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13章
夏と家族と悪戯小僧
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温泉大陸の夏は温泉の蒸気と地熱でじわっと蒸し暑く、熱い温泉に入って出ると、ようやく「あ、少し涼しい?」と感じる事が出来るが、直ぐに蒸し暑いとなってしまう。
獣人のルーファスや子供達は基本体温が高い為に余計に暑いらしく、朱里の周りをべったりと張り付いている。
朱里と言うより、朱里の頭の上を指定席にしているグリムレインに張り付いているのである。
グリムレインの冷気で朱里の周りは涼しく、冷気を求めて朱里の周りは暑さにバテた家族に取り囲まれている。
「ナーン・・・ナウーナー」
「クロもこっちにおいで。暑いねぇ、黒いから大変だ」
魔獣のクロを呼び寄せて膝の上に乗せるとジリジリと黒の毛の熱さにポフポフと手で叩いて熱を逃がしていく。
「ナーウ」
「可愛い肉球がアッチチだねぇクロ」
もにもにと肉球を朱里が揉んでクロがうっとりと目を閉じると、朱里の肩にお手をする様に大きな黒い狼の手が掛かる。
「ふふっ、ルーファスの肉球もモニモニ解しちゃいますね」
ルーファスが獣化して尻尾を振りながらスリスリと朱里にスリ寄り、それを見たリュエールとシュトラールも獣化すると朱里にお手をして朱里がクスクス笑いながら2人の手を取って肉球をモニモニと握る。
「2人の肉球も小さい頃よりしっかりしてきたね。大きくなったんだねぇ」
朱里が2人の成長を肉球を握りながら感じていると、朱里の膝をペシペシと小さな黒い手が叩いてくる。
獣化したミルアとナルアが自分達もと、手を差し出す。
「ミルアとナルアの肉球はぷるぷるで食べちゃいたい!可愛い!」
2人の小さな手を握りながら、笑顔でもふもふな自分の子供達をひとまとめにして抱きしめる。
「もぉー皆、甘えん坊さんなんだから!」
「わっ、母上苦しい」
「母上、熱いってば」
「わぁーい」
「わぁーお」
「ナーン・・・ナウー・・・」
息子達は困ったような声を上げ、娘達は喜んで、クロは迷惑そうな声を上げる。
クロがおしくらまんじゅう状態は御免だとばかりに逃げると、ミルアとナルアがクロを追い駆けていく。
「こら!ミルア、ナルア、クロを苛めちゃ駄目だからね!」
「いじめてなーい」
「いじめないよぉー」
「ナーウー」
トトトトと走り回るミルアとナルアに朱里が立ち上がって、グリムレインをルーファスの頭に乗せると2人を追い駆け始める。
「こらぁー!駄目って言ってるでしょー!」
「きゃー!クロにげてぇー」
「きゃー!まってぇー」
「ナーン!!!」
家の中を走り回る3人と1匹を見つめながら、ルーファスと息子2人は暑い中元気がいいなぁと獣化したままリビングの床にコロンと3人で折り重なりグリムレインで涼みながら惰眠を貪り始める。
ルーファスが小腹が空いたなと思い出す頃、既にリビングには騒がしい幼女2人と朱里の姿は無くなっていた。
居たのはルーファスのお腹の上でお腹を出して伸びながら寝ているクロと、ルーファスの両脇で寝こけているリュエールとシュトラールだけだった。
「クロ、アカリ達は何処に行ったんだ?」
「ナーン?」
ルーファスに聞かれたところでクロに判るわけは無いし、知っていても答えようも無いのである。
朱里の買い物用のカバンが無い事から買い出しに2人を連れて行ったのかと、自分の両脇で寝ている息子2人をそのままに鼻をひくつかせて朱里達の匂いを嗅ぎながらリビングを出ていく。
温泉街の住民街にある青果店と肉屋で買い物をして、ミルアとナルアの手を繋ぎながら朱里が歩き、ハガネが荷物を持って後ろを歩いて行く。
「ハガネ、何か冷たい物でも食べていく?」
「いや、サッサッと帰って水風呂入りてぇ」
「えー、あいすぅー」
「あいすぅー」
ハガネが頭をポリポリと掻きながら、舌を出す。
「俺は先に帰るからアカリ達はアイスでも食ってからのんびり帰って来いよ。飯の下準備は俺がしとくから」
ハガネが手をヒラヒラとさせながらサッサッと退散する。
獣人にとっては夏はあまり良い環境の季節では無い為に、割りとこんな感じなのである。
「それじゃあ、アイス食べに行きましょうか」
「あいすぅー」
「あいすぅー」
ミルアとナルアを連れて朱里が温泉街で最近人気の出ている温泉鳥の卵を使ったアイスの店で3つアイスを買って、店の前にある足湯に足を入れながらアイスを食べ始める。
「ふぁー。夏の贅沢・・・足湯に浸かりつつ、アイス。最高ね」
「ふぁー、あいすぅー」
「ふぁー、ぜーたくぅー」
ミルアとナルアがアイスを口に運ぶたびに尻尾がパタパタと揺れて、朱里がその様子に「うん。うちの子可愛い」と笑顔を向けていると、見知った男の子が近付いてくる。
「シノー・・・」
シノリアくんと言おうとして、シノリアが手に持っている物に朱里の顔が強張る。
ミルアとナルアもつられてシノリアを見てから、笑顔が凍り付く。
モーン・・・モンモーン。
「きゃっ!」
「ひゃっ!」
「やぁっ!」
朱里達が悲鳴を上げるとシノリアの目が笑い、手に持っていた牛蝉を朱里に向かって投げつけてくる。
朱里が目をつぶると「悪ガキめ」と声がして、目を開けるとルーファスが牛蝉を指で掴み、そのままピンッと牛蝉を遠くへ投げつけていた。
「シノリア!いい加減にしないか!」
ルーファスが怒ると、シノリアは「あっかんべー」と舌を出してミルアのポニーテールとナルアのツインテールをグイーッと引っ張っるとそのまま逃げていく。
引っ張られたミルアとナルアが同時に後ろに倒れてアイスが2人の服に落ちると、2人が泣き声を上げ始める。
「~っ、ぅあああん」
「っ!ぁああああん」
ルーファスが着物の懐から手拭いを出してアイスを拭いて清浄魔法で服を洗うが、2人は泣いてルーファスにしがみ付いて離さない。
「2人共そんなに泣くな。涙で目が枯れてしまうぞ」
「よしよし、泣かないの」
ルーファスと朱里が2人の頭を撫でながら泣き止ませつつ、小さくため息を吐く。
ありすとリロノスの息子シノリアは、ミルアとナルアより1歳下の4歳なのだが、悪戯好きというか人を揶揄うのが好きな子供で、今現在、悩みの種だったりする。
獣人のルーファスや子供達は基本体温が高い為に余計に暑いらしく、朱里の周りをべったりと張り付いている。
朱里と言うより、朱里の頭の上を指定席にしているグリムレインに張り付いているのである。
グリムレインの冷気で朱里の周りは涼しく、冷気を求めて朱里の周りは暑さにバテた家族に取り囲まれている。
「ナーン・・・ナウーナー」
「クロもこっちにおいで。暑いねぇ、黒いから大変だ」
魔獣のクロを呼び寄せて膝の上に乗せるとジリジリと黒の毛の熱さにポフポフと手で叩いて熱を逃がしていく。
「ナーウ」
「可愛い肉球がアッチチだねぇクロ」
もにもにと肉球を朱里が揉んでクロがうっとりと目を閉じると、朱里の肩にお手をする様に大きな黒い狼の手が掛かる。
「ふふっ、ルーファスの肉球もモニモニ解しちゃいますね」
ルーファスが獣化して尻尾を振りながらスリスリと朱里にスリ寄り、それを見たリュエールとシュトラールも獣化すると朱里にお手をして朱里がクスクス笑いながら2人の手を取って肉球をモニモニと握る。
「2人の肉球も小さい頃よりしっかりしてきたね。大きくなったんだねぇ」
朱里が2人の成長を肉球を握りながら感じていると、朱里の膝をペシペシと小さな黒い手が叩いてくる。
獣化したミルアとナルアが自分達もと、手を差し出す。
「ミルアとナルアの肉球はぷるぷるで食べちゃいたい!可愛い!」
2人の小さな手を握りながら、笑顔でもふもふな自分の子供達をひとまとめにして抱きしめる。
「もぉー皆、甘えん坊さんなんだから!」
「わっ、母上苦しい」
「母上、熱いってば」
「わぁーい」
「わぁーお」
「ナーン・・・ナウー・・・」
息子達は困ったような声を上げ、娘達は喜んで、クロは迷惑そうな声を上げる。
クロがおしくらまんじゅう状態は御免だとばかりに逃げると、ミルアとナルアがクロを追い駆けていく。
「こら!ミルア、ナルア、クロを苛めちゃ駄目だからね!」
「いじめてなーい」
「いじめないよぉー」
「ナーウー」
トトトトと走り回るミルアとナルアに朱里が立ち上がって、グリムレインをルーファスの頭に乗せると2人を追い駆け始める。
「こらぁー!駄目って言ってるでしょー!」
「きゃー!クロにげてぇー」
「きゃー!まってぇー」
「ナーン!!!」
家の中を走り回る3人と1匹を見つめながら、ルーファスと息子2人は暑い中元気がいいなぁと獣化したままリビングの床にコロンと3人で折り重なりグリムレインで涼みながら惰眠を貪り始める。
ルーファスが小腹が空いたなと思い出す頃、既にリビングには騒がしい幼女2人と朱里の姿は無くなっていた。
居たのはルーファスのお腹の上でお腹を出して伸びながら寝ているクロと、ルーファスの両脇で寝こけているリュエールとシュトラールだけだった。
「クロ、アカリ達は何処に行ったんだ?」
「ナーン?」
ルーファスに聞かれたところでクロに判るわけは無いし、知っていても答えようも無いのである。
朱里の買い物用のカバンが無い事から買い出しに2人を連れて行ったのかと、自分の両脇で寝ている息子2人をそのままに鼻をひくつかせて朱里達の匂いを嗅ぎながらリビングを出ていく。
温泉街の住民街にある青果店と肉屋で買い物をして、ミルアとナルアの手を繋ぎながら朱里が歩き、ハガネが荷物を持って後ろを歩いて行く。
「ハガネ、何か冷たい物でも食べていく?」
「いや、サッサッと帰って水風呂入りてぇ」
「えー、あいすぅー」
「あいすぅー」
ハガネが頭をポリポリと掻きながら、舌を出す。
「俺は先に帰るからアカリ達はアイスでも食ってからのんびり帰って来いよ。飯の下準備は俺がしとくから」
ハガネが手をヒラヒラとさせながらサッサッと退散する。
獣人にとっては夏はあまり良い環境の季節では無い為に、割りとこんな感じなのである。
「それじゃあ、アイス食べに行きましょうか」
「あいすぅー」
「あいすぅー」
ミルアとナルアを連れて朱里が温泉街で最近人気の出ている温泉鳥の卵を使ったアイスの店で3つアイスを買って、店の前にある足湯に足を入れながらアイスを食べ始める。
「ふぁー。夏の贅沢・・・足湯に浸かりつつ、アイス。最高ね」
「ふぁー、あいすぅー」
「ふぁー、ぜーたくぅー」
ミルアとナルアがアイスを口に運ぶたびに尻尾がパタパタと揺れて、朱里がその様子に「うん。うちの子可愛い」と笑顔を向けていると、見知った男の子が近付いてくる。
「シノー・・・」
シノリアくんと言おうとして、シノリアが手に持っている物に朱里の顔が強張る。
ミルアとナルアもつられてシノリアを見てから、笑顔が凍り付く。
モーン・・・モンモーン。
「きゃっ!」
「ひゃっ!」
「やぁっ!」
朱里達が悲鳴を上げるとシノリアの目が笑い、手に持っていた牛蝉を朱里に向かって投げつけてくる。
朱里が目をつぶると「悪ガキめ」と声がして、目を開けるとルーファスが牛蝉を指で掴み、そのままピンッと牛蝉を遠くへ投げつけていた。
「シノリア!いい加減にしないか!」
ルーファスが怒ると、シノリアは「あっかんべー」と舌を出してミルアのポニーテールとナルアのツインテールをグイーッと引っ張っるとそのまま逃げていく。
引っ張られたミルアとナルアが同時に後ろに倒れてアイスが2人の服に落ちると、2人が泣き声を上げ始める。
「~っ、ぅあああん」
「っ!ぁああああん」
ルーファスが着物の懐から手拭いを出してアイスを拭いて清浄魔法で服を洗うが、2人は泣いてルーファスにしがみ付いて離さない。
「2人共そんなに泣くな。涙で目が枯れてしまうぞ」
「よしよし、泣かないの」
ルーファスと朱里が2人の頭を撫でながら泣き止ませつつ、小さくため息を吐く。
ありすとリロノスの息子シノリアは、ミルアとナルアより1歳下の4歳なのだが、悪戯好きというか人を揶揄うのが好きな子供で、今現在、悩みの種だったりする。
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