黒狼の可愛いおヨメさま

ろいず

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6章

冬の襲撃者 ※R18

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 カツーンと、乾いた音と遠くで「ギャイン」と鳴く声がする。

 吐く息が少しずつ白くなってきた季節、年末まではあと1月程と差し迫った頃の事だった。
 この頃にはアルビーは部屋から出なくなり、完全に冬眠期に入ってしまい、ハガネも冬眠期で半分以上寝ている様な状態が続いている。 

 このお屋敷で元気なのはタンタンで毒素が消えて、冷え性が改善された私、三野宮朱里みのみやあかりと、番のルーファス・トリニアくらいなものでしょうか? 

 あとは・・・『襲撃者』が凄く元気です。

『襲撃者』は【刻狼亭】の後継者を作らせない為の刺客の様なモノです。
この時期によく来る、ある意味風物詩なのだとか?
物騒だとは思いますけど、被害に遭った事はないので毎回、「あー、今日も来たんだー」くらいのものになりつつあります。
馴れって怖いですね?

 お屋敷にはルーファスの張った『結界』がしてあるから早々危険はないので庭のガラスハウスから、ルーファスとお昼用のハーブを摘み採っていたら、今日も元気な襲撃者が来ていました。

 お屋敷の外から結界を破ろうとガンガン叩く音が響き、ルーファスが面倒くさそうに魔法で手の平の中に、このガラスハウスの要らなくなった腐葉土を固めて作った棒状の物をガンガン叩いている人物に投げつける。

そして響く、カツーンといういい音と「ギャイン」という声なのです。

「ったく、懲りない奴等だ」

「あっんっ、懲りないのは、ルーファス、ひんっ、あなたも、です」

 私の着けているエプロンの胸の辺りが形が妙なのは、ルーファスが後ろから手を忍び込ませて触っているからです。
服の中に入れられないだけ良いのかもしれないけど、ガラスハウスは透明で外から見えるから止めて欲しい。

 【蜜籠り】シーズンに入ったルーファスは隙あらば、こうして手を出してくる困った状態に・・・。

 ただ、私は相変わらずの病弱体質に近い状態なので無理は出来ない為に1日10回とか無理ですから、うん。普通にそれは健康な人でも無理じゃないかな?って、思う。
なのでこうしていたずらをして発散させている感じかな?

 「エプロンは意外とそそる物がある」

「ひゃっん!胸、弄らないで・・・んっ」

首筋の後ろに息を吹きかけながら喋るわ、胸の先端摘まんでくるわ、お止めいただきたいっ!!
と、いうか・・・ココは外ですよ?

 スススッとブラウスの中に手が入ってきて直接、胸に手が触り始めてるし!
温泉水をこのガラスハウスの地下と骨組み部分にも入れたから温かい温室ガラスハウスではあるのだけど、それでも外は風邪ひきやすいですよ?
ルーファス、私の為にもお屋敷に戻りましょう?

 顔だけ後ろを向けて眼で訴えてみる。

「そんな強請ねだる様な顔をされると困るな」

強請ってませんよ?
断じて強請っていませんいませんからね?!

 そのまま唇を奪われると、しっとりとした舌が口の中に入ってくる。
相変わらず、獣人だからなのか舌入れて舐め回すは恒例行事みたいなものでしょうか?
頬が熱くなるけど、それより、首が無理な体勢をさせられているので痛いです・・・。

「あふっ、駄目、だよ・・・んっ」

 息が、続かない・・・ルーファスのキスは舌も使うから息継ぎするの大変なのです。
鼻で息をすればいいって前に言われたけど、鼻息荒くなりそうで無理!
恥ずかしいし・・・うん。

「アカリ・・・」

 ゾワッ。
首筋に吐息が当たる距離で囁かないでほしい。
首筋から背中を通って腰の方にゾクゾクするから、本当に困る。

 森で拾われた時から思っていたけど、ルーファスの声は心地いい声で、囁かれると腰砕けになりそう。
ルーファスに囁かれると下腹部が勝手にキュンキュンと切なくなるの本当に駄目。
自分の体なのに勝手に反応するのやめてー!

 チュッ。

 首筋にリップ音がして「きゃうっ!」と、つい声が出て反応してしまうとロングスカートの中に手が伸ばされる。
レースと布が交互に折り重なったちょっとお洒落なスカートなのです。
汚すのは忍びない・・・。

「ルーファス、あの、お部屋で・・・んっ、あっ」

 すでに私の意思を無視した体の反応がショーツを濡らしているのをルーファスが指で弄り、クチュッと卑猥な水音がする。

「やぁ・・・恥ずかしいっ」

「オレしか見てないし聞いてないから恥ずかしがらなくてもいい」

そういう問題じゃないのですよ?ルーファス・・・
バクバクする心臓が耳にうるさいくらいしながら、ルーファスに大事な所を指で抜き差しされて、異物感が段々と快感に変わって息が上がり始まる。
お腹はキュウキュウ切なくなるし、愛液はとぷとぷ出るし・・・。

「あっ、あっ、やぁん、くぅっ、はぁ・・・んっ」

自分の声も甘く上ずった声ですごく恥ずかしい。

「アカリ、そろそろ良いな?」

はい。そうですね・・・ココで止められたら、多分、私が辛いのでどうぞなのです・・・。

コクリと頷けば、ショーツが引き下ろされて、外気がお尻に掛かるけれど、すぐにルーファスの熱い物がお尻にあたる。

ううっ・・・直視はあまりしないけど、私の腕くらいあるのが血管浮いて直立してると思うと、毎回よく入るなぁって思う。

 
ガラスハウスの中にあるテーブルに上半身を預けて後ろから蜜口にルーファスの直立しているの物がずにゅっと入ってくる。

「くぅぅっ、あっ、うっあっ」

 挿入時に可愛い声なんて出ない・・・だって、受け入れるのだけで一仕事みたいな感じなのです。
腰を少し持ち上げられて、ルーファスの腰に引き寄せられると、内臓が押し上げられる様に侵入をしてくる熱い棒に悲鳴しか出ない。

「きゃううううっ!やぁーっ、あっあっ」

 しかも悲しいかな腰を持ちあげられてルーファスの挿入しやすい位置にされると、私の身長では両足は地面から離れてしまい、踏ん張る事も出来ない。
上半身を預けているテーブルの上で手で頑張って力を入れるしかないのだけど、足の踏ん張りが無いから、ルーファスのモノは私の膣内に抵抗が少なく挿れやすくなってしまう。

「あうっ、あっ、もう、ダメェ・・・お腹カチカチ・・・」

ルーファスのが硬すぎてお腹がいっぱいすぎる。
熱い・・・。

「あと少し頑張ってくれ」

え?
全部入ってないの?いっぱいいっぱいなのですよ?

グイっと強引に上からねじ込むように先端が子宮口をグイっと押し付け上げるのが解る。

「きゃあああっ!やっ、やぁっ、ルー、ファス・・・んっ」

一瞬、目の前が真っ白になりかけた・・・。

「んっ、これで全部だ。アカリは小さいから毎回苦労するな」

私のせいじゃありません・・・。
あと小さいはよけいなのです・・・。

お腹の奥にコツコツ当てるの止めて欲しい。
みっちり感が凄い・・・。

「バックだと挿れやすくはあるが、アカリの顔が見れないのが残念だな」
「あうっ・・・んっ、見なくて、いい・・・んっあっ」

ゆっくりと腰を動かされて、必死にテーブルに爪を立てながら耐えるけど、やっぱり、足が地面に着いてないのは怖い。

「今度、寝室に鏡でも設置するか・・・」
「やめっ、てぇ・・・ああんっ。鏡、だめ・・・んっ絶対」

ルーファス、サラッと何言ってるんですか?
そんな恥ずかしい事の為に鏡なんて設置させないですよ!

「んっ?アカリ、鏡の設置で興奮したのか?締め付けがギュウギュウしてきたぞ?」
「違っ、ああっ、やっんっ、あっ、あっ、あっ」

 断じて違うのです!そう言い張りたいけれど、ルーファスが腰を打つスピードを速めて、言葉は上手く話せないし、気持ちよさはじわじわ広がるし・・・私、いつからこんなエッチな体になったんだろう?

 ズチズチっと水音と肌の当たる音がガラスハウスに静かに響き、私のお腹の中でツーンっとした疼きが広がり、自分の蜜壺がルーファスをギュッギュッと絞めているのが解る。

「あっ、あっ、ルーファス、イッちゃうっ、もう、だめぇ!」

 目の前が真っ白になると、蜜壺がピクピクして勝手に腰が動いてしまうと、ルーファスにキツク抱かれて何度か強く腰を穿たれると、私の中でルーファスが脈打って熱い飛沫が子宮内に溢れるのを感じた。

「あっ、熱い・・・っ、はぁ、んっ」

 しっとりと汗が出て、息を弾ませ余韻に意識がトロトロに溶かされていると、ガンガンガンと、『結界』を叩く音が響き、ルーファスがチッと舌打ちして、手をパチパチと静電気の様な音をさせると、お屋敷の外でバチーンと何かが弾ける様な音と「ギャィイイイン」という悲鳴が上がった。

「きゃうっ!!!!」

「しまった!」

 でもね、このバチーンという音と同じ瞬間に、私も悲鳴を上げて気絶しました。
ルーファスの焦った声でお察しいただきたいのです・・・。

 ルーファスが使った魔法は雷属性のモノだったのだけど、私の中にまだ繋がったままだった状態でルーファスが魔法を放ったので、繋がっている私にも雷属性の魔法の余波が流れ込み、スタンガンを受けた状態にされた感じになったのです。

許すまじ・・・襲撃者・・・。
と、ルーファスのうっかり屋さんめ。
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