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7章
チョコレート戦争①
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ルーファスが【刻狼亭】に戻り、アンゴラータ族の提出した書類から、行く先々の移動場所の記載を見つけ出し、直ぐさまガルドアス領へ書簡を送り、ネヴァーへと連絡を付けた。
アンゴラータ族にもセリアという少女をガルドアス領で保護している旨を書簡で送り、2月中頃に温泉大陸へ船でセリアの両親が戻り、ガルドアス領へ向かうと連絡が届いた。
ルーファスがセリアの両親に【刻狼亭】所有の高速船を出す事を提案し、2月に入った今日、セリアの両親が高速船でこちらに向かっているらしい。
ネヴァーとセリアが温泉大陸に来ている為にルーファスが接待していて、朱里はありすの特殊ポーションがそろそろ底をつく頃なので新しいポーションが届くまでは外出は控えている為に屋敷で留守番をしている。
『アカリ、ちゃんと寒くない様にしているか?』
「出掛ける前にも私がちゃんと着込んでるの見たでしょ?大丈夫だよ」
『まぁそうなんだが・・・』
「10分置きに連絡しなくても大丈夫だからね?」
『分った。でも温かくしておくんだぞ?』
「はーい。ルーファスも港の海風で冷えないようにね」
腕輪から手を放して朱里が心配性な旦那様にやれやれと、ため息を吐く。
アシュレイに贈られた魔法通信の出来る腕輪で10分おきに連絡しては、これでもかと活用するルーファスである。
それもその筈で、1月下旬に朱里が熱を出し、体調を崩して特殊ポーションのお世話になり在庫数がギリギリなせいか、ルーファスの過保護ぶりは拍車がかかっている。
屋敷の外で朱里が頭にササマキを乗せ、肩にはクロを乗せてガラスハウスへ向かう。
ガラスハウスに辿り着くと、作業の邪魔だとコートとマフラーと手袋を取ると朱里がエプロンをつけてハーブの剪定にかかる。
その頃、港では魔国エグザドルから温泉大陸への定期船が到着し、一つの木箱が【刻狼亭】宛へと届けられた。
送り主は魔国の【聖女】東雲ありすから朱里への届け物で、特殊ポーションの他にぎっしりと甘い香りが漂う茶色い塊が入っていた。
【刻狼亭】の従業員が朱里に届けに屋敷に行くと、ガラスハウスでハーブを瓶詰めしている朱里に会うことが出来た。
「若女将。魔国から若女将に届け物ですよ」
「ポーションですか?」
「ポーションと何か茶色い塊ですね」
「えー?茶色い塊?なんだろ?」
朱里が木箱を開けると、割れない瓶に詰められた特殊ポーションに茶色のブロックの塊が入っていた。
「あっ、これチョコレートだ!」
「チョコレートですか?チョコって粉じゃありませんでしたっけ?」
「粉にバターとか粉砂糖とか入れて固めたのがコレだよ。温泉大陸じゃチョコってあまり見ない物だもんねぇ」
箱の中に丸い文字でありすからの手紙が入っている。
アカリっちへ
2月はバレンタインだよ↑女子の本気見せよぅ↑
けんとーを祈る!!
ありす
「ああ、そういえば2月だしね。でも、バレンタインあるのかしら?」
「ばれんたいん?若女将なんですか?ばれんたいんって」
従業員が何やら面白そうな単語に飛びつくと、朱里がはにかみながら笑う。
「2月14日に女の子が好きな男の子に『好き』って気持ちをチョコに込めて渡して、愛の告白をする日なんだけど、聞いた事無いですか?」
「聞いたことありません。むしろチョコは苦みがありますし・・・メジャーな物じゃないですから」
残念ながらチョコ自体がコーヒー豆ぐらいの認識で、豆をローストした物を飲んだりはするが、お菓子としてはまだ広がっていない。
そして粉状の物も砂糖を入れるという発想はあまりないらしく、ケーキの上に少し掛けて苦みを演出する物という感じでしかない。
魔国ではカカオ豆が採れる為、お菓子としても使われている。
魔王リロノスにチョコは他国ではお菓子としては流通はあまりしてないという話を聞き、ありすがブロック状で送りつけてきたようだ。
「じゃあ他に2月の催しって何があります?」
「『鬼払い』とかでしょうか?」
「なんだか物騒な感じがしますが、要は節分でしょうか?鬼は外福は内の?」
「鬼を疫病に見立てて、退治する催しです。今年はギルさんが鬼役なんで皆本気装備でやるみたいですよ?隣りの大陸の平地でやるそうです」
「え?何それ?!怖い!!」
朱里がひぇぇと、声を上げて従業員が「今年は製薬部隊が救護テントを作るらしくて、ダウンしたら不味いポーション飲まされるらしいので気合入れないとヤバイんです!」と従業員もひぇぇと、声を上げた。
「2日後は戦争なんです!」
「えーと、頑張ってね?」
「若旦那参加してくれないかなぁ・・・若女将も参加しませんか?」
「むしろ私は製薬組みなので、救護班に回って応援します!」
「若女将が応援に来るなら若旦那も参加ですよね!」
「どうかな?一応頼んでみますね」
「お願いします!若旦那が居れば少しはギルさんの隙つけるかもしれないので」
従業員が「若女将頼みましたよ!」と、元気に言いながら【刻狼亭】へ帰っていった。
「2日後は皆大変なんだろうな・・・【刻狼亭】営業できるのかしら?・・・さて、チョコレート。結構大きい塊だし、従業員の人達にも作れるかな?」
ハーブの瓶に蓋をすると、コートとマフラーと手袋を付け直し、ササマキとクロを連れて再び屋敷へ戻る。
屋敷の中に入ると玄関ホールに置いてあるコート掛けにコートとマフラーを掛けてコートのポケットの中に手袋を入れる。
エプロンを外して、ササマキとクロを床に下ろすと、ササマキは元気にハガネの部屋へ直行してしまう。
クロは温かい場所を求めて屋敷をトコトコ歩き出す。
「ルーファスが居ないから無視したいけど、後でバレるの怖いからやりますか・・・」
服の袖をまくり、タンタンの水槽に手を入れると、ルーファスと朝チェックした時は寄り付かなかったタンタン達がワラワラと近寄ってくる。
「ひぇぇ・・・ひっ、ひゃっ、ふぁっ、くすぐったい」
数分後にはお腹を膨らませ、背尾泳ぎするタンタン達が水槽に出来上がっていた。
朱里が「ルーファスが帰ってくる前に背尾泳ぎを止めますように」と心の中で祈りつつ、キッチンに木箱を持って行く。
手を洗うと特殊ポーションとチョコレートの塊を別々にして、特殊ポーションを自分の部屋へ持って行きポーションホルダーの中へ入れていく。
「さーて、チョコは本番前日に作る為にも隠しておかなきゃ」
アンゴラータ族にもセリアという少女をガルドアス領で保護している旨を書簡で送り、2月中頃に温泉大陸へ船でセリアの両親が戻り、ガルドアス領へ向かうと連絡が届いた。
ルーファスがセリアの両親に【刻狼亭】所有の高速船を出す事を提案し、2月に入った今日、セリアの両親が高速船でこちらに向かっているらしい。
ネヴァーとセリアが温泉大陸に来ている為にルーファスが接待していて、朱里はありすの特殊ポーションがそろそろ底をつく頃なので新しいポーションが届くまでは外出は控えている為に屋敷で留守番をしている。
『アカリ、ちゃんと寒くない様にしているか?』
「出掛ける前にも私がちゃんと着込んでるの見たでしょ?大丈夫だよ」
『まぁそうなんだが・・・』
「10分置きに連絡しなくても大丈夫だからね?」
『分った。でも温かくしておくんだぞ?』
「はーい。ルーファスも港の海風で冷えないようにね」
腕輪から手を放して朱里が心配性な旦那様にやれやれと、ため息を吐く。
アシュレイに贈られた魔法通信の出来る腕輪で10分おきに連絡しては、これでもかと活用するルーファスである。
それもその筈で、1月下旬に朱里が熱を出し、体調を崩して特殊ポーションのお世話になり在庫数がギリギリなせいか、ルーファスの過保護ぶりは拍車がかかっている。
屋敷の外で朱里が頭にササマキを乗せ、肩にはクロを乗せてガラスハウスへ向かう。
ガラスハウスに辿り着くと、作業の邪魔だとコートとマフラーと手袋を取ると朱里がエプロンをつけてハーブの剪定にかかる。
その頃、港では魔国エグザドルから温泉大陸への定期船が到着し、一つの木箱が【刻狼亭】宛へと届けられた。
送り主は魔国の【聖女】東雲ありすから朱里への届け物で、特殊ポーションの他にぎっしりと甘い香りが漂う茶色い塊が入っていた。
【刻狼亭】の従業員が朱里に届けに屋敷に行くと、ガラスハウスでハーブを瓶詰めしている朱里に会うことが出来た。
「若女将。魔国から若女将に届け物ですよ」
「ポーションですか?」
「ポーションと何か茶色い塊ですね」
「えー?茶色い塊?なんだろ?」
朱里が木箱を開けると、割れない瓶に詰められた特殊ポーションに茶色のブロックの塊が入っていた。
「あっ、これチョコレートだ!」
「チョコレートですか?チョコって粉じゃありませんでしたっけ?」
「粉にバターとか粉砂糖とか入れて固めたのがコレだよ。温泉大陸じゃチョコってあまり見ない物だもんねぇ」
箱の中に丸い文字でありすからの手紙が入っている。
アカリっちへ
2月はバレンタインだよ↑女子の本気見せよぅ↑
けんとーを祈る!!
ありす
「ああ、そういえば2月だしね。でも、バレンタインあるのかしら?」
「ばれんたいん?若女将なんですか?ばれんたいんって」
従業員が何やら面白そうな単語に飛びつくと、朱里がはにかみながら笑う。
「2月14日に女の子が好きな男の子に『好き』って気持ちをチョコに込めて渡して、愛の告白をする日なんだけど、聞いた事無いですか?」
「聞いたことありません。むしろチョコは苦みがありますし・・・メジャーな物じゃないですから」
残念ながらチョコ自体がコーヒー豆ぐらいの認識で、豆をローストした物を飲んだりはするが、お菓子としてはまだ広がっていない。
そして粉状の物も砂糖を入れるという発想はあまりないらしく、ケーキの上に少し掛けて苦みを演出する物という感じでしかない。
魔国ではカカオ豆が採れる為、お菓子としても使われている。
魔王リロノスにチョコは他国ではお菓子としては流通はあまりしてないという話を聞き、ありすがブロック状で送りつけてきたようだ。
「じゃあ他に2月の催しって何があります?」
「『鬼払い』とかでしょうか?」
「なんだか物騒な感じがしますが、要は節分でしょうか?鬼は外福は内の?」
「鬼を疫病に見立てて、退治する催しです。今年はギルさんが鬼役なんで皆本気装備でやるみたいですよ?隣りの大陸の平地でやるそうです」
「え?何それ?!怖い!!」
朱里がひぇぇと、声を上げて従業員が「今年は製薬部隊が救護テントを作るらしくて、ダウンしたら不味いポーション飲まされるらしいので気合入れないとヤバイんです!」と従業員もひぇぇと、声を上げた。
「2日後は戦争なんです!」
「えーと、頑張ってね?」
「若旦那参加してくれないかなぁ・・・若女将も参加しませんか?」
「むしろ私は製薬組みなので、救護班に回って応援します!」
「若女将が応援に来るなら若旦那も参加ですよね!」
「どうかな?一応頼んでみますね」
「お願いします!若旦那が居れば少しはギルさんの隙つけるかもしれないので」
従業員が「若女将頼みましたよ!」と、元気に言いながら【刻狼亭】へ帰っていった。
「2日後は皆大変なんだろうな・・・【刻狼亭】営業できるのかしら?・・・さて、チョコレート。結構大きい塊だし、従業員の人達にも作れるかな?」
ハーブの瓶に蓋をすると、コートとマフラーと手袋を付け直し、ササマキとクロを連れて再び屋敷へ戻る。
屋敷の中に入ると玄関ホールに置いてあるコート掛けにコートとマフラーを掛けてコートのポケットの中に手袋を入れる。
エプロンを外して、ササマキとクロを床に下ろすと、ササマキは元気にハガネの部屋へ直行してしまう。
クロは温かい場所を求めて屋敷をトコトコ歩き出す。
「ルーファスが居ないから無視したいけど、後でバレるの怖いからやりますか・・・」
服の袖をまくり、タンタンの水槽に手を入れると、ルーファスと朝チェックした時は寄り付かなかったタンタン達がワラワラと近寄ってくる。
「ひぇぇ・・・ひっ、ひゃっ、ふぁっ、くすぐったい」
数分後にはお腹を膨らませ、背尾泳ぎするタンタン達が水槽に出来上がっていた。
朱里が「ルーファスが帰ってくる前に背尾泳ぎを止めますように」と心の中で祈りつつ、キッチンに木箱を持って行く。
手を洗うと特殊ポーションとチョコレートの塊を別々にして、特殊ポーションを自分の部屋へ持って行きポーションホルダーの中へ入れていく。
「さーて、チョコは本番前日に作る為にも隠しておかなきゃ」
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