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6章
冬の年始
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「新年あけましておめでとうございます!」
昨日の大雪は何処へやら?と、言わんばかりに【刻狼亭】の料亭内では明るい従業員の人達の声が新年のあいさつを交わし合う声で賑わっている。
私は新年用の着物を着せて貰いました!
いつものごとく白をベースにした着物で、裾から黄色のグラデーションが掛かり、首襟の後ろに梅の花模様が1つあり、金糸で【狼】の文字が入っている。
髪にはルーファスが冬市場で買ってくれた黄色水晶の髪飾りをして、耳飾りはいつもの【刻狼】の文字入りのシャランと鳴る物。
クロは首にハガネが作ってくれた黄色の布の首輪と金色の鈴をつけてお正月おめかしバージョンとなっています。
ルーファスも珍しく白地の着物に裾が黒から黄色へのグラデーションの掛かった着物を着ています。
この世界ではお正月は黄色の服や物を身に着けておくと良いのだそうです。
黄色の物には春先の温かさが宿るのだとかで、1年間春の穏やかな温かさに包まれて過ごせると良いですねっていう事らしいです。
本日は【刻狼亭】の従業員さんと一緒にお正月を過ごす為に料亭は貸し切りで料亭内は関係者だけですが、賑わっています。
「若女将、年袋あげます」
「あ、オレも若女将に年袋渡します!」
「私も用意してきましたよ!」
ワラワラと従業員の人達に色とりどりの袋を貰い、抱えきれなくなると、ハガネが布袋を出して回収していく。
「ハガネ、年袋って何ですか?」
「ん?一番、若い子に金を渡して、その子が1年困らねぇようにっていう物だな」
「わぁ・・・いっぱい貰っちゃいましたよ?お返しどうしましょう?」
「気にすんな。どうせ若旦那から従業員には年袋貰えるしな」
ハガネがニッと白い歯を見せて笑うと「アパー!」と、黄色いおリボンを頭に飾ったササマキちゃんがハガネの頭から飛び降りでハガネの手の平に乗ってくる。
「今日はササマキちゃんもおめかしだね」
「正月だしな。それにしても、アルビーはまた冬眠しちまったのか?」
「うん。苗木をよろしくねって言って寝ちゃった」
「あの白い苗木なんだったんだ?」
「さぁ?アルビーは起きたら教えるから、私のだし汁で育てて欲しいって」
アルビーはグリムレインからお礼に貰った苗木を植え替え出来るまでは温室でお願いって頼んで冬眠に入ってしまい、謎の苗木のまま年を越えてしまいました。
「ワーストとケイとルセルとタロの4人は今日はココに連れてこなかったんですか?」
「あいつ等、悪さばっかするからギルに少し調教を頼んでおいた」
「大丈夫でしょうか・・・」
「ちったぁ歯ごたえのある奴等になりゃいいけどな」
私が心配しているのはギルさんにあの4人がギッタンギッタンにされないかの心配なのですけどね・・・。
「アカリ、そろそろ若旦那の所に行っとけ」
「え?でもルーファス挨拶とかあるしお邪魔になりそうだけど」
「バーカ。お前は若旦那の番なんだから横で一緒に挨拶すんのも仕事だろ?」
「はーい」
ハガネに背を押されて歩き出すと、今まで自分の人生でお正月の挨拶とか両親の後ろで言うぐらいで、ルーファスみたいな代表としての挨拶って馴染みが無いから・・・このまま従業員の人達とルーファスの挨拶を聞くものだと思ってたのよね。
ルーファスが談笑しながら他の従業員と話していると、私と目が合うと、目を細めて笑って私に手を伸ばす。
「アカリ、おいで」
ルーファスの所に行くとルーファスに抱き上げられて、既に定位置になったルーファスの腕の中で近くなった顔の距離にドキッとする。
心臓に悪いイケメンの笑顔の破壊力。
「寝不足なのに無理させてすまないな。早めに休んで良いからな」
「ううん。私よりも雪の中を頑張ってたルーファスの方が大変でしょ?お付き合いもそこそこにしても従業員の人達は怒らないんだから、早めに切り上げて休んでね」
「じゃあ、今日は2人で早めに休むとしようか」
「ふふ。そうですね」
従業員の人達全員に御神酒の入った盃が配り終わると、皆がルーファスに注目する。
私を下ろしてほしいとも言えずに、そのままルーファスに抱き上げられたまま、ルーファスの挨拶が始まった。
「去年は色々あったが、こうして無事に皆で新しい年を超えられた事を【刻狼亭】の15代目の当主として嬉しく思う。今年も皆には支えてもらうと思うが、よろしく頼む。そして、今年は【刻狼亭】に女将が居るからな乾杯はアカリにしてもらおう」
「ふぇ?!」
ルーファスに盃を渡されて、ひぇぇぇと、思いながらも「若女将がんばれ!」とチラホラ声が飛んでくるので、女は度胸ですよ!
「えと、今年もより一層の【刻狼亭】の繁栄を祈って頑張りましょう!乾杯!!」
「「「「繁栄を祈って乾杯!!!!」」」」
ワッと、乾杯の声が上がって、ルーファスと盃を小さく鳴らすと、私の分の御神酒もルーファスが飲み干して軽くキスしてくると、ほわっとお酒の甘みと辛さが口に少しだけ広がる。
「ルーファス、あの乾杯の挨拶で良かったですか?」
「ああ。十分だよ」
繁栄以外のボキャブラリーのある言葉がとっさに浮かばなかったのですが、大丈夫なら良かったです。
えへへっと笑うとルーファスが「可愛い」と褒め殺ししてくるのです。
相変わらず番フィルター全開の困った人です。
従業員の人達が1人1人挨拶に来て、従業員の人に私は年袋を貰い、ルーファスは従業員の人に年袋をあげてと、妙な感じで挨拶をして、ハガネが定期的に年袋を回収に来ては段々とハガネが千鳥足になっていってました。
うん。ハガネお酒飲み過ぎです。
一通り挨拶が終わると、お正月のご馳走です。
東国風なので元の世界のお節とそんなに変わりないかも?
若干、見慣れない形のかまぼこがあったりしますけどね。
かまぼこがサクラの花びらみたいな形だったり、角のあるクジラだったりしてます。
伊達巻きは無いのですけど、甘い卵焼きの中にカボチャの餡とお餅が入っている物とかがあって、これはこれで美味しかったです。
ああ、でもお正月には伊達巻きを所望したいお子様舌の私です。
大きな海老とか海産物もあったのですが、少し胃もたれしてしまって、多分着物の帯で胃がキツイせいです。海産物は千鳥足な小鬼にあげました。
「小鬼に御神酒飲ませすぎましたかね?ふふふ」
テンは自分はお酒を飲まないものだから小鬼に自分の分まで飲ませたみたいで千鳥足でふらつく小鬼を追いながら歩き回っていました。
今年もこのコンビは代わり映えがない感じです。
周りを見れば、元気な従業員達は楽しそうに騒いでいて、横ではルーファスが従業員の人達からお酒を注がれながら、わんこ蕎麦状態で次から次に飲まされてます。
おめでたいお酒なので断るのも大変そう。
「アカリ、眠くなってるのか?」
「少しだけ・・・ふふふ」
「もうしばらく掛かりそうだから、寝ていたらそのまま運ぶから寝ていても良いぞ」
「はい。その時はお願いします」
ルーファスに頭を撫でられながら、少しルーファスにもたれかかって、去年のお正月とは雲泥の差だなぁっと小さく思って周りを見て思ったのです。
1人っきりの初めてのお正月は、おにぎり1個と紙パックのジュース1個。
お婆ちゃんのお節やお母さんの作るお雑煮が恋しくて、1人で泣いて過ごしてた。
今年は幸せなお正月です。
家族が出来て、周りは賑やかで、寂しくない。
いつの間にか寝ていたのか、夢の中で髪の長い去年の私が4畳のアパートの畳の上で座っていた。
『お正月なんて、仕事が休めるだけの日・・・』
(うん。でもしっかり休んでおかないとね。忙しくなりますよ?)
『部屋の隙間風・・・寒い』
(うん。その隙間風は酷いですよね。あと少しで温かいですよ?)
『1人は、寂しいよ・・・』
(はい。大丈夫です。あと4ヵ月我慢すれば家族が出来るよ)
『ひっく、もう、こんな生活嫌だよ・・・えぐっ』
(泣かないで。あと少しの我慢です)
『ふぇっ、ぐすっ、誰か助けて・・・ぐすっ』
(大丈夫です。助けはちゃんと来るよ)
去年のお正月の私は辛くて悲しかった・・・。
自分に出来る事も何も無くて生活するだけで必死だったね。
頑張って去年の私、4月1日のお誕生日の次の日に少し痛い思いもしますけど、一番欲しいお誕生日プレゼントがあるよ?
去年の私の頭をなでなでしながら、気付けば、私の頭を温かい手が撫でている。
ああ、私も撫でてもらってる。
この手は来年の私の手かな?
んーっ、この温かさは、ルーファスだ。
「ふふ、ルーファス好きです」
「オレも好きだよ。アカリ」
出会った時と変わらない優しい声が耳元でして、小さく笑い声が聞こえた気がする。
昨日の大雪は何処へやら?と、言わんばかりに【刻狼亭】の料亭内では明るい従業員の人達の声が新年のあいさつを交わし合う声で賑わっている。
私は新年用の着物を着せて貰いました!
いつものごとく白をベースにした着物で、裾から黄色のグラデーションが掛かり、首襟の後ろに梅の花模様が1つあり、金糸で【狼】の文字が入っている。
髪にはルーファスが冬市場で買ってくれた黄色水晶の髪飾りをして、耳飾りはいつもの【刻狼】の文字入りのシャランと鳴る物。
クロは首にハガネが作ってくれた黄色の布の首輪と金色の鈴をつけてお正月おめかしバージョンとなっています。
ルーファスも珍しく白地の着物に裾が黒から黄色へのグラデーションの掛かった着物を着ています。
この世界ではお正月は黄色の服や物を身に着けておくと良いのだそうです。
黄色の物には春先の温かさが宿るのだとかで、1年間春の穏やかな温かさに包まれて過ごせると良いですねっていう事らしいです。
本日は【刻狼亭】の従業員さんと一緒にお正月を過ごす為に料亭は貸し切りで料亭内は関係者だけですが、賑わっています。
「若女将、年袋あげます」
「あ、オレも若女将に年袋渡します!」
「私も用意してきましたよ!」
ワラワラと従業員の人達に色とりどりの袋を貰い、抱えきれなくなると、ハガネが布袋を出して回収していく。
「ハガネ、年袋って何ですか?」
「ん?一番、若い子に金を渡して、その子が1年困らねぇようにっていう物だな」
「わぁ・・・いっぱい貰っちゃいましたよ?お返しどうしましょう?」
「気にすんな。どうせ若旦那から従業員には年袋貰えるしな」
ハガネがニッと白い歯を見せて笑うと「アパー!」と、黄色いおリボンを頭に飾ったササマキちゃんがハガネの頭から飛び降りでハガネの手の平に乗ってくる。
「今日はササマキちゃんもおめかしだね」
「正月だしな。それにしても、アルビーはまた冬眠しちまったのか?」
「うん。苗木をよろしくねって言って寝ちゃった」
「あの白い苗木なんだったんだ?」
「さぁ?アルビーは起きたら教えるから、私のだし汁で育てて欲しいって」
アルビーはグリムレインからお礼に貰った苗木を植え替え出来るまでは温室でお願いって頼んで冬眠に入ってしまい、謎の苗木のまま年を越えてしまいました。
「ワーストとケイとルセルとタロの4人は今日はココに連れてこなかったんですか?」
「あいつ等、悪さばっかするからギルに少し調教を頼んでおいた」
「大丈夫でしょうか・・・」
「ちったぁ歯ごたえのある奴等になりゃいいけどな」
私が心配しているのはギルさんにあの4人がギッタンギッタンにされないかの心配なのですけどね・・・。
「アカリ、そろそろ若旦那の所に行っとけ」
「え?でもルーファス挨拶とかあるしお邪魔になりそうだけど」
「バーカ。お前は若旦那の番なんだから横で一緒に挨拶すんのも仕事だろ?」
「はーい」
ハガネに背を押されて歩き出すと、今まで自分の人生でお正月の挨拶とか両親の後ろで言うぐらいで、ルーファスみたいな代表としての挨拶って馴染みが無いから・・・このまま従業員の人達とルーファスの挨拶を聞くものだと思ってたのよね。
ルーファスが談笑しながら他の従業員と話していると、私と目が合うと、目を細めて笑って私に手を伸ばす。
「アカリ、おいで」
ルーファスの所に行くとルーファスに抱き上げられて、既に定位置になったルーファスの腕の中で近くなった顔の距離にドキッとする。
心臓に悪いイケメンの笑顔の破壊力。
「寝不足なのに無理させてすまないな。早めに休んで良いからな」
「ううん。私よりも雪の中を頑張ってたルーファスの方が大変でしょ?お付き合いもそこそこにしても従業員の人達は怒らないんだから、早めに切り上げて休んでね」
「じゃあ、今日は2人で早めに休むとしようか」
「ふふ。そうですね」
従業員の人達全員に御神酒の入った盃が配り終わると、皆がルーファスに注目する。
私を下ろしてほしいとも言えずに、そのままルーファスに抱き上げられたまま、ルーファスの挨拶が始まった。
「去年は色々あったが、こうして無事に皆で新しい年を超えられた事を【刻狼亭】の15代目の当主として嬉しく思う。今年も皆には支えてもらうと思うが、よろしく頼む。そして、今年は【刻狼亭】に女将が居るからな乾杯はアカリにしてもらおう」
「ふぇ?!」
ルーファスに盃を渡されて、ひぇぇぇと、思いながらも「若女将がんばれ!」とチラホラ声が飛んでくるので、女は度胸ですよ!
「えと、今年もより一層の【刻狼亭】の繁栄を祈って頑張りましょう!乾杯!!」
「「「「繁栄を祈って乾杯!!!!」」」」
ワッと、乾杯の声が上がって、ルーファスと盃を小さく鳴らすと、私の分の御神酒もルーファスが飲み干して軽くキスしてくると、ほわっとお酒の甘みと辛さが口に少しだけ広がる。
「ルーファス、あの乾杯の挨拶で良かったですか?」
「ああ。十分だよ」
繁栄以外のボキャブラリーのある言葉がとっさに浮かばなかったのですが、大丈夫なら良かったです。
えへへっと笑うとルーファスが「可愛い」と褒め殺ししてくるのです。
相変わらず番フィルター全開の困った人です。
従業員の人達が1人1人挨拶に来て、従業員の人に私は年袋を貰い、ルーファスは従業員の人に年袋をあげてと、妙な感じで挨拶をして、ハガネが定期的に年袋を回収に来ては段々とハガネが千鳥足になっていってました。
うん。ハガネお酒飲み過ぎです。
一通り挨拶が終わると、お正月のご馳走です。
東国風なので元の世界のお節とそんなに変わりないかも?
若干、見慣れない形のかまぼこがあったりしますけどね。
かまぼこがサクラの花びらみたいな形だったり、角のあるクジラだったりしてます。
伊達巻きは無いのですけど、甘い卵焼きの中にカボチャの餡とお餅が入っている物とかがあって、これはこれで美味しかったです。
ああ、でもお正月には伊達巻きを所望したいお子様舌の私です。
大きな海老とか海産物もあったのですが、少し胃もたれしてしまって、多分着物の帯で胃がキツイせいです。海産物は千鳥足な小鬼にあげました。
「小鬼に御神酒飲ませすぎましたかね?ふふふ」
テンは自分はお酒を飲まないものだから小鬼に自分の分まで飲ませたみたいで千鳥足でふらつく小鬼を追いながら歩き回っていました。
今年もこのコンビは代わり映えがない感じです。
周りを見れば、元気な従業員達は楽しそうに騒いでいて、横ではルーファスが従業員の人達からお酒を注がれながら、わんこ蕎麦状態で次から次に飲まされてます。
おめでたいお酒なので断るのも大変そう。
「アカリ、眠くなってるのか?」
「少しだけ・・・ふふふ」
「もうしばらく掛かりそうだから、寝ていたらそのまま運ぶから寝ていても良いぞ」
「はい。その時はお願いします」
ルーファスに頭を撫でられながら、少しルーファスにもたれかかって、去年のお正月とは雲泥の差だなぁっと小さく思って周りを見て思ったのです。
1人っきりの初めてのお正月は、おにぎり1個と紙パックのジュース1個。
お婆ちゃんのお節やお母さんの作るお雑煮が恋しくて、1人で泣いて過ごしてた。
今年は幸せなお正月です。
家族が出来て、周りは賑やかで、寂しくない。
いつの間にか寝ていたのか、夢の中で髪の長い去年の私が4畳のアパートの畳の上で座っていた。
『お正月なんて、仕事が休めるだけの日・・・』
(うん。でもしっかり休んでおかないとね。忙しくなりますよ?)
『部屋の隙間風・・・寒い』
(うん。その隙間風は酷いですよね。あと少しで温かいですよ?)
『1人は、寂しいよ・・・』
(はい。大丈夫です。あと4ヵ月我慢すれば家族が出来るよ)
『ひっく、もう、こんな生活嫌だよ・・・えぐっ』
(泣かないで。あと少しの我慢です)
『ふぇっ、ぐすっ、誰か助けて・・・ぐすっ』
(大丈夫です。助けはちゃんと来るよ)
去年のお正月の私は辛くて悲しかった・・・。
自分に出来る事も何も無くて生活するだけで必死だったね。
頑張って去年の私、4月1日のお誕生日の次の日に少し痛い思いもしますけど、一番欲しいお誕生日プレゼントがあるよ?
去年の私の頭をなでなでしながら、気付けば、私の頭を温かい手が撫でている。
ああ、私も撫でてもらってる。
この手は来年の私の手かな?
んーっ、この温かさは、ルーファスだ。
「ふふ、ルーファス好きです」
「オレも好きだよ。アカリ」
出会った時と変わらない優しい声が耳元でして、小さく笑い声が聞こえた気がする。
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