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12章
それぞれの後悔
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薄暗い病室でグリムレインが侵入者に気付き目を開ける。
それがルーファスだと判ると、興味なさげに目を再び閉じる。
「グリムレイン、部屋を明るくするぞ」
「・・・好きにしろ」
部屋に灯りが灯るとグリムレインが少しだけ眉を寄せるが目を開けようとはしない。
あの日、目の前で朱里がシュトラールをかばってベアーウォールの爪に切り裂かれた時からグリムレインの心は深く沈んでいる。
1体目のベアーウォールをサッサッと倒せばよかったのに、朱里がランクアップをしたいと言っていたから、トドメを朱里にさせようと中途半端に戦ったせいで、2体目のベアーウォールに対応が遅れた事を後悔し続けている。
白い雪に大輪の赤い花が咲く様に飛び散った血は朱里が助からない事を意味していた。まだほんの少し心臓が動いていた為に冷凍して朱里の時間を停めた。
氷を解いてしまえば、朱里は直ぐ物言わぬ骸になってしまう事はグリムレイン自身が一番分かっている。
シュトラールも氷に閉じ込め、急いで回復魔法をアルビーにしてもらったが、シュトラールもまた重傷で眠ったまま起きることはなく、月日だけが過ぎ去っていた。
シュトラールの回復魔法があれば、朱里が助かるかもしれないという希望もあったが、眠ったままのシュトラールは一生目が覚めるかどうかも分からない状態で、グリムレインはもう諦めていた。
自分が卵に孵る時に、朱里も一緒に連れて行くつもりだった。
朱里と自分を繋ぐ糸はもう繋がっているのかどうかもわからない。
真っ赤な朱里の血に染まった氷を抱いて、自分の弱っていく心と同じように、この部屋に来るたびに辛そうな顔で朱里に声を掛けるルーファスもまた弱っていく。
ルーファスの辛そうな顔を見るたびにグリムレインも辛く、声すらかけ辛くなっていた。
たまに病室の外で朱里に似た声がはしゃいで聞こえるのはミルアとナルアの声で、その声を聞くたびに朱里の声を聞きたくなる。
耳に馴染んだ朱里の声は春のひだまりの柔らかさと夏の明るい陽射しを思い起こさせる。
温かい物が苦手なグリムレインの好きな温かい物が朱里という存在で大切な物だと今更ながらに気付いては後悔する。
度々、朱里は死の淵に立つことがある。
そのたびにハガネと一緒に怒っていたが、今回ばかりは怒る事すら出来ずに言葉さえ交わせないかもしれない。
「シュトラール、回復魔法はとりあえずアカリの状態を見てから使えるかどうかを見極めてくれ。氷を解いてアカリが生きていられるのは、数分だけだろうからな。1度きりだと心してくれ」
ルーファスの言葉にグリムレインが目を開けて首を上げる。
明るくなった部屋に、ルーファスに面立ちの似た少しだけ身長が2年前みた時より伸びているシュトラールが立っていた。
「目が、覚めたのか・・・」
グリムレインの心はもう希望を持つことを諦めている為に、喜んでしまう事は無い。
朱里を助けることが出来るとしたら、それは蘇生魔法の様な奇跡でしかない。
しかし、シュトラールはそこまでの回復魔法は使えない事もわかっているので、出来る事ならばこのまま氷を解いて朱里を殺すような真似だけはしてほしくはなかった。
このままそっと氷の中で生きているとも死んでいるともつかない状態のままの方が、朱里をこの世界に引き留めていられる術でもあったから。
シュトラールがグリムレインに近付き、赤く染まった氷を覗き込む。
グリムレインが体を動かして朱里の姿をシュトラールに見せると、シュトラールの目が見開かれてクシャっと歪む。
左肩に辛うじて繋がっている腕と、左半身を真っ赤に染めている血がこの氷を赤く染め上げた物なのだろう。
心臓に近い部分まで切り裂かれている為に朱里の命が氷を解けば直ぐに消えてしまう事は容易に判る。
「・・・っ、母上・・・ごめ、なさい・・・っ」
シュトラールがベッドの縁に手を掛け泣きながら肩を震わせるとルーファスがシュトラールの肩に手を掛けて、氷の中で眠る朱里を見つめる。
朱里の姿を見るたびに胸が痛くて泣き出しそうになるのは番であるルーファスが一番感じている感情で、自分の父親ルーディニアスが母のシャロンが亡くなった時から同じ痛みを持って過ごしていたのだろうと思うと、子供の気持ちも判る分、ルーディニアスと同じように悲しみに暮れる事だけは出来なかった。
何より、朱里はまだ死んではいない。
朱里に触れたい、声が聴きたい、笑って欲しい、思う事は沢山ある。
いつでもルーファスの中で思い起こせる朱里の表情ははにかんだ笑顔で、その笑顔が戻ってくるまでは朱里が大切にしている子供達を育てあげる事がルーファスの朱里に出来る事。
朱里似のリュエールにミルアとナルアに囲まれていると、朱里の存在を感じることが出来る。
自分似のシュトラールは眠りながら成長し、自分の若い頃に似てきたと思いながら成長を見守って来た。
朱里が命がけで守った命なのだから、目が覚めてくれることをこの2年と2ヶ月願っていない日は無かった。
リュエールがあの日、シュトラールが一緒に遊びに行くことを誘ったのを断った事をずっと後悔して過ごしている事をルーファスは知っていた。
7歳という子供のうちに次期当主の準備をし始めてしまったリュエールに、子供のうちに子供らしく過ごさせてやれなかった自分を不甲斐なく思ってルーファスも後悔していた。
リュエールと自分は違う事は解っていたのに、自分が次期当主として勉強を始めた時期だからと同じようにすべきではなかった。自分の時は父親が弱り、必要に迫られていたからだった。でも、リュエールはそうではない事にちゃんと考えるべきだった。
それでもリュエールは今も次期当主になろうと毎日手伝いをして勉強している。
何かしていないと不安に押しつぶされそうなのだろうと、可哀想ではあるが、そっと寄り添ってやる事しか出来なかった。
ミルアとナルアは初めの頃は朱里を求めて泣きじゃくっていたが、いつの間にか朱里を求めて泣かなくなった。
お互いの顔を見て「ははえー」と言い合って首をかしげる姿に、何度泣き出しそうになっただろう?
なるべく2人には寂しい思いをさせない様に側にいたせいか、父親っこに育ってしまった。
女性より男性に懐きやすい事にやや不安を覚えるが、まだ3歳という年齢なので軌道修正は出来るとは思ってはいるが、朱里にそっくりな2人を見ていると小さいとはいえ、男に懐くのは嫉妬心が湧く。
今のところ、2人の一番の関心は毎日のオヤツと髪型とリボンだ。
髪型に関してはハガネに教えてもらいながら何とか簡単な物は出来るようになったが、加減が下手な分たまに強くやり過ぎて泣かせてしまうので、ハガネに頼る事の方が多い。
お揃いは嫌なのかミルアとナルアはいつも別々の物を選ぶ。
ハガネいわく、お互いをライバル視して自分に注目してほしいと必死なのだから、ちゃんと両方の意見を聞いて真面目に対応しない駄目なのだそうだ。
シュトラールがこうして目覚めた今、あと1人朱里が揃えば元の暮らしに戻れる。
朱里を前に泣いているシュトラールに酷なようだが、トリニア家の全ての幸せの責任を押し付けてしまう形になる。
朱里という中心軸が足りていない家族の軸を戻すのも戻せないままにするのも、シュトラール次第なのだ。
「シュトラール、アカリを回復魔法で治せるか?」
「・・・っ、任せてよ。オレは足がちぎれてても治せるんだから」
涙をグイッと服の袖で拭い去り、シュトラールが泣きそうな笑顔を向けた。
それがルーファスだと判ると、興味なさげに目を再び閉じる。
「グリムレイン、部屋を明るくするぞ」
「・・・好きにしろ」
部屋に灯りが灯るとグリムレインが少しだけ眉を寄せるが目を開けようとはしない。
あの日、目の前で朱里がシュトラールをかばってベアーウォールの爪に切り裂かれた時からグリムレインの心は深く沈んでいる。
1体目のベアーウォールをサッサッと倒せばよかったのに、朱里がランクアップをしたいと言っていたから、トドメを朱里にさせようと中途半端に戦ったせいで、2体目のベアーウォールに対応が遅れた事を後悔し続けている。
白い雪に大輪の赤い花が咲く様に飛び散った血は朱里が助からない事を意味していた。まだほんの少し心臓が動いていた為に冷凍して朱里の時間を停めた。
氷を解いてしまえば、朱里は直ぐ物言わぬ骸になってしまう事はグリムレイン自身が一番分かっている。
シュトラールも氷に閉じ込め、急いで回復魔法をアルビーにしてもらったが、シュトラールもまた重傷で眠ったまま起きることはなく、月日だけが過ぎ去っていた。
シュトラールの回復魔法があれば、朱里が助かるかもしれないという希望もあったが、眠ったままのシュトラールは一生目が覚めるかどうかも分からない状態で、グリムレインはもう諦めていた。
自分が卵に孵る時に、朱里も一緒に連れて行くつもりだった。
朱里と自分を繋ぐ糸はもう繋がっているのかどうかもわからない。
真っ赤な朱里の血に染まった氷を抱いて、自分の弱っていく心と同じように、この部屋に来るたびに辛そうな顔で朱里に声を掛けるルーファスもまた弱っていく。
ルーファスの辛そうな顔を見るたびにグリムレインも辛く、声すらかけ辛くなっていた。
たまに病室の外で朱里に似た声がはしゃいで聞こえるのはミルアとナルアの声で、その声を聞くたびに朱里の声を聞きたくなる。
耳に馴染んだ朱里の声は春のひだまりの柔らかさと夏の明るい陽射しを思い起こさせる。
温かい物が苦手なグリムレインの好きな温かい物が朱里という存在で大切な物だと今更ながらに気付いては後悔する。
度々、朱里は死の淵に立つことがある。
そのたびにハガネと一緒に怒っていたが、今回ばかりは怒る事すら出来ずに言葉さえ交わせないかもしれない。
「シュトラール、回復魔法はとりあえずアカリの状態を見てから使えるかどうかを見極めてくれ。氷を解いてアカリが生きていられるのは、数分だけだろうからな。1度きりだと心してくれ」
ルーファスの言葉にグリムレインが目を開けて首を上げる。
明るくなった部屋に、ルーファスに面立ちの似た少しだけ身長が2年前みた時より伸びているシュトラールが立っていた。
「目が、覚めたのか・・・」
グリムレインの心はもう希望を持つことを諦めている為に、喜んでしまう事は無い。
朱里を助けることが出来るとしたら、それは蘇生魔法の様な奇跡でしかない。
しかし、シュトラールはそこまでの回復魔法は使えない事もわかっているので、出来る事ならばこのまま氷を解いて朱里を殺すような真似だけはしてほしくはなかった。
このままそっと氷の中で生きているとも死んでいるともつかない状態のままの方が、朱里をこの世界に引き留めていられる術でもあったから。
シュトラールがグリムレインに近付き、赤く染まった氷を覗き込む。
グリムレインが体を動かして朱里の姿をシュトラールに見せると、シュトラールの目が見開かれてクシャっと歪む。
左肩に辛うじて繋がっている腕と、左半身を真っ赤に染めている血がこの氷を赤く染め上げた物なのだろう。
心臓に近い部分まで切り裂かれている為に朱里の命が氷を解けば直ぐに消えてしまう事は容易に判る。
「・・・っ、母上・・・ごめ、なさい・・・っ」
シュトラールがベッドの縁に手を掛け泣きながら肩を震わせるとルーファスがシュトラールの肩に手を掛けて、氷の中で眠る朱里を見つめる。
朱里の姿を見るたびに胸が痛くて泣き出しそうになるのは番であるルーファスが一番感じている感情で、自分の父親ルーディニアスが母のシャロンが亡くなった時から同じ痛みを持って過ごしていたのだろうと思うと、子供の気持ちも判る分、ルーディニアスと同じように悲しみに暮れる事だけは出来なかった。
何より、朱里はまだ死んではいない。
朱里に触れたい、声が聴きたい、笑って欲しい、思う事は沢山ある。
いつでもルーファスの中で思い起こせる朱里の表情ははにかんだ笑顔で、その笑顔が戻ってくるまでは朱里が大切にしている子供達を育てあげる事がルーファスの朱里に出来る事。
朱里似のリュエールにミルアとナルアに囲まれていると、朱里の存在を感じることが出来る。
自分似のシュトラールは眠りながら成長し、自分の若い頃に似てきたと思いながら成長を見守って来た。
朱里が命がけで守った命なのだから、目が覚めてくれることをこの2年と2ヶ月願っていない日は無かった。
リュエールがあの日、シュトラールが一緒に遊びに行くことを誘ったのを断った事をずっと後悔して過ごしている事をルーファスは知っていた。
7歳という子供のうちに次期当主の準備をし始めてしまったリュエールに、子供のうちに子供らしく過ごさせてやれなかった自分を不甲斐なく思ってルーファスも後悔していた。
リュエールと自分は違う事は解っていたのに、自分が次期当主として勉強を始めた時期だからと同じようにすべきではなかった。自分の時は父親が弱り、必要に迫られていたからだった。でも、リュエールはそうではない事にちゃんと考えるべきだった。
それでもリュエールは今も次期当主になろうと毎日手伝いをして勉強している。
何かしていないと不安に押しつぶされそうなのだろうと、可哀想ではあるが、そっと寄り添ってやる事しか出来なかった。
ミルアとナルアは初めの頃は朱里を求めて泣きじゃくっていたが、いつの間にか朱里を求めて泣かなくなった。
お互いの顔を見て「ははえー」と言い合って首をかしげる姿に、何度泣き出しそうになっただろう?
なるべく2人には寂しい思いをさせない様に側にいたせいか、父親っこに育ってしまった。
女性より男性に懐きやすい事にやや不安を覚えるが、まだ3歳という年齢なので軌道修正は出来るとは思ってはいるが、朱里にそっくりな2人を見ていると小さいとはいえ、男に懐くのは嫉妬心が湧く。
今のところ、2人の一番の関心は毎日のオヤツと髪型とリボンだ。
髪型に関してはハガネに教えてもらいながら何とか簡単な物は出来るようになったが、加減が下手な分たまに強くやり過ぎて泣かせてしまうので、ハガネに頼る事の方が多い。
お揃いは嫌なのかミルアとナルアはいつも別々の物を選ぶ。
ハガネいわく、お互いをライバル視して自分に注目してほしいと必死なのだから、ちゃんと両方の意見を聞いて真面目に対応しない駄目なのだそうだ。
シュトラールがこうして目覚めた今、あと1人朱里が揃えば元の暮らしに戻れる。
朱里を前に泣いているシュトラールに酷なようだが、トリニア家の全ての幸せの責任を押し付けてしまう形になる。
朱里という中心軸が足りていない家族の軸を戻すのも戻せないままにするのも、シュトラール次第なのだ。
「シュトラール、アカリを回復魔法で治せるか?」
「・・・っ、任せてよ。オレは足がちぎれてても治せるんだから」
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