黒狼の可愛いおヨメさま

ろいず

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7章

チョコレート戦争④ ※微々R18

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 バレンタインのチョコを配り終えて朱里とルーファスが屋敷に戻ると、屋敷の中はいつも通り静まり返っていた。
門の外の襲撃者達はバレンタインの噂は耳に入っていなかったようで「甘い物だー!」と、元気に貰って、その場で食べて「もっと下さい!」と騒ぎ、ルーファスに「ギャイン」と言わされていたので、今もテントの外でのびているかもしれない。


屋敷のリビングでルーファスが朱里にお茶を淹れながら、歩き疲れたと少し伸びている朱里を労う。

「バレンタインのチョコのお礼や告白の返事は直ぐにした方が良いのか?」
「バレンタインは告白して、返事はすぐ貰える人も居れば、ホワイトデーっていうお返しの日に返事をお菓子と一緒に貰ったりする感じかな?基本、バレンタインデーは好きな人に『告白』とか『好き』って伝える日なだけだからね」

「ホワイトデーに返すお菓子はどんなのが良いんだ?」
「確かねー・・・飴玉が『割れにくい関係と長く味を楽しめる』って意味を持ってるから、好きな人にはお返しとしては一番かな?クッキーは『味も種類もバラバラ』だからお友達って意味になるよ。マシュマロは中身にチョコやジャムが入っていれば『あなたの気持ちを包んでお返しします』って意味で、告白には答えられないって意味になるから、本命以外の人にはクッキーやマシュマロだね」

「ホワイトデーは何日なんだ?」
「3月14日だよ。まぁ、お返しが欲しくて渡したわけじゃないの。皆に「私は大好きだよ」って日頃の感謝を込めて渡してただけだから、気にしないでね?」

 朱里がお茶を飲んで、ふぃーと息をついて「疲れた体にハーブティが染みるぅ」と、しみじみ口にするとルーファスが笑いながら、朱里の口にトリュフチョコレートを1個入れる。

「んっ、甘ーい」
「疲れた時には甘い物だろ?」
「そうとも言います。ふふふ」

 ソファに座ってルーファスが朱里を手招きすると、朱里がルーファスの膝の上にまたがり、チュッと軽くキスすると、ルーファスが唇を貪る様に重ね合わせて、朱里の口の中に微かに残ったチョコを舐めとっていく。

「んっ・・・ふぁ、甘い」
「ん、アカリの愛情がたっぷりだからな」

 リビングのソファの上でルーファスの膝の上に向かい合う様に座り、交わし合った口づけの甘さに朱里が自分の舌で唇を舐める。
朱里の唇を指でなぞりながらルーファスが、なぞった指を舌で舐める。
朱里のロングプルオーバーのトップスの裾から手を入れて脱がせると、朱里が恥ずかしそうに手で胸を隠す。

「ここじゃハガネとか起きたら、見つかっちゃうよ?」
「オレの耳はそんなに悪くない」

不安そうな朱里に笑いかけてルーファスが唇を重ねながら胸を隠す朱里の手をどかせて胸に手を当て、朱里の胸をやわやわと揉むと朱里が小さく震える。

「アカリの胸は相変わらず大きいな」
「あっ、んっ・・・前も言ったけど、それ褒めてないよ・・・んっ」
「そうか?柔らかいし、触ってて気持ちいい最高の胸だから誉め足りないぐらいだ」
「んくぅ、褒めなくていいよ、ひんっ」

胸の先端をクリクリと指で弄られて朱里が腰を浮かせて逃げようとすると、先端を指で下に摘まみさげられて、痛さに朱里が腰をルーファスの膝の上に落とす。

「痛いよ・・・っ、ルーファスひどい」
「アカリが変に動くからだ」
「だって・・・らしちゃいそうだから・・・」
「ん?アカリ聞こえないぞ?」
「・・・耳良いんでしょ?意地悪しないで」

朱里が目を逸らして顔を赤くすると、ルーファスが小さく笑って朱里のスカートの中に手を入れる。
ショーツ越しに触られ、朱里が目をギュッと閉じると、湿ったショーツにルーファスの指が食い込む。

「別にオレの膝ぐらい濡らしてもいいんだぞ?」
「嫌ぁ、ふぁっ・・・いじっちゃ、だめ・・・んぅ」
「アカリが濡れてるとオレを受け入れる準備をしてる気がして嬉しいな」
「きゃうっ、指で弄っちゃ、だめだってばぁ、んっきゅっ」

 胸の谷間にルーファスの顔が沈み込み、朱里が胸を反らすとルーファスの唇が胸に吸い付き赤く痕をつける。
ルーファスに胸や首筋に幾つもキスマークを付けられながら、ショーツ越しに指で花芯を弄られ濡れたショーツとルーファスの指先に朱里が羞恥で耳まで赤く染まりながら、小さく息を荒くする。

「来年はアカリのチョコはオレだけが独占したいな」
「あっ、んっ・・・食いしん坊っ、ふぁあっ」
「いや、ただの独占欲だ。アカリの『好き』はオレだけの物でいい」

朱里をゆっくりとソファに押し倒してショーツとスカートを剥ぎ取ると、ルーファスの手が朱里の下腹部をゆっくりと撫でる。

「アカリのお腹はすべすべしてて吸い付きたくなる」

ルーファスが朱里のへその下に唇を押し当てて吸い付くと、朱里が小さく子犬の様な声を出す。
「くぅ・・・んっ」
「チョコも甘かったが、アカリが一番甘い」
ルーファスに足を掴まれて足の甲や足の脛、太股にキスをされていく。
蜜口から溢れ太股にも広がった愛液すら舐めとって「甘い」と口にするルーファスに朱里がイヤイヤと顔を振る。

ルーファスの指がゆるゆると蜜口に抜き差しされては、手を止め、朱里の中で快感が中途半端にくすぶる。

「・・・んっ、はぁ・・・挿入れてぇ。指、もぉ、嫌ぁ」

しびれを切らした朱里がルーファスに涙目でお願いすると、ルーファスが焦らす様に時間を掛けて朱里の蜜壺に肉棒の先端を挿入れると、朱里がルーファスの背中に小さく爪を立てる。

「早く、んっ、好きにして、はぁ、お腹が、切ないのっ」
「アカリ、来年のバレンタインはオレだけにくれるだろ?」
「んっ、あっ、あっ、うん。来年も、再来年もずーっと・・・きゃうぅぅっ」
「約束だからな」

朱里を抱きながらルーファスが言質を取ったと、ニヤリと笑った事に気付かないまま朱里はルーファスに言われるままに約束をする。

独占欲の強いルーファスが次のバレンタインで他の従業員に「ずるい!」と言われる事は避けられそうにはないが、来年もバレンタインは盛り上がりを見せそうだ。
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