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16章
魔王様と従者
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オークションも終盤に差し掛かると、もう目玉商品も少なくなりオークションのカタログを見てもそれ程のものは無い。
ありすも飽きてきたのかリロノスにちょっかいを掛けては「ミコ、大人しくしていなさい」とたしなめられてはニコニコと腕に引っ付いている。
「相変わらず、仲がよろしいですねぇ・・・」
「僕はそれより次のオークションのドラゴンの鱗が気になります」
「そんな物、女将に頼めばぺりぺり剥がしてくれそうですけどねぇ」
朱里に頼めば「鱗が欲しいんだって、あげれる?」と聞いてドラゴン達は少し困った顔をしながらもウロコの1枚や2枚朱里に差し出すだろう。そして「はい。どうぞ」とくれそうではある。
ドラゴンの鱗の価値など朱里にはそれ程貴重な物とは思われない。むしろドラゴンは御伽噺と言われる程、人とは縁遠い物になっている為にこうしてオークションで珍しがられているが、温泉大陸ではもう日常に馴染んでいて貴重では無いのである。
最近はミシリマーフの国にも祭りのたびにドラゴン達は騒ぎながら出掛けて行くのである意味、ドラゴンは人と触れ合う事が増えている。
そのうち価値も落ちそうな物・・・と、テンは興味無さげに見つめるが、小鬼は鱗の値段が上がっていくのを見ながら双眼鏡を覗き込んでピョンピョン跳ねている。
「ドラゴンの鱗が1枚で金貨30枚・・・ゴクリ」
「小鬼、止めておきなさいねぇ~」
テンの腕の中で口元のヨダレを拭いて小鬼が双眼鏡で物珍しい出品物の情報を詰め込んではホゥッと息を吐いて楽しそうにしている。
「さて、そろそろ終わりですね。小鬼下りますよ」
「はい。僕、満足です~」
ほわんっと顔を緩ませて小鬼が双眼鏡をカバンに仕舞い込み、オークション会場の扉が開くと従者達が素早く主人の元へ向かう。
テンは2階席から一瞬だけ【10号室】を展開し人々をテンの術に閉じ込め1階へと飛び降り、リロノスの元へ行くと【10号室】を消し去る。
他人から見れば瞬間移動の様に見えるが、ただ単に階段を降りるのが面倒くさかったテンが飛び降りるのに使っただけで他意はない。
ただ、他の従者に術無しで普通に2階から飛び降りるとあらぬ誤解を生みそうなので使っただけである。テンは意外にものぐさで面倒くさがりだったりする。
テンが守るのはリロノスとありすと小鬼だけなので、それ以外はほんの少し赤いランプの部屋で黒い椅子に座って怖い思いを一瞬したくらいであろう。
「テンさん、何時の間に飛び降りたんです?」
「ふふっ、小鬼が双眼鏡を仕舞い込んでいる間ですよぉ~」
他の従者が出遅れた事に気付き下に降りてくる頃にはテンはリロノス達と共に会場の扉を出て会場の外で待機しているオークション主催者の使いの者と別室へ移動していく。
オークション会場の別室は入り口に2人警備の人間が配置され、部屋の中ではオークションの進行役を務めていた鷲鼻の男と案内役の男がソファに腰を掛けてテーブルの上にアタッシュケースを並べている。
その向かいのソファにリロノスとありすが座り、横でテンが立ち小鬼はテンの肩へ移動して目をキョロキョロさせている。
「まずはオークションにお越しいただいた事に感謝を」
鷲鼻の男が目を細め、案内役の男が頭をアタッシュケースを開けて中身をリロノス達へ確認させる。
「シーサーペントの秘宝になります。ご確認の上、書類にサインと金貨のご用意を。金貨は振り込みに致しますか?」
「いや、この場で金貨は支払おう」
「全てのお品、全て・・・でしょうか?」
「ああ。全てこの場でだ」
リロノスが少し目を細めて足を組み憮然とした態度を取ると、鷲鼻の男もチロリと横目で案内役の男を見て、案内役の男が全てのケースを開けて競り落とした商品を広げて見せる。
「あ、この電子辞書はうち個人の買い物だから、先にうちが支払って良い?」
「ええ、構いませんよ。では先にこの異世界の遺物の書類にサインを」
「わかったっしょ」
ありすが嬉しそうに書類にサインをして自分の財布から大白金貨30枚を出して、相手が確認し終えると電子辞書をありすが弄りながら「新井さんありがとう!」と電子辞書の隅に貼ってあったテープの名前を見てかつての持ち主であった新井さんに感謝をしながらポーチの中に電子辞書を入れる。
リロノスの方も書類にサインをしてテンがファルヒュームから預かった『無限の財貨』の財布から大白金貨を出していく。恐らく今頃ファルヒュームは「私の財貨が・・・」と涙目になっている事であろう。
「確かに全額この場でお支払い完了です」
鷲鼻の男が「では、安全のために外までは私の部下を付けさせていただきます。外へ出ましたら安全はご自分達でお願いいたします」と言って立ち上がると、リロノスとありすも立ち上がり、部屋の外まで行くと、部屋の外には警備の人間が待機していた。
警備の人間が先導して歩いて行く後をリロノスとありすは腕を組んで歩いて行き、競り落とした商品をテンがケースに入れて運んでいく。
オークションが開催されていた建物から出ると警備の人間はさっさと建物の中に入ってしまう。
「そこの貴方。お待ちなさい」
ハスキーな女性の声にリロノスとありすが振り返り、テンがリロノス達の前に立つと先程リロノスとシーサーペントの秘宝を競り合っていたボリュームのある貴婦人が若い従者を2人侍らせながら立っていた。
「何か御用ですかぁ~?」
「使用人には用はありません」
スッパリと貴婦人に用無しと言われ、テンが微笑を浮かべたまま「こっちにも用はありませんよぉ~」と言い返して用意してある馬車にさっさと乗るようにリロノス達に促す。
「お待ちなさい。先程のシーサーペントの秘宝を少しだけ見せて欲しいだけなのよ。わたくしの一族が保有していた物によく似ているのです」
「おやおや~、でも競り落としたのはこちらですのでぇ諦めてくださいねぇ」
「お前ではなく主人に話があるのです!」
ビシッと扇子がテンに突きつけられたが、扇子は突き付けた瞬間バラバラに砕かれて地面に散らばる。
「保有しているのならば、ご自分の保有している物をお調べになって下さい~」
「なっ、なっ、な・・・」
「では~、我々は急ぎますのでぇ~」
テンが馬車に乗り込み、御者に出発する様に言い馬車が動き出す。
馬車の中でテンが「危なかったですねぇ~持ち主の方でしたねぇ。早くロックヘルに戻さないとヤバい感じですねぇ」とクスクス笑い、リロノスが何とも言えない顔でため息を吐く。
「私達の方に乗り込んでこないでしょうね・・・」
「大丈夫ですよぉ~相手の名前は把握してありますから、温泉大陸の入国審査で弾きますからぁ」
「うちは楽しそうだから大歓迎だけど」
「アリス・・・頼むから私の胃痛の種を増やさないでくれ・・・」
「あはは~、今回はご協力ありがとうございましたぁ~いずれ【刻狼亭】よりお礼がいくと思いますのでぇ」
「アカリっちとうちらの仲なんだし気にしないで欲しいし!それに楽しかったっしょー!」
ありす達はそのまま馬車で温泉大陸まで帰り、テンは宿屋に置いていたリュエールの獣騎のイージーに乗りエフリの都市へ競り落とした商品を持ち帰る。
エフリの都市は小人達が全員動き出した為に都市の修復が始まり、白い建物が再び聳え立っていた。
小人の仕事は早いとは聞くが、これほどの早さは凄いとテンも思わず感心しながら都市の中を歩いてロックヘルまで戻り、ファルヒュームに『無限の財貨』と競り落とした商品を渡し、小人達が急いで元の持ち主の部屋に戻していく。
テンと小鬼が任務完了と小さく手を合わせていると、シーサーペントの秘宝を確かめに貴婦人がロックヘルに訪れ、テンと小鬼は顔を見合わせて「ギリギリですねぇ」「ギリギリセーフです!」と笑いながら見つからない様にエフリの都市を出て温泉大陸に帰っていく。
ありすも飽きてきたのかリロノスにちょっかいを掛けては「ミコ、大人しくしていなさい」とたしなめられてはニコニコと腕に引っ付いている。
「相変わらず、仲がよろしいですねぇ・・・」
「僕はそれより次のオークションのドラゴンの鱗が気になります」
「そんな物、女将に頼めばぺりぺり剥がしてくれそうですけどねぇ」
朱里に頼めば「鱗が欲しいんだって、あげれる?」と聞いてドラゴン達は少し困った顔をしながらもウロコの1枚や2枚朱里に差し出すだろう。そして「はい。どうぞ」とくれそうではある。
ドラゴンの鱗の価値など朱里にはそれ程貴重な物とは思われない。むしろドラゴンは御伽噺と言われる程、人とは縁遠い物になっている為にこうしてオークションで珍しがられているが、温泉大陸ではもう日常に馴染んでいて貴重では無いのである。
最近はミシリマーフの国にも祭りのたびにドラゴン達は騒ぎながら出掛けて行くのである意味、ドラゴンは人と触れ合う事が増えている。
そのうち価値も落ちそうな物・・・と、テンは興味無さげに見つめるが、小鬼は鱗の値段が上がっていくのを見ながら双眼鏡を覗き込んでピョンピョン跳ねている。
「ドラゴンの鱗が1枚で金貨30枚・・・ゴクリ」
「小鬼、止めておきなさいねぇ~」
テンの腕の中で口元のヨダレを拭いて小鬼が双眼鏡で物珍しい出品物の情報を詰め込んではホゥッと息を吐いて楽しそうにしている。
「さて、そろそろ終わりですね。小鬼下りますよ」
「はい。僕、満足です~」
ほわんっと顔を緩ませて小鬼が双眼鏡をカバンに仕舞い込み、オークション会場の扉が開くと従者達が素早く主人の元へ向かう。
テンは2階席から一瞬だけ【10号室】を展開し人々をテンの術に閉じ込め1階へと飛び降り、リロノスの元へ行くと【10号室】を消し去る。
他人から見れば瞬間移動の様に見えるが、ただ単に階段を降りるのが面倒くさかったテンが飛び降りるのに使っただけで他意はない。
ただ、他の従者に術無しで普通に2階から飛び降りるとあらぬ誤解を生みそうなので使っただけである。テンは意外にものぐさで面倒くさがりだったりする。
テンが守るのはリロノスとありすと小鬼だけなので、それ以外はほんの少し赤いランプの部屋で黒い椅子に座って怖い思いを一瞬したくらいであろう。
「テンさん、何時の間に飛び降りたんです?」
「ふふっ、小鬼が双眼鏡を仕舞い込んでいる間ですよぉ~」
他の従者が出遅れた事に気付き下に降りてくる頃にはテンはリロノス達と共に会場の扉を出て会場の外で待機しているオークション主催者の使いの者と別室へ移動していく。
オークション会場の別室は入り口に2人警備の人間が配置され、部屋の中ではオークションの進行役を務めていた鷲鼻の男と案内役の男がソファに腰を掛けてテーブルの上にアタッシュケースを並べている。
その向かいのソファにリロノスとありすが座り、横でテンが立ち小鬼はテンの肩へ移動して目をキョロキョロさせている。
「まずはオークションにお越しいただいた事に感謝を」
鷲鼻の男が目を細め、案内役の男が頭をアタッシュケースを開けて中身をリロノス達へ確認させる。
「シーサーペントの秘宝になります。ご確認の上、書類にサインと金貨のご用意を。金貨は振り込みに致しますか?」
「いや、この場で金貨は支払おう」
「全てのお品、全て・・・でしょうか?」
「ああ。全てこの場でだ」
リロノスが少し目を細めて足を組み憮然とした態度を取ると、鷲鼻の男もチロリと横目で案内役の男を見て、案内役の男が全てのケースを開けて競り落とした商品を広げて見せる。
「あ、この電子辞書はうち個人の買い物だから、先にうちが支払って良い?」
「ええ、構いませんよ。では先にこの異世界の遺物の書類にサインを」
「わかったっしょ」
ありすが嬉しそうに書類にサインをして自分の財布から大白金貨30枚を出して、相手が確認し終えると電子辞書をありすが弄りながら「新井さんありがとう!」と電子辞書の隅に貼ってあったテープの名前を見てかつての持ち主であった新井さんに感謝をしながらポーチの中に電子辞書を入れる。
リロノスの方も書類にサインをしてテンがファルヒュームから預かった『無限の財貨』の財布から大白金貨を出していく。恐らく今頃ファルヒュームは「私の財貨が・・・」と涙目になっている事であろう。
「確かに全額この場でお支払い完了です」
鷲鼻の男が「では、安全のために外までは私の部下を付けさせていただきます。外へ出ましたら安全はご自分達でお願いいたします」と言って立ち上がると、リロノスとありすも立ち上がり、部屋の外まで行くと、部屋の外には警備の人間が待機していた。
警備の人間が先導して歩いて行く後をリロノスとありすは腕を組んで歩いて行き、競り落とした商品をテンがケースに入れて運んでいく。
オークションが開催されていた建物から出ると警備の人間はさっさと建物の中に入ってしまう。
「そこの貴方。お待ちなさい」
ハスキーな女性の声にリロノスとありすが振り返り、テンがリロノス達の前に立つと先程リロノスとシーサーペントの秘宝を競り合っていたボリュームのある貴婦人が若い従者を2人侍らせながら立っていた。
「何か御用ですかぁ~?」
「使用人には用はありません」
スッパリと貴婦人に用無しと言われ、テンが微笑を浮かべたまま「こっちにも用はありませんよぉ~」と言い返して用意してある馬車にさっさと乗るようにリロノス達に促す。
「お待ちなさい。先程のシーサーペントの秘宝を少しだけ見せて欲しいだけなのよ。わたくしの一族が保有していた物によく似ているのです」
「おやおや~、でも競り落としたのはこちらですのでぇ諦めてくださいねぇ」
「お前ではなく主人に話があるのです!」
ビシッと扇子がテンに突きつけられたが、扇子は突き付けた瞬間バラバラに砕かれて地面に散らばる。
「保有しているのならば、ご自分の保有している物をお調べになって下さい~」
「なっ、なっ、な・・・」
「では~、我々は急ぎますのでぇ~」
テンが馬車に乗り込み、御者に出発する様に言い馬車が動き出す。
馬車の中でテンが「危なかったですねぇ~持ち主の方でしたねぇ。早くロックヘルに戻さないとヤバい感じですねぇ」とクスクス笑い、リロノスが何とも言えない顔でため息を吐く。
「私達の方に乗り込んでこないでしょうね・・・」
「大丈夫ですよぉ~相手の名前は把握してありますから、温泉大陸の入国審査で弾きますからぁ」
「うちは楽しそうだから大歓迎だけど」
「アリス・・・頼むから私の胃痛の種を増やさないでくれ・・・」
「あはは~、今回はご協力ありがとうございましたぁ~いずれ【刻狼亭】よりお礼がいくと思いますのでぇ」
「アカリっちとうちらの仲なんだし気にしないで欲しいし!それに楽しかったっしょー!」
ありす達はそのまま馬車で温泉大陸まで帰り、テンは宿屋に置いていたリュエールの獣騎のイージーに乗りエフリの都市へ競り落とした商品を持ち帰る。
エフリの都市は小人達が全員動き出した為に都市の修復が始まり、白い建物が再び聳え立っていた。
小人の仕事は早いとは聞くが、これほどの早さは凄いとテンも思わず感心しながら都市の中を歩いてロックヘルまで戻り、ファルヒュームに『無限の財貨』と競り落とした商品を渡し、小人達が急いで元の持ち主の部屋に戻していく。
テンと小鬼が任務完了と小さく手を合わせていると、シーサーペントの秘宝を確かめに貴婦人がロックヘルに訪れ、テンと小鬼は顔を見合わせて「ギリギリですねぇ」「ギリギリセーフです!」と笑いながら見つからない様にエフリの都市を出て温泉大陸に帰っていく。
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