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11章
ひな人形
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『女将亭』の2階の住居部分のリビングで朱里とありすが紙に絵を描きながら、はしゃいだ声を上げて筆を走らせている。
「なるほどっしょ!『子供』の行事をやるなら子供は自然と集まる感じっしょ」
「でしょ?でも、調べたら本当に温泉大陸の子供って少ないの」
「どのくらいだったん?」
「12歳以下の男の子が15人くらいで女の子は6人なの。しかもそのうち半数はうちの子とリリスちゃんとフリウーラの所のシレーヌちゃんなのよね」
「少なすぎない?」
「うん。どうも温泉大陸は流れ者が集まって出来ているような感じだから、大抵は成人してからの人が多くて、結婚も番が居ればするって感じで結婚率も低いみたいなの」
「うわぁー・・・異世界とこっちの世界の違いが出てる感じっしょー」
「そのかわり、こっちの人達は出産が高齢でも出来るみたいです。結婚しない分、寿命も長いみたいで見た目や体力もそんなに衰えないんだって」
ありすが朱里を見て「マジで?」と言い「マジで」と返され、「マジかー!!」と声を上げる。
「確かにこの世界やたらと年寄り少ないとは思ってたっしょ!」
「あとやたらと美形多いですよね」
「それ!美形多くてたまに何であの人結婚しないの?とか思ってたっしょ!」
「長生きな分、番を見付けない限りは独り身って考えの人多いみたいです」
机に手を広げて2人が「ありえないー」「マジありえなーい」と騒いでジタバタしていると、床の絨毯の上でミルアとナルアの相手をしていたリリスとリュエールとシュトラールが母親の奇行を冷めた目で見ていた。
既にこの二人が変な行動や言動をするのにも慣れてきた3人だったりする。
「母上達『ひな人形』描けたの?」
リュエールが困った母親達に声を掛けると2人は紙に描いた絵をリュエールに見せる。
朱里の描いたものは黒狼と白猫のお内裏様とお雛様に三人官女は銀狐に山吹色の小さい狐。
五人囃子にはアナグマや小さな狼と見た事があるような動物達が描かれている。
「可愛いでしょ?」
「可愛いけど、これ正式な奴なの?」
朱里がえへっと笑って紙をもう1枚だし正式な物を出す。
「なんか・・・顔が怖いね。呪いの人形・・・?」
「だから私は可愛いのを作ってあげたいの」
リュエールがありすの紙を見て朱里の物と見比べる。
「アリスさんも母上と同じアレンジ物なんだね」
「そうっしょ!だって、女の子の世界に1つのお雛様ならその子らしい物を用意してあげたいっしょ」
ありすの描いたものは金髪に白い角のお内裏様とプリン頭なツインテールのお雛様というありすらしい物だった。
「ありすさんのは2人だけなの?」
「そうっしょ。今時は2人だけの物が支流っしょ。うちのお雛様はそうだったっしょ。うちの両親が邪魔になるって言って、オルゴール付きの小さい手の平サイズのがうちのお雛様だったっしょ・・・あのお雛様、今頃捨てられてるんだろうなー・・・」
ガクリとしょげたありすにリュエールがオロっとすると朱里が「わかりますー」と声を掛ける。
「私も妹と2人で可愛がってたお雛様・・・お葬式の後で叔父夫婦に引っ越し先に持って行けないでしょって捨てられて・・・」
ガクリと朱里も項垂れ、2人がズーンと机に顔を伏せるとリュエールが後ろを見てシュトラールとリリスが小さく苦笑いをする。
「えーと、母上達、2人の『ひな人形』への思い入れがある分、良い物を作れると良いね?」
2人が顔を上げて「絶対可愛いの作るの!」「リリちゃんのひな人形はうちが作る!」と、手を合わせて「ねー」とご機嫌で復帰する。
浮き沈みの激しい母親達にリュエールが付き合っては居られないと、大人しくミルア達の所に戻り、小さな妹達に声を掛ける。
「良かったね。2人の為に母上が可愛いの作ってくれるって」
「ああえー」
「ななえー」
ミルアとナルアが手を叩きながらキャッキャッとはしゃいで尻尾を振っているが、本人達は分っていないんだろうなと、リュエールが笑って2人の頭を撫でる。
「あれ?今、母上って言った?」
朱里が椅子から立ち上がって床にしゃがみ込みミルアとナルアに「もう1回!」と娘二人の前で手を合わせる。
ミルアとナルアがきょとんとして嬉しそうに「あーえ」「なーえ」と微妙な言葉を繰り返す。
「ミルア~ナルア~頑張って~!母上って言ってごらん?」
「あっ、母上ずるい!僕も!ミルア、ナルア、兄上って言ってごらん」
「オレもオレも!兄上だぞー」
床にしゃがみミルアとナルアに目線を合わせながら3人がズイっと顔を寄せているとソファの上で丸まっていた30cm程の小ささになっていたグリムレインが朱里の頭の上にのしっと乗りかかってくる。
「チビ共、我の名前を言ってみろ」
グリムレインの参戦に朱里と双子兄弟が「なにっ!」という顔をすれば、ありすとリリスも参戦とばかりに横にピタッと座ってくる。
「ありすちゃんっていってごらーん」
「リリスだよ。お姉ちゃんって言ってみて」
首を傾げながらミルアとナルアが尻尾を振って上を見上げ、そのままコテンと後ろに転がるとキャッキャッと声を上げて足をバタつかせ、「ちちえー」と手を伸ばす。
「ん?どうした皆して集まって・・・ミルアとナルアは今日もご機嫌そうだな」
バッと振り返れば、ルーファスが仕事から戻りリビングに立っていた。
マフラーを首から外しコート掛け引っ掛けるとルーファスがお湯玉で手を洗いミルアとナルアの頭を撫でる。
「ルーファス・・・」
「父上・・・」
「父上・・・」
「婿・・・」
「ルーっち・・・」
「おじ様・・・」
ジト目で全員に見つめられルーファスが「なんだ?」と困惑した顔をすると、ミルアとナルアが「ちちえー」と声を上げ、ルーファスが娘達に口元をほころばせる。
「ずるい!ルーファスズルいです・・・っ!」
「父上ずるい!」
「あー、でも兄上って言いにくいよね・・・」
「我がチビ達に毎日言葉を教えておるのにっ!」
「グリちゃん、それはズルくね?」
「あはは。おかしいね」
ルーファスに詰め寄るトリニア家の人々とグリムレインを見ながらリリスが笑い声をあげて居ると、リロノスが1階からリビングに上がってくる。
ひとしきりリリスが笑った後で、リロノスがありすとリリスを連れて帰っていった。
「まったく。リューとシューの時はアカリの方が先に名前を呼ばれていただろ?」
「だって、今回も早く呼んでほしかったんだもの」
朱里が夕飯の準備をしながら「残念です」と、愚痴りルーファスがやれやれと笑いながら机の上の『ひな人形』の紙を見て「ふむ」と声を出す。
リュエールとシュトラールはミルアとナルアに「兄様」「にーに」と、言葉を教えていた。
グリムレインは机に酒を用意しながら鼻歌を歌っている。
「アカリ、『ひな人形』はどっちを準備するんだ?」
「んーっ、やっぱり可愛く狼のお雛様にしようと思うの。強くたくましい狼の子として健やかに成長してほしいし」
「なら後は素材選びだな。可愛くしたいならアカリが店で扱っているアンゴラータ族の布で作るのも良いかもしれないな」
「それは良いですね!ミルアとナルアのお人形もアンゴラータ族の布で作ってもらってる物が多いですし、ガルドアス領にもお金が回るから良いかも」
朱里がルーファスをキッチンに手招きしておでんの鍋を指さして「お願い」と手を合わせると「なら、お礼はこれで」とチュッとキスを1つ奪ってペロッと舌で唇を舐めると、おでんの鍋をリビングに運んでいった。
朱里が顔を赤くしながら「もうっ」と言いつつ笑って食器を持ってくる。
「ミルア見ちゃだめだよ」
「ナルア見ちゃダメだよ」
リュエールとシュトラールが妹達の目を手で隠しながら「2人は番なんて見付けなくていいからね」と教え込むのだった。
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「でしょ?でも、調べたら本当に温泉大陸の子供って少ないの」
「どのくらいだったん?」
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ありすが朱里を見て「マジで?」と言い「マジで」と返され、「マジかー!!」と声を上げる。
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既にこの二人が変な行動や言動をするのにも慣れてきた3人だったりする。
「母上達『ひな人形』描けたの?」
リュエールが困った母親達に声を掛けると2人は紙に描いた絵をリュエールに見せる。
朱里の描いたものは黒狼と白猫のお内裏様とお雛様に三人官女は銀狐に山吹色の小さい狐。
五人囃子にはアナグマや小さな狼と見た事があるような動物達が描かれている。
「可愛いでしょ?」
「可愛いけど、これ正式な奴なの?」
朱里がえへっと笑って紙をもう1枚だし正式な物を出す。
「なんか・・・顔が怖いね。呪いの人形・・・?」
「だから私は可愛いのを作ってあげたいの」
リュエールがありすの紙を見て朱里の物と見比べる。
「アリスさんも母上と同じアレンジ物なんだね」
「そうっしょ!だって、女の子の世界に1つのお雛様ならその子らしい物を用意してあげたいっしょ」
ありすの描いたものは金髪に白い角のお内裏様とプリン頭なツインテールのお雛様というありすらしい物だった。
「ありすさんのは2人だけなの?」
「そうっしょ。今時は2人だけの物が支流っしょ。うちのお雛様はそうだったっしょ。うちの両親が邪魔になるって言って、オルゴール付きの小さい手の平サイズのがうちのお雛様だったっしょ・・・あのお雛様、今頃捨てられてるんだろうなー・・・」
ガクリとしょげたありすにリュエールがオロっとすると朱里が「わかりますー」と声を掛ける。
「私も妹と2人で可愛がってたお雛様・・・お葬式の後で叔父夫婦に引っ越し先に持って行けないでしょって捨てられて・・・」
ガクリと朱里も項垂れ、2人がズーンと机に顔を伏せるとリュエールが後ろを見てシュトラールとリリスが小さく苦笑いをする。
「えーと、母上達、2人の『ひな人形』への思い入れがある分、良い物を作れると良いね?」
2人が顔を上げて「絶対可愛いの作るの!」「リリちゃんのひな人形はうちが作る!」と、手を合わせて「ねー」とご機嫌で復帰する。
浮き沈みの激しい母親達にリュエールが付き合っては居られないと、大人しくミルア達の所に戻り、小さな妹達に声を掛ける。
「良かったね。2人の為に母上が可愛いの作ってくれるって」
「ああえー」
「ななえー」
ミルアとナルアが手を叩きながらキャッキャッとはしゃいで尻尾を振っているが、本人達は分っていないんだろうなと、リュエールが笑って2人の頭を撫でる。
「あれ?今、母上って言った?」
朱里が椅子から立ち上がって床にしゃがみ込みミルアとナルアに「もう1回!」と娘二人の前で手を合わせる。
ミルアとナルアがきょとんとして嬉しそうに「あーえ」「なーえ」と微妙な言葉を繰り返す。
「ミルア~ナルア~頑張って~!母上って言ってごらん?」
「あっ、母上ずるい!僕も!ミルア、ナルア、兄上って言ってごらん」
「オレもオレも!兄上だぞー」
床にしゃがみミルアとナルアに目線を合わせながら3人がズイっと顔を寄せているとソファの上で丸まっていた30cm程の小ささになっていたグリムレインが朱里の頭の上にのしっと乗りかかってくる。
「チビ共、我の名前を言ってみろ」
グリムレインの参戦に朱里と双子兄弟が「なにっ!」という顔をすれば、ありすとリリスも参戦とばかりに横にピタッと座ってくる。
「ありすちゃんっていってごらーん」
「リリスだよ。お姉ちゃんって言ってみて」
首を傾げながらミルアとナルアが尻尾を振って上を見上げ、そのままコテンと後ろに転がるとキャッキャッと声を上げて足をバタつかせ、「ちちえー」と手を伸ばす。
「ん?どうした皆して集まって・・・ミルアとナルアは今日もご機嫌そうだな」
バッと振り返れば、ルーファスが仕事から戻りリビングに立っていた。
マフラーを首から外しコート掛け引っ掛けるとルーファスがお湯玉で手を洗いミルアとナルアの頭を撫でる。
「ルーファス・・・」
「父上・・・」
「父上・・・」
「婿・・・」
「ルーっち・・・」
「おじ様・・・」
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「ずるい!ルーファスズルいです・・・っ!」
「父上ずるい!」
「あー、でも兄上って言いにくいよね・・・」
「我がチビ達に毎日言葉を教えておるのにっ!」
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「あはは。おかしいね」
ルーファスに詰め寄るトリニア家の人々とグリムレインを見ながらリリスが笑い声をあげて居ると、リロノスが1階からリビングに上がってくる。
ひとしきりリリスが笑った後で、リロノスがありすとリリスを連れて帰っていった。
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「だって、今回も早く呼んでほしかったんだもの」
朱里が夕飯の準備をしながら「残念です」と、愚痴りルーファスがやれやれと笑いながら机の上の『ひな人形』の紙を見て「ふむ」と声を出す。
リュエールとシュトラールはミルアとナルアに「兄様」「にーに」と、言葉を教えていた。
グリムレインは机に酒を用意しながら鼻歌を歌っている。
「アカリ、『ひな人形』はどっちを準備するんだ?」
「んーっ、やっぱり可愛く狼のお雛様にしようと思うの。強くたくましい狼の子として健やかに成長してほしいし」
「なら後は素材選びだな。可愛くしたいならアカリが店で扱っているアンゴラータ族の布で作るのも良いかもしれないな」
「それは良いですね!ミルアとナルアのお人形もアンゴラータ族の布で作ってもらってる物が多いですし、ガルドアス領にもお金が回るから良いかも」
朱里がルーファスをキッチンに手招きしておでんの鍋を指さして「お願い」と手を合わせると「なら、お礼はこれで」とチュッとキスを1つ奪ってペロッと舌で唇を舐めると、おでんの鍋をリビングに運んでいった。
朱里が顔を赤くしながら「もうっ」と言いつつ笑って食器を持ってくる。
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