ?!」
「あそこで荷物を全部奪われたらまだ届けてない街の人はどうなります?熱病で力が出ない人々で助かりましたけどね、普通に暴動ですからね?!危ないですからね?!死にますから!」
ヒリングが悲鳴の様な声を上げてロケルトを叱り、人々が見えなくなる距離まで馬車を走らせて停まると、ハァーと息を吐きながら地図を出して行路を確認する。
「あそこを通るしかないですね・・・しかし、また群がられてはたまりませんから坊ちゃん、速度を少しだけあそこの場所で落として荷物を置いたら直ぐに速度を上げて通り過ぎます」
「荷物はポーションだからかなり慎重に下ろさなければいけないが・・・どうする?」
「紐を荷物に括り付けて地面にサッと紐ごと下ろして逃げれば良いんです」
「御者はどっちがやる?」
「坊ちゃんの方が上手ですが、坊ちゃんは躊躇しそうなので私がします。坊ちゃんミスらないで下さいね?ミスれば他の街の人達に熱病ポーションが渡せずにみすみす多くの人が死んでしまうと思ってください!」
「わかった・・・」
荷物を荒縄で縛るとヒリングが再び馬車を街へむけて走り出させる。
馬車に気付いた人々が早速道路に広がり、ヒリングが風魔法を詠唱しながら人が集まる場所に突風を起こして道を作ると馬車を走らせ、速度が少し落ちた所で「今です!」とロケルトに合図を送り荷物を地面に置くとそのまま速度を上げて駆け抜けていく。
荷物に人々が群がる姿を見ながら、2人は切り抜けられた事にホッと息をつく。
「あれであの人達は助かるだろうか?」
「さあ?あれであの人達が助かるかどうかはあの人達次第ですよ」
「ちゃんと分けて治してくれると良いんだけど」
「そればかりは最初に坊ちゃんが騒ぎを起こしてくれたせいで解りませんよ?まったく、その観察眼をもう少しどうにかしてください。本当に」
「すまない・・・」
そんな事が起きてからしばらくして、最終目的地のガルドアス領に着くとガルドアスの領主ネヴァーが出迎え、2人を労ってくれた。ガルドアス領にある【風雷商】の支店で一休みしてから、また温泉大陸へ帰る準備をしているとネヴァーから帰りがけに他にも困っている街の人々が居たら食料を分けてやってくれと食料を持たされ、再び2人は元来た道を帰っていく。
帰る道中で街から閉め出された人々に再び会い、馬車に群がられたが感謝を伝えられただけだった。
これには身構えた2人もホッとして、ネヴァーから渡された食料を置いていき、また感謝をされて人々の笑顔に笑顔で馬車を走らせることが出来た。
「荷運びだけなのにやはり感謝されるのは良いな」
「だから私達はお手伝いしているだけですってば」
「そうだけど、少しだけそういう人に感謝されるべき人達の手伝いをしたくなってきた」
「それは良い事なんじゃないですか?」
「ああ。兄貴達とは違う方向で頑張れば良かったんだよな」
「今更ですね」
「温泉街の人やガルドアスの領主の様な人達の為に頑張ろうと思う」
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