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11章
ダンジョン③
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ダンジョンの未開領域の奥にはテーブルがあり、テーブルの上には大量のデザイン画が山積みになっている。
「随分古い紙ですが、デザインはほぼ今作られている下着と変わりませんね」
「と、いうか・・・このデザインは全部女性物しかないな」
ギルとネルフィームがデザイン画を見ながら部屋を見渡していく。
「あ、これアリスさんと母上が持ってるやつだ」
「ほんとだ」
リュエールとシュトラールが机の引き出しを開けると携帯電話とスマートフォンが入っていた。
分厚い本の様な日記もその下に入っているのを発見して2人が日記を机の上に広げる。
『異世界キターッ!と、喜んだオレは勝ち組なのか・・・?
この世界は様々な人種がいるが、問題あり!問題大あり!
可愛い幼女も可愛い女の子も綺麗なお姉さんも『下着』の概念がヤバーい!
ズロースってなに?!
ドロワーズってなに?!
ドレスなら100歩譲って良しとしよう!しかし、そうじゃない子まで穿いてる。
むしろ穿いてない!!!
アカーン。これはアカンてー!!』
リュエールとシュトラールが半目で「あ、これ駄目な大人の日記だ」とパタンと閉じる。
携帯とスマートフォンは電池切れなのか、うんともすんともいわない。
机の引き出しを2人が漁りながら色々なデザイン画や裸の女の人の絵を大量に発見して「駄目な大人だ」とポイポイと机の上に置いていく。
「あっ、この絵、母上に似てない?」
「ほんとだ。母上そっくり」
2人が机の一番奥から着物姿の朱里によく似た女性の絵を見付ける。
朱里と違うのは獣耳が頭の上についている事だろうか。
『リル・トリニア』
絵の下の方に名前が書いてあることに気付き2人は顔を見合わせる。
「トリニアだって・・・」
「うちの家系の人かな?」
「でも、父上に似てるなら判るけど、母上は異世界から来たんだからこの人が母上に似てるのはおかしくない?」
「さぁ?父上の家系は母上に似た感じの女の人が好みなんじゃない?」
お互いに顔を見合わせて、自分達も「母上が好み」と言ってしまうぐらいには女性の好みは同じなので先祖がそうだったとしても何か言うのは憚られる。
「2人共、何か面白い物はありましたか?」
「奥に行けば行くほど、変態の産物だった」
陽気なギルと頭痛がすると眉間にしわを寄せるネルフィームが奥の部屋から帰ってきてリュエールとシュトラールの元へ戻ってくる。
「母上そっくりのリル・トリニアって人の絵と、日記と写真機見つけたよ」
「写真機じゃなくて携帯でしょ?」
2人が机の上を指さすとギルが「へぇー」と少し目を細めながらカバンい日記と携帯とスマートフォンを入れ込む。
「持ち帰るの?」
「ここの下着とかも全部持って行くよ。とりあえず、資料になりそうな物はカバンに入れとくだけだよ」
「下着まで?なんか変態みたい」
「これはかなり古い異世界人が作った秘密の部屋だからね。資料になるんだよ」
ギルが机の上のデザイン画もカバンに詰め込み、ネルフィームが大きな布袋を下に置くとキィィィと爪でガラスケースを開けると、ギルとリュエールとシュトラールが耳を塞いで「ぁあああああ」と声を上げる。
「ネルフィーム!爪でガラス引っ掻くのやめて下さい!」
「耳がぁぁぁ」
「嫌な音が耳にひびいたー」
3人が音によるダメージをネルフィームに訴えるとネルフィームが首を傾げて「軟弱な」と次々とガラスを開けてマネキンを下ろしていく。
そのたびに3人が耳を塞いで「ギャー耳がー」と騒ぎまわっていた。
布袋の中にマネキンから剥ぎ取った下着を大量に入れ込み、ネルフィームが次の布袋を持ってくると往復して6袋程の下着と服が詰め込まれた。
「これだけ見てると、下着ドロボーだね」
「むしろこんな物がダンジョンの隠し通路にあるのがおかしい」
リュエールとシュトラールが首を振りながら、粗方資料として持ち帰る物を移動させスッキリした部屋を見渡す。
「あれ?シュー、机の床色が違うよ」
「ほんとだ。なんか緑の丸がピコピコしてるね」
「どかしてみよっか」
「リューはそっち押してね」
2人が机を背中で押しながらズラしていくと2メートル程の白い金属片の床が姿を現す。
金属片の床には緑色の小さなランプが点滅し、小さな取っ手のような物が付いている。
「取っ手があると引いちゃうのは仕方がないよね?」
「うん。開けちゃおう」
ニィッと白い歯を見せて悪戯小僧2人組は取っ手に手を掛ける。
重い取っ手に2人が「ぬぎぎぎっ」と声を出すと、後ろからネルフィームが2人の顔の間に顔を出す。
「また悪い子達だな。しかし、手伝おう。隠された物を暴くのが冒険者の楽しみだからな」
ネルフィームが取っ手に手を掛けるとガッコンと音がすると、床が緑色に光り床の白い金属片がゆっくりと開く。
床の下から姿を現したのは透明な丸く細長いガラスケースの中で裸で眠る黒髪の少女。
先程リュエールとシュトラールが見付けた絵の少女リル・トリニアだった。
「随分古い紙ですが、デザインはほぼ今作られている下着と変わりませんね」
「と、いうか・・・このデザインは全部女性物しかないな」
ギルとネルフィームがデザイン画を見ながら部屋を見渡していく。
「あ、これアリスさんと母上が持ってるやつだ」
「ほんとだ」
リュエールとシュトラールが机の引き出しを開けると携帯電話とスマートフォンが入っていた。
分厚い本の様な日記もその下に入っているのを発見して2人が日記を机の上に広げる。
『異世界キターッ!と、喜んだオレは勝ち組なのか・・・?
この世界は様々な人種がいるが、問題あり!問題大あり!
可愛い幼女も可愛い女の子も綺麗なお姉さんも『下着』の概念がヤバーい!
ズロースってなに?!
ドロワーズってなに?!
ドレスなら100歩譲って良しとしよう!しかし、そうじゃない子まで穿いてる。
むしろ穿いてない!!!
アカーン。これはアカンてー!!』
リュエールとシュトラールが半目で「あ、これ駄目な大人の日記だ」とパタンと閉じる。
携帯とスマートフォンは電池切れなのか、うんともすんともいわない。
机の引き出しを2人が漁りながら色々なデザイン画や裸の女の人の絵を大量に発見して「駄目な大人だ」とポイポイと机の上に置いていく。
「あっ、この絵、母上に似てない?」
「ほんとだ。母上そっくり」
2人が机の一番奥から着物姿の朱里によく似た女性の絵を見付ける。
朱里と違うのは獣耳が頭の上についている事だろうか。
『リル・トリニア』
絵の下の方に名前が書いてあることに気付き2人は顔を見合わせる。
「トリニアだって・・・」
「うちの家系の人かな?」
「でも、父上に似てるなら判るけど、母上は異世界から来たんだからこの人が母上に似てるのはおかしくない?」
「さぁ?父上の家系は母上に似た感じの女の人が好みなんじゃない?」
お互いに顔を見合わせて、自分達も「母上が好み」と言ってしまうぐらいには女性の好みは同じなので先祖がそうだったとしても何か言うのは憚られる。
「2人共、何か面白い物はありましたか?」
「奥に行けば行くほど、変態の産物だった」
陽気なギルと頭痛がすると眉間にしわを寄せるネルフィームが奥の部屋から帰ってきてリュエールとシュトラールの元へ戻ってくる。
「母上そっくりのリル・トリニアって人の絵と、日記と写真機見つけたよ」
「写真機じゃなくて携帯でしょ?」
2人が机の上を指さすとギルが「へぇー」と少し目を細めながらカバンい日記と携帯とスマートフォンを入れ込む。
「持ち帰るの?」
「ここの下着とかも全部持って行くよ。とりあえず、資料になりそうな物はカバンに入れとくだけだよ」
「下着まで?なんか変態みたい」
「これはかなり古い異世界人が作った秘密の部屋だからね。資料になるんだよ」
ギルが机の上のデザイン画もカバンに詰め込み、ネルフィームが大きな布袋を下に置くとキィィィと爪でガラスケースを開けると、ギルとリュエールとシュトラールが耳を塞いで「ぁあああああ」と声を上げる。
「ネルフィーム!爪でガラス引っ掻くのやめて下さい!」
「耳がぁぁぁ」
「嫌な音が耳にひびいたー」
3人が音によるダメージをネルフィームに訴えるとネルフィームが首を傾げて「軟弱な」と次々とガラスを開けてマネキンを下ろしていく。
そのたびに3人が耳を塞いで「ギャー耳がー」と騒ぎまわっていた。
布袋の中にマネキンから剥ぎ取った下着を大量に入れ込み、ネルフィームが次の布袋を持ってくると往復して6袋程の下着と服が詰め込まれた。
「これだけ見てると、下着ドロボーだね」
「むしろこんな物がダンジョンの隠し通路にあるのがおかしい」
リュエールとシュトラールが首を振りながら、粗方資料として持ち帰る物を移動させスッキリした部屋を見渡す。
「あれ?シュー、机の床色が違うよ」
「ほんとだ。なんか緑の丸がピコピコしてるね」
「どかしてみよっか」
「リューはそっち押してね」
2人が机を背中で押しながらズラしていくと2メートル程の白い金属片の床が姿を現す。
金属片の床には緑色の小さなランプが点滅し、小さな取っ手のような物が付いている。
「取っ手があると引いちゃうのは仕方がないよね?」
「うん。開けちゃおう」
ニィッと白い歯を見せて悪戯小僧2人組は取っ手に手を掛ける。
重い取っ手に2人が「ぬぎぎぎっ」と声を出すと、後ろからネルフィームが2人の顔の間に顔を出す。
「また悪い子達だな。しかし、手伝おう。隠された物を暴くのが冒険者の楽しみだからな」
ネルフィームが取っ手に手を掛けるとガッコンと音がすると、床が緑色に光り床の白い金属片がゆっくりと開く。
床の下から姿を現したのは透明な丸く細長いガラスケースの中で裸で眠る黒髪の少女。
先程リュエールとシュトラールが見付けた絵の少女リル・トリニアだった。
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