黒狼の可愛いおヨメさま

ろいず

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16章

花火を2人で ※R18

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 屋台街と化した温泉街の街中をルーファスに抱き上げられて2人で歩く。

「あっ、女将さんだ!揚げ菓子食べていくかい?」
「【刻狼亭】の旦那、串焼き持って行きな!」
「うちの揚げ肉も食って行ってくださいよ」

 次々と声がかかりこれもあの当時と変わらないと2人は笑う。
朱里に貰った屋台の食べ物を持たせて歩きながら2人で食べ合っていると、ミルアとナルアがミールとシノリアとシレーヌと一緒に歩いているのを人型になったドラゴン達が三つ子を連れてミルア達の後を見つからない様について歩き、それを見てルーファスと朱里がこれはあの当時には無かった物だと笑って見つめる。

「懐かしい物と新しい物がいっぱいだね」
「これからもこうしていけると良いな」
「はい。来年も再来年もずーっと一緒に前夜祭は参加しましょうね。2人で」
「子供達は良いのか?」
「子供達はああして友達や過保護なドラゴン達と一緒だもの。だからルーファスと私は1年に1回こうして2人だけのお祭りデートをしましょう。本番は毎年中々参加できないから、ダメかな?」
「ああ。そうだな。元々この前夜祭はアカリの為に用意した祭りだしな」

 朱里がルーファスの肩に手を置いて力を入れて腰を上げるとルーファスにキスをして腕の上にまた座り、ふふっと笑うとルーファスが朱里の頬に手を置いて啄む様にキスを交わし見つめ合うと、花火を見るとっておきの木のある場所へ向かう。

「この場所もずっと変わらないな」
「ルーファスの子供の頃から変わらない場所なんですよね?」
「ああ、少しだけ街の様子が変わったが大差ないな」
「この場所は変わらないと良いね」
「そうだな。オレが生きているうちはここはこのままにしよう」

 朱里がルーファスの頬に手を添えて唇を合わせて、歯の隙間から舌を忍ばせてルーファスの舌を舐めると逆に舐め返されて舌を絡ませ合うと、ちゅぴっと音がして唇を離すと甘い吐息がお互いの口から洩れる。

「ルーファスの甘い味は変わらないね」
「アカリの番の甘さも変わらない」

 朱里を腕から降ろして後ろを向かせると、浴衣を捲り上げて尻が見えると下着の中にルーファスの手が入り込み尻側から蜜孔へ指が入る。

 ちゃくっ・・・と既にキスだけで蜜口から溢れた愛液を指で掻き交ぜ、朱里が木に手を伸ばしてしがみ付くと指が蜜口から抜き差しされる。

「あ・・・ん・・・、あっ、恥ずかしいっ、音がぁ・・・」
「可愛い音がピチャピチャいってオレを欲しがってるんじゃないか?」
「んっくぅ、やんっ、ルーファスの、早く入れてぇ・・・ふぁっ、あっ、あっ」
「アカリはいつの間にかこんなにエッチな子になってしまったな」
「ああっ、ルーファスが、んっ、こんな私にしたの、あっ、あっ」

 ハァーハァーと、朱里が息をしながらゴクッと生唾を飲み込むと、朱里のヒクつく膣内を見る様にルーファスの手が朱里の足を左右に割り、花弁を押し退けて奥に閉ざされた蜜口に猛った昂ぶりが押し込まれていく。

「くぁっ、あっ、んっ、入ってくるぅ・・・あっ、あっお腹ピクピクする・・・はぁん」
「っ、さすがにまだ狭いか。でもアカリの胎内なかがヒクついてるのがよくわかる」
「んっ、圧迫感すごぃよぉ・・・ひゃぅぅっ、おっきい、くぅん」

 ルーファスに腰を持たれ引き上げられると朱里の足が宙を浮き、足が踏みとどまる場所を無くし、ずぶずぶとルーファスの剛直を飲み込んで小さく悲鳴を上げて全てを受け入れると、緩やかにルーファスが後ろから突き上げて来る。

「きゃぅっ、ひゃぁあん、奥、深いよぅ、あっ、くぅっ、やぁ、あっ」

 ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てて突き上げられ、内壁の襞が擦れるたびに下腹部がきゅんとしてじわじわと快感が広がり、ズンッと突き上げられた瞬間頭の中が真っ白になりきゅうぅぅっと子宮がしまっていく。

「・・・くぅっ、はぁ、アカリ、締め過ぎだ」
「あ・・・あ・・・ふっ、あっ」
「ああ、好過ぎたみたいだな」

 力の抜けそうな朱里を抱き直して体位を変えて向かい合う様にして、木に朱里を寄り掛からせると下から突き上げてはギリギリ抜かない位置まで下げてまた深く突き上げる。そのたびに朱里が小さく悲鳴を上げる。

「きゃうっ」
「そろそろオレもっていいか?」

 小さくコクコクと朱里が首を上下に振ると早さを増した腰の動きに朱里の膣壁がギュッと締まり、口づけを交わしながら胎内でどぴゅっと溢れ出た温かい飛沫がドクドクと自分の胎内で広がり、自分の膣内がヒクつくのを感じた。

「アカリ、オレの可愛い番。アカリとこうしてまた来年もココで過ごして居たいな」
「ん・・・。ルーファス、ずっとココで花火を観ましょうね」

 2人で暫く手を繋ぎ合わせて見つめ合いながら啄むようなキスを交わして、木の上に登り寄り添いながら春の終わりと夏の始まりの風を感じる。

 少し薄暗くなった景色の中で花火が音を立てて打ち上げられた。
今年の打ち上げ花火は一番初めに観た、あの日のドラゴンの花火と一緒だった。

 来年も再来年もずっと、2人でここで花火を。
1年に1度2人だけの小さな約束を交わして、2人は空に打ち上げられる花火を眺めて目を細める。
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