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13章
温泉大陸支部
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温泉大陸の冒険者ギルドで調査部署から左遷されたリンディ・チア17歳は今現在、温泉大陸のギルド受付嬢3年目を迎えていた。
この温泉大陸は上級冒険者が多く、温泉大陸での療養や旅行は冒険者として来れるとすれば一級冒険者ともいえるステータスの様なもので・・・その温泉大陸にある【刻狼亭】の旅館に泊まることが出来ればそれなりに名の知られた冒険者といえる。料亭ならばお金周りの良い冒険者という事、話のネタに背伸びして料亭に入る人も居るには居るが、リンディ的には話のネタでお金を無駄遣いできるか!である。
そんなリンディの目の前に黒髪を編み込みして一纏めにした黒目の小柄な女性が笑顔で冒険者カードを出している。服装はノースリーブの黒のタートルネックに長手袋とハーフパンツに網タイツにロングブーツ。
腰にはポーションホルダー、そしてそんな女性の横には背の高い黒髪の獣人が黒ずくめのシャツとズボンで立っている。
とても見覚えのある2人である。そう、リンディに辛酸を舐めさせてくれた夫婦である。
この夫婦がリンディを左遷に追い込んだ2人と言ってもいい。
まぁ、見抜けなかった自分も悪く逆恨みではある。
「ランクアップおめでとうございます・・・Bランク昇級です」
リンディが冒険者カードを渡すと、女性はカードを手にピョンピョン飛んで黒い獣人に抱き上げられる。
「わぁ。ルーファスBランクですよ!Bランク!ふふっ」
「アカリ良かったな。お祝いに魔牛でも食べに行くか?」
「良いんですか?焼肉!焼肉!」
チュッと音を立てて嬉しそうにキスして蕩ける様な笑みで見つめ合っている。
余所でやれーっ!
リンディが心の中で「ケッ」と毒づいていると、他の冒険者が受付に来る。
白虎族の冒険者イルマール・ジスがアイテム素材の換金と冒険者カードを出す。
彼、イルマールは温泉大陸の若き冒険者のエースと言って良い。
最近メキメキと頭角を現し、ギルドとしても素材や討伐の依頼が彼によって片付けていって貰えているので大変ありがたい冒険者なのだ。
彼は従者のエスタークとダリドアと換金が終わるまでギルド内にあるバーカウンターで飲むのがいつものお決まりのパターン・・・なんだけど、リンディの宿敵夫婦の元へ向かう。
これは、冒険者お決まりのイチャモンですか?!喧嘩ですか?!ボコボコにやって下さい!と、リンディが心の中で応援すると、応援したのにもかかわらず、喧嘩にはならなかった。
「お久しぶりです。冒険者ギルドに顔を出すなんて珍しいですね」
イルマールが2人に話し掛けると、2人共嬉しそうな顔でイルマールを見る。
「ああ。アカリのランクを上げる為に討伐に出ていてな。無事ランクアップした所だ」
「ふふっ。Bランクになったんですよ!」
「おめでとうございます。女将さんに追いつかれない様におれも頑張らないと」
いや、SランクとBランクになったばかりのヒヨッコでは、それは無理だろうと、リンディが心の中でツッコミを入れつつ、知り合い同士とか温泉大陸は広い様で狭いなぁと、残念に思う。
「ふふっ。あの頃は小さな男の子だったイルマールさんが、今では立派になりましたね」
「女将さん、忘れてください。あの頃はまだおれも子供でしたから・・・」
少し照れた様に頬を染めるイルマールに女将が笑い、そんな女将の笑顔に旦那の獣人が優しく笑う。
リンディの目にはどう見ても女将の方が幼い子供の様に見えるし、なに言ってんだこの女将!という感じである。
実際、髪色と目が違っているがミヤと名乗っていた女将よりも今の女将の方が幼い感じがする。
ついでに一瞬だけ見た黒狼族の旦那も若くなった気がする。
これが上流階級にのみ許されるアンチエイジングとかいうやつか!と、リンディが心の中で吠える。
「主は今も子供だ」
「主はもっと大人になった方が良い」
エスタークとダリドアがイルマールの肩に手をポンポンと置き、ハッと鼻で笑う。
「お前等はいい加減にしとけよ?いつか魔獣の餌にするからな?」
「主は従者に酷い事をする気か?!」
「従者は大事にしろ主!」
コントの様なやり取りもこの3人のいつもの事なのでリンディは早く素材を換金をして追い出したいと、素材の鑑定をしている同僚をチラッと睨みつけるが、他の同僚と談笑しながらのゆっくり作業である。
この温泉大陸支部には上級冒険者が多く来るが、人はそれ程来るものでは無いのでのんびりしたものでもある。
上級冒険者はこの温泉大陸に体を休めに来ているのであって、イルマールの様に依頼を求めて顔を出すのは珍しい部類だからだ。
なので、ゆっくりのんびり作業はいつもの事でもある。
ただ、気を付けなければいけないのは、温泉大陸は襲撃に過去何回かあっている上に、化け物の様な人間が多い為、厄介ごとに巻き込まれると命がどうなるか分からない・・・早めに昇級してまた調査部に戻って安全な部署でぬくぬくと紙の中の情報でだけ冒険者を見つめるお仕事に戻りたいのである。
「そういえば、アカリ何か素材を拾ってなかったか?」
「あっ、モンキーバーンに投げつけられた素材ですね。鑑定してもらいましょう」
受付に抱きかかえられたまま女将が来て、「鑑定と査定お願いします」と何やら歪なローズクォーツに似た拳程の鉱石をカウンターに置いていく。
「お預かりします・・・新しい鑑定と査定です。お願いします」
同僚に鉱石を渡すと、談笑しながら「はいはい」と同僚が受け取り、のんびりと鑑定を始めている。
笑いながら作業をしていた同僚の笑い声が止まると、鉱石を光に翳したり、顕微鏡の鑑定魔道具まで持ち出した後で手袋を嵌めてカウンターに同僚が慌てて来る。
「この鉱石の持ち込みは誰ですか?!」
「はーい。私です」
手をピョコっと女将があげて首を傾げて、旦那とにこやかに見つめ合っている。
「あの、これは査定不可能です」
「あらら。じゃあ水槽にでも入れてタンタンの水槽の飾りにでもしようかな?」
「ちょっ!水槽とか馬鹿言わないで下さい!!この鉱石はポードレッタイトです!魔法通信の宝石素材ですから価値が高く、この大きさは今までに見つかったポードレッタイトの中で最大級です・・・ですから、どれだけの価値があるか・・・」
コテンと首を傾げて女将がよくわからないという顔をして、旦那の方を見上げる。
「アカリ、この腕輪の魔法通信の石で大白金貨(10000000円)6枚分だ」
小さな薄いピンク色の石が埋め込まれた黒い蔦が絡まった腕輪を女将に見せて、女将が自分の腕にも付いている腕輪をマジマジと見る。
「あわわ・・・ルーファスどうしましょう?」
「そうだな、砕いて子供達にも同じ魔法通信道具を作るか?残りはオークションか死蔵にでもしてしまうか」
「あ、子供達に持たせてあげたいですね」
にこっと笑って女将が「持ち帰ります」と同僚から鉱石を受け取ると、「早速、注文しに【風雷商】に行きましょうか」と、嬉しそうにギルドを出て行った。
同僚が「俺あんなすげぇ物扱ったの初めてだよ。手が震えた」と言い、「ああ!何処で手に入れたのか聞くの忘れた!」と騒いでいた。
リンディはポカーンと口を開けて2人を見送っていた。
腕に大白金貨6枚分の腕輪を夫婦で付けてるとか・・・金持ちすごい・・・で頭が一杯だった。
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腰にはポーションホルダー、そしてそんな女性の横には背の高い黒髪の獣人が黒ずくめのシャツとズボンで立っている。
とても見覚えのある2人である。そう、リンディに辛酸を舐めさせてくれた夫婦である。
この夫婦がリンディを左遷に追い込んだ2人と言ってもいい。
まぁ、見抜けなかった自分も悪く逆恨みではある。
「ランクアップおめでとうございます・・・Bランク昇級です」
リンディが冒険者カードを渡すと、女性はカードを手にピョンピョン飛んで黒い獣人に抱き上げられる。
「わぁ。ルーファスBランクですよ!Bランク!ふふっ」
「アカリ良かったな。お祝いに魔牛でも食べに行くか?」
「良いんですか?焼肉!焼肉!」
チュッと音を立てて嬉しそうにキスして蕩ける様な笑みで見つめ合っている。
余所でやれーっ!
リンディが心の中で「ケッ」と毒づいていると、他の冒険者が受付に来る。
白虎族の冒険者イルマール・ジスがアイテム素材の換金と冒険者カードを出す。
彼、イルマールは温泉大陸の若き冒険者のエースと言って良い。
最近メキメキと頭角を現し、ギルドとしても素材や討伐の依頼が彼によって片付けていって貰えているので大変ありがたい冒険者なのだ。
彼は従者のエスタークとダリドアと換金が終わるまでギルド内にあるバーカウンターで飲むのがいつものお決まりのパターン・・・なんだけど、リンディの宿敵夫婦の元へ向かう。
これは、冒険者お決まりのイチャモンですか?!喧嘩ですか?!ボコボコにやって下さい!と、リンディが心の中で応援すると、応援したのにもかかわらず、喧嘩にはならなかった。
「お久しぶりです。冒険者ギルドに顔を出すなんて珍しいですね」
イルマールが2人に話し掛けると、2人共嬉しそうな顔でイルマールを見る。
「ああ。アカリのランクを上げる為に討伐に出ていてな。無事ランクアップした所だ」
「ふふっ。Bランクになったんですよ!」
「おめでとうございます。女将さんに追いつかれない様におれも頑張らないと」
いや、SランクとBランクになったばかりのヒヨッコでは、それは無理だろうと、リンディが心の中でツッコミを入れつつ、知り合い同士とか温泉大陸は広い様で狭いなぁと、残念に思う。
「ふふっ。あの頃は小さな男の子だったイルマールさんが、今では立派になりましたね」
「女将さん、忘れてください。あの頃はまだおれも子供でしたから・・・」
少し照れた様に頬を染めるイルマールに女将が笑い、そんな女将の笑顔に旦那の獣人が優しく笑う。
リンディの目にはどう見ても女将の方が幼い子供の様に見えるし、なに言ってんだこの女将!という感じである。
実際、髪色と目が違っているがミヤと名乗っていた女将よりも今の女将の方が幼い感じがする。
ついでに一瞬だけ見た黒狼族の旦那も若くなった気がする。
これが上流階級にのみ許されるアンチエイジングとかいうやつか!と、リンディが心の中で吠える。
「主は今も子供だ」
「主はもっと大人になった方が良い」
エスタークとダリドアがイルマールの肩に手をポンポンと置き、ハッと鼻で笑う。
「お前等はいい加減にしとけよ?いつか魔獣の餌にするからな?」
「主は従者に酷い事をする気か?!」
「従者は大事にしろ主!」
コントの様なやり取りもこの3人のいつもの事なのでリンディは早く素材を換金をして追い出したいと、素材の鑑定をしている同僚をチラッと睨みつけるが、他の同僚と談笑しながらのゆっくり作業である。
この温泉大陸支部には上級冒険者が多く来るが、人はそれ程来るものでは無いのでのんびりしたものでもある。
上級冒険者はこの温泉大陸に体を休めに来ているのであって、イルマールの様に依頼を求めて顔を出すのは珍しい部類だからだ。
なので、ゆっくりのんびり作業はいつもの事でもある。
ただ、気を付けなければいけないのは、温泉大陸は襲撃に過去何回かあっている上に、化け物の様な人間が多い為、厄介ごとに巻き込まれると命がどうなるか分からない・・・早めに昇級してまた調査部に戻って安全な部署でぬくぬくと紙の中の情報でだけ冒険者を見つめるお仕事に戻りたいのである。
「そういえば、アカリ何か素材を拾ってなかったか?」
「あっ、モンキーバーンに投げつけられた素材ですね。鑑定してもらいましょう」
受付に抱きかかえられたまま女将が来て、「鑑定と査定お願いします」と何やら歪なローズクォーツに似た拳程の鉱石をカウンターに置いていく。
「お預かりします・・・新しい鑑定と査定です。お願いします」
同僚に鉱石を渡すと、談笑しながら「はいはい」と同僚が受け取り、のんびりと鑑定を始めている。
笑いながら作業をしていた同僚の笑い声が止まると、鉱石を光に翳したり、顕微鏡の鑑定魔道具まで持ち出した後で手袋を嵌めてカウンターに同僚が慌てて来る。
「この鉱石の持ち込みは誰ですか?!」
「はーい。私です」
手をピョコっと女将があげて首を傾げて、旦那とにこやかに見つめ合っている。
「あの、これは査定不可能です」
「あらら。じゃあ水槽にでも入れてタンタンの水槽の飾りにでもしようかな?」
「ちょっ!水槽とか馬鹿言わないで下さい!!この鉱石はポードレッタイトです!魔法通信の宝石素材ですから価値が高く、この大きさは今までに見つかったポードレッタイトの中で最大級です・・・ですから、どれだけの価値があるか・・・」
コテンと首を傾げて女将がよくわからないという顔をして、旦那の方を見上げる。
「アカリ、この腕輪の魔法通信の石で大白金貨(10000000円)6枚分だ」
小さな薄いピンク色の石が埋め込まれた黒い蔦が絡まった腕輪を女将に見せて、女将が自分の腕にも付いている腕輪をマジマジと見る。
「あわわ・・・ルーファスどうしましょう?」
「そうだな、砕いて子供達にも同じ魔法通信道具を作るか?残りはオークションか死蔵にでもしてしまうか」
「あ、子供達に持たせてあげたいですね」
にこっと笑って女将が「持ち帰ります」と同僚から鉱石を受け取ると、「早速、注文しに【風雷商】に行きましょうか」と、嬉しそうにギルドを出て行った。
同僚が「俺あんなすげぇ物扱ったの初めてだよ。手が震えた」と言い、「ああ!何処で手に入れたのか聞くの忘れた!」と騒いでいた。
リンディはポカーンと口を開けて2人を見送っていた。
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