黒狼の可愛いおヨメさま

ろいず

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15章

美味しいを探して② ※R18

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 シュトラールの嬉しそうな顔に朱里が安心して胸を撫でおろし、シュトラールに聞いたカシュー・ヘイゲルという人物が明日通行証の発行に問い合わせに来たら直ぐに許可が出る様にルーファスに『お願い』に行く。

「ルーファス、今お時間良いですか?」

 応接間で書類整理をしているルーファスに朱里がお茶の入った湯飲みを持ちながら、小さく微笑む。
そんな朱里にルーファスも目を細めて笑うと「ああ、いいぞ」と湯飲みを受け取りながらピトッとルーファスの肩に頭を寄り掛からせる朱里の髪を撫でる。

「さて、オレのアカリは何を『お願い』に来たんだ?」
「やっぱりわかります?」
「アカリの考えていることは大体お見通しだからな。ククッ、で?何を頼みたいんだ?」
「あのね、明日、カシュー・ヘイゲルっていう人が通行許可の書類を出すと思うんです。なので先に通行門の人に許可を出してもらえませんか?」
「なんだそいつは?」

 ルーファスの顔から笑顔が消えると、剣呑な表情で朱里の顎を指で掴んで持ち上げる。
朱里が目をパチパチしながら「シューちゃんのお知り合い?」と疑問形で答えると、少しだけ顎にかける指の力が抜ける。

「シューの知り合い?冒険者仲間か何かか?」
「私もよくは知らないのですけど、今日シューちゃんがお世話になったみたいでお礼にお食事を出してあげたいらしいの。だから、明日は私の名前で料亭にお席も取っておいて欲しいの。シューちゃんがお世話になったなら私もお礼をしたいですし・・・」

 朱里の唇に唇を重ねて朱里が唇を離そうとするとルーファスが腰を掴んで引き寄せて、啄むようなキスと貪る様なキスを繰り返して、朱里が息を途切れさせながらぐったりとすると、ようやくルーファスが手を離して唇が離れる。

「はふぅ・・・るー、ふぁす・・・?」
「オレの名で料亭は取っておく。アカリは大人しく家で子供達の面倒を見ておけ」
「・・・?」
「シューが世話になった人物であろうと、アカリを見ず知らずの男に会わせるわけにはいかない」
「はぅ・・・」
「わかったな?アカリ」

 とろんとした目で朱里が頷けば、満足したのかルーファスがゆっくり唇を重ねて「良い子だ」と言いながら、朱里のスカートの中からブラウスを引っ張り出してボタンを外していくとキャミソールをブラを上にずり上げて、ふるんとした双丘をやわやわと揉んで、朱里が恥ずかしそうに身をよじるのを見て目を細める。

「ぁ、くっ、ルーファスぅ・・・」
「アカリの可愛さは誰にも見せたくない」
「はぅ・・・っ」
「こんな風に乱れる姿も、可愛い声も、オレの物にしたい」
「んっ、私は、ルーファスのものですよ・・・?んっ、あっ」

 再び口づけが交わされて、胸の頂を指で摘ままれてクリクリと弄られると朱里の下半身がきゅんと疼いて下着を濡らす。

「可愛い事を言ってくれる」
「はぅぅ・・・あっ、おっぱいそんなに弄ったら、駄目です・・・まだ夜の授乳終わってないから」
「アカリはオレの物だと言った後でそれか、まったく」
「だって・・・」
「困った番だな。でも、そこも可愛いんだが」

 胸の間に唇を落として強く吸い上げて白い肌に赤い痕を付けると、ゆっくりと押し倒して覆いかぶさるとスカートの中に手をまさぐり入れて既に濡れそぼっている下着が透明の糸をひきながら脱がされる。

 下半身の小さな双丘の間に指を掻き入れて、朱里が小さく「んっ」と声を上げて目と唇を瞑りルーファスの指が与えてくる快感と刺激に体を委ねて声を抑えながら身をよじる。
体が解きほぐれて蜜が秘所から溢れ水音を立て、出し入れされる指の刺激だけでは足りないと、朱里の中がきゅうきゅうと疼いて、求める様な目でルーファスを見つめると、フッと笑顔が返ってきて、頬やおでこにキスを落としながらゆっくりとルーファスが腰を沈めて朱里の中に猛った昂ぶりを埋めていく。

「あ・・・っ、ふっ、苦し・・・」

 押し広げられる内壁は圧迫感と小さな快感の疼きを朱里に与えて、生理的な涙がポロッと流れる。
チュッと音を立てて朱里の目から流れた涙を吸い上げて、白い肌を火照らせてサクランボの様な唇が声をあげようとしては戦慄わなないて閉じられるのを見て、声をあげさせてみたい欲望と誰にも声を聞かせたくない欲望がせめぎ合ってドロドロした感情はルーファスの下半身を硬くさせて、朱里を苦しめるだけだった。

「やぁ・・・硬いっ、んっ、くぅ・・・あうっ」

 途切れ途切れに朱里が圧迫感に首を振って涙を溢れさせて体を震わせると、ルーファスの理性が焼き切れる音がジュッとして、貪るように唇を奪い塞ぐと腰を突き上げては引いてを繰り返し、朱里の悲鳴はルーファスの口の中に吸い込まれて消えていく。
 
「____っ!!___!!__!!!」

 朱里の中で昂ぶりを解き放つ頃には朱里は半分意識を飛ばしていて、中に出された白濁がドロッと出ていくたびに広げられた内壁がヒクついて、ルーファスが誘われるようにまた朱里の中に男根を押し込めると、朱里が掠れた嬌声を上げていた。

「きゃぅぅっ・・・」
「アカリ、凄く気持ちいい」
「あぅん、もっ、イキすぎて・・・辛いの・・・あっ、ん」
「もっと感じて、いっぱい乱れてオレだけに見せる顔をしておけ」
「ひぅ、やっ、動いちゃ・・・あぅ、あぅ、んっ、あっ」

 円を描くように腰を動かされて突き上げられると朱里の内壁がギュッと締まって、じわっと蜜がまた溢れ出し滑りをよくしてルーファスの動きも速度を上げて朱里を揺さぶっていく。

「もっ、ダメェ・・・っ!ルーファス、ダメ、イッちゃう、やぁっ!ああっ」
「んっ、オレもアカリと一緒だ」

 二度目の飛沫を体の奥で感じながら朱里も、脈動を感じてイッてしまうと、くったりともう動けないと白旗をあげた。

 朱里の服を整えてから搾乳器で哺乳瓶に母乳を入れてルーファスが子供達3人に飲ませに行くと、本を読め、遊べと3人が中々に手強く、気付けば寝落ちしていて、夜中にハッと目を覚まして応接間に戻ると、すっかり体の冷えた朱里が寝ていて慌てふためきながら朱里を寝室に連れて行き獣化して朱里を温める事になった。

「はくちゅん!」

 朱里がくしゃみをしながら朝食の準備をしているのを見て、ルーファスは久々に反省と後悔で朝からズーンとするのだった。

 耳を下げるルーファスに朱里が苦笑いしてルーファスに手招きする。
少ししゃがんだルーファスに朱里が背伸びをしてキスをして「3人の相手をしてくれてありがとうございます。大好きです」と言うと、ルーファスの顔がパァッと明るくなる。

 そんな両親の様子に7人の子供が何を思ったかはそれぞれの胸の中である。
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