433 / 960
14章
狂った果実23 【終】
しおりを挟む
春、4月1日に花畑で大きなレジャーシートを広げ重箱のお弁当を広げてハガネが横に座って手伝おうとうずうずしている朱里に座っていろと指でクッションを指さす。
「主役が手伝ってどーすんだよ?」
「ううっ、手持無沙汰です」
ハガネが朱里の頭をぽすぽすと叩き、朱里に哺乳瓶を3つ渡すと「アカリの仕事な」と白い歯を見せて笑う。
朱里が哺乳瓶を持って編み籠の中でタオル生地で作った人形を口に入れて遊んでいるティルナール達を1人ずつ抱きながら哺乳瓶を口に咥えさせていく。
「ティルも火属性アレルギーが治ったし、飲みっぷりも力強くなったね」
「うー、あー」
「あ、お返事はいらないんだよー。飲んでていいよティル」
耳をピコピコと動かしながらティルナールがミルクを飲むのを朱里が笑って見守る。
朱里が1週間居なかった間にシュトラールがティルナールの火属性アレルギーを製薬部隊と一緒に薬湯を使った回復魔法を施したところ完治したらしく、ティルナールの体調も良くなり元気にミルクを飲む様になった。
どうも空気中の火属性でティルナールは体調をずっと崩していたらしく、お乳の吸いが悪かったりしていた原因だった様で、今は他の2人と大差ない体重を維持している。
「エルは相変わらずいい飲みっぷりですねー」
ジュッコジュッコと返事すらなく一心不乱という様に飲んでいくエルシオンは流石である。
エルシオンもリュエールが魔力が溜まりやすい場所を【破壊】で流れを良くしてあげてからは獣化を繰り返す事は無くなった。
双子兄恐るべし、いや、これも兄弟愛?と、朱里は良い事だとうんうんと頷く。
「ルーシー」
「あー、んー」
「ルーシーは美人さんだねぇ。んっもう。可愛いんだから~」
「あー」
自分に似ていない分、将来は美女になると朱里的に期待大のルーシーである。
勿論、ミルアとナルアも可愛いと思っているが、それでも美形のルーファスに似たルーシーは将来どんな子に育つのか母親としてはワクワクが止まらないのである。
ルーファスの母親シャロンは肖像画でしか見た事が無いので少し想像がしにくい。
写真に慣れてしまっている朱里には肖像画は少しリアルとは差があり過ぎるのである。
3人にげっぷをさせてから、朱里が花畑を見つめて目を細めると花束お化けたちが歩いている。
お化け、もとい花束を持ったドラゴン達が嬉しそうに騒いでいる。
まだ孵化して日付が浅いケイトはケルチャが頭に乗せて首に花冠を何個も付けている。
「アカリ!お誕生日おめでとう!」
「嫁には我が氷の花をプレゼントしたかったんだが、婿に怒られた」
「当たり前じゃない!アンタの氷の花でアカリの手が霜焼け起こしたらどーすんのよ!」
「キュウウウ」
アルビーにバランスよくグラデーションになった花束を貰い、グリムレインには花弁の大きな花を大量に貰い、ケルチャにはケイトの首に掛けてある花冠を頭にぽすぽすと乗せられた。
「ありがとう。すごい花の量だね」
「アカリの為に頑張ったよ!」
「我に任せればこんなものだ」
「ケイトとアタシが居ればどこでも花畑よ」
「キュウ!」
あははと笑って朱里の周りに4匹が陣取ると、小さな黒い人影が森から2つピョンと飛び上がる。
ミルアとナルアが森から飛び出るとローランドが2人を両脇に抱えると、くるりと方向転換して空に向かって炎を吐き出す。
そこへミルアが火魔法を放ち、ハート形の炎が空に浮かび、ナルアがそこへ追加の火魔法を放つとハートの炎が大量に空に飛び散る。
「母上、見た?」
「母上、ハート花火なの!」
「うん。凄いね。綺麗で可愛かったよ」
「わたし達からの誕生日プレゼントなの!」
「形は残らないけど受け取ってなの!」
「ありがとう。2人共嬉しいよ」
2人を両脇に抱えてローランドが空中にハートを描いて朱里の元へ降りる。
「おれはこんだけ」
パラパラと朱里の手に赤いハート形の石を落とすとローランドがニッと笑う。
「ありがとうローランド。綺麗だね」
光にかざして朱里が「宝石みたい」と笑うと、ハガネが「ルビーだな」と呆れた顔をする。
朱里が目を丸くするとローランドが「拾ったモンを削っただけだから気にすんな」とミルアとナルアを膝に乗せてレジャーシートの上に座る。
ズシンと、音がするとニクストローブが空から降りてきて背中にルーファスとリュエールとシュトラールとスピナとエデンを乗せていた。
リュエールとシュトラールが降りると大きな肉の塊を持って帰って来る。
「母上の誕生日祝いにランバードを狩ってきたよ」
「母上おめでとー!ランバードが暴れて遅くなっちゃった」
「エデンもがんばったよ!」
「あたしはお肉を風で切るからニクストローブ石板用意してー」
「年寄りの扱いがひどいのぅ」
「ふふっ、大きなお肉だね。ありがとう。皆で食べよっか」
ニクストローブが石を鉄板の様に長方形に成型するとその下に石を積み上げ、ケルチャがそこへ木をくべてローランドが火を放ち、スピナが風で肉を薄切りにして並べていく。
「即席石焼の焼肉!お誕生日プレゼント完成よ!」
「スピナもニクストローブもありがとう。あとケルチャも」
「「「どういたしまして」」」
3人が笑ってハガネが大きなトングを持って皿に焼けた肉をサッと盛り付けて朱里に渡す。
「主役が一番だろ」と言われ、朱里が「いただきます!」と肉を口にすると、ルーファスが全員にグラスと飲み物を持たせていく。
「じゃあ、皆グラスを持ったか?」
全員がグラスを持って掲げると、ルーファスが頷いて朱里のグラスと自分のグラスをカチンと合わせる。
「アカリ、誕生日おめでとう」
「「「「「誕生日おめでとう」」」」」
朱里が目を細めて、はにかみながら「ありがとう」と笑う。
ケルチャがケイトを抱きかかえて花冠を作って笑うと、花畑の花がポンポンと新しい花を作り、白金色のアルビーは花粉で黄色くなっていた。
「ちょっとー、花咲かせすぎだからね?」
「いいじゃない。黄竜みたいで」
「嫌だよ。まったくもぅ」
そんなやり取りを見ながら朱里が隣りのルーファスに話し掛ける。
「ねぇ、ルーファス」
「どうかしたかアカリ?」
「ケイトが助かって良かったね。でもどうしてルーファスは『竜の癒し木』の実を持ってたの?」
「万が一の時の為に用意しておいただけだ」
「用意周到ですね」
「本当は【魔果】の果実も1つくらい何かの為に欲しかったんだがな」
「要らないでしょ?!」
「そうか?何かに使えそうな感じではあったんだがな。まぁ、意思を持っている時点で気味が悪いと手を出すのを止めておいたら、アカリが食ってしまったからな」
「うぐっ・・・忘れてください・・・」
「クククッ。まぁ、【魔果】で起きた犯罪は情状酌量の余地があるとして判決も厳しい物にならないらしいしな。他の【魔果】被害に遭っていた人間も元に戻ったし、犯人も【魔果】に狂わされていた様な所はあるから一生外には出てこれないが、【魔果】の効果が無くなって今は別人の様に真面目に刑に服しているらしいぞ」
「本当に、あの樹は人を狂わせて人騒がせな樹でしたね」
朱里が「もうこりごりです」と肩を落とすとルーファスが朱里の頬にキスをしながら囁く。
「オレは可愛いアカリさんをまた見たいがな」
「~っ!!!」
春の風に花が舞い、家族の笑顔がこぼれる中で朱里の誕生日の宴は賑やかに過ぎていく。
「主役が手伝ってどーすんだよ?」
「ううっ、手持無沙汰です」
ハガネが朱里の頭をぽすぽすと叩き、朱里に哺乳瓶を3つ渡すと「アカリの仕事な」と白い歯を見せて笑う。
朱里が哺乳瓶を持って編み籠の中でタオル生地で作った人形を口に入れて遊んでいるティルナール達を1人ずつ抱きながら哺乳瓶を口に咥えさせていく。
「ティルも火属性アレルギーが治ったし、飲みっぷりも力強くなったね」
「うー、あー」
「あ、お返事はいらないんだよー。飲んでていいよティル」
耳をピコピコと動かしながらティルナールがミルクを飲むのを朱里が笑って見守る。
朱里が1週間居なかった間にシュトラールがティルナールの火属性アレルギーを製薬部隊と一緒に薬湯を使った回復魔法を施したところ完治したらしく、ティルナールの体調も良くなり元気にミルクを飲む様になった。
どうも空気中の火属性でティルナールは体調をずっと崩していたらしく、お乳の吸いが悪かったりしていた原因だった様で、今は他の2人と大差ない体重を維持している。
「エルは相変わらずいい飲みっぷりですねー」
ジュッコジュッコと返事すらなく一心不乱という様に飲んでいくエルシオンは流石である。
エルシオンもリュエールが魔力が溜まりやすい場所を【破壊】で流れを良くしてあげてからは獣化を繰り返す事は無くなった。
双子兄恐るべし、いや、これも兄弟愛?と、朱里は良い事だとうんうんと頷く。
「ルーシー」
「あー、んー」
「ルーシーは美人さんだねぇ。んっもう。可愛いんだから~」
「あー」
自分に似ていない分、将来は美女になると朱里的に期待大のルーシーである。
勿論、ミルアとナルアも可愛いと思っているが、それでも美形のルーファスに似たルーシーは将来どんな子に育つのか母親としてはワクワクが止まらないのである。
ルーファスの母親シャロンは肖像画でしか見た事が無いので少し想像がしにくい。
写真に慣れてしまっている朱里には肖像画は少しリアルとは差があり過ぎるのである。
3人にげっぷをさせてから、朱里が花畑を見つめて目を細めると花束お化けたちが歩いている。
お化け、もとい花束を持ったドラゴン達が嬉しそうに騒いでいる。
まだ孵化して日付が浅いケイトはケルチャが頭に乗せて首に花冠を何個も付けている。
「アカリ!お誕生日おめでとう!」
「嫁には我が氷の花をプレゼントしたかったんだが、婿に怒られた」
「当たり前じゃない!アンタの氷の花でアカリの手が霜焼け起こしたらどーすんのよ!」
「キュウウウ」
アルビーにバランスよくグラデーションになった花束を貰い、グリムレインには花弁の大きな花を大量に貰い、ケルチャにはケイトの首に掛けてある花冠を頭にぽすぽすと乗せられた。
「ありがとう。すごい花の量だね」
「アカリの為に頑張ったよ!」
「我に任せればこんなものだ」
「ケイトとアタシが居ればどこでも花畑よ」
「キュウ!」
あははと笑って朱里の周りに4匹が陣取ると、小さな黒い人影が森から2つピョンと飛び上がる。
ミルアとナルアが森から飛び出るとローランドが2人を両脇に抱えると、くるりと方向転換して空に向かって炎を吐き出す。
そこへミルアが火魔法を放ち、ハート形の炎が空に浮かび、ナルアがそこへ追加の火魔法を放つとハートの炎が大量に空に飛び散る。
「母上、見た?」
「母上、ハート花火なの!」
「うん。凄いね。綺麗で可愛かったよ」
「わたし達からの誕生日プレゼントなの!」
「形は残らないけど受け取ってなの!」
「ありがとう。2人共嬉しいよ」
2人を両脇に抱えてローランドが空中にハートを描いて朱里の元へ降りる。
「おれはこんだけ」
パラパラと朱里の手に赤いハート形の石を落とすとローランドがニッと笑う。
「ありがとうローランド。綺麗だね」
光にかざして朱里が「宝石みたい」と笑うと、ハガネが「ルビーだな」と呆れた顔をする。
朱里が目を丸くするとローランドが「拾ったモンを削っただけだから気にすんな」とミルアとナルアを膝に乗せてレジャーシートの上に座る。
ズシンと、音がするとニクストローブが空から降りてきて背中にルーファスとリュエールとシュトラールとスピナとエデンを乗せていた。
リュエールとシュトラールが降りると大きな肉の塊を持って帰って来る。
「母上の誕生日祝いにランバードを狩ってきたよ」
「母上おめでとー!ランバードが暴れて遅くなっちゃった」
「エデンもがんばったよ!」
「あたしはお肉を風で切るからニクストローブ石板用意してー」
「年寄りの扱いがひどいのぅ」
「ふふっ、大きなお肉だね。ありがとう。皆で食べよっか」
ニクストローブが石を鉄板の様に長方形に成型するとその下に石を積み上げ、ケルチャがそこへ木をくべてローランドが火を放ち、スピナが風で肉を薄切りにして並べていく。
「即席石焼の焼肉!お誕生日プレゼント完成よ!」
「スピナもニクストローブもありがとう。あとケルチャも」
「「「どういたしまして」」」
3人が笑ってハガネが大きなトングを持って皿に焼けた肉をサッと盛り付けて朱里に渡す。
「主役が一番だろ」と言われ、朱里が「いただきます!」と肉を口にすると、ルーファスが全員にグラスと飲み物を持たせていく。
「じゃあ、皆グラスを持ったか?」
全員がグラスを持って掲げると、ルーファスが頷いて朱里のグラスと自分のグラスをカチンと合わせる。
「アカリ、誕生日おめでとう」
「「「「「誕生日おめでとう」」」」」
朱里が目を細めて、はにかみながら「ありがとう」と笑う。
ケルチャがケイトを抱きかかえて花冠を作って笑うと、花畑の花がポンポンと新しい花を作り、白金色のアルビーは花粉で黄色くなっていた。
「ちょっとー、花咲かせすぎだからね?」
「いいじゃない。黄竜みたいで」
「嫌だよ。まったくもぅ」
そんなやり取りを見ながら朱里が隣りのルーファスに話し掛ける。
「ねぇ、ルーファス」
「どうかしたかアカリ?」
「ケイトが助かって良かったね。でもどうしてルーファスは『竜の癒し木』の実を持ってたの?」
「万が一の時の為に用意しておいただけだ」
「用意周到ですね」
「本当は【魔果】の果実も1つくらい何かの為に欲しかったんだがな」
「要らないでしょ?!」
「そうか?何かに使えそうな感じではあったんだがな。まぁ、意思を持っている時点で気味が悪いと手を出すのを止めておいたら、アカリが食ってしまったからな」
「うぐっ・・・忘れてください・・・」
「クククッ。まぁ、【魔果】で起きた犯罪は情状酌量の余地があるとして判決も厳しい物にならないらしいしな。他の【魔果】被害に遭っていた人間も元に戻ったし、犯人も【魔果】に狂わされていた様な所はあるから一生外には出てこれないが、【魔果】の効果が無くなって今は別人の様に真面目に刑に服しているらしいぞ」
「本当に、あの樹は人を狂わせて人騒がせな樹でしたね」
朱里が「もうこりごりです」と肩を落とすとルーファスが朱里の頬にキスをしながら囁く。
「オレは可愛いアカリさんをまた見たいがな」
「~っ!!!」
春の風に花が舞い、家族の笑顔がこぼれる中で朱里の誕生日の宴は賑やかに過ぎていく。
30
お気に入りに追加
4,621
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
番から逃げる事にしました
みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。
前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。
彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。
❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。
❋独自設定有りです。
❋他視点の話もあります。
❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。