黒狼の可愛いおヨメさま

ろいず

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14章

狂った果実14 ※R18

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「【魔果】を食べて食欲が満たされたアカリは次に「抱っこ」と言って・・・こんな風に」

 ルーファスが膝に乗せて抱き上げると「それからキス魔になっていったな」と言って朱里の頬やおでこにキスを落としていく。

「うわぁぁぁ!それ何処でやってたの?!まさか公衆の面前じゃないよね?」
「可愛かったぞ。「私のなんですよー!ふふふーっ」と、行く先々で自慢していてな・・・んぐっ」
「わーっ!わーっ!ストップ!やめてぇ!!」
 
 ルーファスの口を朱里が両手で押さえて顔を赤くして涙目でふるふると首を左右に振る。
自分は何をしていたんだと思うのと、記憶絶対戻らないで!!と強く願う所である。きっと記憶が蘇ったら軽く死ねてしまいそうだと朱里は思う。

「えーと、それじゃあ・・・犯人が捕まったのにルーファスが金髪なのは何で?」
「オレを他の女に取られたくないから金髪でチャラくしていろと言われたからだ。家に戻るまでは元に戻すなとアカリにお願いされたからな」
「・・・ううっ。その私は私であって私じゃないです!!」
「でも可愛かったぞ。子供みたいに直ぐ拗ねてしまったり、甘えてきたり」
「忘れて!今すぐぅぅ~!!」

 苦笑しながらルーファスが「あっちのアカリも可愛いがこっちのアカリも可愛い」とキスをしていく。

「あうぅっ~っ」
「犯人も周りも【魔果】で少し狂っていたから自分の事に必死で覚えてないさ」
「ほんとに?・・・きゃぅっ!」

 首筋に歯を立てられて朱里がビクッと体を震わせて悲鳴を上げる。
舌で首筋を舐めながらたまに甘噛みしては白い肌に痕を付けていき、ドレスを脱がしにかかる。

「アカリの【聖域の雫】で効果は打ち消したんだが、【魔果】の苗木が近くにあったせいか番の居る人間以外は影響を受けていたからな」
「待って、苗木?苗木ってどういう事?」

 コルセットの紐を解きながらルーファスが「【魔果】は2本あった」と告げて、コルセットの締め付けが無くなってふにっとした朱里のお腹に手を当てる。

「【魔果】の封印を解いたのは【魔果】自身だった。今回の慈善事業家の犯人はたまたま【魔果】の近くに居た。そして【魔果】が果実の中に【核】を仕込んで犯人に持って帰らせた。グリムレインが封印したのはその後という感じだ」

「あの・・・っ、真面目な話だよね?何で脱がしてくるの?!」

 ドレスとコルセットを外されて、ガーターベルトとショーツとストッキングだけの姿にされた朱里が自分の手で胸を隠しながら、じりじりと後ろに下がる。

「アカリがシャワーを浴びた後に可愛がって欲しいとお願いしていたからな」
「はうぅぅっ!!それは私であって私じゃないです!」
「まぁ、オレにとっては正気だろうと戻ろうと同じ事だ」
「私覚えてないもの・・・ううっ」
「アカリの体は覚えていると思うぞ」

 閉じた足のつけ根に手を入れられてショーツをずらしてルーファスの指が侵入してくると、くちゅと水音がしてルーファスが指を抜いて、朱里の前に濡れて透明の糸を引く指を見せる。

「~っ!!!」
「ほらな?アカリも可愛がって欲しかった様だぞ」
「でも、状況がわかんないのに・・・するのは、ちょっと・・・」
「なら、しながら説明していこう」
「えっ!・・・あの、ひぃんっ!」

 つぷっと指がまた蜜口の中に入り、ゾクッとした快感が体に走って行く。
なぞる様に蜜壺の中をゆっくりと指が動き、もっと刺激が欲しくて肉襞がキュウッと甘く疼いてはヒクつく。
ふるんとした胸の頂は指が動くたびにじわっと白い液体を流すとルーファスの口の中に吸われて舌で転がされる。

「あふっ、やっ・・・あっ、お腹、きゅうってする・・・んっくっ」
「・・・っと、ああ何だったかな。苗木か、【核】の入った果実は種を唯一持っている実で直ぐに小さな苗木になったらしい。ただ、小さすぎて効果はそれ程でもなく、実も小さかった」

 ルーファスが説明をするが、朱里の頭の中には中々入ってこない。むしろ、そんな話は今は要らないとばかりに、唇でルーファスの口を塞いで手でルーファスの体を引き寄せる。

「あっ、はぁ、んっ、もっと」

 キスを繰り返しながら朱里が体を密着させると、トロンとした目を見てルーファスがまだ【魔果】が少し残っているなと気付くが、「もっと」と強請って腰を揺らして指に自分の秘所の気持ち良くなる部分を押し当ててくる朱里に舌なめずりする。

「アカリはいやらしい子だな」
「んっ、違うの。でも、気持ちいいの欲しいの、あんっ」

 朱里が押し当ててくる場所を指2本で抜き差しを繰り返すと、蜜壺が締まりながら蜜を流していく。
じゅくじゅくと水音をさせて、朱里が弾んだ息を吐きながら切なそうな声を上げていく。

「あっ、んっんっ、達くの。いっちゃうの、あっ、ふっ、あっ」
「アカリの中が締まってきてギュウギュウしてるぞ」
「んっ、あっ、ルーファスの指、気持ち、いいっ、ああっ!」

 足をガクガクと震わせて朱里が嬌声を上げるととろとろと蜜が流れてルーファスの指を濡らしてシーツに染みをつくっていく。
達してしまった事で意識が少し飛んだ朱里が、息を荒げながら少しだけ思い出す。

 小さな赤い実の事を。

 パーティー会場で新聞記者たちが【風雷商】とありすが開発したカメラを持って取り囲む中、メモ用紙とペンだけを持った男が朱里に封筒を手渡してきた。
朱里が戸惑うと男はテーブルに白くて小さな苗木を置いた。
その苗木に実った4つの実。

 ルーファスが苗木に【聖域の雫】を3本掛けると、赤い実が1つ落ちて・・・。

 思わず、拾った。

 白い苗木が煙を上げて枯れて行き『【核】がある限り俺は人々をー・・・』と叫んだ。
うわー・・・木が喋ったー!と、思いながらもそれ程、驚いても居なかったかもしれない。
残りの3つの赤い実もコロコロと転がり、それも拾った。

 あ、美味しそう。

 なんか近所の実のなる木にこういう赤くて小さい実が生えててお母さんとつまみ食いして、妹や弟ともつまみ食いしてたなぁって、思いながら・・・食べていた。

 最初に拾った赤い実を最後に食べたらコリッと音がして噛み砕いて、「あ、種だ」とペッ吐き出した。

 枯れ果てた木が『あああああっ!俺の【核】が!』と叫んだ声がして、ルーファスが驚いた顔をした後で私の口に手を入れてきた気がする。 
 
 あとは・・・なんだったかな?
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