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15章番外編
箱入り黒狼と箱入り王女2
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温泉から上がって弟2人の服を着せて廊下に出るとフィリアがルーシーを連れて廊下に出てくるのと同時だったらしく、シュトラールが笑顔で「フィリア」と呼ぶと、フィリアは嬉しそうな顔をした後で真っ赤な顔になる。
「フィリア、冷たい飲み物でも一緒に飲もうか?ティル達も湯冷まし欲しいだろうし」
「ぬーぬー」
「じゅーしゅ!」
「ルーも!」
「うん。ティルは牛乳でエルがジュースでルーシーもジュースだね」
「「「うん」」」
「行こう。フィリア」
「・・・はい」
シュトラールがティルナールとエルシオンの手を引いてフィリアはルーシーの手を引いて売店まで来るとシュトラールが瓶入りのジュースと牛乳を買って弟達に渡し、フィリアにもジュースを手渡す。
「座って飲もうか」
「あーい」
「・・・んぐんぐ」
「ぷぱーっ」
「・・・ふぅ」
「ティル以外もう飲んでるし!皆早すぎ?!」
シュトラールが弟と妹と嫁の飲みっぷりの早さに笑いながら旅館内の長椅子に座って足を伸ばしながらジュースを飲んで「ぷはーっ、熱い温泉の後はこれだねー」と笑う。
「フィリア、のぼせてない?大丈夫?」
「うん。大丈夫・・・」
ニコニコといつも通りのシュトラールにフィリアは先ほど、朱里やキリンから聞いた子作りの話が頭を巡り上手くシュトラールの顔が見れずに目がさ迷ってしまうのである。
閨教育など放置されていた王女にされているわけもなく、天然でここまで育ってきたのでシュトラールに任せようと今まで思っていたが・・・最初に失敗してからはキスと指だけで、しかも指も恥ずかしくて嫌がって終了とばかりに布団に包まってシュトラールを拒絶していた。
それを朱里とキリンに言ったら『怖かったり恥ずかしかったりはわかるけど、させてくれないのに赤ちゃん欲しがるのは無い・・・かな?』『悪女かな?』と、言われてしまい、へこんでいるのである。
悪いのはもの知らずのフィリアかもしれない。
でも、知らなかったし、知る環境も無かったのはフィリアにはどうしようもない。
「フィリア、母上やキリンさんに言われた事気にしないでね」
「え・・・聞こえてたの?」
「うん、獣人は耳が良いから・・・ごめんね」
「私こそ、ごめんなさい・・・」
「フィリアには無理はさせたくないから、医療用の器具で妊娠だけは出来るように考えておくからね」
「え・・・?」
「前に産院で勉強したことがあってその時に教えてもらったから、あの方法ならフィリアも痛くないし、赤ちゃん産む時は痛いかもしれないけど、それだけだから、ね」
笑顔でシュトラールがフィリアの頭を撫でて「早く子供出来るように機材貰ってこないとね」と言ってきて、フィリアはそんな事が出来るのだろうか?と困惑して何も言えなくなる。
「シューちゃん達ここに居たのね」
「あっ、ジュース飲んでる!わたしも1本貰っちゃお!リュエールはどうする?」
「じゃあ僕も1本」
「あーい」
「じゅーしゅ!」
「ルーも」
「こらこら、お前達は手の瓶が飲んだ後だと言っているから駄目だぞ?」
朱里達も合流してフィリアはそれ以上の話をシュトラールと出来ず、悶々としながらリュエール夫婦と別れて『女将亭』へ帰って来る。
寝る時に話そうと思っていたら、シュトラールは自分の机に座って医療用の勉強を始めていて、子作りの話も恥ずかしさから出来ずにそのままベッドで寝ていたら、朝になっていて、シュトラールに「おはよう」とおでこにキスをされていつも通りシュトラールが仕事に向かう。
ルーファスも仕事に復帰して、リュエールは今当主代理から少し離れて、休暇中でキリンと一緒に家の家具を作ったり、家に足りないものを買い足したりして過ごしている。
なのでキリンもリュエールと一緒に過ごしている為、『女将亭』に来ていない。
何より、『女将亭』は春まで少し休業しているので暇になっているのもある。
リビングで三つ子が朱里の後ろをついて歩き、たまに朱里が振り返っては「ガブガブしちゃうぞー」と三つ子をこちょこちょしてきゃあきゃあ声を上げて遊びながら家事をしている。
フィリアは朝食の食器を洗いながらその様子を見て、いいなぁ・・・と思うのだった。
王宮の離れで暮らしていたフィリアはたまに来る行商の親子を見たり、自分以外の王から可愛がられている姉達を羨ましく思って見ていた。
だから、子供が生まれたら、自分が可愛がって自分の様に寂しい思いはさせたくないと思っていた。
朱里の様に子供達と笑っている親子に自分もなりたい。
でも、キスで子供は出来ない・・・。
そしてシューの言う医療器具で妊娠させるというのは・・・それはそれで不安もある。
「フィリアちゃん、難しい顔してどうしたの?」
「あ、あの・・・朝からこんな事相談はどうかと思うのですが・・・」
「うん?どうしたの?」
「お義母様!私に閨教育を教えてくださいっ!」
「ふぁっ!」
フィリアがシュトラールの言う医療器具を使うという方法を話すと朱里が「あー・・・」と苦い顔をする。
中々子供が出来ないと相談に来ていた人に昔ありすが「スポイトで旦那さんのアレを、直接奥さんの子宮に入れたりしたらどーっかなってうち思ったんだけど」と、言って見事に妊娠したカップルが居て、それ以降、それなりの成果をあげている方法なのである。
「流石に医療器具を使うのは私もどうかと思うよ。うん。処女受胎でもする気なの?ってツッコミたい」
朱里の言葉にフィリアが首を傾げると朱里も苦笑いして、自分の知っている夜の生活やお役立ちアイテムの製薬部隊商品をフィリアに使い方を教えていく。
そして【刻狼亭】従業員下着部門の3人娘から教えてもらった事や下着も渡していく。
「フィリアちゃん、最初は皆痛いものなの。子供産むときはその100倍痛いからね?だから頑張って」
「はい!お義母様、私、頑張ります!!」
「ふふっ、ほどほどにね。仲が良いのは良い事だけど、次の日起きれなくなるから」
朱里の言葉にフィリアがきょとんとしながら頷いて手を握りしめて「頑張ります!」と気合を入れているのを見て朱里は大丈夫かな?と、思いつつ、今度女子会でもして皆で女子トークで交流させた方が良いかも?と思うのだった。
「フィリア、冷たい飲み物でも一緒に飲もうか?ティル達も湯冷まし欲しいだろうし」
「ぬーぬー」
「じゅーしゅ!」
「ルーも!」
「うん。ティルは牛乳でエルがジュースでルーシーもジュースだね」
「「「うん」」」
「行こう。フィリア」
「・・・はい」
シュトラールがティルナールとエルシオンの手を引いてフィリアはルーシーの手を引いて売店まで来るとシュトラールが瓶入りのジュースと牛乳を買って弟達に渡し、フィリアにもジュースを手渡す。
「座って飲もうか」
「あーい」
「・・・んぐんぐ」
「ぷぱーっ」
「・・・ふぅ」
「ティル以外もう飲んでるし!皆早すぎ?!」
シュトラールが弟と妹と嫁の飲みっぷりの早さに笑いながら旅館内の長椅子に座って足を伸ばしながらジュースを飲んで「ぷはーっ、熱い温泉の後はこれだねー」と笑う。
「フィリア、のぼせてない?大丈夫?」
「うん。大丈夫・・・」
ニコニコといつも通りのシュトラールにフィリアは先ほど、朱里やキリンから聞いた子作りの話が頭を巡り上手くシュトラールの顔が見れずに目がさ迷ってしまうのである。
閨教育など放置されていた王女にされているわけもなく、天然でここまで育ってきたのでシュトラールに任せようと今まで思っていたが・・・最初に失敗してからはキスと指だけで、しかも指も恥ずかしくて嫌がって終了とばかりに布団に包まってシュトラールを拒絶していた。
それを朱里とキリンに言ったら『怖かったり恥ずかしかったりはわかるけど、させてくれないのに赤ちゃん欲しがるのは無い・・・かな?』『悪女かな?』と、言われてしまい、へこんでいるのである。
悪いのはもの知らずのフィリアかもしれない。
でも、知らなかったし、知る環境も無かったのはフィリアにはどうしようもない。
「フィリア、母上やキリンさんに言われた事気にしないでね」
「え・・・聞こえてたの?」
「うん、獣人は耳が良いから・・・ごめんね」
「私こそ、ごめんなさい・・・」
「フィリアには無理はさせたくないから、医療用の器具で妊娠だけは出来るように考えておくからね」
「え・・・?」
「前に産院で勉強したことがあってその時に教えてもらったから、あの方法ならフィリアも痛くないし、赤ちゃん産む時は痛いかもしれないけど、それだけだから、ね」
笑顔でシュトラールがフィリアの頭を撫でて「早く子供出来るように機材貰ってこないとね」と言ってきて、フィリアはそんな事が出来るのだろうか?と困惑して何も言えなくなる。
「シューちゃん達ここに居たのね」
「あっ、ジュース飲んでる!わたしも1本貰っちゃお!リュエールはどうする?」
「じゃあ僕も1本」
「あーい」
「じゅーしゅ!」
「ルーも」
「こらこら、お前達は手の瓶が飲んだ後だと言っているから駄目だぞ?」
朱里達も合流してフィリアはそれ以上の話をシュトラールと出来ず、悶々としながらリュエール夫婦と別れて『女将亭』へ帰って来る。
寝る時に話そうと思っていたら、シュトラールは自分の机に座って医療用の勉強を始めていて、子作りの話も恥ずかしさから出来ずにそのままベッドで寝ていたら、朝になっていて、シュトラールに「おはよう」とおでこにキスをされていつも通りシュトラールが仕事に向かう。
ルーファスも仕事に復帰して、リュエールは今当主代理から少し離れて、休暇中でキリンと一緒に家の家具を作ったり、家に足りないものを買い足したりして過ごしている。
なのでキリンもリュエールと一緒に過ごしている為、『女将亭』に来ていない。
何より、『女将亭』は春まで少し休業しているので暇になっているのもある。
リビングで三つ子が朱里の後ろをついて歩き、たまに朱里が振り返っては「ガブガブしちゃうぞー」と三つ子をこちょこちょしてきゃあきゃあ声を上げて遊びながら家事をしている。
フィリアは朝食の食器を洗いながらその様子を見て、いいなぁ・・・と思うのだった。
王宮の離れで暮らしていたフィリアはたまに来る行商の親子を見たり、自分以外の王から可愛がられている姉達を羨ましく思って見ていた。
だから、子供が生まれたら、自分が可愛がって自分の様に寂しい思いはさせたくないと思っていた。
朱里の様に子供達と笑っている親子に自分もなりたい。
でも、キスで子供は出来ない・・・。
そしてシューの言う医療器具で妊娠させるというのは・・・それはそれで不安もある。
「フィリアちゃん、難しい顔してどうしたの?」
「あ、あの・・・朝からこんな事相談はどうかと思うのですが・・・」
「うん?どうしたの?」
「お義母様!私に閨教育を教えてくださいっ!」
「ふぁっ!」
フィリアがシュトラールの言う医療器具を使うという方法を話すと朱里が「あー・・・」と苦い顔をする。
中々子供が出来ないと相談に来ていた人に昔ありすが「スポイトで旦那さんのアレを、直接奥さんの子宮に入れたりしたらどーっかなってうち思ったんだけど」と、言って見事に妊娠したカップルが居て、それ以降、それなりの成果をあげている方法なのである。
「流石に医療器具を使うのは私もどうかと思うよ。うん。処女受胎でもする気なの?ってツッコミたい」
朱里の言葉にフィリアが首を傾げると朱里も苦笑いして、自分の知っている夜の生活やお役立ちアイテムの製薬部隊商品をフィリアに使い方を教えていく。
そして【刻狼亭】従業員下着部門の3人娘から教えてもらった事や下着も渡していく。
「フィリアちゃん、最初は皆痛いものなの。子供産むときはその100倍痛いからね?だから頑張って」
「はい!お義母様、私、頑張ります!!」
「ふふっ、ほどほどにね。仲が良いのは良い事だけど、次の日起きれなくなるから」
朱里の言葉にフィリアがきょとんとしながら頷いて手を握りしめて「頑張ります!」と気合を入れているのを見て朱里は大丈夫かな?と、思いつつ、今度女子会でもして皆で女子トークで交流させた方が良いかも?と思うのだった。
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