黒狼の可愛いおヨメさま

ろいず

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12章

試験官2日目 後編 R-18 ※獣姦表現があります

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 今日も同じ料亭で夕飯を食べて次の日のお昼ご飯を用意してもらいバスケットに入れて持ち帰りにした。

「今日のお昼美味しかったから明日も楽しみだね」
 スリッと朱里の手にルーファスが頭を擦り付ける。
2人で雪の上を歩きながら宿に向かい、途中の公園に差し掛かると、前と後ろの路地から男が数人現れる。
 もしかして襲われるだろうか?自意識過剰かもしれないと思いながらもルーファスを見れば、低く唸り声を上げて毛を逆撫でて朱里の体を自分の後ろに隠そうとしている。

 ピィーと笛の音がすると、男達が一斉に走ってくるとルーファスが朱里を背中に乗せて地面を蹴って公園に入ると、直ぐに公園の木の上に飛び乗り公園の中に入って来た男達を尻目に公園を出て、泊っている宿まで脇目もくれずに走って帰る。
 自分達の取っている部屋に着くと朱里がズルズルと床に座り込む。

「こ・・・怖かったー・・・」
「大丈夫か?怪我はしてないか?」
 ルーファスが朱里の顔を舐めながらフンフンと鼻を鳴らす。
「大丈夫。すごくドキドキしたー・・・何だったんだろう?」
「受講者だな。匂いが昼間嗅いだ匂いだった」
「なんで受講者が?」
「まぁよくある話だ。不合格を逆恨みしての試験官を襲う事件と言うのは・・・」
「ふぇっ・・・何か怖いんだけど・・・」
 ペロッと朱里の唇を舐めてルーファスがおでこをくっつけてくる。

「オレの番はオレが守る。安心しろ」
「うん。1人で試験官をやらされなくて良かったよー・・・」
 ククッと笑いながらルーファスが狼姿で窓際に行くとカーテンを口で咥えて閉めていく。
窓の下にはやはり昨日と同じ人影を見付け、ルーファスが金色の目を光らせながらカーテンを閉じる。

 今日は帰る頃に部屋が暖かくなるように暖房の魔道具をセットして出掛けた為に部屋は暖かく、朱里がお風呂の準備をしてルーファスをお風呂場から呼びに行くと腕輪で魔法通信をしていた。

「ルーファス、子供達にですか?」
「ああ、もう今日は寝るそうだ。アカリにおやすみと言っていたぞ」
「私も声を聞きたかったです・・・」
「あちらから掛かって来たからな、明日にでもこちらから連絡してやろう」
「はい。あっ、お風呂準備出来ましたよ」
「そうか。なら入ろう」
「今日も獣化したままで過ごすの?」
「さっきみたいなのがあったからな。念には念を入れないと、ああいうのが試験官が不正を行っていたから不合格は取り消しだ冒険者にさせろと言ってきて冒険者にでもなられると、ちゃんとした冒険者に迷惑が掛かるからな」
「成程。私も気を付けますね」
 ルーファスが尻尾をフサリと揺らして、朱里がカバンから着替えを用意している間にお風呂場に先に行ってお風呂場の天井の換気口を覗く。

「チィ__ッ」と小さな動物の声がすると、チチチチッと小さな足音が換気口のダクトの中を走って行く。

「・・・ふむ。ネズミか・・・」

「どうしたの?そんなところ覗いて」
 朱里がバスタブの縁に立って換気口を覗くルーファスに首を傾げると「風の通りがおかしかったから見ただけだ。【エアー】これで良いだろう」
 風魔法で換気口の中に風を押し通すと風竜スピナとの主従契約で主君のルーファスにも風の加護がある為に強力な風が暴風の様にダクト内を流れていく。
 ガコンドゴッと何やら凄い音が何処かでして、朱里が眉尻を下げる。

「お宿の人に換気口壊したとか思われませんか?」
「大丈夫だろう。むしろ換気口のゴミ掃除が出来て喜ぶんじゃないか?」
 ククッと笑いながら朱里に頭を摺り寄せると朱里がシャワーコックを捻り、ルーファスにお湯をかける。

「今日は私が洗ってあげますね」
「そうか?なら頼む。訓練場の土煙で汚れた気がする」
「はーい。ふふふっ」
 ルーファスをシャンプーで泡だらけにすると鼻歌交じりにゴシゴシと洗い「お客さん痒い所はありませんか?」と笑いながら言うと、ルーファスが小さく首を捻る。
ルーファスを洗い終え、バスタブの中にルーファスが入ると朱里がチュッと音を立てて鼻先にキスをしてニコッと笑うと自分の髪を洗い始める。

「それにしても、この髪の色なんでオパール色なんでしょうね?」
「属性の色に反応して髪の色を変える物だったからな。アカリは聖属性だからだろう」
「そっか。ならありすさんやリューちゃんやシューちゃんもこの色になりますね」
「だろうな。でもオレは元の色の方が好きだな」
「ふふっ。確かに落ち着かないね」
 髪を洗い終えて髪を上にまとめ上げると、朱里が体を洗い始め鼻歌交じりに頭を揺らしながら洗っていく。
温泉大陸生まれのルーファスもそうだが、日本人の朱里もお風呂は毎日入らないと駄目なタイプでお風呂の中では常にリラックスしている。
 ルーファスがバスタブから身を乗り出して鼻先を朱里のうなじにつんつんとつけてくる。

「どうしました?もうすぐ洗い終わるのでのぼせそうなら先に出ていいですよ?」

 シャワーで泡を流しながら朱里が立ち上がるとお尻の間に何かが挟まる。

「ん?・・・ルーファス?」

 自分の股の間にルーファスの鼻先が挟まりフンフンと鼻を鳴らしている。

「はわっ!何をしてるんですか・・・」
「アカリの匂いが薄れたから、つい匂いを嗅ぎたくて鼻を突っ込みたくなった」
「はぅぅっ、そこで喋らないでぇ・・・っ、舐めるのも駄目ぇ・・・んっ」
 鼻先をグイグイと押し当てて、つぷっと舌を侵入させたルーファスの頭を手でペシペシと叩くと、グイッと頭でお尻を押されて壁際に押し付けられ、ザバッとバスタブからルーファスが上がると朱里の秘孔に舌を伸ばす。

「もぅ、匂いなら嗅いだでしょ・・・んっ、やぁ」
「アカリの味も薄れてるから、ちゃんと濡らして朱里の味を出しておかないとオレが落ち着かない」
「ああっ・・・喋っちゃ・・・んあっ、ひぅぅっ、やだぁ・・・っ」

 自分の股の間から熱い息を吐き出されて、熱い舌で舐め回され羞恥で頬が熱くなり、舐め上げられるたびに壁に押し付けられた体から力が抜けそうになってルーファスにお尻を突き出す形になってしまう。

 ちゅくちゅくと水音がお風呂場に響き、膣内がキュウッとして熱くなり蜜が太腿を濡らしていく。

「うーっ、もぅ、駄目ぇ・・・くぅ」

 折角洗った体が自分の体液で汚れていく気すらする。ルーファスの手で弄られるのも恥ずかしい物が毎回あったが、舌で奥まで舐めて濡らされるのはその倍恥ずかしい。
 足がガクガクし始めるとルーファスの舌がぬるっと出て行き、これで終わったかとホッと息をつくと、背中にルーファスがのしかかる。

 あっと、思った時にはぬるっと胎内に男根が挿入りこみ、じゅぷっと音を立てて蜜壺をかき回す様に腰をグイグイと押さえつけ円状に動くルーファスの動きに中がかき乱される様で壁に爪を立てて必死にこらえる。

「あっ、やっ・・・・・んっ、んっ、あっ、やぁ、ぐちゃぐちゃになるぅ」
「アカリの胎内は柔らかくて堪らないな。アカリの蜜も甘いし、匂いも甘い、オレの匂いで満たしたいのに、アカリの匂いで満たされたい。何だろうな?この矛盾は」
「んっ、くっ、わかん・・・ないっ。あっ、ああっ、そこ、いやぁ」
「んっ、ここが良いのか」

「___っ!あっあっあっ、きゃっ・・・ぅつ、きゃあああっ!」
 グッグッと腰を突き上げられて内股気味になりながら、ハッハッと息を上げて潤んだ瞳を閉じれば涙が飛び散り、肉壁がギュウッと締まり、ルーファスが深く突き上げると悲鳴を上げて達してしまい、朱里の意思とは関係なしに膣内はヒクヒクとヒクついてルーファスに快感を与えると、ルーファスも朱里の首筋を噛みながら達した。

 ぐったりと風呂場の壁に顔をくっつけて肩で息をする朱里の股から白い精が流れゆく様を見てルーファスが満足そうに尻尾を振り、お湯玉で朱里と自分を包むと乾燥魔法で体を乾かし、朱里を背に乗せてベッドに連れて行く。

 朱里がのろのろと寝着に着替えバタンと倒れる様に布団の中で睡魔に引きずられていくと、ルーファスが朱里の額に鼻を押し当てる様にキスをして朱里の体を包む様に丸くなって寝に入る。

 ほんの少し外が騒がしい音がするが、そんな事は気にせずに朱里の寝息に合わせてルーファスも寝息を立て始める。
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