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7章
祝福
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【刻狼亭】の製薬室で産医を呼び診察を受け終わると、朱里が注意事項の多さに「ひえぇぇ」と声を出し、ありすも「マジかー」と声を上げた。
朱里のお腹の子供は船で診てもらった通りの12週、4ヶ月でポコポコ音は胎動だった。
そして、朱里の今までの耳や目の良さは胎児からの影響を受けているらしく、ルーファスの子供とあって狼族の警戒心の強いところが出ているらしい。
ルーファスの気にしていた朱里の体温が低いのは4ヶ月目からは体温が少し下がるのは当たり前の事なので気にしないように言われ、ホッとした様子で聞いた時に下がっていた耳は今はピンと立っている。
「生魚・お茶・チーズ・生卵・ミッカの実は3個まで・・・ハーブティも飲めない種類多いですね・・・ふぇぇ」
「飲める物を用意させるからしばらくは辛抱だな」
朱里が悲痛な顔でルーファスに慰められながら一緒に食べてはいけないもの一覧を見ている。
ありすも一緒に話を聞いていたリロノスと一緒に注意事項一覧の紙を手に「うわぁー」と騒いでいる。
「アカリっち~・・・うちのつわりまだ続きそう~・・・」
ありすが情けない声を出すと朱里が「ちょうど11週辺りくらいまでがつわり続くらしいですね。酷い人は出産前日までとか・・・」と、朱里が産医に聞いたことを話とありすがメソメソと泣き始める。
「わっ、ごめんなさい!ありすさん!大丈夫です!つわりが軽くなるお野菜もあるらしいし、製薬部隊もつわりに効く薬草用意してくれますし」
朱里がありすを慰めると「製薬部隊の薬草不味いし!」と、素直な感想を述べ朱里もそれには反論が出来ずに苦笑いをする。
始めはありすと一緒に屋敷で暮らそうかと話し合っていたけれど、産医にそれは止められた。
理由は妊娠中の思考は普段とは少し違う為に、朱里とありすの体調の違いなどでどちらかがストレスを感じると悪影響を及ぼすかららしい。
主にありすが朱里を攻撃しかねないという懸念があった。
ありすにはそんな事は言ってはいないが、【刻狼亭】の次期当主を宿した体に何かあっては大変だという事らしい。
そういうわけで、ありすとリロノスの落ち着ける家が見つかるまでは【刻狼亭】で宿泊することになり、ルーファスが物件探しを知り合いに頼み、近いうち何件か見て回るらしい。
朱里が妊娠したことで【刻狼亭】では気の早い従業員達がお祝いを持ってきたりと、ちょっとしたお祭り騒ぎになり、何より一番喜んだのがルーファスの叔父のギルが一番騒いでいた。
「私、少し世界樹の枝をへし折ってベビーベッドを作りに行くよ」
「ギル叔父上、ドライアード族とトレント族に恨みを買うからやめておけ」
ルーファスがダメ出しをすれば、ギルが次は「〇〇を獲りにいく!」と騒ぎ、ダメ出しをして引き留めていた。
朱里にも「体力をつけるべきだ!」と騒ぎ、ルーファスに追い払われていた。
「ギル叔父上の浮かれ様が凄すぎて疲れるな」
「ふふ。喜んでもらえて良かったね」
「喜びすぎて止めるのが大変だ」
ギルの屋敷に戻る道すがら、2人で買い物をして帰ると門の前からテントが消え、門に手紙が挟まっていた。
襲撃者のワンコ達は朱里達が魔国へ行っている間に雇い主との契約期間がきてしまったので、自分達の仕事の報告をしに帰っていったらしい。
彼らが再びこの大陸に来るのは秋の終わりかもしれないが、その頃には子供は生まれているので雇い主達がどう動くかは未知数。
子供を守るためにルーファスが今までの様に対応するかはわからない。
それだけが心配ではある。
「せめてお別れ言いたかったですね」
「そのうちまた現れるだろうさ。ハガネの弟子を自称しているのだし」
「お肉いっぱい買ったのに・・・」
「アカリが2人分食べるから平気だろ」
「うーっ・・・食べるけどね。うん・・・」
食いしん坊キャラに生まれる前から決めつけられてしまいそうで少し不安な朱里に対して、ルーファスは狼族は肉を食べて育つからいっぱい食べさせようと思っている。
何より、朱里の体重はもっと増やさないといけないと産医には言われている。
玄関ホールを開き、屋敷に入るとネルフィームとアルビーが尻尾を振りながら待っていた。
「おかえりなさいアカリにルーファス」
「お帰り二人とも。主に言われて来た」
「ただいま、2人共。とりあえず、竜の姿だと大きいから人型になって」
「ギル叔父上がまた何を言い出したんだ?」
アルビーがルーファスの人型を真似て髪の色だけ白金になると、朱里に抱きついて頬ずりをして喉を鳴らし、ネルフィームはいつもの黒髪美女の姿で腰に手を当てながらリビングに入りこむ。
「主がアカリが心配だから様子をみに行けとうるさい」
「さっき会ったばかりなのに、ギル叔父上は・・・」
ルーファスが困った顔をしてはいるが、口元は笑っているので、何を言おうとも喜んでいるらしい。
その証拠に尻尾は左右に揺れているのだから、尻尾は雄弁である。
キッチンに買ってきた食材を置きに行くと、ハガネがササマキとクロを肩に乗せて料理をしていた。
「よう。アカリおかえり」
「ハガネ、冬眠しているはずでは?」
「主君の大事に寝てらんねぇだろ?オレは妊娠、出産、育児まで立ち会った事があるから旦那よりも役に立つしな」
「流石ハガネ頼りになる従者ですね」
「と、旦那そんな怖い顔すんなよ。何事も経験者はいるもんだぜ?」
朱里とハガネのやり取りにルーファスが低く唸りながら眉間にしわを寄せるものの、ハガネに笑い飛ばされて終わるだけだった。
ネルフィームが「妊婦も飲めるお茶だ」とルイボスティーを淹れて出すと、朱里がパッと顔を明るくする。
朱里にとっては趣味になりかけているお茶は何よりも大事らしい。
リビングでルーファスとアルビーに挟まれながらソファに座ると、ネルフィームが朱里の下腹部を見ながらアルビーに「先を越されたな」と言葉を漏らす。
「グリムレインはアカリを気に入ってたみたいだしね」
「あんな冬眠中にしか居ない奴に負けるとは・・・」
ネルフィームが「主に文句を言われる」と言い、アルビーが「ギルの念願だったのにねー」と、笑う。
「えと、氷竜さんがどうかしたの?」
ネルフィームが眉間にしわを寄せて「祝福の話だ」と言い。
アルビーは楽しそうに「祝福の話だよ」と言う。
「主がいつかルーファスに子供が出来た時に私に『祝福』を授ける様に言っていたんだが」
「グリムレインが先にアカリのお腹の子供に『祝福』してるから出番なしだね」
チッとネルフィームが舌打ちし、アルビーが笑い転げている。
「それで『祝福』とは何なんだ?2人とも説明をしろ」
2人が「ルーファスに話したことないんだっけ?」と話しながら口を開く。
「ドラゴンは妊婦に『祝福』という術が使える。安産魔法みたいなものだな」
「まぁ昔はもっと出産って命がけだったから、私達ドラゴンが人々に頼まれて作った魔法なんだけど、今はそんなに使う魔法でもないから知ってる人は少ないかもね」
ネルフィームが頷きながら「主の祈願が・・・」と、呟き、「私はその場に居たから見てたけどね」とアルビーが笑う。
「あーっ!そういえば、氷竜さんにしつこく『身重』って言われてました!」
クロの事じゃなかったのか・・・と、朱里がつぶやくと、ルーファスが「アーカーリー」と、低い声を出して朱里の頬を両手でむにっとつまんで呆れたのだった。
朱里のお腹の子供は船で診てもらった通りの12週、4ヶ月でポコポコ音は胎動だった。
そして、朱里の今までの耳や目の良さは胎児からの影響を受けているらしく、ルーファスの子供とあって狼族の警戒心の強いところが出ているらしい。
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「わっ、ごめんなさい!ありすさん!大丈夫です!つわりが軽くなるお野菜もあるらしいし、製薬部隊もつわりに効く薬草用意してくれますし」
朱里がありすを慰めると「製薬部隊の薬草不味いし!」と、素直な感想を述べ朱里もそれには反論が出来ずに苦笑いをする。
始めはありすと一緒に屋敷で暮らそうかと話し合っていたけれど、産医にそれは止められた。
理由は妊娠中の思考は普段とは少し違う為に、朱里とありすの体調の違いなどでどちらかがストレスを感じると悪影響を及ぼすかららしい。
主にありすが朱里を攻撃しかねないという懸念があった。
ありすにはそんな事は言ってはいないが、【刻狼亭】の次期当主を宿した体に何かあっては大変だという事らしい。
そういうわけで、ありすとリロノスの落ち着ける家が見つかるまでは【刻狼亭】で宿泊することになり、ルーファスが物件探しを知り合いに頼み、近いうち何件か見て回るらしい。
朱里が妊娠したことで【刻狼亭】では気の早い従業員達がお祝いを持ってきたりと、ちょっとしたお祭り騒ぎになり、何より一番喜んだのがルーファスの叔父のギルが一番騒いでいた。
「私、少し世界樹の枝をへし折ってベビーベッドを作りに行くよ」
「ギル叔父上、ドライアード族とトレント族に恨みを買うからやめておけ」
ルーファスがダメ出しをすれば、ギルが次は「〇〇を獲りにいく!」と騒ぎ、ダメ出しをして引き留めていた。
朱里にも「体力をつけるべきだ!」と騒ぎ、ルーファスに追い払われていた。
「ギル叔父上の浮かれ様が凄すぎて疲れるな」
「ふふ。喜んでもらえて良かったね」
「喜びすぎて止めるのが大変だ」
ギルの屋敷に戻る道すがら、2人で買い物をして帰ると門の前からテントが消え、門に手紙が挟まっていた。
襲撃者のワンコ達は朱里達が魔国へ行っている間に雇い主との契約期間がきてしまったので、自分達の仕事の報告をしに帰っていったらしい。
彼らが再びこの大陸に来るのは秋の終わりかもしれないが、その頃には子供は生まれているので雇い主達がどう動くかは未知数。
子供を守るためにルーファスが今までの様に対応するかはわからない。
それだけが心配ではある。
「せめてお別れ言いたかったですね」
「そのうちまた現れるだろうさ。ハガネの弟子を自称しているのだし」
「お肉いっぱい買ったのに・・・」
「アカリが2人分食べるから平気だろ」
「うーっ・・・食べるけどね。うん・・・」
食いしん坊キャラに生まれる前から決めつけられてしまいそうで少し不安な朱里に対して、ルーファスは狼族は肉を食べて育つからいっぱい食べさせようと思っている。
何より、朱里の体重はもっと増やさないといけないと産医には言われている。
玄関ホールを開き、屋敷に入るとネルフィームとアルビーが尻尾を振りながら待っていた。
「おかえりなさいアカリにルーファス」
「お帰り二人とも。主に言われて来た」
「ただいま、2人共。とりあえず、竜の姿だと大きいから人型になって」
「ギル叔父上がまた何を言い出したんだ?」
アルビーがルーファスの人型を真似て髪の色だけ白金になると、朱里に抱きついて頬ずりをして喉を鳴らし、ネルフィームはいつもの黒髪美女の姿で腰に手を当てながらリビングに入りこむ。
「主がアカリが心配だから様子をみに行けとうるさい」
「さっき会ったばかりなのに、ギル叔父上は・・・」
ルーファスが困った顔をしてはいるが、口元は笑っているので、何を言おうとも喜んでいるらしい。
その証拠に尻尾は左右に揺れているのだから、尻尾は雄弁である。
キッチンに買ってきた食材を置きに行くと、ハガネがササマキとクロを肩に乗せて料理をしていた。
「よう。アカリおかえり」
「ハガネ、冬眠しているはずでは?」
「主君の大事に寝てらんねぇだろ?オレは妊娠、出産、育児まで立ち会った事があるから旦那よりも役に立つしな」
「流石ハガネ頼りになる従者ですね」
「と、旦那そんな怖い顔すんなよ。何事も経験者はいるもんだぜ?」
朱里とハガネのやり取りにルーファスが低く唸りながら眉間にしわを寄せるものの、ハガネに笑い飛ばされて終わるだけだった。
ネルフィームが「妊婦も飲めるお茶だ」とルイボスティーを淹れて出すと、朱里がパッと顔を明るくする。
朱里にとっては趣味になりかけているお茶は何よりも大事らしい。
リビングでルーファスとアルビーに挟まれながらソファに座ると、ネルフィームが朱里の下腹部を見ながらアルビーに「先を越されたな」と言葉を漏らす。
「グリムレインはアカリを気に入ってたみたいだしね」
「あんな冬眠中にしか居ない奴に負けるとは・・・」
ネルフィームが「主に文句を言われる」と言い、アルビーが「ギルの念願だったのにねー」と、笑う。
「えと、氷竜さんがどうかしたの?」
ネルフィームが眉間にしわを寄せて「祝福の話だ」と言い。
アルビーは楽しそうに「祝福の話だよ」と言う。
「主がいつかルーファスに子供が出来た時に私に『祝福』を授ける様に言っていたんだが」
「グリムレインが先にアカリのお腹の子供に『祝福』してるから出番なしだね」
チッとネルフィームが舌打ちし、アルビーが笑い転げている。
「それで『祝福』とは何なんだ?2人とも説明をしろ」
2人が「ルーファスに話したことないんだっけ?」と話しながら口を開く。
「ドラゴンは妊婦に『祝福』という術が使える。安産魔法みたいなものだな」
「まぁ昔はもっと出産って命がけだったから、私達ドラゴンが人々に頼まれて作った魔法なんだけど、今はそんなに使う魔法でもないから知ってる人は少ないかもね」
ネルフィームが頷きながら「主の祈願が・・・」と、呟き、「私はその場に居たから見てたけどね」とアルビーが笑う。
「あーっ!そういえば、氷竜さんにしつこく『身重』って言われてました!」
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