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12章
痛みを知って成長する
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しんしんと降る雪を見上げて、雪の上でどうしようかな?と考える。
取り敢えず起き上がるべきだと思うものの、背中は雪に埋もれたまま動くと雪に沈み込みそうになる。
「途中までは良かったんだけどなー・・・」
雪で木の枝が凍って滑るとは思わなかったのが誤算かもしれない。
遊んでいて木から落ちるミスをしたと聞いたら母上が「だから言ったでしょ!安全な所で冬は遊びなさいって!」と怒る顔が頭に浮かぶ。
双子の兄のリュエールもきっと呆れた顔で「シューはもう少し周りをちゃんと把握しなよ」と言いそうだ。
怪我をしたわけじゃないから大丈夫と言えば大丈夫なのだけど、ずぶずぶと雪に埋もれていくのは少し不味いかもしれない。
父上と母上が家に帰ってきてミルアとナルアが父上から離れずに、父上も2人にべったりで少しだけモヤッとしてたのあるかもしれない。
リュエールは父上の代わりに【刻狼亭】の仕事をギル大叔父に習いながら5日間過ごしてから少し変わった。
父上の仕事で勉強すべきところはまだあるから、もうしばらく父上やギル大叔父に習ったり、従業員の人達に話を聞きたいと言っていて、それも少し面白くなかった。
母上はお土産を配ってくると言ってグリムレインと一緒に朝から出掛けていて、なかなか帰ってこない。
きっと母上の事だからおしゃべりに夢中になっているんだろうなって思うと、オレの事どうでもいいのかなって寂しくなって少し鼻先がツンとして泣きたくなってたのも悪かった。
父上にも遊びでも少し気を抜けば怪我をするから気を抜くなって言われてたんだけど、父上にも怒られそうだ。
むしろ呆れられるかもしれない・・・。
まぁ、直ぐに雪から抜け出せたら問題はないんだけど、もぞもぞと動くとまたずぶずぶと雪の中に沈んでいく。
グリムレインが母上が温泉大陸に居なかったせいで機嫌が悪く、雪を降らしまくったせいだ。
「はぁー・・・誰か気付いてくれるかなぁ」
温泉大陸の立ち入り禁止区域だから無理かなと少し絶望もするけど、ここでオレが遊ぶのを知っているリュエールは直ぐに気付くだろうし、父上は匂いでわかるだろうし、母上は・・・無理だろうなぁ。
母上は泣いて騒ぐだけの人だから・・・むしろ母上がこんな所に来たら逆に雪に埋まって凍死でもしそう。
ガサッと音がして、誰か居るのかも?と少しだけ期待して鼻をひくつかせると、不味い事になったと血の気が引いていく。
魔獣の濃い匂いがしている。
かなり近い。なんでちゃんと自分も匂いを嗅いで周囲を注意しておかなかったんだろう・・・。
獣臭の酷さから熊科の魔獣、ここら辺だとBクラスのベアーウォールだろうか?
壁みたいにでかい熊魔獣で父上からは「ベアーウォールは基本的に上を見ないから上から奇襲攻撃を掛ければ簡単だ」とは聞いていたけど、雪に埋もれてる場合はどう動いたらいいんだろう?
グフーグフーと、息遣いなのか声なのか判らない物が近付いてきている。
何かあっても直ぐに回復魔法で回復すれば大丈夫。
一番ダメなのは気絶する事・・・大丈夫、オレはちゃんと父上と訓練してきたんだから。
目の前に真っ黒な獣がオレを見下ろしていた。
手がブンと風を切る音を立てて振り下ろされて、気付いた時には目の前は真っ赤で「キャイン」と声を上げて飛ばされていた。
ぼふっと雪の上に落ちて、全身が痛い。
何処がどう痛いのかわからない。何だか、熱い気もする。
気絶はしなかったけど、魔法を使おうと思うのに、思考がうまく回らない。
ハッハッハッと息だけが短く出る。
口の中も熱い。
頭がガンガンする。
お湯を浴びたみたいに熱い。
グフーグフーと、ベアウォールの声がまだ近くでする。
逃げなきゃ・・・。
動きたいのにどうやって今まで手を動かしてたのかわからない。
ピクッと動いた気がするけど、手、動いたかな?
絶対、怒られちゃうな。
帰らなきゃ、逃げれるかな・・・。
帰る・・・帰れる?
無理かもしれない。
体、動かないや、嫌だな。
死んじゃうのは、嫌だな。
どうしよう、食べられて何も残らなかったら誰かオレが死んだこと気付いてくれるのかな?
リューとまだ遊びたい。
ミルアやナルアにまだ「兄上」って呼んでもらってない。
父上と一緒にまた討伐に行って頭を撫でて欲しい。
母上に「シューちゃん」ってまた言われたい。
「ガァアアアア!!」
ガスガスと音がして、ドシンと音が近くでする。
誰かが戦ってるんだろうか?
オレに気付いてくれるかな?
母上は泣き虫だからオレを見たら泣きそう。
ほら、母上泣いてる・・・。
ぽたぽたと涙を溢れさせてる母上が見える。
幻覚・・・かな?
「シューちゃ・・・シュトラール!シュトラール!」
幻聴も聞こえる。
うん。母上、ごめんね。
もうオレダメかもしれない。
「は、は、うえ・・・」
ごめんなさい、母上。
泣かせてごめんなさい。
母上のところに帰りたいな。
真っ赤になった世界で最後に母上が見れて良かった。
意識が暗くて、真っ白に切り替わると、もう何も考えられなくなった。
****************
目を開けたら、金色の目が心配そうに覗き込んでた。
「あ、るびー・・・」
「シュー!良かった!もう!何してるのさ!バカー!!」
冬眠してるはずのアルビーが何で目の前に居るんだろ?
「シュー!起きた?!シュー!バカ!心配したんだぞ!」
リュエールが怒りながら泣きそうだ。
オレ、助かったみたいだ。でも、何だろう?違和感があった。
天井は・・・自分の部屋じゃないから、診療所かな?
「アルビー、父上に知らせてくるからシュー見といて!」
リュエールが走って出ていく。
ううっ、父上に怒られる。まだ心の準備が出来てないのに。
「アルビー、冬眠じゃ、なかったの?」
「シューが死にかけてるのが分かったから飛び起きたよ!もう!」
「ごめん・・・オレどうやって助かったの?」
「アカリが助けてくれたんだよ」
何で母上が・・・?
あの幻覚は本物の母上だったのかな?
でも、なんで母上があんな場所に居たんだろう?
「シュトラール!」
部屋に父上が入ってきて厳しい顔をしている。
これは絶対、怒られる・・・っ!!
ツカツカと迫ってくる父上に怒られるのを覚悟すると、父上の手が伸びてくる。
頭に父上の温かい手が置かれて、優しく撫でてくる。
「目を覚ましてよかった。心配したんだぞ」
「ごめんなさい、父上・・・」
じわっと涙が出ると、父上が「困ったヤンチャ坊主だ」と言って笑う。
「父上、オレ、痛がる人達は大ゲサだって思ってたけど、怪我って痛いね」
「ああ。痛さを知って成長する物だからな。いい成長が出来たな」
「もうコリゴリだよ・・・」
「クククッ。なら、これに懲りて1人で遊びに行くなよ」
「ねぇ、父上、母上は?」
「お前はもう回復魔法は使えそうか?」
「あ、うん。多分」
「なら自分に使って治してアカリのところに行くか」
少し歯切れの悪い父上に何だろう?と思いながら回復魔法を自分に掛けると、じわじわと体の中が熱くなり、骨とかにも熱があるから、骨折ったんだ・・・と、気付く。
「父上、オレどのくらい酷い怪我してた?」
「そうだな。生きているのが不思議という程度だな」
「それじゃわかんないよ・・・」
ポンポンと父上の手が頭を叩いて、ベッドから降りるとひんやりとした病室の床にゾワッとする。
それにしても、なんだろう?
何か違和感があるのは・・・。
父上の身長、こんな風だったっけ?
リュエールも何か違和感があった気がする。
「あ、にーさまだ」
「ほんとだ。にーさまだ」
あどけない声でオレを指さす小さな女の子の双子が嬉しそうに走って来たのが見えた。
取り敢えず起き上がるべきだと思うものの、背中は雪に埋もれたまま動くと雪に沈み込みそうになる。
「途中までは良かったんだけどなー・・・」
雪で木の枝が凍って滑るとは思わなかったのが誤算かもしれない。
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父上の仕事で勉強すべきところはまだあるから、もうしばらく父上やギル大叔父に習ったり、従業員の人達に話を聞きたいと言っていて、それも少し面白くなかった。
母上はお土産を配ってくると言ってグリムレインと一緒に朝から出掛けていて、なかなか帰ってこない。
きっと母上の事だからおしゃべりに夢中になっているんだろうなって思うと、オレの事どうでもいいのかなって寂しくなって少し鼻先がツンとして泣きたくなってたのも悪かった。
父上にも遊びでも少し気を抜けば怪我をするから気を抜くなって言われてたんだけど、父上にも怒られそうだ。
むしろ呆れられるかもしれない・・・。
まぁ、直ぐに雪から抜け出せたら問題はないんだけど、もぞもぞと動くとまたずぶずぶと雪の中に沈んでいく。
グリムレインが母上が温泉大陸に居なかったせいで機嫌が悪く、雪を降らしまくったせいだ。
「はぁー・・・誰か気付いてくれるかなぁ」
温泉大陸の立ち入り禁止区域だから無理かなと少し絶望もするけど、ここでオレが遊ぶのを知っているリュエールは直ぐに気付くだろうし、父上は匂いでわかるだろうし、母上は・・・無理だろうなぁ。
母上は泣いて騒ぐだけの人だから・・・むしろ母上がこんな所に来たら逆に雪に埋まって凍死でもしそう。
ガサッと音がして、誰か居るのかも?と少しだけ期待して鼻をひくつかせると、不味い事になったと血の気が引いていく。
魔獣の濃い匂いがしている。
かなり近い。なんでちゃんと自分も匂いを嗅いで周囲を注意しておかなかったんだろう・・・。
獣臭の酷さから熊科の魔獣、ここら辺だとBクラスのベアーウォールだろうか?
壁みたいにでかい熊魔獣で父上からは「ベアーウォールは基本的に上を見ないから上から奇襲攻撃を掛ければ簡単だ」とは聞いていたけど、雪に埋もれてる場合はどう動いたらいいんだろう?
グフーグフーと、息遣いなのか声なのか判らない物が近付いてきている。
何かあっても直ぐに回復魔法で回復すれば大丈夫。
一番ダメなのは気絶する事・・・大丈夫、オレはちゃんと父上と訓練してきたんだから。
目の前に真っ黒な獣がオレを見下ろしていた。
手がブンと風を切る音を立てて振り下ろされて、気付いた時には目の前は真っ赤で「キャイン」と声を上げて飛ばされていた。
ぼふっと雪の上に落ちて、全身が痛い。
何処がどう痛いのかわからない。何だか、熱い気もする。
気絶はしなかったけど、魔法を使おうと思うのに、思考がうまく回らない。
ハッハッハッと息だけが短く出る。
口の中も熱い。
頭がガンガンする。
お湯を浴びたみたいに熱い。
グフーグフーと、ベアウォールの声がまだ近くでする。
逃げなきゃ・・・。
動きたいのにどうやって今まで手を動かしてたのかわからない。
ピクッと動いた気がするけど、手、動いたかな?
絶対、怒られちゃうな。
帰らなきゃ、逃げれるかな・・・。
帰る・・・帰れる?
無理かもしれない。
体、動かないや、嫌だな。
死んじゃうのは、嫌だな。
どうしよう、食べられて何も残らなかったら誰かオレが死んだこと気付いてくれるのかな?
リューとまだ遊びたい。
ミルアやナルアにまだ「兄上」って呼んでもらってない。
父上と一緒にまた討伐に行って頭を撫でて欲しい。
母上に「シューちゃん」ってまた言われたい。
「ガァアアアア!!」
ガスガスと音がして、ドシンと音が近くでする。
誰かが戦ってるんだろうか?
オレに気付いてくれるかな?
母上は泣き虫だからオレを見たら泣きそう。
ほら、母上泣いてる・・・。
ぽたぽたと涙を溢れさせてる母上が見える。
幻覚・・・かな?
「シューちゃ・・・シュトラール!シュトラール!」
幻聴も聞こえる。
うん。母上、ごめんね。
もうオレダメかもしれない。
「は、は、うえ・・・」
ごめんなさい、母上。
泣かせてごめんなさい。
母上のところに帰りたいな。
真っ赤になった世界で最後に母上が見れて良かった。
意識が暗くて、真っ白に切り替わると、もう何も考えられなくなった。
****************
目を開けたら、金色の目が心配そうに覗き込んでた。
「あ、るびー・・・」
「シュー!良かった!もう!何してるのさ!バカー!!」
冬眠してるはずのアルビーが何で目の前に居るんだろ?
「シュー!起きた?!シュー!バカ!心配したんだぞ!」
リュエールが怒りながら泣きそうだ。
オレ、助かったみたいだ。でも、何だろう?違和感があった。
天井は・・・自分の部屋じゃないから、診療所かな?
「アルビー、父上に知らせてくるからシュー見といて!」
リュエールが走って出ていく。
ううっ、父上に怒られる。まだ心の準備が出来てないのに。
「アルビー、冬眠じゃ、なかったの?」
「シューが死にかけてるのが分かったから飛び起きたよ!もう!」
「ごめん・・・オレどうやって助かったの?」
「アカリが助けてくれたんだよ」
何で母上が・・・?
あの幻覚は本物の母上だったのかな?
でも、なんで母上があんな場所に居たんだろう?
「シュトラール!」
部屋に父上が入ってきて厳しい顔をしている。
これは絶対、怒られる・・・っ!!
ツカツカと迫ってくる父上に怒られるのを覚悟すると、父上の手が伸びてくる。
頭に父上の温かい手が置かれて、優しく撫でてくる。
「目を覚ましてよかった。心配したんだぞ」
「ごめんなさい、父上・・・」
じわっと涙が出ると、父上が「困ったヤンチャ坊主だ」と言って笑う。
「父上、オレ、痛がる人達は大ゲサだって思ってたけど、怪我って痛いね」
「ああ。痛さを知って成長する物だからな。いい成長が出来たな」
「もうコリゴリだよ・・・」
「クククッ。なら、これに懲りて1人で遊びに行くなよ」
「ねぇ、父上、母上は?」
「お前はもう回復魔法は使えそうか?」
「あ、うん。多分」
「なら自分に使って治してアカリのところに行くか」
少し歯切れの悪い父上に何だろう?と思いながら回復魔法を自分に掛けると、じわじわと体の中が熱くなり、骨とかにも熱があるから、骨折ったんだ・・・と、気付く。
「父上、オレどのくらい酷い怪我してた?」
「そうだな。生きているのが不思議という程度だな」
「それじゃわかんないよ・・・」
ポンポンと父上の手が頭を叩いて、ベッドから降りるとひんやりとした病室の床にゾワッとする。
それにしても、なんだろう?
何か違和感があるのは・・・。
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