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14章
狂った果実12
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胸がスースーする・・・?
そんな事を思いながら目を開けると、見知らぬ天井に見知らぬ豪華な天蓋付きのベッド。
こんな事が前にもあった様な・・・?
頭がふわふわする。何だろう?思い出せない・・・。
自分の姿を見下ろせば、胸の大きく開いた薄い藤色の光沢のあるドレス。
胃の苦しさからもコルセットでギチギチなのがうかがえる・・・んん??こんなドレス持ってないし!いつ着た?!
「ここ何所?!」
(いやいや、本当にここどこですかーー!!)
記憶を手繰ると、リビングでギルさんに追い回されて「ついてきなさい」と言われてルーファスに助けを求めて・・・そうだ。ギルさんに捕まったんだ。
と、いう事は、ここはギルさんのお屋敷だろうか?
ベッドから降りて窓の外を覗けば、温泉大陸には無い街並みに「ふぁっ!!」と声が思わず出てしまう。
なんだかすごく外国風の貴族街みたいな物が見える・・・けど、異世界なのは確かで、外を走る馬車の馬は獣騎でハイエナを大きくして首と足を長くした様なものだし、亜人風の人も歩いている。
「本当・・・ここ何所・・・」
ギルさんの仕業なのは疑いようもないけど、どうなっているんだろう?
見つけ出してグリムレインとルーファスにボコボコにしてもらわなきゃ・・・あの人に反省って文字はあるんだろうか・・・。
懲りてないんだろうなー・・・。
ハッとして腕輪で通信すれば良いんだと左手首に手を伸ばせば、いつもしている腕輪が無い。
「なっ・・・!!」
嘘でしょ?あれ凄く高い物なのに失くした?
それともギルさんに外された?困る・・・それは非常に困るのですけどー!!
どうしよう・・・ルーファスに連絡が取れないのは凄く困る。きっと怒る。それに子供達が心配だし、まったくギルさんは人の都合を考えて欲しい。
何処だか分からないけど、大人しくギルさんが来るのを待った方が良いのか部屋を出ていくべきかが判断がつかない。
部屋の中だけでも見て回ろうか、ぐるぐる考えても仕方が無いし・・・。
広い部屋には天蓋付きのベッドにクローゼット、化粧台、テーブルと椅子が2つ・・・普通に高級なホテルと言う感じもする。窓から見た限り、2階の部屋だろうか?
ふかふかの絨毯も高そうだし・・・ふむ。続き部屋はトイレとバスルームかな?
ザー・・・ッ。
「え・・・?」
(バスルームで誰かシャワー浴びてる音がする・・・待って?誰?ギルさん?)
スリガラスのバスルームの小窓付きのドアから薄っすらと見えるシルエットは男の人なのはわかる。
ついでにいえば・・・金髪・・・。
ギルさんは銀髪だからギルさんじゃない?!
金髪の知り合いはリロノスさんとイルマールさんくらい?
でもあの2人が私と一緒にこんな所に居る事は無い!絶対に無いよー!!
誰・・・?
心臓がドクドクと鳴り始め、変な汗も出る。
これは・・・逃げるべき・・・?
(誰か私に説明を!説明をしてくださいぃぃ!!!)
キュッと、シャワーを閉める音がして男がバスルームから出そうな気配がして、私は一目散に部屋のドアを目指す。逃げよう!逃げるしかない!
走った瞬間、ドレスの裾を踏みつけて派手にビターンとコケると、一番初めに打ち付けた胸が痛い・・・っ。
ううっ、私にドジっ子属性は存在しないのに!心の中のツッコミに、私、意外と余裕あるなと頭の片隅で思いながら起き上がると、真後ろに人の気配を感じる。
ぬっと伸びてきた男両腕に後ろから捕まり・・・捕まるというかこれは抱きしめられている?
「ふぁぁ!!はな、離してぇ!」
もしかしなくても、この男の人裸で抱きついてるよね?!
バスルームから出たばかりで着替えもせずにこんなに早く出れるわけ無いし・・・変態?変態なの?!
クスリと笑った様な気配がして首筋に後ろから唇を這わせてチュッと音を立てて吸われた。
ビクンと体が反応して逃げなきゃいけないと暴れると、男の手が胸に滑り込む。
「ヤダッ!離して!触んないで!ルーファス!ルーファス!」
がむしゃらに手をバタつかせて暴れると頭上から声がする。
「なんだ?アカリ」
「ふぇ・・・?ルーファス・・・?」
恐る恐る後ろを振り向いて顔を上げると、金髪のルーファス。
んんー???何でルーファスが金髪??
ルーファスが目を細めて笑うと、そのままキスをしてきて口の中がふわふわと甘い味と幸福感が広がる・・・と、流されている場合ではないのだけど・・・。
舌を絡めとられて吸われると、濃厚なキスに胸がドキドキしてもう少し味わいたくなる。
ああ、でも訳が分からないから説明も欲しい。
「ふぁっ・・・待って、待って」
ルーファスの唇が離れると同時に手をルーファスの口に押し付ける。
少し首をかしげるしぐさをしながらルーファスがペロッと手の平を舐めてくる。
「ひゃああ!ルーファス!メッ!話をさせて!」
「ん?何の話をしたいんだ?・・・というか、アカリは正気に戻ったのか?」
(ん・・・?正気ですと?)
「ふむ・・・。その様子だともう抜けきったみたいだな」
「何が抜けきったっていうの・・・?」
すごく聞きたくないけど・・・。
「【魔果】の効果だ」
やっぱりか!と、思うのと同時にニートライさんの様な変態行為を自分が演じたのかと思うと少し死にたくなる。
ううっ、私に一体何があったっていうの?!
そんな事を思いながら目を開けると、見知らぬ天井に見知らぬ豪華な天蓋付きのベッド。
こんな事が前にもあった様な・・・?
頭がふわふわする。何だろう?思い出せない・・・。
自分の姿を見下ろせば、胸の大きく開いた薄い藤色の光沢のあるドレス。
胃の苦しさからもコルセットでギチギチなのがうかがえる・・・んん??こんなドレス持ってないし!いつ着た?!
「ここ何所?!」
(いやいや、本当にここどこですかーー!!)
記憶を手繰ると、リビングでギルさんに追い回されて「ついてきなさい」と言われてルーファスに助けを求めて・・・そうだ。ギルさんに捕まったんだ。
と、いう事は、ここはギルさんのお屋敷だろうか?
ベッドから降りて窓の外を覗けば、温泉大陸には無い街並みに「ふぁっ!!」と声が思わず出てしまう。
なんだかすごく外国風の貴族街みたいな物が見える・・・けど、異世界なのは確かで、外を走る馬車の馬は獣騎でハイエナを大きくして首と足を長くした様なものだし、亜人風の人も歩いている。
「本当・・・ここ何所・・・」
ギルさんの仕業なのは疑いようもないけど、どうなっているんだろう?
見つけ出してグリムレインとルーファスにボコボコにしてもらわなきゃ・・・あの人に反省って文字はあるんだろうか・・・。
懲りてないんだろうなー・・・。
ハッとして腕輪で通信すれば良いんだと左手首に手を伸ばせば、いつもしている腕輪が無い。
「なっ・・・!!」
嘘でしょ?あれ凄く高い物なのに失くした?
それともギルさんに外された?困る・・・それは非常に困るのですけどー!!
どうしよう・・・ルーファスに連絡が取れないのは凄く困る。きっと怒る。それに子供達が心配だし、まったくギルさんは人の都合を考えて欲しい。
何処だか分からないけど、大人しくギルさんが来るのを待った方が良いのか部屋を出ていくべきかが判断がつかない。
部屋の中だけでも見て回ろうか、ぐるぐる考えても仕方が無いし・・・。
広い部屋には天蓋付きのベッドにクローゼット、化粧台、テーブルと椅子が2つ・・・普通に高級なホテルと言う感じもする。窓から見た限り、2階の部屋だろうか?
ふかふかの絨毯も高そうだし・・・ふむ。続き部屋はトイレとバスルームかな?
ザー・・・ッ。
「え・・・?」
(バスルームで誰かシャワー浴びてる音がする・・・待って?誰?ギルさん?)
スリガラスのバスルームの小窓付きのドアから薄っすらと見えるシルエットは男の人なのはわかる。
ついでにいえば・・・金髪・・・。
ギルさんは銀髪だからギルさんじゃない?!
金髪の知り合いはリロノスさんとイルマールさんくらい?
でもあの2人が私と一緒にこんな所に居る事は無い!絶対に無いよー!!
誰・・・?
心臓がドクドクと鳴り始め、変な汗も出る。
これは・・・逃げるべき・・・?
(誰か私に説明を!説明をしてくださいぃぃ!!!)
キュッと、シャワーを閉める音がして男がバスルームから出そうな気配がして、私は一目散に部屋のドアを目指す。逃げよう!逃げるしかない!
走った瞬間、ドレスの裾を踏みつけて派手にビターンとコケると、一番初めに打ち付けた胸が痛い・・・っ。
ううっ、私にドジっ子属性は存在しないのに!心の中のツッコミに、私、意外と余裕あるなと頭の片隅で思いながら起き上がると、真後ろに人の気配を感じる。
ぬっと伸びてきた男両腕に後ろから捕まり・・・捕まるというかこれは抱きしめられている?
「ふぁぁ!!はな、離してぇ!」
もしかしなくても、この男の人裸で抱きついてるよね?!
バスルームから出たばかりで着替えもせずにこんなに早く出れるわけ無いし・・・変態?変態なの?!
クスリと笑った様な気配がして首筋に後ろから唇を這わせてチュッと音を立てて吸われた。
ビクンと体が反応して逃げなきゃいけないと暴れると、男の手が胸に滑り込む。
「ヤダッ!離して!触んないで!ルーファス!ルーファス!」
がむしゃらに手をバタつかせて暴れると頭上から声がする。
「なんだ?アカリ」
「ふぇ・・・?ルーファス・・・?」
恐る恐る後ろを振り向いて顔を上げると、金髪のルーファス。
んんー???何でルーファスが金髪??
ルーファスが目を細めて笑うと、そのままキスをしてきて口の中がふわふわと甘い味と幸福感が広がる・・・と、流されている場合ではないのだけど・・・。
舌を絡めとられて吸われると、濃厚なキスに胸がドキドキしてもう少し味わいたくなる。
ああ、でも訳が分からないから説明も欲しい。
「ふぁっ・・・待って、待って」
ルーファスの唇が離れると同時に手をルーファスの口に押し付ける。
少し首をかしげるしぐさをしながらルーファスがペロッと手の平を舐めてくる。
「ひゃああ!ルーファス!メッ!話をさせて!」
「ん?何の話をしたいんだ?・・・というか、アカリは正気に戻ったのか?」
(ん・・・?正気ですと?)
「ふむ・・・。その様子だともう抜けきったみたいだな」
「何が抜けきったっていうの・・・?」
すごく聞きたくないけど・・・。
「【魔果】の効果だ」
やっぱりか!と、思うのと同時にニートライさんの様な変態行為を自分が演じたのかと思うと少し死にたくなる。
ううっ、私に一体何があったっていうの?!
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