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15章
腹ペコ妖精
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大きな滝のあるグラシアス森林はわたしの暮らしているエルフの森から半日程行ったところにある場所。
滝に生えているコケを採りに行くと、二虹が掛かっていた。
二虹はピンクと黄色の2つしか掛かっていない虹で、二虹の下をくぐると良い事があるのだとか言われている。
「良い事あると良いなぁ」
ニ虹の下をくぐって、ブーツを脱いで服を脱ぐとハーフタンクトップとパンツ姿で小さなポーチを腰に巻いて滝の中に入る。
岩場に生えているコケをポーチの中に入れておいたガラス瓶に入れて蓋をするとポーチにまた入れて滝を潜って出ると、目の前を大きな魚が飛び跳ねた。
「お昼ご飯!発見!!」
急いで服と一緒に置いておいた弓を手に取り、矢に細い紐をくくり付けると耳を澄ませて弓を構える。
風がザワッと吹いて耳飾りが揺れる。
リュエールに貰ったヒドラの回復クリスタルの欠片を耳飾りにしている物で、リュエールの言う様に多少の怪我は直ぐに治る優れもの。
わたしの片方の耳飾りはエメラルド色のまま。もう片方はリュエールに渡してある。
と、集中。
パシャンと水音が弾き、魚が水面から飛び跳ね、矢を放つ。
水中に潜る魚と矢に付いた紐を引いて緩めての攻防を繰り返し、再び水面に上がって来たところを一気に糸を引き寄せる。
「やったー!お昼ご飯ー!!」
まだビチビチと暴れる魚を岸に引き上げて鼻歌まじりに火を起こす準備をしようと石を積み上げていると、後ろからフワッと風が身に纏わりついて濡れた体が乾いていく。
振り向くとリュエールが少し困った顔でわたしを見て自分の着てるシャツを掛けて来る。
「コラ。服を着替えてからお昼ご飯にしないと駄目でしょ?」
「へっ?わわっ!~っ!!!」
慌ててしゃがみ込むとリュエールがクスッと笑って「火を起こしておくからキリンは着替えてていいよ」と石を積み上げ始める。
ううっ、下着見られた~っ!!
でもリュエールすごく涼しい顔してるし・・・気にし過ぎかな?
背中向いてるし、大丈夫かな?
胸がドキドキするーっ!!!
トキメキとかではなく、普通に恥ずかしい!!
「今回は随分早く来たんだね」
「うん。キリンに教えてもらった風魔法で速度増加させたからね。それに、キリンに早く会いたかったから」
「そ、そうなんだー風魔法便利だよね」
ひぃっ!リュエールはどうしてそう甘ったるい言葉が直ぐに出るの?!
ううっ、早く着替えたいのに指が震えるっ!!!
落ち着け!落ち着くのよキリン!!
「キリンは僕に会いたかった?」
首筋に息が掛かる距離にリュエールがいつの間にか居て、驚きのあまり思わず飛び跳ねそうになったら、リュエールが笑っていて、心臓が本当に口から出そう・・・。
「相変わらず、キリンは直ぐに赤くなるんだから。本当に可愛いなぁ」
「うぐっ・・・恥ずかしい・・・」
「んーっ、そういう所も可愛い」
リュエールに後ろから抱きしめられて、ひぇぇっと思っているとビチビチビチと魚が滝の中へ戻ろうと岸辺で大暴れしていて、慌てて糸を引っ張る。
「お昼ご飯!逃げちゃダメぇー!!」
「あはは。魚も僕が何とかしとくから、本当に早く服着て?」
「ふっ、わぁぁぁ!!」
慌てて魚の糸を引っ張ったから羽織っていたリュエールのシャツが地面に落ちてた・・・。
ええ、もうわたし下着状態再びですよ?!
穴があったら入りたい。本当に・・・。
ようやく服を着替え終えて、リュエールにシャツを返すと、リュエールがシャツを着ながら「キリンの匂いがする」と、幸せそうな顔をして目を伏せるから、思わず変な声が出そうになった。
「・・・・っ!!!!」
エルフは美形が多いけど、リュエールは別の意味で美人だから困る。
あ、でも、細い割りには筋肉がしっかりあるんだ。エルフは筋力が付きにくいからこんな風に筋肉がある肉体って見るの初めてかもしれない。
獣人って筋肉付きやすいのかな?
そういえば、リュエールのお父さんのルーファスさんも腕、がっしりしてたなぁ。
「何?見惚れてた?」
「ふわぁっ!!」
ひぇっ、ジロジロ見過ぎてた。
あれ?リュエールが目の前に来たけど、少し違和感。
「リュエール、もしかして、背が伸びた?」
「どうだろ?ああ、でもキリンと会った時は同じくらいだったけど、今はキリンより少し高いかな?」
「う・・・羨ましいっ」
「ふふっ、キリンはそのままでいてよ」
「えーっ、私、エルフの中で小人って言われてるのに・・・」
「僕だけの可愛い小人でいて」
金色と黒い目のオッドアイが優しく笑って頬に手が添えられると優しく唇が重なって、トクンと胸が小さく高鳴る。甘い口の中の味に心の中の乾いた様な物が潤う気がする。
これが番の魂の引き合う感じなのかな?
パチンと、火を起こした木の枝が爆ぜる音がして、ゆっくりと唇が離れる。
その途端、くぅ~っと、お腹の音が鳴って別の意味で恥ずかしさのあまり真っ赤になる。
もぉーわたしのお腹ここは鳴っちゃいけないところだってばぁあ!!
リュエールが小さく笑って自分のカバンから料理の入ったガラス容器を出す。
「母上が色々作って持たせてくれたから、魚と一緒に食べよう」
「うん!アカリさんのご飯大好きー!」
2人で今修行してる事や近所の人の事を喋りながら二虹を見ながらお昼ご飯を一緒に食べて一緒にわたしの村に夜遅くに戻り、わたしの家でネリリスお婆ちゃんにリュエールは温泉大陸に送ってもらって帰る。
早くわたしが転移魔法を使える様になれば送ってあげられるんだけど、わたしにはまだ無理だから、転移魔法が使える様になるのがわたしの一番の目標。
早く魔法を覚えて行き来出来るようになればもっと会えるんだけどな。
滝に生えているコケを採りに行くと、二虹が掛かっていた。
二虹はピンクと黄色の2つしか掛かっていない虹で、二虹の下をくぐると良い事があるのだとか言われている。
「良い事あると良いなぁ」
ニ虹の下をくぐって、ブーツを脱いで服を脱ぐとハーフタンクトップとパンツ姿で小さなポーチを腰に巻いて滝の中に入る。
岩場に生えているコケをポーチの中に入れておいたガラス瓶に入れて蓋をするとポーチにまた入れて滝を潜って出ると、目の前を大きな魚が飛び跳ねた。
「お昼ご飯!発見!!」
急いで服と一緒に置いておいた弓を手に取り、矢に細い紐をくくり付けると耳を澄ませて弓を構える。
風がザワッと吹いて耳飾りが揺れる。
リュエールに貰ったヒドラの回復クリスタルの欠片を耳飾りにしている物で、リュエールの言う様に多少の怪我は直ぐに治る優れもの。
わたしの片方の耳飾りはエメラルド色のまま。もう片方はリュエールに渡してある。
と、集中。
パシャンと水音が弾き、魚が水面から飛び跳ね、矢を放つ。
水中に潜る魚と矢に付いた紐を引いて緩めての攻防を繰り返し、再び水面に上がって来たところを一気に糸を引き寄せる。
「やったー!お昼ご飯ー!!」
まだビチビチと暴れる魚を岸に引き上げて鼻歌まじりに火を起こす準備をしようと石を積み上げていると、後ろからフワッと風が身に纏わりついて濡れた体が乾いていく。
振り向くとリュエールが少し困った顔でわたしを見て自分の着てるシャツを掛けて来る。
「コラ。服を着替えてからお昼ご飯にしないと駄目でしょ?」
「へっ?わわっ!~っ!!!」
慌ててしゃがみ込むとリュエールがクスッと笑って「火を起こしておくからキリンは着替えてていいよ」と石を積み上げ始める。
ううっ、下着見られた~っ!!
でもリュエールすごく涼しい顔してるし・・・気にし過ぎかな?
背中向いてるし、大丈夫かな?
胸がドキドキするーっ!!!
トキメキとかではなく、普通に恥ずかしい!!
「今回は随分早く来たんだね」
「うん。キリンに教えてもらった風魔法で速度増加させたからね。それに、キリンに早く会いたかったから」
「そ、そうなんだー風魔法便利だよね」
ひぃっ!リュエールはどうしてそう甘ったるい言葉が直ぐに出るの?!
ううっ、早く着替えたいのに指が震えるっ!!!
落ち着け!落ち着くのよキリン!!
「キリンは僕に会いたかった?」
首筋に息が掛かる距離にリュエールがいつの間にか居て、驚きのあまり思わず飛び跳ねそうになったら、リュエールが笑っていて、心臓が本当に口から出そう・・・。
「相変わらず、キリンは直ぐに赤くなるんだから。本当に可愛いなぁ」
「うぐっ・・・恥ずかしい・・・」
「んーっ、そういう所も可愛い」
リュエールに後ろから抱きしめられて、ひぇぇっと思っているとビチビチビチと魚が滝の中へ戻ろうと岸辺で大暴れしていて、慌てて糸を引っ張る。
「お昼ご飯!逃げちゃダメぇー!!」
「あはは。魚も僕が何とかしとくから、本当に早く服着て?」
「ふっ、わぁぁぁ!!」
慌てて魚の糸を引っ張ったから羽織っていたリュエールのシャツが地面に落ちてた・・・。
ええ、もうわたし下着状態再びですよ?!
穴があったら入りたい。本当に・・・。
ようやく服を着替え終えて、リュエールにシャツを返すと、リュエールがシャツを着ながら「キリンの匂いがする」と、幸せそうな顔をして目を伏せるから、思わず変な声が出そうになった。
「・・・・っ!!!!」
エルフは美形が多いけど、リュエールは別の意味で美人だから困る。
あ、でも、細い割りには筋肉がしっかりあるんだ。エルフは筋力が付きにくいからこんな風に筋肉がある肉体って見るの初めてかもしれない。
獣人って筋肉付きやすいのかな?
そういえば、リュエールのお父さんのルーファスさんも腕、がっしりしてたなぁ。
「何?見惚れてた?」
「ふわぁっ!!」
ひぇっ、ジロジロ見過ぎてた。
あれ?リュエールが目の前に来たけど、少し違和感。
「リュエール、もしかして、背が伸びた?」
「どうだろ?ああ、でもキリンと会った時は同じくらいだったけど、今はキリンより少し高いかな?」
「う・・・羨ましいっ」
「ふふっ、キリンはそのままでいてよ」
「えーっ、私、エルフの中で小人って言われてるのに・・・」
「僕だけの可愛い小人でいて」
金色と黒い目のオッドアイが優しく笑って頬に手が添えられると優しく唇が重なって、トクンと胸が小さく高鳴る。甘い口の中の味に心の中の乾いた様な物が潤う気がする。
これが番の魂の引き合う感じなのかな?
パチンと、火を起こした木の枝が爆ぜる音がして、ゆっくりと唇が離れる。
その途端、くぅ~っと、お腹の音が鳴って別の意味で恥ずかしさのあまり真っ赤になる。
もぉーわたしのお腹ここは鳴っちゃいけないところだってばぁあ!!
リュエールが小さく笑って自分のカバンから料理の入ったガラス容器を出す。
「母上が色々作って持たせてくれたから、魚と一緒に食べよう」
「うん!アカリさんのご飯大好きー!」
2人で今修行してる事や近所の人の事を喋りながら二虹を見ながらお昼ご飯を一緒に食べて一緒にわたしの村に夜遅くに戻り、わたしの家でネリリスお婆ちゃんにリュエールは温泉大陸に送ってもらって帰る。
早くわたしが転移魔法を使える様になれば送ってあげられるんだけど、わたしにはまだ無理だから、転移魔法が使える様になるのがわたしの一番の目標。
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