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15章
美味しいを探して③
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冬の寒さも何のそのという感じでシュトラールは元気に家を出てカシューに会う為に通行門に向かう。
既にルーファスは通行門に「カシュー・ヘイゲルという人物が通行許可の書類を提出したら自分を呼ぶように」と伝えておいた。
どんな相手が来るかは判らない上に、シュトラールを騙して温泉大陸に入る輩ならば即刻叩きだしてやる!という警戒もある。
なるべくならば、シュトラールが傷つかない様に最悪を避けて片をつけたい為に、食事だけして叩きだす・・・とも頭で考えているので料亭の予約はしっかりしておいた。
通行門の担当には腕輪の通信を持たせている為に今か今かとソワソワしながらルーファスが待っているのを見て、シュテンが「そんなに心配ならもう邪魔なので行ってきてください」と呆れた口調でルーファスを料亭のフロントから追い出す。
「ルーファス、いってらっしゃーい!」
「ルーファス、しっかり頑張ってね!」
タマホメとメビナが山吹色の尻尾をふわふわと揺らして手を振ってルーファスを見送り、ルーファスは少し気恥ずかしい物を感じながらゆっくりと歩いて行く。
「これではオレが親バカ丸出しの様だ・・・」
全くもってその通りではあるが、ルーファスとしては息子達に厳しくしてきたつもりなので複雑な気分ではある。
他から見れば、充分、ルーファスは親バカ丸出しで、今更何言ってるんだ?という感じなのだが、ルーファス本人はそこまで親バカだとは思っていないので過保護ではなく、これは温泉大陸を守るために必要な調査みたいなものだと自分に言い聞かせて歩みを進める。
通行門の所までルーファスが歩いて行くと、通行門の橋の上でシュトラールが尻尾を振りながら、通行許可の申請を出す人々の列を見ている。
その様子に、相変わらずシュトラールは人懐っこい性格だな。と、誰に似たのやらと小さく笑う。
「あ、旦那様。まだ例の人物は申請に来ていない様ですよ?」
「ああ、その様だな。シューが橋の上で待っているからな」
「坊ちゃんのお客なんですか?」
「その様だ。昨日世話になったらしくてな。持て成したいらしい」
「まぁ、相当ヤバい奴じゃなければ許可は出ますから大丈夫でしょう」
ルーファス達が話していると、シュトラールがピョンと通行門をジャンプして通行許可申請の列に走って行く。
それを見てルーファスが額に手を当てながら「あいつは・・・」と苦笑いする。
身内と言えど、出入りする際はちゃんと通行門を通れと言っているのに、上を飛び越えていくのはどうなのかと思いつつも、列の中から眼鏡を掛けた年上の女性の手を引いて、関係者通行門の方へ歩いてくる。
女性は困り顔で手振り身振りで停止させようとしている事からして、シュトラールが強引に連れて来ているのは明らかで、通行門の担当に「悪いな」と言うと「いえいえ」と苦笑いで返される。
「シュトラール、人様に迷惑を掛けるな」
ルーファスの声に耳をピンッと張ったシュトラールがルーファスを見つけると手を振る。
「父上!来てたんだ?あのね、昨日お世話になったカシューさん!」
嬉しそうなシュトラールに「やれやれ」と思いながら、カシューにルーファスが目を少し伏せながら挨拶をする。
「昨日は息子が世話になった様で申し訳ない。父親のルーファスという。通行許可の申請の書類がある様なら直接手続きをしよう」
カシューが少し困惑した顔をしてルーファスとシュトラールを見て手を横に振って拒否する。
「いえいえ、私は列に並んで申請を待ちますのでお気になさらないで下さい」
「えーっ、父上に頼めば直ぐだよ?」
「だから、シュトラール君、君ね私は別に急いで無いし、第一こっちは関係者出入りの門だから私は入れないの」
カシューの様子とシュトラールの懐き様に害はないなと、自分の考えも杞憂だったかとルーファスがフッと笑う。
「息子の世話になった人だ、オレの客人として持て成そう。温泉大陸の当主として客人を待たせてはオレの沽券に関わる。さぁ、申請書類を出してくれ」
「えと・・・今、温泉大陸の当主って言いました・・・?」
「ああ。温泉大陸【刻狼亭】15代目当主ルーファス・トリニアだ。もう既に料亭の方で息子の礼をする為にオレの名で一席設けさせてもらっている。急がないと料理人が首を長くしてしまう」
手を出すルーファスに自分の持っている申請書類を出すか迷っていると、シュトラールがその書類を「早く早く」とカシューの手から取り上げてルーファスに渡し、ルーファスが黒い眼鏡を掛けて書類に目を通して「問題ないな」と、通行門の担当を呼んで許可を出す旨を伝え通行証の手形をカシューへ直ぐに発行して渡す。
「ようこそ。温泉大陸へ」
「あの、ありがとうございます・・・」
「良かったね!カシューさん!」
えへへっと笑いながらシュトラールがカシューの手を引いて歩き出す。
ルーファスが「まさか女性だったとは・・・」と心の中で思いながら、朱里が知ったらまた騒ぎそうだと小さく笑う。
最近の朱里は息子達の女性交流について心配性を発動させているので、これは朱里も料亭に呼んだ方が良いかとも思ったものの、今朝くしゃみをしていたのを思い出して、風邪を引かせては可哀想だと連絡するのを止めておく。
「カシューさんはいつまでココに居られる?今日はココに泊まる?」
矢継ぎ早に聞くシュトラールにルーファスは忙しない子だと思いながらカシューを見れば、戸惑っている様でそばかすのある頬も赤く染まっている。
「申請には半日かかると思っていたし、宿は一応ここで取るつもりよ。ああ、でも今は混乱してて頭が上手く働かないから、少し待って」
「あはは。カシューさん良かったらうち来る?」
「ああ、そうだな。うちの旅館で良ければ一室用意させてもらおう。シューもそれで良いか?」
「うん。父上、今日は夜遅く帰っても良い?」
「ん?何処か行くつもりなのか?」
「カシューさんにリグリスさんのお店とキャンベルシーのお店も紹介したいし、あ、母上の店も紹介したい!でも時間的に母上のお店から行った方が良いかな?」
「申し訳ないな。うちの息子は貴女を色々連れ回したいらしい。日程はどのくらいの滞在か伺っても良いだろうか?」
ギョッとするカシューにルーファスが当主ではなく父親の顔をして聞くと、カシューも何時までも混乱している場合では無いと一人の女性としての威厳を立たせる。
「色々お気遣い頂いて申し訳ありません。私は温泉大陸への通行証の手続きだけで充分ですから。でも【刻狼亭】の料亭へは元から行くつもりで予約をしようと思っていましたから、ご馳走になれるのならばそれは有難く受けたいと思ってます!でも宿は自分で取りますし、ご好意は有難くお心遣いだけ貰います。滞在に関しては1週間程を予定していますので、息子さんさえ良ければ美味しいお店を紹介してもらって一緒に回れたらと思ってます」
本来ならば、通行証の申請も時間が掛かる事は知っているし、シュトラールは「父上」「母上」と親の事を言っていた事から良い所のお坊ちゃんだと思っていたので、世間知らずそうだし、悪い大人に引っ掛からない様に一緒に食べ歩きをしながら注意をしてあげようと、老婆心ながら思っていたのだ。
まさか温泉大陸の当主の息子だとは思ってはいなかったが・・・。
それに温泉大陸の当主一族は黒狼族の事は知っていた。
シュトラールを犬獣人だと思っていた・・・なんて言えない。
人懐っこくて狼獣人だとは思わなかったのだ・・・警戒心も無く尻尾は常にブンブンしているから。
顔はソックリだが、父親のルーファスは狼族のそれと判る気迫が常にしているから狼族と判るが、シュトラールにその気迫は欠片も見えなかったのである・・・。
「息子に付き合って貰えるなら、尚更、宿の方はうちの旅館を使ってほしい。先程も言ったが、オレにもこの大陸の当主としての沽券があるのでな。息子の客人が別の宿を取っているのは非常に不味い。こちらの事情なので旅館の料金も必要ない。1週間客人としてうちの旅館を楽しんでくれ」
「いえ、本当にお世話になるわけには・・・」
「そうだな・・・うちは色々と利用しようと集まって来る人間しか居ないのでな。息子が利用されていないか心配する者も多くてな、うちの旅館に毎日帰って来て従業員にも安全な人間だと安心させてやって欲しい。無論、利用しようとした時点で噛み殺すつもりだが」
ルーファスが有無を言わさぬ脅しを目でしてきて、カシューは頷くしかなかった。
こいつは逆らってはダメな部類だと・・・。
頷いたカシューにそれでいいとルーファスが目を細め、シュトラールは相変わらず尻尾をブンブンしながら嬉しそうに「一週間いっぱい美味しい所紹介するね!」と元気にカシューの手を引いて歩く。
既にルーファスは通行門に「カシュー・ヘイゲルという人物が通行許可の書類を提出したら自分を呼ぶように」と伝えておいた。
どんな相手が来るかは判らない上に、シュトラールを騙して温泉大陸に入る輩ならば即刻叩きだしてやる!という警戒もある。
なるべくならば、シュトラールが傷つかない様に最悪を避けて片をつけたい為に、食事だけして叩きだす・・・とも頭で考えているので料亭の予約はしっかりしておいた。
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「これではオレが親バカ丸出しの様だ・・・」
全くもってその通りではあるが、ルーファスとしては息子達に厳しくしてきたつもりなので複雑な気分ではある。
他から見れば、充分、ルーファスは親バカ丸出しで、今更何言ってるんだ?という感じなのだが、ルーファス本人はそこまで親バカだとは思っていないので過保護ではなく、これは温泉大陸を守るために必要な調査みたいなものだと自分に言い聞かせて歩みを進める。
通行門の所までルーファスが歩いて行くと、通行門の橋の上でシュトラールが尻尾を振りながら、通行許可の申請を出す人々の列を見ている。
その様子に、相変わらずシュトラールは人懐っこい性格だな。と、誰に似たのやらと小さく笑う。
「あ、旦那様。まだ例の人物は申請に来ていない様ですよ?」
「ああ、その様だな。シューが橋の上で待っているからな」
「坊ちゃんのお客なんですか?」
「その様だ。昨日世話になったらしくてな。持て成したいらしい」
「まぁ、相当ヤバい奴じゃなければ許可は出ますから大丈夫でしょう」
ルーファス達が話していると、シュトラールがピョンと通行門をジャンプして通行許可申請の列に走って行く。
それを見てルーファスが額に手を当てながら「あいつは・・・」と苦笑いする。
身内と言えど、出入りする際はちゃんと通行門を通れと言っているのに、上を飛び越えていくのはどうなのかと思いつつも、列の中から眼鏡を掛けた年上の女性の手を引いて、関係者通行門の方へ歩いてくる。
女性は困り顔で手振り身振りで停止させようとしている事からして、シュトラールが強引に連れて来ているのは明らかで、通行門の担当に「悪いな」と言うと「いえいえ」と苦笑いで返される。
「シュトラール、人様に迷惑を掛けるな」
ルーファスの声に耳をピンッと張ったシュトラールがルーファスを見つけると手を振る。
「父上!来てたんだ?あのね、昨日お世話になったカシューさん!」
嬉しそうなシュトラールに「やれやれ」と思いながら、カシューにルーファスが目を少し伏せながら挨拶をする。
「昨日は息子が世話になった様で申し訳ない。父親のルーファスという。通行許可の申請の書類がある様なら直接手続きをしよう」
カシューが少し困惑した顔をしてルーファスとシュトラールを見て手を横に振って拒否する。
「いえいえ、私は列に並んで申請を待ちますのでお気になさらないで下さい」
「えーっ、父上に頼めば直ぐだよ?」
「だから、シュトラール君、君ね私は別に急いで無いし、第一こっちは関係者出入りの門だから私は入れないの」
カシューの様子とシュトラールの懐き様に害はないなと、自分の考えも杞憂だったかとルーファスがフッと笑う。
「息子の世話になった人だ、オレの客人として持て成そう。温泉大陸の当主として客人を待たせてはオレの沽券に関わる。さぁ、申請書類を出してくれ」
「えと・・・今、温泉大陸の当主って言いました・・・?」
「ああ。温泉大陸【刻狼亭】15代目当主ルーファス・トリニアだ。もう既に料亭の方で息子の礼をする為にオレの名で一席設けさせてもらっている。急がないと料理人が首を長くしてしまう」
手を出すルーファスに自分の持っている申請書類を出すか迷っていると、シュトラールがその書類を「早く早く」とカシューの手から取り上げてルーファスに渡し、ルーファスが黒い眼鏡を掛けて書類に目を通して「問題ないな」と、通行門の担当を呼んで許可を出す旨を伝え通行証の手形をカシューへ直ぐに発行して渡す。
「ようこそ。温泉大陸へ」
「あの、ありがとうございます・・・」
「良かったね!カシューさん!」
えへへっと笑いながらシュトラールがカシューの手を引いて歩き出す。
ルーファスが「まさか女性だったとは・・・」と心の中で思いながら、朱里が知ったらまた騒ぎそうだと小さく笑う。
最近の朱里は息子達の女性交流について心配性を発動させているので、これは朱里も料亭に呼んだ方が良いかとも思ったものの、今朝くしゃみをしていたのを思い出して、風邪を引かせては可哀想だと連絡するのを止めておく。
「カシューさんはいつまでココに居られる?今日はココに泊まる?」
矢継ぎ早に聞くシュトラールにルーファスは忙しない子だと思いながらカシューを見れば、戸惑っている様でそばかすのある頬も赤く染まっている。
「申請には半日かかると思っていたし、宿は一応ここで取るつもりよ。ああ、でも今は混乱してて頭が上手く働かないから、少し待って」
「あはは。カシューさん良かったらうち来る?」
「ああ、そうだな。うちの旅館で良ければ一室用意させてもらおう。シューもそれで良いか?」
「うん。父上、今日は夜遅く帰っても良い?」
「ん?何処か行くつもりなのか?」
「カシューさんにリグリスさんのお店とキャンベルシーのお店も紹介したいし、あ、母上の店も紹介したい!でも時間的に母上のお店から行った方が良いかな?」
「申し訳ないな。うちの息子は貴女を色々連れ回したいらしい。日程はどのくらいの滞在か伺っても良いだろうか?」
ギョッとするカシューにルーファスが当主ではなく父親の顔をして聞くと、カシューも何時までも混乱している場合では無いと一人の女性としての威厳を立たせる。
「色々お気遣い頂いて申し訳ありません。私は温泉大陸への通行証の手続きだけで充分ですから。でも【刻狼亭】の料亭へは元から行くつもりで予約をしようと思っていましたから、ご馳走になれるのならばそれは有難く受けたいと思ってます!でも宿は自分で取りますし、ご好意は有難くお心遣いだけ貰います。滞在に関しては1週間程を予定していますので、息子さんさえ良ければ美味しいお店を紹介してもらって一緒に回れたらと思ってます」
本来ならば、通行証の申請も時間が掛かる事は知っているし、シュトラールは「父上」「母上」と親の事を言っていた事から良い所のお坊ちゃんだと思っていたので、世間知らずそうだし、悪い大人に引っ掛からない様に一緒に食べ歩きをしながら注意をしてあげようと、老婆心ながら思っていたのだ。
まさか温泉大陸の当主の息子だとは思ってはいなかったが・・・。
それに温泉大陸の当主一族は黒狼族の事は知っていた。
シュトラールを犬獣人だと思っていた・・・なんて言えない。
人懐っこくて狼獣人だとは思わなかったのだ・・・警戒心も無く尻尾は常にブンブンしているから。
顔はソックリだが、父親のルーファスは狼族のそれと判る気迫が常にしているから狼族と判るが、シュトラールにその気迫は欠片も見えなかったのである・・・。
「息子に付き合って貰えるなら、尚更、宿の方はうちの旅館を使ってほしい。先程も言ったが、オレにもこの大陸の当主としての沽券があるのでな。息子の客人が別の宿を取っているのは非常に不味い。こちらの事情なので旅館の料金も必要ない。1週間客人としてうちの旅館を楽しんでくれ」
「いえ、本当にお世話になるわけには・・・」
「そうだな・・・うちは色々と利用しようと集まって来る人間しか居ないのでな。息子が利用されていないか心配する者も多くてな、うちの旅館に毎日帰って来て従業員にも安全な人間だと安心させてやって欲しい。無論、利用しようとした時点で噛み殺すつもりだが」
ルーファスが有無を言わさぬ脅しを目でしてきて、カシューは頷くしかなかった。
こいつは逆らってはダメな部類だと・・・。
頷いたカシューにそれでいいとルーファスが目を細め、シュトラールは相変わらず尻尾をブンブンしながら嬉しそうに「一週間いっぱい美味しい所紹介するね!」と元気にカシューの手を引いて歩く。
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